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最終更新日 2026年3月25日

ページID 32076

世田谷区環境サポーター取材レポートvol.9~成城大学エシカル研究会を取材しました!

成城大学エシカル研究会を取材しました!

今回、私たちが取材したのは、成城大学エシカル研究会です。エシカル研究会は、「気づいたら、環境・社会にやさしい未来」を理念に掲げ、プラントベースの食や3R、コンポストなどを通じて、環境・社会課題を知ってもらう身近な選択肢を提案しています。設立から2年目を迎えた現在、学内外のイベント出展や企業との協働にも積極的に取り組み、「楽しい×社会貢献」を大切にしながら活動を広げています。

1.立ち上げ

はじめに

「エシカル(ethical)」とは、「倫理的な」という意味を持つ言葉です。エシカル研究会では、この言葉を「人・地域・地球環境・社会にやさしい」という考え方として捉え、日々の活動に取り入れています。

目指すもの

エシカル研究会では、「地域・環境・社会にやさしい」を共通のテーマに、メンバー同士でアイディアを出し合いながら、環境問題や社会問題をより多くの人に知ってもらうための活動を行っています。一人では難しいことも、仲間と力を合わせることで実現し、「気づいたら、環境・社会にやさしい生活をしている」、そんな未来を目指しています。

キーワードは「楽しい × 社会貢献」。 無理なく、日常の中で続けられることを大切にしながら、楽しさと学びを両立した活動を展開しています。

組織について

エシカル研究会には、「プラントベース Lab」と「3R Lab」の2つのラボがあります。新入生はいずれかのラボに所属し、日々の活動に取り組むほか、学内外のイベントにも参加しています。

2024年に設立され、2025年度で2年目を迎えました。立ち上げ当初は2名で活動を開始し、当初はプラントベースを中心とした取り組みを構想していましたが、より幅広い社会・環境問題を扱いたいという思いから現在の形へと発展しました。現在は新入生を迎え、約60名のメンバーが在籍しています。

まだ「先輩たちの積み重ね」がないからこそ、企画づくりや組織運営も手探りの連続です。ゼロから考え、実行していく大変さと同時に、その過程を楽しんでいる様子が印象的でした。

2.現在の活動内容

エシカル研究会は現在、2つのラボを軸に活動し、学内外のイベントにも積極的に出展しています。

プラントベース Lab

「プラントベース」とは、植物性由来の食品を積極的に取り入れる食のスタイルです。もともとはヴィーガンやベジタリアン向けの考え方でしたが、エシカル研究会では【誰もが自然にプラントベースを選べる社会】を目指しています。

月に1回程度、肉を大豆ミートに置き換えた料理の試作を行ったり、プラントベーススイーツの販売・情報発信を行ったりするなど、身近で実践しやすい形で活動を進めています。

3R Lab

「3R」とは、「リデュース・リユース・リサイクル」の3つの行動原則を指します。ごみを減らし、資源を循環させる取り組みとして、エシカル研究会では小田急電鉄と共同で「コンポストプロジェクト」を実施しています。

学食から出る生ごみを毎日コンポストに投入し、微生物の力で分解。その後、木箱に移して1〜2か月熟成させることで堆肥を作っています。完成した堆肥を使い、これまでにはミニトマトの栽培にも挑戦しました。現在は研究会内で消費していますが、将来的には学食に還元し、学内で資源が循環する仕組みを完成させたいと考えています。

イベント・企業連携

学内の柳祭をはじめ、「エシカルキャンパス」や「エコメッセ千葉」など、学外イベントにも出展しています。中でも印象的だったのが、4月に開催された「エシカルキャンパス」です。他大学の学生団体との交流やプレゼンアワードを通じて、大きな刺激を受けたと話してくれました。

また、LUSH原宿店とのワークショップや、キリンホールディングスとの座談会など、企業との協働も積極的に行っています

3.大変なこと・課題

現在進めているコンポストによる資源循環の取り組みは、まだ実験段階です。将来的には、育てた野菜を学食で提供する仕組みを目指していますが、実現には試行錯誤が続いています。また、プラントベースメニューを学食で継続的に提供する試みも行いましたが、学業との両立が難しく一時中断したとのこと。

