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最終更新日 2025年1月30日
ページID 3096
【キャッチアップ接種に関する最新の検討状況】(2025年1月29日更新)
令和6年の夏以降の大幅な需要増により、HPVワクチンの接種を希望しても受けられなかった方がいらっしゃる状況等を踏まえ、令和4年4月1日~令和7年3月末までに1回でも接種をした方が、全3回の接種を公費で完了できるようになりました。
〇対象者:
〇期間:
詳しくは、厚生労働省ホームページをご覧ください。
定期接種やキャッチアップ接種の対象者で、予診票の発行が必要な方はオンライン手続きのページまたは世田谷区予防接種コールセンター(電話:03-5432-2437)からご申請ください。
接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき受けていただくものです。接種を望まない方に強制することはありません。また、接種対象者やその保護者の同意なく、接種が行われることはありません。
予防接種を受ける際は、有効性と副反応のリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。
キャッチアップ接種リーフレット(厚生労働省)(PDF:573KB)
ヒトパピローマウイルス(以下「HPV」といいます。)は、皮膚や粘膜に感染するウイルスで、主に性行為により感染し、子宮頸がんや性感染症の原因になります。
また、子宮頸がん以外に、中咽頭がん、肛門がん、腟がん、外陰がん、陰茎がんなどにも関わっていると考えられています。
HPVワクチンの予防接種は、平成25年4月に定期予防接種となりましたが、ワクチン接種後にワクチンと無関係と言い切れない持続的な痛みなどの副反応が多く見られたことから、厚生労働省通知により同年6月から積極的な接種の勧奨を差し控えていました。
(補足)「積極的な勧奨」の差し控えとは、「接種対象者やその保護者に対して、標準的な接種期間の前に、接種を促すハガキや予診票等を各家庭に送ること等により、接種をお勧めする取り組み」を実施しないことを言います。
令和3年11月に厚生労働省が開催した専門家会議で、HPVワクチンの安全性について特段の懸念が認められないこと、接種することの有効性が副反応リスクを明らかに上回ることが確認され、同年11月26日付通知をもって、勧奨を再開することが決定されました。
積極的な勧奨の差控えにより接種機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から、以下のとおり公費負担で予防接種を受けることができますので、お知らせします。
キャッチアップ接種で使用するワクチンは下表の通りです。0.5ミリリットルずつ、筋肉内に同一種類のワクチンを3回注射します。
商品名 | 名称 | 添付文書 |
---|---|---|
サーバリックス® | 組換え沈降2価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン | サーバリックス(2価ワクチン)の添付文書(PDF:1,130KB) |
ガーダシル® | 組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン | ガーダシル(4価ワクチン)の添付文書(PDF:1,221KB) |
シルガード®9 | 組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン | シルガード(9価ワクチン)の添付文書(PDF:1,212KB) |
令和5年4月1日からシルガード®9が新たに追加されました。
子宮がんのうち、子宮の入口にできるがんが子宮頸がんです。国内では年間約11,000人が発症し、約2,900人が死亡すると推定されています。
サーバリックス®(2価)やガーダシル®(4価)は、子宮頸がん全体の50%~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のHPVに、シルガード®9(9価)は、子宮頸がん全体の80%~90%の原因とされる7種類(16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型)のHPVに予防効果があります。
子宮頸がんの主な発生原因であるHPVに感染する前に接種することで、持続的なHPVの感染やがんになる過程の異常(異形成)を予防します。
HPVワクチンは全ての高リスク型HPV感染を予防できないため、HPVワクチンの接種に加え、子宮頸がん検診の受診も大切です。若い女性に発症するがんだからこそ、20歳からの子宮頸がん検診を定期的に受けましょう。
詳しくは、厚生労働省「HPVワクチンに関するQ&A」や子宮がん検診のページをご覧ください。
16歳頃までに接種するのが最も効果が高いですが、それ以上の年齢で接種しても、ある程度の有効性があることが、国内外の研究で示されています。
また、定期接種の対象年齢(高校1年生相当年齢)を過ぎてからの接種について明らかな安全性の懸念は示されていません。
ワクチンの有効性は概ね16歳以下の接種で最も高いものの、20歳頃の初回接種まではある程度有効性が保たれていることや、性交経験がない場合はそれ以上の年齢についても一定程度の有効性があることが示されています。性交経験によるHPV感染によって、ワクチンの予防効果が減少することが示されていますが、性交経験がある場合でも、ワクチンの予防効果がなくなってしまうわけではありません。
(参考)第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料
HPVワクチンのキャッチアップ接種に関する有効性・安全性のエビデンスについて(PDF:1,525KB)
HPVワクチンは合計3回接種する必要がありますが、過去に接種を受けて中断した方が接種を受ける場合には、初回からやり直すことなく、残りの回数の接種を実施することになります。(2、3回目、または3回目のみ。)
その際は、過去に接種歴のあるHPVワクチンと同一の種類のワクチンを使用してください。ただし、過去に接種したHPVワクチンの種類が不明である場合は、医療機関の医師と十分に相談した上で、接種するHPVワクチンの種類を選択することになります。この場合は、結果として、異なる種類のHPVワクチンが接種される可能性がありますので、ワクチンの互換性に関する安全性や有効性等についても医療機関の医師と十分に相談した上で、接種をご検討ください。ワクチンの互換性に関して、異なる種類のワクチンを接種した場合でも一定程度の免疫原性や安全性が示されています。なお、異なるワクチンを接種した場合でも合計の接種回数は3回となります。
(参考)第47回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針分科会資料
