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最終更新日 2022年5月23日

ページID 3446

八幡塚古墳北主体部出土品

鏡
銅鏡(獣形鏡)

八幡塚古墳主体部
北主体部 木棺と銅鏡の出土状況

区指定有形文化財(考古資料)

平成13年11月28日指定

〈所在〉東京都世田谷区宇奈根1丁目8番21号

宇奈根考古資料室(通常 非公開)

〈時代〉古墳時代中期末(約1,500年前)

〈数量〉銅鏡1面、鉄刀1点、鉄槍1点、鉄鏃30点、ガラス

小玉899点

〈寸法〉銅鏡=直径11.6センチメートル

鉄刀=長さ103センチメートル、鉄槍=長さ43.3センチメートル

鉄鏃=長さ18センチメートル前後

八幡塚古墳は、国分寺崖線上の高台、上野毛から尾山台にかけて広がる野毛古墳群のなかの1基で、全長33メートル、後円部直径30メートル、高さ約4メートルで、小さな造出(つくりだし)と呼ばれる方壇がついた造出付円墳です。

平成4年の発掘調査で、3基の埋葬施設が発見され、そのうち最も北側に位置する北主体部は長さ約3.85メートル、幅1.25メートルの箱形木棺で、ここから銅鏡(獣形鏡)1面、鉄刀1本、鉄槍1本、鉄鏃30本とガラス小玉899点が出土しています。

銅鏡は鏡面を上にして被葬者の胸上に置かれていたと考えられ、ガラス小玉は頭部付近に緒を切って振りまかれた状態で出土しています。

この主体部は八幡塚古墳では最後に行われた埋葬で、野毛古墳群の首長層を構成する階層に属する人物のお墓と考えられています。古墳時代中期末から後期にかけての古墳文化を代表する副葬品の組合せを示す良好な資料です。

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