河川生物調査(付着藻類)
最終更新日 令和4年5月2日
ページ番号 124151
付着藻類調査
調査概要
(調査日)
令和3年7月13、14、15日
(調査地点)
- 野川・神明橋、兵庫橋
- 仙川・大川橋
- 丸子川・谷戸川合流点
- 谷沢川・等々力渓谷内
- 丸子川・西根橋
(調査方法)
5センチメートル×5センチメートルのコドラートを用いて、河床の石3個から25平方センチメートルずつ付着藻類を採取し、それらを合わせて1資料としました。
付着藻類の分析は、沈殿量を測定し、珪藻類について種類の同定と計数を行ないました。
汚濁指数の計算式
東京都環境局では、平成10年以降「東京の川の生きものと環境(1998)」の汚濁階級指数を用いています。本調査ではそれに習い、R. Pantle & H. Buck(1955)(注意1)の汚濁指数(サプロビ指数 S)を求め、水質判定を行ないました。汚濁指数の算出方法および水質階級への当てはめは、以下のとおりです(底生動物も同じです)。
(注意1) R. Pantle & H. Buck(1955):Die biologisch Überwachung der Gewässerunddie Darstellung der Ergebnisse, Gas-u. Wasserfach.96:604
汚濁指数(S)=(s×Nの総和)/Nの総和
- s 汚濁階級指数(1~4)
- N 指標性がある種の種別個体数
汚濁指数(S) | 水質階級 | 汚濁階級指数(s) |
---|---|---|
1.0~1.5 | 貧腐水性(os、きれい) | 1 |
1.6~2.5 | β-中腐水性(βm、わりあいきれい) | 2 |
2.6~3.5 | α-中腐水性(αm、よごれている) | 3 |
3.6~4.0 | 強腐水性(ps、とてもよごれている) | 4 |
令和3年度付着藻類調査結果
今年度の調査において確認された付着藻類は、77種で合計829,376細胞/平方センチメートルでした。
全地点を通じて最も確認細胞数が多かった付着藻類は、Nitzschia amphibiaの379,584細胞/平方センチメートル(全体の45.8%)でした。次位以下の付着藻類は、Nitzschia paleaの56,618細胞/平方センチメートル(全体の6.8%)、Gomphonema parvulumの44,348細胞/平方センチメートル(全体の5.3%)、Gomphonema lagenulaの42,979細胞/平方センチメートル(全体の5.2%)、Nitzschia paleaceaの37,811細胞/平方センチメートル(全体の4.6%)でした。確認種類数が最も多かった地点は野川・兵庫橋内の43種、最も少なかった地点は仙川・大川橋内の5種でした。
【野川・神明橋】
Nitzschia amphibia、Gomphonema parvulumなど41種487,040細胞/平方センチメートルが確認され、昨年度に比べ種類数は減少、細胞数は増加しました。
汚濁指数は3.1で、水質階級は昨年度と異なりα-中腐水性の評価になりました。
【野川・兵庫橋】
Nitzschia amphibia、Nitzschia paleaなど43種336,640細胞/平方センチメートルが確認され、昨年度に比べ種類数、細胞数ともに増加しました。
汚濁指数は2.9で、水質階級は昨年度と異なり、α-中腐水性の評価になりました。
【仙川・大川橋】
Gomphonema parvulum、Eunotia minorなど5種72細胞/平方センチメートルが確認され、昨年度に比べ種類数、細胞数ともに減少しました。
汚濁指数は3.8で、水質階級は昨年度と同様、強腐水性の評価になりました。
【丸子川・谷戸川合流点】
Melosira varians、Nitzschia amphibiaなど28種1,242細胞/平方センチメートルが確認され、昨年度に比べ種類数は減少、細胞数は増加しました。
汚濁指数は2.0で、水質階級は昨年度と異なり、β-中腐水性の評価になりました。
【谷沢川・等々力渓谷内】
Melosira varians、Navicula confervaceaなど33種2,870細胞/平方センチメートルが確認され、昨年度に比べ種類数は同数、細胞数は減少しました。
汚濁指数は1.6で、水質階級は昨年度と異なり、β-中腐水性の評価になりました。
【丸子川・西根橋】
Nitzschia amphibia、Nitzschia paleaなど41種1,512細胞/平方センチメートルが確認され、昨年度に比べ種類数、細胞数ともに増加しました。
汚濁指数は2.9で、水質階級は昨年度と異なり、α-中腐水性の評価になりました。
付着藻類調査結果の概要
付着藻類調査結果の概要は、以下のファイルをご覧ください。
河川調査(生物)報告書は、区政情報センター(世田谷区役所第1庁舎1階)や区政情報コーナー(北沢・玉川・砧・烏山総合支所)、図書館で閲覧できます。
添付ファイル
- 令和3年度付着藻類調査結果の概要(PDF形式 71キロバイト)
(令和3年度付着藻類調査結果の概要(テキスト形式 1キロバイト)) - 令和2年度付着藻類調査結果の概要(PDF形式 70キロバイト)
(令和2年度付着藻類調査結果の概要(テキスト形式 1キロバイト)) - 令和元年度付着藻類調査結果の概要(PDF形式 6キロバイト)
(令和元年度付着藻類調査結果の概要(テキスト形式 1キロバイト))
PDFファイルの閲覧にはAdobe Reader(無償)が必要です。お持ちでない方は、Adobe社のサイトからダウンロードしてください。
関連リンク
このページについてのお問い合わせ先
環境政策部 環境保全課
電話番号 03-6432-7137
ファクシミリ 03-6432-7981
所在地 世田谷区玉川1-20-1二子玉川分庁舎内