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最終更新日 2025年5月16日

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減らそう!生ごみ[第10回]

​​​​​​生ごみ堆肥の使い方実践編:(1)作物収穫後の土の手入れと次の作物の植え付け

第4回で生ごみ堆肥の使い方を紹介しましたが、さらに詳しく大型のコンテナーなどで生ごみ堆肥を実際に使っている例を紹介します。

紹介するのは「エコプラザ用賀」の「生ごみ堆肥を使った見本菜園」での収穫後の植え替え作業の様子です。

栽培期間の長い作物(キャベツ、大根、ブロッコリーなど)を収穫した後の土の手入れと次の作物の植付け

今回は大型のコンテナーで育てた冬キャベツ、ブロッコリーを収穫しました。

キャベツ

ブロッコリー

 

 

【土の手入れ】

その1 作物を抜き取って、コンテナーの中の土をシートの上にひっくり返し、残っている根や雑草を取り除きます。土の中にコガネムシの幼虫などがいないか、よくチェックします。

 

3

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その2 取り出した土の約2割~3割の生ごみ堆肥とスコップ約1杯の有機質肥料(ぼかし肥)を元肥として混ぜ込み、よくかき混ぜてからプランターに戻します。そして1週間ほどおいてから、次の作物の種まきや苗の植え付けをします。

(※ぼかし肥は自家製のものを使用。次回、ぼかし肥の作り方を紹介します。)

【種まき、苗の植え付け】

 今回は奥にスナップエンドウ、手前にイチゴを植えました。

 植える前に、仕切り板でスナップエンドウとイチゴの場所を分けておきます。

 このひと手間で根絡みを防ぐことができ、どちらかが植え替えが必要になった時に、お互いの根を傷つけずに済みます。

 キャベツの収穫後のコンテナーも同じように土の手入れをして、次はカボチャを植える予定です。

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イチゴ

栽培期間の短い作物(葉物野菜等)を収穫した後の土の手入れと次の作物の植付け

小松菜やレタス類などの葉物、ルッコラ、セリ、   イチゴ

コリアンダーなどを、盛り土をして作った菜園の

一部分で一緒に育てました。

リーフレタスは、大きく育った外側の葉を次々に

収穫します。葉の成長が遅くなったり株が混み

あってきたら、一緒に植わっている作物の葉や

根を傷つけないように注意して、株ごとゆっくり

引き抜いて収穫し、根や雑草を取り除きます。

虫のチェックも忘れないようにしましょう。

 

【土の手入れ】

植わっていた場所の土を取り出し、土の約2~3割の生ごみ堆肥、有機質肥料(ぼかし肥)少々を混ぜ込みます。

土と堆肥、肥料をしっかりかき混ぜ、植わっていた場所に戻します。土

1週間以上おいてから、次の作物の植付けをします。

 

 

 

 

 

 

 

【次の作物の植付け】

植え替えをするときは、前に植わっていた作物と、次に植える作物との相性や連作障害などを考慮して作付けを計画しましょう。

ネギの後の豆類:ネギの抗菌作用によって、豆類につく有用菌である根粒菌の働きが阻害されます。

ジャガイモ(ナス科)の後のトマト(ナス科):生育不良、病気などの連作障害が出ます。

他の組み合わせでも様々な障害があります。

逆に、トマトとバジル、キュウリとネギなどのように「コンパニオンプランツ」といわれる相性の良い組み合わせもありますので、事前によく調べて計画しましょう。

 

終わりに

生ごみ堆肥を混ぜ込んで土をリフレッシュすると、捨てずにずっと使い続けることができます。世田谷区では古土をごみとして出すことはできません。こうして生ごみ堆肥を作って使うことで、土も生ごみも捨てる必要がなくなります。

「エコプラザ用賀」にいらした時には「生ごみ堆肥を使った見本菜園」をのぞいてみて下さい。

イチゴトマト

庭先の植木鉢:イチゴのそばにトマトを植えました。

 

*次回「減らそう!生ごみ第11回」では、生ごみ堆肥実践編(2)生ごみ堆肥を使った自家製ぼかし肥の作り方を紹介します。

 

お問い合わせ先

清掃・リサイクル部 事業課 普及啓発

ファクシミリ:03-6304-3341