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最終更新日 2023年7月11日
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動植物の中には体内に毒成分(自然毒)を持つものが数多く知られています。これらの中には、フグ毒やキノコ毒のように致命率の高いものがあるので、注意が必要です。
特に高齢者が誤って有毒な植物を食べたことが原因と考えられる食中毒事件が多く発生しています。厚生労働省の統計によると平成24年から令和3年までの10年間で16名の死亡数が確認されています。最新情報は厚生労働省ホームページ「過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況」をご覧ください。
自然界に存在するものには、食用になるもの、薬用になるものがある一方、毒をもつものも多くあります。自然毒による食中毒を予防するために、食用であることが確実に判断できない植物、キノコ、魚介類等は、絶対に「採らない、食べない、売らない、人にあげない」を守りましょう。
日本には有毒植物が身近なもので約200種類あるといわれています。春は山菜採りのシーズンなので、有毒植物による食中毒は毎年春に多く発生しています。山菜は、専門家でないと見分けが難しい植物がたくさんあります。素人判断で食べることは大変危険ですので、やめましょう。
また近年、家庭菜園で野菜や野草、ハーブ等を栽培して食べることの人気が高まっていますが、その一方で、植えた植物と自然に生えた植物の見分けがつかずに、誤って毒のある植物を食べてしまったことによる食中毒も発生しています。有毒植物には、食用の植物と見た目がよく似た植物があります。食用の植物を植える際には、観賞用植物やその他の場所とは明確に区分けし、家庭内で共有するとともに、その区画以外は食べないようにするなど、事故防止のための工夫をしましょう。
有毒植物による食中毒を防ぐためには、まず身近なところに有毒植物は存在するということを認識し、確実に食べられるとわかっているもの以外は食べないことが重要です。間違えやすい有毒植物の特徴については、厚生労働省ホームページ「有毒植物に気をつけましょう」、農林水産省ホームページ「野菜・山菜とそれに似た有毒植物」をご覧ください。
日本には天然に約5000菌種のキノコが存在し、そのうち約50菌種が食中毒の原因になると言われています。秋はキノコ狩りのシーズンで毒キノコによる食中毒も多く発生しています。食中毒の多い毒キノコは地味な色で、いかにもおいしそうに見えるため、外見で見分けることは困難です。
毒キノコによる食中毒を防ぐためには、確実に鑑定された食用キノコ以外は絶対に食べないこと、図鑑の写真や絵にあてはめて勝手に鑑定しないこと、「虫がついているキノコは食べられる」などの間違った言い伝えを信じないことが重要です。間違えやすい毒キノコの特徴については、厚生労働省ホームページ「毒キノコによる食中毒に注意しましょう」をご覧ください。
魚介類は、魚の種類や部位によって毒性のあるものがあります。食中毒を起こす細菌と違い、有毒成分は水洗いや加熱では無毒化されないものがあります。見慣れない魚についてはご注意いただき、確実に食べられる種類・部位以外は食べないことが重要です。有毒魚については東京都ホームページ「見慣れない魚にご用心!~有毒魚介類による食中毒~」をご覧ください。
特に、ふぐの素人調理は大変危険です。有毒魚介類による食中毒事例の多くは、ふぐによるものです。ふぐの有毒部位は種類によって異なり、除去するには専門的な知識や技術が必要です。飲食店等で提供するときには、ふぐの取扱いに従事することができる者として知事の免許を受けたふぐ取扱責任者が除毒作業を行っています。ふぐによる死亡事故は素人調理によるものがほとんどです。釣ってきたり、人からもらったふぐを自分で調理して食べることは絶対にやめましょう。ふぐ毒による食中毒については東京都ホームページ「危険がいっぱい ふぐの素人料理」をご覧ください。
世田谷保健所 生活保健課 食品衛生企画
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