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最終更新日 2025年11月10日

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令和7年11月の「区長の談話室」(ゲスト:松田 文登氏)

令和7年11月の区長の談話室

令和7年11月放送(11月2日・9日) 区長の談話室「たがいに拍手、ちがいで握手!」

※11月9日は、11月2日の再放送です。

ゲストに、株式会社ヘラルボニー代表の松田 文登氏をお招きし、「たがいに拍手、ちがいで握手!」をテーマにお送りしました。

区では、心身の機能に障害のある区民のみならず、様々な状況及び状態にある区民が多様性を尊重し、価値観を相互に認め合い、安心して暮らし続けられることを目指して「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」を令和4年度に制定しました。

「世田谷たがいちがいプロジェクト」は、条例の制定を受け、障害の有無に関わらず、区民ひとりひとりの魅力を発揮しながら安心して暮らし続けられる「世田谷地域共生社会」の実現に一歩近づくことを目的とするプロジェクトです。

合い言葉は「たがいに拍手、ちがいで握手」。

お互いの違いを尊重しあうことで、新しい価値が生まれていくことを楽しめる世田谷を目指して、一緒に考えましょう。

テーマ・ゲスト紹介

  • パーソナリティ:区長の談話室、保坂展人区長と始めていきたいと思います。区長、今日もよろしくお願い致します。
  • 区長:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:今日は「世田谷たがいちがいプロジェクト」についてお送りしていきます。ゲストは、株式会社ヘラルボニー代表の松田文登さんです。松田さん、よろしくお願いいたします。
  • 松田氏:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:まず区長、松田さんのプロフィールご紹介お願いします。
  • 区長:松田さんは、お兄さんが障害がおありで双子の弟さん崇弥さんとヘラルボニーという会社を作り、障害者アートを世界にアート作品として発信しようと、すごく意欲的な活動をされていて、世田谷区がその発信力に注目して、ぜひ世田谷区の障害者施策、そして条例も作ったので一緒に手伝ってくださいとコラボしている会社の代表です。
  • パーソナリティ:今日はよろしくお願いいたします。
  • 松田氏:よろしくお願いします。

