このページに知りたい情報がない場合は

ここから本文です。

最終更新日 2024年12月2日

ページID 3087

子宮頸がん(HPV)の予防接種

積極的な勧奨の差し控えにより子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)の接種機会を逃した方に対するキャッチアップ接種に関する詳細は、「HPVワクチンのキャッチアップ接種」のページをご覧ください。

現在お持ちの古い予診票(シルガード9と記載のない予診票)でもシルガード®9(9価HPVワクチン)を接種できます。

令和6年7月17日付で送付した勧奨通知について(高校1年生相当年齢)

平成20年4月2日から平成21年4月1日生まれの女性で子宮頸がんワクチン3回目の接種が完了していない方に対して、令和6年7月17日付で接種の勧奨通知を発送しました。

(注意)世田谷区で子宮頸がんワクチン3回目の接種記録がない方にお送りしています。他自治体での接種や自費による接種は把握していないため、事前に母子健康手帳(母子手帳)等で過去の接種歴を確認してください。

令和6年10月以降に接種を開始する場合の接種間隔について(高校1年生相当年齢)

HPVワクチンは標準的な接種間隔を取ることができない場合の接種間隔があり、最短4ヵ月で接種することが可能です。接種間隔は、2回目は1回目から1ヵ月以上、3回目は2回目から3ヵ月以上で接種することができます。令和7年(2025年)4月以降の接種は公費の対象とはなりませんので、実際の接種スケジュールは医療機関と相談してください。

ただし、11月末に1回目を接種すると、2回目が医療機関が休診である年末となってしまい、2回目が年明け、3回目は必然的に4月になってしまいます。そのため、遅くとも11月中旬までには1回目を接種しましょう。

なお、高校1年生相当年齢の定期接種対象期間である2025年3月末までであれば、合計3回の接種を完了したかを問わず、それまでに行った接種(1回目、2回目)は、公費による接種となります。

接種間隔

HPVワクチンについて

HPVワクチンの予防接種は、平成25年4月に定期予防接種となりましたが、ワクチン接種後にワクチンと無関係と言い切れない持続的な痛みなどの副反応が多く見られたことから、厚生労働省通知により同年6月から積極的な接種の勧奨を差し控えていました。

(補足)「積極的な勧奨」の差し控えとは

「接種対象者やその保護者に対して、標準的な接種期間の前に、接種を促すハガキや予診票等を各家庭に送ること等により、接種をお勧めする取り組み」を実施しないこと

令和3年11月に厚生労働省が開催した専門家会議で、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種することの有効性が副反応リスクを明らかに上回ることが確認され、同年11月26日付通知をもって、勧奨を再開することが決定されました。

接種対象者(令和6年度)

小学6年生から高校1年相当年齢(平成20年4月2日から平成25年4月1日生まれ)の女子

予診票

令和6年度に中学1年生になる対象者(平成23年4月2日から平成24年4月1日生まれ)に対して、接種予診票を令和6年3月25日に個別送付しました。

申請方法

接種対象者で接種をご希望する方は、以下の方法より申請してください。

オンライン申請(お急ぎの方はこちら)

オンライン手続きのページからご申請ください。

電話申請

世田谷区予防接種コールセンター(電話:03-5432-2437)へお電話ください。

記入例

令和4年4月1日から予防接種を受ける方が満16歳以上の場合には保護者の同意が不要になったことを受け、予診票を変更しました。

必要に応じて新予診票記入例(PDF:891KB)をご活用ください。

なお、旧様式も引き続きお使いいただけます。予防接種を受ける方が満16歳以上の場合には、旧予診票記入例(PDF:972KB)を参考にご対応をお願いします。

接種費用

無料

接種ワクチン・用法・用量

定期接種で使用できるHPVワクチンは、以下の3種類です。

  • 組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(商品名:サーバリックス®)
  • 組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(商品名:ガーダシル®)
  • 組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(商品名:シルガード®9)

0.5ミリリットルずつ、筋肉内に同じワクチンを2回または3回注射します。

シルガード®9(9価HPVワクチン)について

令和5年4月1日より、シルガード®9(9価)が定期接種として追加されました。

  1. 有効性
    ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を予防するシルガード®9(9価)は、子宮頸がんの発生に関連するHPVのうち、現在定期接種で使用されているサーバリックス®(2価)、ガーダシル®(4価)よりも多くの、9種類の遺伝子型を標的としており、子宮頸がん及びその前がん病変の罹患率の減少、子宮頸がんの死亡率の減少が期待されます。
  2. 交互接種
    HPVワクチン接種は、同じ種類のワクチンで接種を完了することが原則となりますが、医師とよく相談した上で、残りの回数の接種でシルガード®9(9価)を選択することが可能です。
  3. 接種回数
    1回目の接種を15歳になるまでに受ける場合、合計2回での接種完了が可能です。1回目から2回目までの接種間隔は標準で6か月、最低で5か月以上とし、5か月未満で2回目を接種した場合は合計3回の接種が必要となります。
  4. 予診票
    現在お持ちの予診票でシルガード®9(9価)を接種できます。予診票をお持ちでない場合は、申請をお願いします。

9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(定期接種版)(PDF:604KB)

9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(キャッチアップ版)(PDF:492KB)

9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)

子宮頸がんとHPVワクチンの有効性

子宮がんのうち、子宮の入口にできるがんが子宮頸がんです。国内では年間約11,000人が発症し、約2,900人が死亡すると推定されています。
サーバリックス®(2価)、ガーダシル®(4価)は、子宮頸がん全体の50%~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のHPVに予防効果があります。

また、シルガード®9(9価)は、子宮頸がん全体の80%~90%の原因とされる7種類(16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型)のHPVに予防効果があります。

