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最終更新日 2019年12月5日

ページID 744

トコジラミに気をつけましょう!

近年、トコジラミの発生、被害件数が増加しています。また、殺虫剤に抵抗性を持つトコジラミが報告されており、駆除することが難しくなっています。

トコジラミとは?

トコジラミは、人を吸血するカメムシの仲間です。主に夜間に活動して、寝ている人を吸血します。手、足、首など露出部分を刺すのが特徴です。

1970年代には被害がいったん減ったものの、近年また被害が増えています。海外旅行、海外出張先の宿泊施設などで、卵や幼虫、成虫が荷物や衣服のすき間に付着するなどして、国内に持ち込まれ、一般住宅などに生息場所を広げています。

被害を広げないために生態をよく知った上で、きちんと対処することが必要です。

かばんの隙間のトコジラミ

かばんの隙間のトコジラミ

手の甲と比較

手との比較(成虫)

トコジラミ成虫

成虫(5~8ミリメートル)

トコジラミの形態と生態

  • カメムシの仲間(シラミの仲間ではない)。飛べないが、歩くスピードはとても速い。
  • 成虫は5~8ミリメートル、体は丸く扁平で、色は褐色。
  • 幼虫は1~4ミリメートル、成虫と同じ形をしていて、色はふ化後は透けて白っぽいが成長するにつれ褐色になる。(5回脱皮して成虫になる。)
  • ゴキブリの幼虫と見間違えやすい。
  • エサは、人や動物の血液で、成虫・幼虫、オス・メスすべて吸血する。
  • 普段は狭い隙間、「暗い・温かい・狭い」場所にひそんでいる。
  • 4~10日に1回吸血し、条件が良ければ吸血しない状態で半年以上、生きることがある。
  • 成虫は一生の間にクリーム色の卵を200~500個産む。
  • 潜伏場所の付近に墨汁色の排泄物(血糞)を出し、乾燥後は黒ゴマ様に見えるので、発見の目印になる。
  • 海外旅行、海外出張先の宿泊施設などで、卵や幼虫、成虫が荷物や衣服のすき間に付着するなどして国内に持ち込まれ、一般住宅などに生息場所を広げている。

すべて幼虫
すべて幼虫(1~4ミリメートル)

刺されるとどうなる?

トコジラミに刺された場合の反応には個人差がありますが、最初は刺されてもかゆくない時期があり、その後は「夜も眠れないほどのかゆさ」を感じます。リンパ節の腫れや発熱を伴う場合もあります。あまりに刺されすぎると、最終的には何も感じなくなることもあります。

被害は、寝ている時に肌の露出している部分(足や腕、首)に集中するのが特徴です。抗ヒスタミンの外用薬を塗布し、かゆみがひどい場合は皮膚科を受診しましょう。

殺虫剤が効きにくい?

市販のくん煙剤等の殺虫剤(ピレスロイド系殺虫剤)では駆除することができないトコジラミ(通称 スーパートコジラミ)が増えています。むやみに薬剤を使うと、トコジラミは、ひそんでいられる隙間を求めて、かえって他の部屋にも被害が広がってしまうこともあります。

きちんと知識を持って、効果的な駆除を行うことが大切です。

トコジラミの駆除

駆除するには、経験のある専門業者に依頼(注釈1)することが必要ですが、自分で対処方法を学ぶことで、被害を減らすことはできます。

詳しくは、保健所へお問い合わせください。

(注釈1)金額は、業者により差があるため、複数の業者から見積もりを取りましょう。

お問い合わせ先

世田谷保健所 生活保健課 生活環境衛生

ファクシミリ:03-5432-3054