条例とプロジェクトに込められた思い

  • パーソナリティ:今日のテーマの「世田谷たがいちがいプロジェクト」ということなのですが、今区長の方からお話があったように条例になったということなのですが、まだなかなか皆さんに知られていないと思うのですが、この内容をまずは区長、詳しく教えて頂けますか。
  • 区長:やはり障害があること、あるいは、あるかないかみたいなところで区切ったり差別とか区別を設けるのではなくて、お互いそれを乗り越えながら一緒にやれることを共生社会を作っていこうということで、「世田谷区障害理解の促進と地域共生社会の実現をめざす条例」ちょっと長いんですよね、名前が。たがいちがい条例の方がいいかなと思うくらいなんですけど。その条例、せっかく良い条例ができたんですけれどもまだまだ区民に知られていない。これをやはりしっかり知らしめていく。そして、もう一つは条例で言っている事は理念なので、その理念を実際に展開させていく、それがこのプロジェクトの意欲的な目標です。
  • パーソナリティ:松田さんはこのプロジェクトに関わって下さっているという事なんですが、意義というものはどんなふうにお考えですか。
  • 松田氏:はい。そうですね、たとえば障害者という言葉を聞いた時に8割近くの人々がこの言葉に対してネガティブな気持ちになると。ヘラルボニーというところに出会うと障害そのもののイメージというものが7割以上の方々がポジティブな形に肯定するというんです。そういうのはやっぱり課題というネガティブな思想から入って行くんじゃなくて、どう私たちが捉えていくか。本当に視点を変えていくかたちで伝えていくというのがすごく大事だと思っていて。なので、会社のミッションは「異彩を、放て。」と言わせてもらって。この異彩という異なる彩というかたちを使わせてもらうことによって、多様な人たちの一歩を強く前進させていくということをチャレンジしているので。なので、このプロジェクトというものが、本当に入りやすく入り口になっていく。そうすることによって、この条例そのものを知っていく土台であったりとか、基礎であったりそういったものを作っていく、そういうプロジェクトだなと思っているので、参加しやすく、今まで障害とか福祉っていう物に対しての情報を取って来なかった人たちが、ヘラルボニーを通じて取るということはあるので、そういう形を作るっていう素地を、もっともっと世田谷区の皆さんと共に作りあげていきたいなと思っています。
  • 区長:松田さん、ヘラルボニーというのは何語なんですか。
  • 松田氏:ヘラルボニーは、謎の言葉なんですよ。
  • パーソナリティ:会社名ですよね。
  • 松田氏:そうなんです、会社名で。7歳の頃、4つ上の兄が自由帳に書いていた謎の言葉で。色んな自由帳にたくさん書いていたんですよ、ヘラルボニー、ヘラルボニーって。で、大学の頃の卒業文集の時に兄を卒展で撮る機会があって。色んな違いを肯定していくというところでひとつプロジェクトとしてやる時に調べた時に、謎の言葉を発見して。検索結果も0件だったんです。これはSEO対策する必要もなく常に一番上に出てくるみたいなのもひとつ思ったんですけれども。障害のある人たちが、本当に心の中ではすごく面白いと思っていても言語化できないことって本当にまだまだたくさんあると。自分の兄も、このヘラルボニーという言葉をたくさん書いている事実が存在しているので、彼らの面白いと思っていたものが言語化していける、そういう会社でありたいという、彼らの気持ちの代弁者でありたいという意味を込めてヘラルボニーという会社にしました。
  • 区長:会社名そのものがお兄さんの内側から湧いてきた言葉。我々にとっては謎だけど、お兄さんにとっては必然だったかもしれないね。
  • 松田氏:おっしゃる通りで、そうなんです。
  • パーソナリティ:すごく意味がある言葉かもしれないという。