さらに、広報面も大きな課題です。学内に設置しているコンタクトレンズ回収ボックスは利用者が多い一方で、それをエシカル研究会が運営していることはあまり知られていません。SNSでの発信だけでは関心層以外に届きにくく、学内での認知度向上が今後の課題となっています。

4.今後の展望と連携

弁当販売への挑戦

月に1回行われている料理会では、メンバーが集まり、プラントベース料理を作っています。特別なレシピではなく、既存の料理を工夫し、肉を大豆ミートに置き換えるなど、日常に取り入れやすい内容です。

今後は企業と連携し、大学内でのプラントベース弁当販売を予定しています。料理会で生まれたメニューを活かし、まずは月1回から、将来的には週1回の販売を目指しています。

企業・学外との連携

2024年にはLUSH原宿店と協働し、親子向けワークショップを実施しました。LUSHが行う環境配慮の取り組みを、学生目線で発信することの大切さを改めて感じたといいます。

2025年6月には、LUSHを招いた学内講演会を開催し、学生や教員など約50名が参加しました。今後は他大学や他団体とも連携し、より多くの人が環境について考える機会を広げていきたいと考えています。

そのほか、小田急電鉄、河田フェザー、セブン-イレブン、キリンホールディングスなど、多様な企業との連携も進んでおり、学内外へ活動を発信しています。

ゼロからつくる楽しさ

エシカル研究会の活動の多くは、メンバーがゼロから作り上げてきたものです。共通しているのは環境・社会問題への関心ですが、興味の分野はそれぞれ異なります。その違いが、新しい企画を生み出す原動力になっています。無理をせず、楽しみながら続けることを大切にし、スケジュールや関わり方にも配慮しながら活動を続けています。その姿勢こそが、エシカル研究会の魅力だと感じました。

取材を終えて

環境サポーター ぽんぽん

全てがゼロベースでありながら、メンバー一人ひとりが生き生きと活動を楽しんでいる様子が伝わってきました。活動を長く続けていく上で、「楽しさ」は持続性を支える非常に重要な視点だと気付かされました。

環境問題や社会問題は深刻に捉えられがちですが、エシカル研究会が掲げる「楽しい × 社会貢献」に学びを掛け合わせた取り組みこそ、誰もが気軽に、そして長く続けられる一歩になるのだと思います。私自身も、所属する団体の中で、この楽しさや熱意をもっとつくり、伝えていきたいと感じました。

環境サポーター あかね

創立から間もないサークルでありながら、多方面で精力的に活動している点に驚かされました。特に、どの活動にも「Mission・Vision・Value」が明確にあり、それがしっかりと共有されていることが、団体としての強さにつながっていると感じます。

だからこそ、エシカルな取り組みが社会に広がっていってほしいと、私自身も強く共感しました。日々の料理会やコンポスト管理、イベント出展など、地道な活動を積み重ねている姿が印象的で、今後のさらなる活躍が楽しみです。これからも応援していきたいです。

環境サポーター なっちゃん

メンバーの方々が楽しそうに活動している姿が、とても印象的でした。無理をせず、楽しみながら社会貢献を継続していくという理念が、活動の随所から伝わってきました。

設立2年目にもかかわらず、学内外で新しいことに精力的に取り組み、活動の幅を広げている点にも驚かされました。その行動力に刺激を受け、私自身も自分にできることは何かを考えながら、楽しんで行動し続けていきたいと感じました。

環境サポーター まおっち

「気づいたら、環境・社会にやさしい未来」というエシカル研究会の理念に、私はとても共感しました。「環境にやさしい取り組み」はハードルが高いものだと感じがちですが、それが誰もが気軽に選べる選択肢の一つとして用意されていれば、多くの人が自然に環境・社会課題に関わることができると思います。

創設から間もない団体だからこそ、メンバー一人ひとりが主体的に考え行動している姿や、企業・行政と連携しながら学外へも積極的に発信している姿勢に、エシカルを広めたいという強い熱意を感じました。何より、活動そのものを心から楽しんでいる様子が印象的で、私自身が抱いていたエシカルな取り組みへのハードルも下がったように感じます。今後のエシカル研究会の活躍から、ますます目が離せません。

お問い合わせ先

環境政策部 気候危機対策課  

ファクシミリ:03-6432-7981