食中毒予防 手はしっかり2度洗い 食中毒予防の三原則を守りましょう
最終更新日 令和3年6月2日
ページ番号 161257
食中毒予防の三原則を守りましょう
食中毒予防の三原則をご存じですか?
食中毒を防ぐために、次の3つの原則を守ることが重要です。
食中毒予防の三原則
- つけない
- ふやさない
- やっつける
1.つけない[清潔] 食品に細菌やウイルスをつけない
「つけない」のポイントは、二次汚染を防ぐことです。特に腸管出血性大腸菌やノロウイルスは少量でも発症するため、「つけない」対策はとても重要です。加熱調理後の食品を汚染しないこと、サラダなど未加熱で食べるものは製造工程すべてにおいて「つけない」対策が必要です。二次汚染については「食中毒予防 ノロウイルス食中毒に気をつけましょう」で解説しています。
- きちんと手洗いをする
- 清潔な調理器具を使用する
- 食品は、フタつきの容器やラップを使って保管する
2.ふやさない[迅速・冷却] 食品中で細菌が増えないようにする

主な食中毒細菌・ウイルスの発症菌量
「増やさない」のポイントは、冷蔵管理です。菌がついてしまっても、「増やさない」ことで予防できる菌があります。
- 要冷蔵の食材や、できあがった料理は、長時間室温に置かないようにし、早めに食べ切る
- 冷蔵庫には温度計を入れ、10℃以下になっていることを確認する(温度計がない場合は、冷蔵庫の中身を7割くらいにおさえ、詰めこみ過ぎないよう注意すると良いでしょう)
- 冷凍品の解凍は、冷蔵庫や電子レンジを使い、自然解凍を避ける
3.やっつける[加熱・殺菌] 細菌・ウイルスをやっつける
「やっつける」のポイントは、加熱調理と消毒です。
- 加熱調理食品は十分に加熱する(中心部で75℃1分以上、ノロウイルス汚染のおそれがある二枚貝などは85~90℃90秒以上)
- 包丁、まな板、ふきん、スポンジなどは、熱湯や塩素系消毒薬で消毒する
手はしっかり2度洗いしましょう
なぜ手洗いが必要?
手洗いは、最も基本的かつ重要な食中毒予防法のひとつです。手には目に見えない多くの病原体が付着しており、食品を介して体内に入り、腹痛や下痢などを引き起こすことがあります。ポイントをおさえて効果的な手洗いをしましょう。
手洗いはいつやるの?
手洗いが必要なタイミングは次のとおりです。
- 外出から帰ってきた時
- トイレのあと
- 調理を始める前
- 生野菜サラダや果物を扱う前(そのまま食べるものの調理、盛り付け前など)
- 生肉や生魚に触れたあと
- 食事の前
その他にも、手が汚れてしまったと感じたときは、その都度手を洗いましょう。
手は2度洗いを習慣に
手は2度洗いが有効です。ハンドソープを使用し、10秒間2回の手洗いを行うと、60秒間1回の手洗いを行った時以上の効果があることがわかっています。2度洗いを習慣にしましょう。
手洗いのあとはペーパータオルや清潔なタオルで水分をしっかりと拭き取ることにより、手に残っている病原体をさらに減少させることができます。
正しい手の洗い方は?
- 腕時計や指輪等は、手を洗う前に外します。流水で目に見える汚れを落とし、ハンドソープをつけてよく泡立て、汚れを落としていきます。
- 手のひら
手のひらをよくこすります。
- 手の甲(左・右)
手の甲をよくこすります。
- 指の間
汚れの落ちにくい指の間をよく洗います。
- 指先(左・右)
汚れの落ちにくい指先、爪の間をよく洗います。
- 親指(左・右)
汚れの落ちにくい親指もよくねじり洗います。
- 手首(左・右)
手首も忘れずに洗いましょう。
- 最後にハンドソープを流水でよく洗い流し、ペーパータオルや清潔なタオルでしっかりふきましょう。
2度洗いは、この一連の流れを2回繰り返します。
手洗いはお湯を使うとより効果的です。ハンドソープを使って上の手順のとおり正しく手洗いをしたのち、ハンドクリーム等でお手入れすると、手荒れを防ぐことができて良いですね。
食事の前には、家族みんなで手を洗いましょう。
感染症予防

手洗いは、食中毒予防だけでなく新型コロナウイルス感染症を含む感染症予防にも有効です。手に菌やウイルスがついた状態で、目や耳、口などの粘膜に触れることにより、感染のリスクが高まります。家に帰ったらまず、しっかり手を洗いましょう。
特に、小さな子どもは手を口や目にもっていきがちです。ご家族の方はお子様の手洗いを習慣づけ、きちんと手洗いができているか見届け、手洗いを頑張ったらたくさんほめてあげると良いかもしれませんね。
新型コロナウイルス感染症を含む感染症予防については、「新型コロナウイルス感染症の予防のために」をご覧ください。
汚れが残りやすいところ

洗い残しのしやすい箇所
(色が濃いところほど残りやすい)
指先や爪の間、手のしわは汚れが残りやすいところです。意識して洗いましょう。
家庭でできる食中毒予防

家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
食中毒は、飲食店だけではなく、家庭の食事でも起こります。普段当たり前にしている行動を思い返し、食中毒予防の三原則を守れているか、考えてみましょう。
また、家庭でできる食中毒予防の6つのポイントも紹介していますので、参考にしてください。
手洗いは、食中毒予防だけでなく感染症予防にも有効です。正しく洗って、健康に毎日を過ごしましょう。
このページについてのお問い合わせ先
世田谷保健所 生活保健課 食品衛生企画
電話番号 03-5432-2911
ファクシミリ 03-5432-3054