  • 松田氏:そうなんです。なのでこの「たがいちがいプロジェクト」に出ている作家さん達とかも、本当に本能のままに出てくる作品たち、本当に私たち側の考える、これをどうやって売ったらいいんだろうとか、私利私欲的な考えというものからむしろ外れている、本当に根源的なプリミティブな豊かさみたいなものが存在しているので。それを、支援という文脈に当てはめたら支援のままで終わっちゃうと思うんですけれども、そうではなくて、本当にアートとして作品として、そういうスタンスとして伝えていく事によって、大幅に意識が変わっていくという、その入り口に立つことが目線を一緒にしていくという事のまず最初の始まりだと思っています。
  • パーソナリティ:今、お話の中にありましたけれども、ということは、この会社自体、具体的にどういうことをされていらっしゃるのかという事をお願いできますか。
  • 松田氏:確かに。説明していなかったですね。ヘラルボニーは、日本全国とか世界全体のアートに特化した作家さんと福祉施設の皆さんと連携を結ばせてもらっていて、そのアートの、原画もそうですけれども、データとか著作権とかのIPを管理させてもらっていて。そのデータという物を軸に様々なものであったり、ことであったり場所に落とし込んでいく。なので、目的としては本当に障害って喋った時に、アンコンシャスバイアス的に欠落って連想するんじゃないとか。そうじゃなくて違いだったり、もしかしたら個性だったり、色んな捉え方があっていいと思うんですけれども、それをポジティブな形に変換されていくという座組を作っていく事によって、自分の兄も小さい頃、かわいそうと言われる機会が実際多かったので。私の中ではかわいそうじゃないなとずっと思っていて、兄はすごく豊かに幸せに生きているけれども、経済的な土俵に立った途端に、支援というものを受けた途端に、非常に難しくなるんだなという現状を見た時に、それを変えたいな、変えたいというよりかは、ひとつこういうやり方があるんだよというひとつを伝えたいというところが根源にあるというのはありますね。
  • パーソナリティ:区長、この考え方のもとでやっていらっしゃる松田さんと世田谷区が一緒にやっていこうという事になったわけですが、これはどういうきっかけだったんですか。
  • 区長:やっぱり条例がですね、良い条例であってもまだまだ知られていない。それをどうしたらより多くの人に、やっぱりこれは障害者の差別のない社会をというような文脈で訴えているわけなんで。そうするとなんか自分と関係がないのかな、なんて思ってちょっと避けてしまう人もいるかもしれない。だけどそれが今回のキャッチコピー、感心したんだけれど。
  • 松田氏:いいですよね。ありがとうございます。
  • 区長:「たがいに拍手、ちがいで握手」これを見た時にですね、僕も色々キャッチコピー作る方なんですけれども。「元気印」って私が作ったんです。
  • 松田氏:えぇすごい。素敵ですね。
  • 区長:だけどこれはすごく良いなと。ちゃんと韻も踏んでるし、なんとも短い言葉で共生社会だとかユニバーサルという取って付けた言葉じゃなくて、肌の温度があるような言葉に思えたんです。これはどうやって作ったんですか、このキャッチコピーは。
  • 松田氏:これはコピーライターの方ですよね、すごくお世話になってる方がいらっしゃって、その方に今回名付けて頂いたんですけれども。私も聞いた時にすっと入ってくるというか、本当に全部ポジティブでそれでいてここにいると幸せになれるかもしれないっていう、ひとつ入り口の間口を広げている言葉だなと思っているので。
  • 区長:今あるところからこういう社会にしましょうというベクトルを示す言葉じゃなくて、目指したベクトルにはこういう関係があるよという。
  • 松田氏:そうですね、おっしゃる通りです。
  • 区長:そこをぱっと出してくれているんですよね。そこに入りたいなぁとね、思う人がまさに障害にあるなし関係なく広がっていくのかなと思いました。
  • 松田氏:そうですね。本当に世田谷区さんがきっかけとなって、これは全国でも世界でも通じる言葉だと思うので、そこは共通する意思みたいなものを作れる非常に素晴らしい言葉だなと思っています。

