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最終更新日 2026年3月31日

ページID 4835

河川生物調査(魚類)

魚類調査

調査概要

調査日

令和7年7月28、29日

調査地点

  • 野川 神明橋、兵庫橋
  • 仙川 大川橋
  • 丸子川 谷戸川合流点
  • 谷沢川 等々力渓谷内
  • 丸子川 西根橋

調査方法

捕獲及び目視により調査を行いました。

投網とタモ網を用いて魚類を捕獲し、現地で計測等を行なった後、放流しました。

魚類調査結果

今年度の調査において確認された魚類は22種で合計414個体でした。

確認された主な魚類は、ミナミメダカ(96個体)、オイカワ(76個体)、カワムツ(55個体)、ウグイ類(46個体)、ウキゴリ(39個体)などで、確認種類数が最も多かった地点は野川・神明橋の12種でした。

野川・神明橋

野川(神明橋:No.1)は29 年間で28 種が確認され、各年度平均種類数は9 種であった。各年度6~15 種の範囲で変動し、近年確認種数の変動幅が大きい。平成7 年度は11 種が確認された。平成9 年度の構成種はギンブナ、コイ、ミナミメダカ、モツゴなどであったが、その後モツゴ、タモロコの増減がみられ、キンブナは見られなくなった。平成18 年度の調布堰の開放以降回遊魚のスミウキゴリやアユが確認されるようになった。また近年はカマツカ類、コクチバスなどの外来種の侵入がみられた。令和7 年度はオイカワ、ギンブナ、ミナミメダカ、ヒガシシマドジョウなどになった。

野川・兵庫橋

野川(兵庫橋:No.2)は29 年間で38 種が確認され、各年度平均種類数は13 種であった。各年度9~19 種の範囲で変動している。平成26 年度に19 種を最多となり、近年は減少傾向にあり、令和7 年度は10 種が確認された。平成9 年度の構成種はオイカワ、ギンブナなど純淡水魚が多く、回遊魚はマルタ、ウグイ、トウヨシノボリ類の3 種であったが、その後はギンブナの他、モツゴ、タモロコ、ナマズといった純淡水魚ほか、トウヨシノボリ類が減少した。平成18 年度の調布堰の開放以降は、回遊魚のウキゴリ、スミウキゴリ、アユ、マハゼ、スズキ、ヌマチチブなどが確認されるようになった。平成13 年度以降はスゴモロコ属、平成22年度以降はコクチバスなどの外来種が増加した。令和7 年度はウグイ属、オイカワ、
ミナミメダカ、ウキゴリなどが多くみられた。本地点は多摩川との合流点に最も近く、また河口からの距離も短いため、マルタやアユ等の回遊性の魚類やボラ、スズキ、マハゼなどの周縁性の魚類がみられる。トウヨシノボリ類は一般に回遊魚とされているが、容易に陸封されることが知られている。また近年はカワヨシノボリの侵入がみられていることから、種間競争により減少した可能性もある。原因は不明であるが、平成18 年度の調布取水堰の開放による増加はみられず、近年は減少傾向にあり、直近4 年間は確認されていない。

仙川・大川橋

仙川(大川橋:No.3)は29 年間で8 種が確認され、各年度平均種類数は4 種であった。各年度2~6 種の範囲で変動しているが、近年は2~4 種で安定している。令和7年度の調査では3 種が確認された。また採捕個体数には大きな差異がみられ、平成
11 年度は200 個体程度と多いが、平成18 年度は2 個体と少なかった。平成9 年度の構成種は、モツゴ、コイ、ギンブナであったが、その後タモロコ、ミナミメダカが確認されるようになった。近年はギンブナが確認されなくなり、モツゴ、タモロコの確認も少ない。令和7 年度はミナミメダカがほとんどで、大型のコイが複数個体みられ、モツゴはわずかにみられる程度であった。仙川は野川に合流して多摩川に注いでいるが、仙川と野川の合流部には大きな落差が魚類の遡上の妨げとなり、多摩川からの回遊性の魚類や外来種が侵入しにくい河川になっていると考えられる。ミナミメダカは平成9~11 年度は確認されていない。野川から遡上は不可能であることから、人為的な放流が行われた可能性が考えられる。

丸子川・谷戸川合流点

丸子川( 谷戸川合流点:No.4)は29 年間で21 種が確認され、各年度平均種類数は4 種であった。各年度2~8 種の範囲で変動しているが、平成9 年度が最も種数が多く、8 種であった。その後徐々に減少して近年は4 種程度で安定していたが、令和7年度は8 種が確認された。
構成種は調査開始から近年にかけて大きく入れ替わった。調査を開始した平成9 年度はギンブナが最も多く、コイ、タモロコ、ドジョウ類などが確認されていたが。近年はコイ、ギンブナ、オイカワ、モツゴ等は確認されなくなり、代わってカワムツが多数を占め、アブラハヤ、スミウキゴリ等が確認されるようになった。スミウキゴリは平成15 年度から確認されている。特に近年はカワムツの個体数が非常に多い状態である。また令和7 年度は外来種のカダヤシとカワヨシノボリが新規に確認された。

谷沢川・等々力渓谷内

谷沢川( 等々力渓谷内:No.5)は29 年間で14 種が確認され、各年度平均種類数は3 種であった。種類数は年度毎に1~6 種の範囲で増減を繰り返しており、令和7 年度は4 種が確認された。構成種は調査開始から近年にかけて大きく入れ替わった。調査初期の平成9~11 年度にはモツゴが多く、ギンブナやドジョウ類などであったが、近年は遊泳魚があまりみられなくなり、継続的に確認される種は底生魚のドジョウ類とスミウキゴリであった。回遊魚であるスミウキゴリは、平成18 年度の調布堰の開放以降、毎年確認されるようになった。ドジョウ類は在来系統から中国大陸系統へと置き換わった時期は不明である。調査地点は深い渓谷で、高木の林床で薄暗い。30 年前の環境は不明であるが、樹木の伸展とともに薄暗くなり、河川水際の植生がわずかなセキショウのみとなったことで、河川内の環境が大きく変化した可能性が考えられる。

丸子川・西根橋

丸子川( 西根橋: N o . 6) は29 年間で13 種が確認され、各年度平均種類数は5 種であった。種類数は年度毎に3~8 種の範囲で変化しており、経年的には横ばいかあるいは近年は少なめで推移している。令和7 年度は4 種が確認された。構成種は調査初期からあまり変化はみられないが、ギンブナとモツゴは近年あまり確認されなくなった。丸子川は調布堰より下流側で多摩川と合流するため、回遊魚であるスミウキゴリは、平成18 年度の調布堰の開放以前から継続してみられていた。

魚類調査結果の概要

魚類調査結果の概要は、以下のファイルをご覧ください。

河川調査(生物)報告書は、区政情報センター(世田谷区役所第1庁舎1階)や区政情報コーナー(北沢・玉川・砧・烏山総合支所)、図書館で閲覧できます。

魚類の写真

これまでに、世田谷区の河川で確認された主な魚類の写真になります。

魚類一覧(PDF:590KB)

お問い合わせ先

環境政策部 環境保全課  

ファクシミリ:03-6432-7981