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最終更新日 2026年4月1日

ページID 2990

たばこ対策

世田谷区では、「たばこの害に関する正しい知識の普及・啓発」や「禁煙相談支援」、「受動喫煙防止」などのたばこ対策に取り組んでいます 

喫煙による本人への健康影響

たばこの煙の有害物質は、たばこを吸うと速やかに肺に到達し、血液を通じて全身の臓器に運ばれます。それにより、がんをはじめとするさまざまな疾患の原因となります。

たばこの煙には5,000種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害成分、約70種類は発がん性物質が含まれます。

非喫煙者に対する喫煙者の相対危険度

【参考】「喫煙の健康影響に関する検討会報告書」(厚生労働省、平成28年8月)

(1)喫煙による口腔内への健康影響

口(口腔)は、たばこの煙が通過する最初の器官であるため、さまざまな健康への悪影響が出てきます。

  • 歯周病やがん(口腔がん・口唇がん等)のリスクが高くなる
  • 歯ぐきが黒っぽくなり、歯が黄ばむ
  • 口臭が強くなり、唾液の性状が変化する
  • 最悪の場合、歯が抜ける など

(2)たばこの依存性

たばこがやめられない原因として、ニコチンの強い依存性や心理・行動的依存が挙げられます。

ニコチン依存

喫煙によりニコチンが体内に入ると、脳に達し快感を生む物質(ドーパミン)が放出されます。ニコチンによる非日常的な強い快感は、次の喫煙欲求を引き起こします。それが繰り返されることで、依存が形成されます。

ニコチンの依存性

心理・行動的依存

喫煙と過去の記憶や日常生活の場面が結びついて、「吸いたい」気持ちを呼び起こし、習慣化してしまいます。

(3)COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、喫煙等が原因で、「せき・たん・息切れ」の症状が続く病気です。放置すると、要介護・寝たきりになる可能性があります。また、重症化した場合、酸素療法が行われることもあります。

COPDの進行による症状の変化

COPDの世界の死因順位は第4位、日本(男性)では第11位です。一方で、日本ではあまり知られていない病気であることから、多くの方が病気に気づかず、推定患者数が530万人に対して、病院等でCOPDと診断された患者数は38.2万人とされ、適切な治療を受けているのは、実患者数の1割に満たないとされています。

COPDの症状を改善するために

現時点では、COPDを根本的に治すことはできません。しかし、早いうちに禁煙するほど、発症や進行を遅らせることができます。

[非喫煙者とCOPD患者の経年的な1秒量(※)の低下と、禁煙後の肺機能の変化]

※肺機能検査の最初の1秒間に吐きだされる空気の量(この値が低下している場合は、気管支が狭くなったり、詰まったりすることで、 空気を吐きだすことが困難な状態になっている疑いがあります)。

非喫煙者とCOPD患者の経年的な1秒量の低下と、禁煙後の肺機能の変化

【参考】「COPDハンドブック」(厚生労働省、令和8年2月)

まずは健康状態を確認しましょう

スクリーニング質問票を基に、ご自身の健康状態を確認してみましょう。

回答の結果、合計点数が4点以上の方はCOPDの疑いがあります。まずは、肺の健康チェックのために、「呼吸器内科」または「内科」等を受診しましょう。

COPDスクリーニング質問票(PDF:348KB)

(4)未成年者の喫煙

未成年者の喫煙は、たばこを吸い始める年齢が早まるほど、健康影響が大きく、がんや虚血性心疾患などの発症リスクが高くなります。たばこの吸い始めは、主に「好奇心」や「友人のすすめ」という、ささいな動機です。気軽に吸い始め、たばこの依存性によってやめられなくなり、健康被害を生じてしまうという、このサイクルを作らないことが大切です。

受動喫煙による他人への健康影響

受動喫煙とは、喫煙者のまわりにいる人が自分の意思に反して、たばこの煙を吸うことをいいます。

たばこの煙には、喫煙者が直接吸い込む「主流煙」と、たばこの先から立ちのぼる「副流煙」、喫煙者が吐き出す「呼出煙」があります。副流煙は、主流煙よりも多くの有害物資を含みます。
たばこの煙

[主流煙との比較]

  • 一酸化炭素:4.7倍
  • ニコチン:2.8倍
  • タール:3.4倍

(1)妊産婦による喫煙の胎児・赤ちゃんへの健康影響

産前

妊婦がたばこを吸うと、ニコチンや一酸化炭素などの有害物質が胎盤を通して、おなかの中の赤ちゃんに蓄積していきます。その結果、胎児・胎盤が低酸素状態となり、流産や早産、低出生体重児、胎児・新生児の死亡につながるリスクがあります。

