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最終更新日 2025年7月25日

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世田谷区環境サポーター取材レポートvol.4~世田谷区立祖師⾕⼩学校 環境委員会の活動を視察してきました

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世田谷区立祖師⾕⼩学校 環境委員会の活動を視察してきました

今回、私たち環境サポーターが向かったのは、世田谷区にある祖師谷小学校の環境委員会。

私たちが行う「環境出前授業」を取り入れ、12月にあった「若者環境デー」のイベントにも協力してくださり、5・6年生の環境委員会の児童が積極的に環境活動に取り組む小学校です。

そんな環境委員会の活動について、児童と先生にインタビューしてきました。

児童の環境意識の変化

環境委員会の児童は、1年間の活動を通して、環境への意識に少しずつ変化が見られたそうです。特に、「環境出前授業」や「若者環境デー」への参加をきっかけに、環境配慮への具体的な対応策を学び、行動に移す児童も増えたといいます。

「ゴミの分別が前より気になるようになった」「水道の水を出しすぎないように気をつけるようになった」

など、日常の中で身近にできることに目が向くようになってきて、もともと環境問題にあまり関心のなかった児童も少しずつ意識が芽生え、
0から1の変化”が生まれているそうです。

 

特に、出前授業で視聴した「世界気象機関(WMO):2050年の天気予報(NHK) 」の動画は、大きなきっかけとなったようです。

地球温暖化が他人ごとではなく、自分たちの未来に関わる問題であると実感した児童が多く、スーパーや学校など身近な場面で環境にやさしい行動を心がけています。

 

また、若者環境デーのイベントでは、ペットボトルのキャップでアート作成を行い、参加者と共に楽しくキャップの分別やリサイクルについて学ぶ機会を提供してくれました。

児童自身も学んだことが多く、「他の出展団体から新たな発想を得た」「エコなことをすると楽しい」という声も聞かれ、委員会活動の幅が広がるきっかけになったと思います。

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                 ペットボトルキャップアートづくりの様子

児童が今後取り組みたいこと

6年生は、中学生になってからも「環境に関わる活動を続けたい」という意見が多く、例えば、「マイバッグの使用」「環境に配慮した商品の選択」といった日常における行動配慮が挙げられました。

また、「文化祭の場を使って環境問題について情報発信」「環境に関わるポスター作成」「環境委員会のような組織への参加」「自分たちで環境イベントを企画・運営」などといった外部に向け発信したい!という意欲的な意見も多かったです。

一方、5年生も次年度の活動に意欲を見せていて、「食品ロスの削減や節電・節水」「リサイクルの徹底」など、身近なことから取り組みを広げていきたいと考えている。

また、若者環境デーのイベントのように「環境への意識をより深めるようなイベントを企画したい」という嬉しい意見を述べる児童もいました。

こうした児童たちの前向きな気持ちや行動は、学校全体の環境活動をより活発にする力になっていくと思います。

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教員の役割

全体の活動をより多くの児童に届けるため、教師もさまざまな工夫を重ねていました。特に低学年の児童にもわかりやすく伝えることを大切にしており、例えば、1年間の活動を振り返る動画を作成し全校に発信することで、活動の内容や意義を共有しています。

活動を通して見えてきた変化のひとつに、”知る”から”行動する”への意識の変化があり、環境問題は自分には関係ないと思っていた児童も、”自分の生活とつながっている”と気づき始め、実際に行動に移すようになってきているようです。

活動内容を決める際は、児童の声を大切にしていて、まずは昨年行った取り組みを引き続き行えるように声かけを行い、活動が定着するよう支えています。また、5・6年生が総合的な学習の時間で学んだことをもとに、"今年やってみたいこと"を集め、それを学校全体の目標と照らし合わせて、今年度の活動内容を選んでいるそうです。
 

"昨年+今年ならでは"の視点を大切にしながら、新しい提案も取り入れて、活動内容の振り返りも大切にしている。自分たちの取り組みを振り返ることで、子どもたち自身が成長や課題に気づくことができ、次年度の活動へとつながっていく、と先生はおっしゃってました。

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さいごに

祖師谷小学校の環境委員会は学校内外で様々な取り組みを行ってきました。
・ごみの分別とリサイクル
・落ち葉拾い
・掃除コンテスト
・クラスの節電チェック
・エコキャップ活動
・環境出前授業
・若者環境デーへの参加
・全校児童に向けて環境委員会の活動動画作成

環境活動を通し、子どもたちの環境意識がより実践的に深まり、学校全体の取り組みがさらに充実していくことを私達は期待したいです。

(環境サポーター れい、アン)

お問い合わせ先

環境政策部 気候危機対策課  

ファクシミリ:03-6432-7981