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世田谷区トップページ > 住まい・街づくり・環境 > 環境 > 環境教育 > 環境サポーター取材レポート > 世田谷区環境サポーター取材レポートvol.10~東京都市大学ISO学生委員会を取材しました!
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最終更新日 2026年4月1日
ページID 32084

今回は、東京都市大学ISO学生委員会を取材しました。「エコ・キャンパス」の維持にとどまらず、学生主体で多様な活動を展開し、学内外へ環境意識を広げているISO学生委員会の取組みをご紹介します。
東京都市大学のISO学生委員会は、主に「教育部会」「省資源部会」「省エネルギー部会」の3つの部会で構成されています。2026年度からは新たに「地域部会」の設立も予定されています。
教育部会は環境教育を担う部会です。オープンキャンパスで来校者に向けて活動紹介を行うほか、地域のお祭りへの出店など、主に学外へ向けた環境啓発活動を行っています。また、世田谷区で開催される「子どもかんきょうフェス」にも参加し、環境について学ぶ機会づくりに取り組んでいます。
省資源部会は主にキャンパス内での活動を担当しています。月に一度、構内のごみ箱の分別状況を調査し、その結果をもとに分別を促すポスターを作成しています。
このゴミ箱、なんと分別の種類が7項目にも分かれています。紙ごみも「片面印刷」「両面印刷」「ミックスペーパー」の3つに細かく分かれていたり、カップ麺の容器の分別方法を示した掲示物を作成するなど、分別の啓発活動も学生委員会が行っています。こういった工夫で、「よくわからなかったから適当に捨てた」を無くすことができますね!
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また、回収したペットボトルキャップや構内に生育している竹を活用し、学内のカフェで使用する食事用トレーを制作するなど、資源のアップサイクルにも取り組んでいます。
省エネルギー部会では、キャンパスに設置されている風力発電機や太陽光パネルの発電データを可視化し、学生の省エネルギー意識の向上を図っています。また、「エナジーアワード」と呼ばれる部会内のコンペを開催し、省エネにつながる企画を学生自身が考える機会を設けています。例えば、学内で使用するエネルギーをすべて再生可能エネルギーに切り替えるといった提案が挙げられています。
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そして2026年度からは、新たに「地域部会」を設立する予定とのこと。地域部会では、学内のビオトープの管理や、ビオトープを活用したイベントを行い、地域住民を巻き込んだ取り組みを行っていくそうです。
このほか、部会活動とは別に「環境ISOフォーラム」と題した自主企画のフォーラムを毎年学生向けに開催しています。また、経済産業省資源エネルギー庁の委託事業である「ミライブ」に参加し、地層処分問題について考える機会を設けています。さらに、環境に配慮した製品の展示会「エコプロ」にも毎年出展し、ISO学生委員会の活動を広く発信しています。
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| 環境ISOフォーラムのようす1 | 環境ISOフォーラムのようす2 |
東京都市大学横浜キャンパスはISO14001に登録しており、環境に配慮した取り組みがキャンパス全体に広がっています。
学内にはビオトープが整備されており、その維持管理に必要なエネルギーの一部は太陽光パネルなどによってまかなわれています。取材当日は寒波の影響で水面が凍っていましたが、暖かい季節になると多くの生き物が訪れるそうです。ISO学生委員会はこのビオトープの維持管理にも関わっており、泥の除去や藻の清掃など、手作業で行う大変な作業も多いとのことでした。
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また、キャンパス内の歩道には特殊なレンガが使用されています。このレンガは雨水を地面に浸透させ、暑い日には水分を蒸発させることで温度上昇を抑える効果があります。キャンパス内にはこのような環境配慮型の設備が多く、緑も豊かで自然を身近に感じられる環境となっています。
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ISO学生委員会は「地域に根差した活動」をコンセプトに、学外との連携にも力を入れています。
緑豊かなキャンパスには散歩をしに来る近所の方も多いそうです。また、活動の一環として学内にあるビオトープに地域の保育園の子供たちを招待して自然に触れる機会も提供しています。
さらに、地域のお祭りに出店し、子ども向けのワークショップを実施しています。ペットボトルに紙を巻いて自由に絵を描いてもらう工作などを通して、子どもたちと触れ合いながら環境について考えるきっかけづくりを行っています。
また、横浜キャンパス周辺だけでなく、世田谷区の玉川野毛町公園でも押し花のしおりづくりや、コーヒーかすを使った消臭剤づくりのワークショップを定期的に開催しています。
今後の活動として、住宅設備メーカーのTOTO株式会社との連携プロジェクトも予定されています。TOTOの「水環境基金」の助成を受け、近隣の早淵川沿いにある花畑などの場所にビオトープを復活させる取り組みを進める計画です。都市大で培ったビオトープ管理のノウハウを活かし、地域・大学・企業・行政が協力して進めるプロジェクトになる予定です。地域の方々が交流できる場としても活用されることが期待されています。
また、学生委員会の活動を継続しやすくするため、これまでの活動のマニュアル化など、組織運営の環境整備にも取り組んでいく予定です。
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ISO学生委員会の活動がエコ・キャンパスの維持のみにとどまらず、地域の人々を巻き込んだ取り組みを積極的に行っている点が印象的で、学生が主体となって環境意識を広げていこうとする姿勢が伝わってきました。また、コンペの開催などを通じて、自分のアイデアを実現できる機会があることも魅力的だと感じました。彼らの活動は、学生自身が環境問題について考えるきっかけになるだけでなく、その考えを学内外へ発信する機会にもなっているのだと感じました。
今回取材に伺い、水が浸透することで蒸発を促すレンガなど、自分の知らない取り組みが多く、とても興味深かったです。また、地域交流とビオトープを組み合わせた活動など、自然を介して地域を活性化しようとする取り組みについてお話を伺い、自分たちが地域や環境にどのように貢献できるかをよく考えて活動されているのだと感じました。
また別の機会にビオトープにも遊びに行ってみたいと思います。
環境政策部 気候危機対策課
電話番号:03-6432-7130
ファクシミリ:03-6432-7981