祖師谷大道北遺跡出土独鈷石
最終更新日 令和4年5月23日
ページ番号 128521
祖師谷大道北遺跡出土独鈷石(どっこいし)

独鈷石
区指定有形文化財(考古資料)
平成23年12月19日指定
〈所在地〉 東京都世田谷区宇奈根1丁目8番21号
宇奈根考古資料室(通常 非公開)
〈時 代〉 縄文時代後期

独鈷石実測図
〈寸 法〉 長さ14.3センチメートル、幅3.4センチメートル
重量300グラム
この独鈷石(どっこいし)は、祖師谷大道北遺跡(上祖師谷6丁目)から出土した石器です。独鈷石は、その形が仏具の独鈷に似ていることから名付けられました。
この石器は、縄文時代後期(約3,500年前)から弥生時代中期(約2,000年前)にかけて使われたものです。初めの頃は両側が同じ大きさをしていて、刃がついた実用的な斧(おの)であったと考えられています。本例もまた、刃の先端や中央の凹みには使われた跡がみられます。
さて、独鈷石は、東日本各地から1,000点ほどが出土していますが、東京都内で完全な形での独鈷石の出土例は わずかに数点で、区内では初となります。
本出土例のように、縄文時代晩期の石器が古墳時代(約1,800年前)の住居跡の棚に置かれた状態で出土することは、極めて稀な例といえます。
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