産後

授乳期間中にたばこを吸うと、授乳や母乳を介して赤ちゃんに健康影響が起こります。ニコチンが母乳に含まれることにより、産婦は母乳の分泌が悪くなり、赤ちゃんに不眠、下痢・嘔吐、頻脈などの症状が出現するリスクがあります。

(2)受動喫煙による赤ちゃんへの健康影響

赤ちゃんがたばこの煙を吸うことにより、乳幼児突然死症候群(病気もなく、元気だった赤ちゃんが突然死亡する病気)や、ぜんそく、中耳炎、虫歯、呼吸機能の低下、学童期のせき・たん・息切れ等の症状につながるリスクがあります。

(3)たばこの煙に境界線はありません

たばこの煙は、換気扇をつけても、窓を閉めても、完全に遮断することはできません。

たばこの煙を浴びた髪や衣服についたたばこの成分が気化することで、受動喫煙が起こることも報告されています。たばこの煙に境界線はありません

たばこの煙に境界線はありません喫煙とさまざまな病気との関連性

(1)うつ病や認知症等との関連について

喫煙と、うつ病や認知症との関連が報告されています。ニコチン依存症はうつ病のリスクになると指摘されており、たばこを多く吸う人は、ニコチンの依存度がより高いと考えられることから、注意が必要です。また、認知症の発生に寄与する因子として、喫煙があげられており、早期に禁煙することが推奨されています。

たばこの種類の多様化

(1)加熱式たばこ

加熱式たばこは、たばこ葉を利用した「たばこ」製品です。近年、喫煙者本人および周囲への健康影響や臭いなどが紙巻きたばこより少ないという期待から、特に若い世代で加熱式たばこを使用する人が多くなっています。

しかし、加熱式たばこの煙には、ニコチンや発がん性物質などの有害な物質が含まれています。長期の使用に伴う健康影響はまだ明らかではありませんが、たばこ煙にさらされることについては安全なレベルというものがなく、喫煙者本人および周囲への健康に悪影響を及ぼす可能性が否定できないと考えられています。

そのため、加熱式たばこの使用や、紙巻たばこから加熱式たばこに切り替えることは決して健康に配慮したものとは言えないのです。

(2)電子たばこ

電子たばこは、たばこ葉は使用せず、カートリッジ内の液体(リキッド)を電気加熱により発生する蒸気を吸引する製品です。

日本では、ニコチンを含むリキッドは医薬品であり、医薬品医療機器等法により販売をするためには許可が必要となります。現在、許可されたリキッドは存在しないため、日本国内で販売している電子たばこにニコチンは含まれていません。日本ではニコチン入りの電子たばこの譲渡・販売を法律で禁止されています。

(3)水たばこ

水たばこ(シーシャ)とは、たばこの煙を水にくぐらせて吸うものです。

紙巻たばこや加熱式たばこなどと比べて害が少ないといった誤解をされることがありますが、水たばこの主流煙には他のたばこ製品と同様に多くの有害物質が含まれています。

さらに、水たばこの喫煙は高濃度の一酸化炭素を吸い込むことから、一酸化炭素中毒による意識障害・頭痛・吐き気などを引き起こすことが報告されています。

【参考】東京都ホームページ「水たばこ(シーシャ)は一酸化炭素中毒の危険あり!」

(4)ゾンビたばこ

「ゾンビたばこ」とは、違法薬物 「エトミデート」 を含む液体(リキッド)を電子たばこで吸引することで使用される危険ドラッグの俗称です。令和7年5月以降、「ゾンビたばこ」による健康被害や摘発事例が増加しています。非常に危険で、生命の危険を伴うこともあります。絶対に使用しないでください。

(5)無煙たばこ

無煙たばこは、小袋を口に含み味や香りを楽しむもので、近年国内でも販売が開始されました。

紙巻きたばこと同様に様々な健康リスクを高めるとともに、依存性を生むことが指摘されています。また、使用が分かりにくく青少年を含めた非喫煙者の喫煙誘導になる可能性が指摘されています。さらに、容器は、菓子等と見間違うような外装で、異物とは認識しがたいため、幼小児が容易に誤って口に含み、誤飲・誤用が発生することが懸念されています。

【参考】「無煙たばこ・スヌースの健康影響について」(平成25年、厚生労働省)

お問い合わせ先

世田谷保健所 健康企画課  

ファクシミリ:03-5432-3019