平成9年(1997年)4月2日から平成20年(2008年)4月1日生まれの女性
令和4年4月1日~令和7年3月31日
予防接種を受けるために必要な予診票を、令和4年7月15日に対象者に郵送しました。
転入等の理由で予診票がお手元にない場合は、以下のいずれかの方法で申請をしてください。なお、シルガード®9と記載のない予診票でもシルガード®9(9価HPVワクチン)を接種できます。
オンライン手続き(電子申請)のページからお申し込みください。
世田谷区予防接種コールセンター(電話:03-5432-2437)へお電話ください。
平成9年4月2日から平成20年4月1日生まれの女性で、世田谷区でHPVワクチン3回目の接種記録が確認できない方を対象に、令和6年7月17日付で接種の勧奨通知を発送しました。
(注意)他自治体での接種や自費による接種は把握していないため、事前に母子健康手帳(母子手帳)等で過去の接種歴を確認してください。
通常、予防接種は一定の間隔をあけて受けるものです。最近1か月以内に何らかの予防接種を受けた方は、いつ、どのようなワクチンを接種したか、接種医に伝えてください。
HPVワクチンには、標準的な接種間隔を取ることができない場合の接種間隔があります。
ガーダシル®やシルガード®9の場合、最短4か月で接種を完了することができますが、11月末に1回目を接種すると、2回目が医療機関が休診である年末となってしまい、2回目が年明け、3回目は必然的に4月になってしまいます。そのため、遅くとも11月中旬までには1回目を接種しましょう。
キャッチアップ接種の期間である令和7年(2025年)3月末までであれば、合計3回の接種を完了したかを問わず、それまでに行った接種(1回目、2回目)は、公費による接種となります。
令和7年(2025年)4月以降の接種は公費の対象とはなりませんので、実際の接種スケジュールは接種医と相談してください。
ワクチンの種類 | 標準的な接種間隔 | 標準的な接種間隔を取ることができない場合の接種間隔 |
---|---|---|
サーバリックス® | 1か月の間隔をあけて2回目の接種を、1回目から6か月の間隔をあけて3回目の接種を受けます。 | 2回目は1回目から1か月以上、3回目は1回目から5か月以上かつ2回目から2.5か月以上あけます。 |
ガーダシル® | 2か月の間隔をあけて2回目の接種を、1回目から6か月の間隔をあけて3回目の接種を受けます。 | 2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。 |
シルガード®9 |
2か月の間隔をあけて2回目の接種を、1回目から6か月の間隔をあけて3回目の接種を受けます。 |
2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あけます。 |
無料
キャッチアップ接種の対象の方で、過去に自費でHPVワクチン予防接種を受けた方には、接種費用の償還払いを実施しています。
詳細は「HPVワクチンを自費で受けた方への償還払い(払い戻し)」のページをご覧ください。
世田谷区医師会では、平日夜間及び日曜日に臨時会場にてHPVワクチン接種を実施しています。詳細は「HPVワクチン夜間&日曜接種のご案内(キャッチアップ接種対象)」のページをご覧ください。
次のいずれかに該当すると認められる場合には、接種が受けられません。
主な副反応は、発熱や接種部位の赤み、腫れなどです。また、持続的な痛みや体調の変化が一部報告されていますが、通常、数日以内に自然に治ります。
接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、医師の診察を受けてください。
発生頻度 | サーバリックス®(2価HPVワクチン) | ガーダシル®(4価HPVワクチン) | シルガード®(9価HPVワクチン) |
---|---|---|---|
50%以上 |
疼痛、発赤、腫脹、疲労感 |
疼痛 | 疼痛 |
10%~50%未満 | 痒、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛等 | 紅斑・腫脹 | 腫脹、紅斑、頭痛 |
1%~10%未満 | 蕁麻疹、めまい、発熱等 | 頭痛、そう痒感、発熱 | 浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血等 |
1%未満 | 知覚異常、感染鈍麻、全身の脱力 | 下痢、腹痛、四肢痛、筋骨格硬直、硬結・出血・不快感、倦怠感等 | 嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結等 |
頻度不明 | 四肢痛、湿疹、リンパ節症等 |
失神、嘔吐、関節痛、筋肉痛、疲労等 |
感覚鈍麻、失神、四肢痛等 |
病気の名前 | 主な症状 | 報告頻度 |
---|---|---|
アナフィラキシー | 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー | 約96万接種に1回 |
ギラン・バレー症候群 | 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 | 約430万接種に1回 |
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) | 頭痛、嘔吐、意識の低下などを症状とする脳などの神経の病気 | 約430万接種に1回 |
総合性局所疼痛症候群 (CRPS) |
外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 | 約860万接種に1回 |
厚生労働省が把握した2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度
HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(PDF:1,274KB)
ワクチン接種後に注射による痛みや心因性の反応等による失神があらわれることがあります。失神による転倒を避けるため、次のことに注意してください。
副反応による健康被害が生じた場合には救済制度が設けられています。詳細は「ワクチン接種に係る健康被害救済制度」のページをご覧ください。
ワクチン接種後に症状が生じた場合、接種医またはかかりつけ医にご相談ください。また、以下の相談窓口にお問い合わせすることもできます。
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電話番号03-5432-2437(平日午前8時30分から午後5時15分まで)
ファクシミリ03-5432-3022
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