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最終更新日 2020年12月1日
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リステリア菌による食中毒は、日本では集団発生の事例はほとんどありませんが、欧米ではたびたび発生しています。特に、妊娠中の方がリステリア菌に感染した場合、胎児に影響が出ることがあるので注意が必要です。
リステリア菌食中毒の原因となりえるのは、冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品です。例えば、生ハムなどの食肉加工品、ナチュラルチーズなどの乳製品、スモークサーモンなどの魚介類加工品です。低温でも増殖しやすい菌なので、開封後に冷蔵庫で長期間保存されたものを食べた場合に発生する可能性があります。
生ハムやナチュラルチーズなどは商品に表示されている保存温度を守り、冷蔵庫に保管しましょう。4℃以下と記載されているものはチルドに保管しましょう。
リステリア菌は低温でも増殖しやすい菌なので、冷蔵庫を過信せず、原因となりえる食品は期限内に食べましょう。また、冷蔵庫に長期間保存せず、開封したら早めに食べきりましょう。
リステリア菌は加熱によって死滅するので、加熱すると予防できます。
リステリア菌に汚染された食品を食べても、健康な人はほとんど無症状で経過するか軽症で自然治癒しますが、基礎疾患のある方や高齢者の方は注意が必要です。
また妊娠中の方は、胎児に影響が出ることがあり、早産や死産あるいは新生児の髄膜炎や敗血症を引き起こすことがあります。そのため、妊娠中の方は原因となりえる食品を食べるのは控えたほうが良いでしょう。特に未殺菌乳を原料とするナチュラルチーズなどは避けましょう。
世田谷保健所 生活保健課 食品衛生企画
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