アートを通して見える “ちがい”の魅力

  • パーソナリティ:とてもわかりやすいなと思います。そんな中、具体的に色々な事が行われてきたと思うのですが、区長、6月にはお披露目会というものが開催されたという事なんですが。
  • 区長:はい、私このお披露目会というものがすごく新鮮でした。
  • パーソナリティ:どういった内容だったんでしょう。
  • 区長:4人の作家さん、それぞれ障害がある中で。その現場にはひとりの高校生の方が来られたんですが、ヘラルボニーじゃないけれども、なんか何語かなと思うような筆記体の謎の文字なんです。これがちょっとじゃなくてずっと続いていて、これがアートになっているんですね。
  • 松田氏:そうなんですよ。marina文字っていうmarinaさんという方で、世田谷区在住の方でヘラルボニーとの契約作家さんなんですけれども、本当にアラビア文字のような、なんというんでしょう、色んな文字が書かれていて。
  • 区長:文字らしいんですよ、それは。
  • 松田氏:本人としては。お兄さんが昔宿題をやっていた時になんか羨ましく思ったみたいで、それを書いている姿が。私もやりたいというのから始まっているみたいなんです。そしたら本当に彼女にしか書けない筆記体の非常に美しい作品で。
  • 区長:それを作品で見ると、やっぱり吸引力があるんですよね。
  • 松田氏:今日これ実は。
  • パーソナリティ:今着ていらっしゃるTシャツ。
  • 松田氏:そうなんです。
  • パーソナリティ:かっこいいなと思ってずっと見ていたんですけれども。
  • 松田氏:コレクターも実際にもう付いていて。色んな作品がこうして出ていっているんですけれども。
  • 区長:おそらく不思議な才覚というか、クリエイティブなところが表出される、そういうケースだと思うんですよ。他の3人の方もそれぞれズキンとくるような。それを4枚ポスターに世田谷区でしまして、まずはこの「たがいちがいプロジェクト」がありますよという事を知らしめ、8月にはワークショップやって頂いたんですよね。
  • 松田氏:そうですね。
  • 区長:そんな形でこういうプロジェクトに参加してみたい、知ってみたい、そういう人を増やしたい、そういうプロジェクトですよね。
  • 松田氏:そうですね、おっしゃる通りです。そのワークショップ自体も、実際のそのポスター、色んな世田谷区の「世」があっていいじゃないかというところで、多様な「世」を作っていこうというところで。人それぞれ本当に「たがい」というそのものに拍手して「ちがい」で握手できるような状態を作っていこうというところのプロジェクトもあって。ボランティアの子とかも参加してくれた時とか、高校生の子からも、本当にこういうプロジェクトがあって嬉しいみたいなのがあってすごく嬉しかったですね。
  • パーソナリティ:ポスターは世田谷区内で、色々なところで見ることができますけれども。こちら区長は、ワークショップだったりとかお披露目会とか一緒に参加されて、一緒に何かされたんですか。
  • 区長:世田谷の文字を作るというのを書かせて頂きました。
  • 松田氏:そうなんですよね。ありがとうございました。
  • パーソナリティ:いかがでしたか、一緒にやってみて。
  • 区長:すごく楽しかったですし、確かに障害者アートっていう障害者というのを必ず付けて、これは福祉分野の取り組みです、みたいな括りがちょっとこれまで色合いが強かったかなと。でもヘラルボニーさんのやり方、展開の仕方を見ていると、いやいやアートとしてまず直に障害者の方が書いたということで、それを前提に見るっていうそこを無くして、アートとしてまず内側から出てくる叫びや表出されたイメージ、それを素直にすっと受け止める、そこから「たがいに拍手、ちがいで握手」っていうね、そういう関係を作っていこうというような場になっていました。
  • 松田氏:嬉しい、ありがとうございます。
  • 区長:だからちょっと普通のキックオフイベントということで良くありがちなセレモニーだけやってですね、はい終わりました、お疲れ様ですみたいな、そういう感じじゃないですよね。やっぱりそこ自体がだんだんだんだん暖かくなっていって、結ばれて関係が出来てきているなというふうに私も感じましたね。
  • 松田氏:いやぁ嬉しいです、本当に。ありがとうございます。
  • 区長:これはやっぱり条例という非常に硬い抽象的なものが、実際には生身の人間の立ち位置とか、握手したら手と手が触れて温度がわかりますから。なんかその体温が感じられるプロジェクトだなと、そんなふうに思います。
  • 松田氏:ありがとうございます。
  • パーソナリティ:わかりました。では後半もまだまだお話伺っていきます。