子宮頸がんの主な発生原因であるHPVに感染する前に接種することで、持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常(異形成)を予防します。

厚生労働省のホームページに「HPVワクチンに関するQ&A」が掲載されていますので、ご覧ください。

接種間隔

標準的な接種間隔は、以下のとおり行うこととなります。

図2

接種場所

区内の指定医療機関(PDF:1,403KB)にて実施しています。事前にご予約の上、受診してください。

  • 指定医療機関一覧は随時更新していますので、最新のものをご確認ください。
  • 予防接種を受ける際は、事前に指定医療機関へご確認ください(接種日、ワクチンの在庫状況、予約の要不要、当日の持ち物、キャンセル料金の有無など)。

なお、世田谷区以外の都内22区・狛江市・調布市・三鷹市の指定医療機関にて接種することもできます。希望される場合は、当該医療機関の所在地の保健所か医療機関へ直接お問い合わせください。

接種にあたっての注意

接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの効果とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。

接種を受けることができない場合

次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種が受けられません。

  1. 明らかに発熱(通常37.5℃以上)がある
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかである
  3. 接種しようとする予防接種の接種液の成分により、アナフィラキシーを起こしたことがある
  4. 妊娠もしくは妊娠している可能性がある
  5. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

副反応

主な副反応は、発熱や接種部位の赤み、腫れなどです。

また、持続的な痛みや体調の変化が一部報告されています。通常、数日以内に自然に治りますが、万が一、高熱やひどい腫れ、ひきつけなどの症状があった場合は、医師の診察を受けてください。

まれに報告される重い副反応としては、アナフィラキシー(ショック症状、じんましん、呼吸困難など)、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)等が報告されています。

接種後に起こるかもしれない主な副反応
発生頻度 サーバリックス®(2価HPVワクチン) ガーダシル®(4価HPVワクチン) シルガード®(9価HPVワクチン)
50%以上

疼痛、発赤、腫脹、疲労感

疼痛 疼痛
10%~50%未満 痒、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛等 紅斑・腫脹 腫脹、紅斑、頭痛
1%~10%未満 蕁麻疹、めまい、発熱等 頭痛、そう痒感、発熱 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血等
1%未満 知覚異常、感染鈍麻、全身の脱力 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結・出血・不快感、倦怠感等 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結等
頻度不明 四肢痛、湿疹、リンパ節症等

失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労等

感覚鈍麻、失神、四肢痛等

接種後まれに起こるかもしれない重い副反応

病気の名前 主な症状 報告頻度
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 約430万接種に1回
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 約430万接種に1回

総合性局所疼痛症候群

(CRPS)
外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 約860万接種に1回

2013年3月まで厚生労働省が把握した報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度

接種前の注意

  • 次のいずれかに該当する方は、健康状態や体質等を担当の医師にしっかり伝え、よく相談した上で接種を受けてください。
  1. 血小板減少症や凝固障害を有する方
  2. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の基礎疾患を有する方
  3. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方、または発疹やじんましんなどアレルギーと思われる症状がみられたことがある方
  4. 過去にけいれんの既往のある方
  5. 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
  • 当日は予診票と母子健康手帳を必ず持参してください。
  • 13歳以上16歳未満の方は、保護者が予診票の保護者記入欄に署名し、被接種者が持参すれば保護者の同伴なしでも予防接種を受けることは可能ですが、接種後の失神について国などから特に注意喚起がされていますので、未成年者の予防接種の原則のとおり、保護者などの同伴をお勧めします。

接種後の注意

ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため次のことに注意してください。

  • 接種後に移動する際は、保護者または医療従事者が付き添い転倒に気をつけましょう。
  • 接種後はすぐに帰宅せず、30分程度は医療機関内で安静にしていましょう。アナフィラキシー等の急な副反応はこの間に起こることがあります。
  • ワクチン接種当日は激しい運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の体調管理をしっかり行い、接種部位の異常反応や体調の変化、さらに、高熱、ひきつけなどの異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けてください。
  • HPVワクチンを受けた受けたお子様と保護者の方へ(PDF:1,274KB)

健康被害救済制度

副反応による健康被害が生じた場合には救済制度が設けられています。詳細は「ワクチン接種に係る健康被害救済制度」のページをご覧ください。

子宮頸がん検診の重要性

HPVワクチンは全ての高リスク型HPV感染を予防できないため、HPVワクチンの接種に加え、子宮頸がん検診の受診も大切です。若い女性に発症するがんだからこそ、20歳からの子宮頸がん検診を定期的に受けましょう。

検診に関する詳細は「子宮がん検診」のページをご覧ください。

相談窓口

ワクチン接種後に症状が生じた場合、接種を行った医師またはかかりつけ医にご相談ください。また、以下の相談窓口にお問い合わせすることもできます。

このページにはオープンデータを掲載しています

オープンデータせたがやのロゴ

このページに掲載している添付ファイルは、オープンデータとして使用可能です。
なお、世田谷区では、本区が公開するオープンデータの利用に際して遵守すべき事項をまとめた世田谷区オープンデータ利用規約を定めており、本区のオープンデータのご利用をもって、当該規約の内容を承諾いただいたものとみなします。当該規約の内容は必要に応じて事前の予告なしに変更することがありますので、ご利用に際しては、最新の内容をご確認ください。

ライセンスの取扱い

本サイトで公開しているオープンデータは、クリエイティブ・コモンズ表示4.0国際ライセンスの下に提供されています。
当ライセンスは、上記対象データのみに適用されますので、それ以外のデータについては、当区ホームページにおける著作権の取り扱い(著作権・リンク・免責事項)に準じてください。

お問い合わせ先

世田谷区予防接種コールセンター
電話番号 03-5432-2437
ファクシミリ 03-5432-3022