親子で考えようインターネットトラブル!
子どものスマートフォンやオンラインゲーム機の利用をめぐりトラブルが増加しています。事例の一部を紹介します。
オンラインゲームでのトラブルの事例
- 保護者に内緒でオンラインゲームをプレイした際、クレジットカードを無断で持ち出し高額な課金をしていた。
- 保護者がスマートフォンを貸し、オンラインゲームで遊ばせていた時に、保護者の承諾なしに課金をしていた。クレジットカード会社から届く決済完了メールは子どもが削除していたため、請求が来るまで多額な課金に気づかなかった。
- 家庭用のゲーム機でゲームのポイントを入手するために、クレジットカードで課金をしていた。ゲームのポイントを得る方法は、動画サイトを見て真似していたが、課金されていることを子どもは認識していなかった。
- オンラインゲームのアイテムを購入していた。パスワードを設定していたが、子どもが再設定してしまった。
- 子どものスマートフォンの請求額が高額であり、確認したところ、支払いがキャリア決済になっていた。チャージ金額以上に課金された場合、キャリア決済に切り替わる設定となっていた。そのため、子どもはチャージ金額以上に課金できることを不思議に思いながら課金し続けた。
SNS関係の事例
- 友人の悪口をSNSに書き込みをしたら、クラスのみんなに広まってしまった。
- SNSで知り合った面識のない人と無料通話アプリでメッセージのやり取りをして親しくなったら、個人情報や写真を送るように、しつこく要求されるようになった。
- SNSで投稿したら個人を特定され、ストーカー行為を受ける。
その他のトラブル
- ライブの配信者に対し、保護者のクレジットカードを使用し、高額な投げ銭をしていた。
- 1回だけのつもりで健康食品や化粧品を注文したが実は定期購入だった。高額なため支払えない。
トラブルを未然に防ぐには?
- ペアレンタルコントロール(アプリの制御や時間の制限)
- フィルタリング機能(有害情報へのアクセス制限による端末管理)
- スマホやゲーム機を使用するのに適した設定
- クレジットカードやキャリア決済の管理
- ゲームアプリ等による保護者の同意年齢別課金額上限の設定
- 保護者によるクレジットカードやキャリア決済の暗証番号などの管理徹底
- 子どもと一緒にインターネットを使用しながら正しく利用する方法の話し合い
- クレジットカードの決済完了メールを子どもが見えないように管理
- 子どもがインターネット上のサービスを利用する前に、保護者と一緒に契約内容を確認
これらを実践していくことで、インターネットを親子で安心して利用することができると考えられます。
消費者トラブルに対して必要なこと
インターネットは便利な反面、トラブルが多種多数発生しており、子どもが巻き込まれないようにするために保護者は注意深く子どもを見守る必要があります。
また、通常未成年者の契約は原則として取り消すことはできます。しかし、インターネット取引や保護者のスマートフォンを利用した場合などは、未成年者が契約したことを証明することが難しく、年齢を偽装した場合などは取り消しが認められないこともありますが、場合によっては取り消しができることもあります。
保護者と子で正しく安心できる使い方を考えてみる機会を持ってみるのはいかがでしょうか。
何かおかしいことやわからないこと起きたと感じたときには、すぐに消費生活センターに相談をしてください
世田谷区消費生活センター
電話番号 03-3410-6522