世界へ広がる共生の輪~これからの取り組み

  • パーソナリティ:今日は「世田谷たがいちがいプロジェクト」についてお送りしています。ゲストには株式会社ヘラルボニー代表の松田文登さんをお迎えしています。引き続きよろしくお願いします。
  • 松田氏:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:今まで色々なお話を伺ってきたのですけれども、今聴いて下さっているリスナーの皆さん、一体詳しくはどういう所でみればいいのかなと思っていらっしゃると思うのですが。まず区長、「世田谷たがいちがいプロジェクト」は世田谷区のホームページに詳しく載っていますよね。
  • 区長:そうですね、今、聴きながら「たがいちがいプロジェクト」で検索をして頂くと、世田谷区のホームページやインスタ、YouTube、またPRのページとか、このキックオフイベントの様子なども出てきます。そこでぜひ見て頂きたいのが作品ですよね。どんな作品を掲げてポスターにしたり、キャンペーンをしているのかぜひ見ながら聴いて下さい。
  • パーソナリティ:インスタグラムとかYouTubeとかも発信されていて。
  • 松田氏:おっしゃる通りで。なので、今回4通りの作家さん、田村さん、川邊さん、福井さんですね、あとは世田谷区のmarinaさん、本当に多種多様な4名で、作風も全然違うんですよね。ひとりひとり説明すると長くなっちゃってこのラジオ終わっちゃうので説明はしませんが、ぜひ作品を見てもらって、一通り色んな違いがあっていいんだっていうことを全面的に伝えられる作家さん達なのかなと思っています。
  • パーソナリティ:ぜひ皆さん、検索して頂いて。
  • 区長:ぜひ僕から聞きたいのは、6月18日のイベントをやった時に、これからフランスのクリエイティブの祭典に行くんだみたいなことでしたが、結果はどうでしたか。
  • 松田氏:結果はありがたいことに、カンヌライオンズでゴールドを受賞することができまして。
  • 区長:ゴールドですか。
  • 松田氏:そうなんです。なので、様々な大企業すべて出ているような場所で、企業としてゴールドを取れたというのは本当に嬉しいことだなと思いますし、本当にこの「たがいに拍手、ちがいで握手」っていうことそのものを実際体現しているような形ではあるのかなと思っているんですけれども、その中で、世界でもこういう思想っていうものが通じていくんだなというのをすごい体感できましたし、世界中に作家さんがいるので、今ヘラルボニーって。アメリカだろうがヨーロッパだろうが。なので、色んな作家さんとの形をもっともっと作っていって、色んな幸せを共に作りたいし、世田谷区がこのプロジェクトのひとつの起点になっていたら面白いなと思います。
  • 区長:世界最高峰のクリエイティブの祭典カンヌライオンズでゴールドということで。ということは、ヘラルボニーの主旨というか、松田さん達のやろうとしていることが世界に通じたということですよね。
  • 松田氏:そうですよね。有難い限りだなと思います。まだまだチャレンジを続けている最中で、色んな困難ももちろんあるんですけれども。ただ、こうして兄からスタートしたところが、かわいそうではないということも含めて、何の尺度で見るのかという事だなと思っていて。
  • 区長:作品をアートとしてアートを愛する人たちに出していくという発想が、意外と他になかったと思っています。初めての試みだったんですね。
  • 松田氏:そうですね。どこもチャレンジしたことだとは思っていて。色んな先陣の皆さん達は、それをアートとして見てもらうという事にチャレンジし続けたんですけど、なかなかそこは。私たちの強みはやっぱり、例えば民間企業でバリバリ数字を追っていたり、クリエイティブを本気でやり切っていたメンバーが、例えば自分も兄弟が障害があってとか、息子が障害があって娘さんが障害があってとか、なにかしらすごく自分との違いというものを本気で変えたいという人達が集まっていて。それを自分たちの本業っていう元々あったもののプロを通じて、圧倒的に変えていくということなので、支援とか貢献という言葉は会社では一切使わないんですけれども。そうじゃなくて本当にプロダクトとしてクリエイティブとして作家へのリスペクトを通じてものとして伝えていくという、本当にそれは株式としての姿勢としてチャレンジしているので、そこはまったく違う点なのかなと思いますし、だからこそ届く分野があると思ってます。
  • パーソナリティ:区長、12月は障害者週間ですが、世田谷区もずっと行っているイベントもありますよね。
  • 区長:そうですね、うめとぴあ、梅ヶ丘から歩いてすぐですが、第45回区民ふれあいフェスタが開かれます。ここでは障害者週間記念の区長表彰式とか、雇用促進の団体に対する感謝状とかの贈呈式があったり、障害者団体がダンス、合唱、手話の発表会とか、色々パフォーマンスを見せる、また様々な作品も展示されるということなので。今お話の「たがいちがいプロジェクト」の作品も見れますか、ここで。
  • 松田氏:そうですね、見れます。
  • 区長:では、ぜひうめとぴあに来ていただければ。
  • 松田氏:そうですね、ぜひお願いします。
  • 区長:それで「たがいちがいプロジェクト」にも入り口をご自身で見つけて頂いて、関わって頂けたらと思いますね。
  • パーソナリティ:その他にも松田さん、何か今後のご予定とかあったりしますか。
  • 松田氏:つい最近、それこそフランスパリでパリコレクションがあって、そこで初めて知的障害のある当事者の人たちが、本当にルックのすべてのショーを飾ってという形で、作家さんと一緒に行って、世界中の本当に本国の部分でも大きく取り上げてもらって、そこで作家が本当に喜んでくれて。初めて海外に行くっていう作家さんもいらしてですね。親御さんも一緒に行ったんですけれども、その親御さんからも、もしかしたら私が彼を制限してたような気がしました、できないと思っていた、それが難しいと思っていたと。もしかしたら、それがパニックになるから、ハードなことだと思っていたけれども、実はできるんだっていうことを今回知ったとかっていう、なんかこう今まで抑圧されて、どっちかといったら触れないように触れないようにと思われていたものが、初めてそういう舞台に立つことによって知れるみたいな瞬間が今、出来始めてきているなと思いますし。この前も筑波大学の障害学の研究者の先生とかも、ヘラルボニーが初めて知的障害のある当事者を名前で呼ばせた会社だと言ってくれて。今まで知的障害の当事者を知りたいと、本気で人生を知りたいとかっていうものを考えたのは、親御さんとか福祉関係者しかいなくて、その周りからすると、その人と友達になりたい、知りたいって分野がなかったけど、やっぱりヘラルボニーって、このmarinaさんもそうですけど、銀座とかに店舗があるので、店舗に行くと、本当にファンがたくさん来るんですよ。marinaさんに会いたいみたいな。そういうファンが生まれているっていうことそのものが作れるっていうことは、ひとつその人自身を知るっていう人生を知るっていう、だからこういう作品が生まれるっていう背景を知ることだと思っているんで。だからそういうものがここのプロジェクトでどんどん広がっていったら、より世田谷区の皆さんがリスペクトが生まれてくる形がつくれたら嬉しいなと思います。すみません、長くなっちゃいました。
  • パーソナリティ:いえいえ、とんでもないです。ありがとうございます。松田さんは世界を変える30歳未満の30人にも選ばれていらっしゃるという方で、実際もうパリにもご進出されているということで、これからますます世界に向けてですけれども、世田谷区もぜひよろしくお願いします。
  • 松田氏:もちろんです。とても嬉しいです。

