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最終更新日 2024年10月11日

ページID 15364

HPVワクチン男性接種費用助成について(任意接種)

世田谷区では、令和6年10月1日(火曜日)よりHPVワクチン男性接種費用助成を開始しました。

ヒトパピローマウイルス(HPV)とは

ヒトパピローマウイルス(以下「HPV」といいます。)は、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、主に性行為により感染し、子宮頸がんや性感染症の原因になります。

また、子宮頸がん以外に、中咽頭がん、肛門がん、腟がん、外陰がん、陰茎がんなどにも関わっていると考えられています。

男性のHPV予防接種の効果

がんや性感染症などの予防に効果が期待できます。さらに、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性行為によるHPV感染からパートナーを守ることにもつながります。

男性HPV費用助成について

対象者

接種日時点で世田谷区に住民登録のある小学6年生から高校1年生相当年齢にある男性

女性向けの定期予防接種については、「子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について」をご確認ください。

助成期間

令和6年10月1日(火曜日)から令和7年3月31日まで(月曜日)

(注意)助成開始日より前に接種した費用は全額自己負担です。

(注意)助成期間に接種が完了しなかった高校1年生相当年齢の方への対応は、決まり次第お知らせします。

助成回数・金額

3回/全額公費負担(費用の自己負担はありません

助成方法

  1. 助成券は区内指定医療機関に設置しています。ご予約後、母子健康手帳を必ず持参の上、直接指定医療機関へ来院してください。区への申込みは必要ありません。
  2. 指定医療機関備え付けの助成券に必要事項を記入し、本人確認書類(保険証等)を窓口で提示してください。
  3. HPVワクチンを接種します。費用の自己負担はありません

実施場所

世田谷区内の指定医療機関(添付ファイル一覧でご確認ください。)

ワクチンについて

対象ワクチン・用法

  • 組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(商品名:ガーダシル®)
  • 0.5ミリリットルずつ、筋肉内に3回注射します。

(注意)女性への接種では上記の4価に加えて、2価ワクチン(商品名:サーバリックス®)、9価ワクチン(商品名:シルガード®9)が使用されていますが、男性への接種では、4価ワクチン(商品名:ガーダシル®)のみ承認されています。

接種間隔

標準的な接種間隔の場合、2か月の間隔をあけて2回目の接種を受け、1回目から6か月以上の間隔をあけて3回目の接種を受けます。

標準的な接種方法をとることができない場合、1か月以上の間隔をあけて2回目の接種を受け、2回目の接種から3か月以上の間隔をあけて3回目の接種を受けます。

接種間隔図

接種にあたっての注意

接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種を望まない方に接種を強制することはありません。また、接種対象者やその保護者の同意なく、接種が行われることはありません。

予防接種を受ける際は、有効性と副反応のリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。

接種を受けることができない場合

次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種が受けられません。

  1. 明らかな発熱がある(通常37.5度以上)
  2. 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかである
  3. 接種しようとする予防接種の接種液の成分により、アナフィラキシーを起こしたことがある
  4. その他、医師が不適当な状態と判断した場合

副反応

主な副反応

主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。

接種部位の異常や体調の変化、さらに高熱、けいれん、長時間持続する激しい痛みなどの異常な症状を呈した場合は、すぐに医師の診察を受けてください。

接種後に起こるかもしれない主な副反応
発生頻度 ガーダシル®(4価HPVワクチン)
50%以上 疼痛
10~50%未満 紅斑・腫脹
1~10%未満 頭痛、そう痒感、発熱
1%未満 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、注射部位の硬結・出血・不快感、倦怠感など
頻度不明

失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労など

ガーダシル®添付文書(第3版)より改編

接種後まれに起こるかもしれない重い副反応

接種後まれに起こるかもしれない重い副反応

病気の名前 主な症状 報告頻度
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 約430万接種に1回
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 約430万接種に1回

総合性局所疼痛症候群

(CRPS)
外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 約860万接種に1回

2013年3月まで厚生労働省が把握した報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度

接種前の注意

  • 当日は母子健康手帳を必ず持参してください。
  • 次のいずれかに該当する方は、健康状態や体質等を担当の医師にしっかり伝え、よく相談した上で接種を受けてください。
  1. 血小板が減少している、出血した際に止まりにくいなどの症状のある方
  2. 心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害などの基礎疾患のある方
  3. 予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた方
  4. 過去にけいれんの既往のある方
  5. 過去に免疫不全の診断がなされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
  6. ワクチンを接種した後や、けがの後等に原因不明の痛みが続いたことがある方

接種後の注意

  • ワクチン接種後に注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、接種後に移動する際は、保護者または医療従事者が付き添い転倒に気をつけましょう。
  • 接種後はすぐに帰宅せず、15~30分程度は医療機関内で安静にしていましょう。アナフィラキシー等の急な副反応はこの間に起こることがあります。
  • ワクチン接種当日は激しい運動は避け、接種部位を清潔に保ち、また、接種後の体調管理をしっかり行ってください。接種部位の異常反応や体調の変化、さらに、高熱ひきつけなどの異常な症状を呈した場合には、速やかに医師の診察を受けてください。
  • 厚生労働省のリーフレット「HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDF:1,274KB)」も併せてご確認ください。

重篤な副反応発生時の救済制度について

男性へのHPV予防接種は、法律に基づかない任意予防接種です。任意予防接種によって引き起こされた副反応により、入院や生活に支障が出るような障害を残す等の健康被害が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「医薬品副作用被害救済制度」による給付の対象となることがあります。

予防接種後に高熱やけいれん等の症状があった場合や、給付申請の必要が生じた場合は、すみやかに医師の診察を受け、上記リンクより救済制度相談窓口までお問い合わせください。

相談窓口

ワクチン接種後に症状が生じた場合、接種を行った医師またはかかりつけ医にご相談ください。また、以下の相談窓口にお問い合わせすることもできます。

HPVワクチン接種後の症状に関する相談窓口一覧(PDF:778KB)(東京都作成)

厚生労働省相談窓口

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世田谷区予防接種コールセンター
電話番号 03-5432-2437
ファクシミリ 03-5432-3022