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最終更新日 2025年12月11日
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家庭から出る植物由来のごみは生ごみだけではありません。家庭菜園からは、収穫物と共に食べられない部分(収穫残渣)がごみとなって出ます。庭の手入れでは、剪定枝や落ち葉、抜いた草など利用できるものがたくさんあります。上手に堆肥化して使うことで、良い土を作ることもできますし、燃やすごみを減らすこともできます。
好気性の菌が働くと、発酵分解により、良い堆肥や腐葉土ができます。菌の働きやすい条件を整えましょう。
生ごみ堆肥作りと条件はほとんど同じです。
・乾かしすぎない:水分が少ないと菌が働きません。
・濡らしすぎない:水分が多いと嫌気性の腐敗菌が活躍し、臭くなります。
・時々切り返し、かき混ぜる:空気の好きな菌が働きやすいように、かき混ぜたり切り返しをして、空気を含ませるとよく発酵します。
・堆肥・腐葉土作りに向かないもの:根っこ、樹木ではイチョウ、サクラ、針葉樹類など。タンニンやフェノール性酸など植物に有害なものが含まれていたり、難分解性の有機物が多いなどの不都合があります。
・ごみを取り除く:特に道路の落ち葉などを利用するときには、注意が必要です。プラスチック類やタバコの吸い殻など分解されないものが混ざらないようにしましょう。
・虫に注意:堆肥は虫にとっても好都合な条件を備えています。冬は温かく餌にもなるので、中に住み着いている場合があります。特に根を食べてしまうコガネムシ類の幼虫は見つけ次第取り除きましょう。
・一番簡単な方法
1.畑や庭に穴または溝を掘る。
2.刻んだ収穫残渣や剪定ごみを入れ、土をかける。これを穴がいっぱいになるまで繰り返す。
3.期間は、夏場で1~2ヶ月、冬場3ヶ月以上。
4.埋めたごみが堆肥化したら、埋め穴の上に苗を植え付けることもできる。野菜などの作物に向く。
・落ち葉溜めで作る方法
1.柵で囲って落ち葉溜めの場所を確保する。
2.溜め場所の半分に、収穫残渣、剪定枝、落ち葉などを積んで土をかける。収穫残渣などと土を交互にサンドイッチ状に積み、雨で養分が流れ出ないようにシートで覆う。
3.1~2ヶ月に一度、半分空けておいた場所に切り崩しながら移す。空気が補給され発酵が進む。
4.半年~1年かけると完熟した良い堆肥ができる。米ぬかには良い菌が含まれているので、混ぜると発酵が速くなり、肥料分も多くなる。

この写真では2ヶ所の落ち葉溜めを用意して、交互に入れ替えをして発酵を促しました。
大量の剪定枝や落ち葉があるときは好都合です。広い場所が確保できればおすすめです。
・袋やバケツで作る方法
用意するもの:丈夫な袋(肥料や土の袋、土のう袋等)、蓋付きのバケツ、米ぬか(材料の約1割)、水(適宜)
材料:収穫残渣、抜いた雑草、剪定枝、落ち葉など
1.残渣や剪定枝は刻む。太い枝は取り除く。
2.米ぬかをまぶし、しっとりするくらい水をかける。
3.袋やバケツにゆったりと詰めると数日で発酵熱が出始める。時々袋を入れ替えると空気が補給され、良く発酵する。発酵熱が出なくなるまで繰り返すと完熟する。冬場は3~4ヶ月以上かかる。
4.置き場所は、雨がかからず直射日光の当たらないところ。


腐葉土などの入っていた丈夫な袋を利用 ふた付きのバケツを利用
・大きな衣装ケースや灯油ケースを使うとたくさん作ることができます。
・ガーデンシュレッダーを使うと、直径2センチくらいの太さの枝もチップになり堆肥として利用することができます。
家庭園芸に欠かせない腐葉土も堆肥作りと全く同じやり方で作ることができます。
腐葉土とは、ケヤキやコナラ、ブナなどの広葉樹の落ち葉を発酵腐熟させたものです。枯れ葉からできているので、肥料分は少ないですが、良い菌やその餌となる有機物が多く、土壌改良にはもってこいです。根の肥料といわれるカリ(K)は比較的多く含まれています。
今回紹介した畑の残渣や剪定枝で作った堆肥は、枯れていない生葉を使っている、いわゆる「緑肥(りょくひ)」といわれるものなので栄養豊富です。
せっかく身近にある堆肥の原料!捨てずに使いたいものです。
捨てたらもったいない!
清掃・リサイクル部 事業課 普及啓発
電話番号:03-6304-3253
ファクシミリ:03-6304-3341