まとめ

  • パーソナリティ:では最後に区長、リスナーの皆さんに一言お願いできますでしょうか。
  • 区長:そうですね。世田谷区から世界にも大きく発信して評価も頂いているヘラルボニーさんと障害理解の促進というところで、そういう言葉を敢えて使わずに「たがいに拍手、ちがいで握手」というキャッチコピー通りの関係を世田谷発で広げていける。これからプロジェクト続きますから、どうぞご注目と参加、そして、担い手になって頂く方が世田谷区内で増えていくと嬉しいなと思います。
  • パーソナリティ:最後に、参加をしたいという方がいらっしゃると思うのですが、具体的にどうしたらいいのでしょうか。
  • 区長:ワークショップなどの予定を、これから行いますよね。
  • 松田氏:そうですね。今後日程を決めていきます。
  • パーソナリティ:こちらに参加をして頂くという事ですね。あとは世田谷区内にあるポスター、こちらを貼って頂くという参加の仕方も。
  • 区長:そうですね。お店とか掲示板とか会社の中とかね。
  • 松田氏:そうですね。
  • 区長:貼って頂ければ。これは世田谷区の障害福祉部にご連絡頂ければお分けできますよね、ポスターを。
  • 松田氏:すごいですね。かっこいいポスターですからね。
  • パーソナリティ:本当にそうですよね。
  • 松田氏:しかもデザイナーも黒丸さんというかなり有名なデザイナーの方がやって下さっているので、あれを無料で配るっていうのはかなり熱いと思います。
  • パーソナリティ:「世田谷たがいちがいプロジェクト」こちらでまず検索して頂くと、参加の方法なんかも載っていますので、ぜひ皆さん検索してご覧になって頂ければと思います。そして参加の方もよろしくお願いいたします。ということで、今日は「世田谷たがいちがいプロジェクト」についてお送りしてきました。松田文登さん、そして保坂区長、どうもありがとうございました。
  • 松田氏・区長:ありがとうございました。

談話室11月

写真:左から、パーソナリティ、松田氏、保坂区長

お問い合わせ先

政策経営部 広報広聴課  

ファクシミリ:03-5432-3001