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最終更新日 2019年4月1日

ページID 1336

ごぞんじですか? 『発達障害』

「発達障害」とは?

発達障害は、脳機能のアンバランスさによって、物事の見方、感じ方、理解の仕方、人との関わり方などに偏りがある障害です。そのため、本人や家族に生きにくさを感じることがあります。発達障害のある子どもたちは、知的な遅れを伴うこともありますが、伴わない場合もあります。日常生活で困難を抱えていても障害だとは気づかれにくく、必要な支援を受けることができずに困っていることがあります。そのため、発達障害についての正しい理解と支援が求められています。

代表的には、次のようなものがあります。

広汎性発達障害(自閉症、アスペルガー症候群)

次のような特徴が3歳くらいまでにあらわれます。

  • 人と上手に付き合うことが苦手
  • コミュニケーションをうまくとることが難しい
  • こだわりがある、興味関心に偏りがある
    その他の特徴として、感覚(聴覚、視覚、味覚、嗅覚、触覚)の過敏、また、歩き方や走り方など、動作がぎこちないということもあります。

AD/HD(注意欠陥多動性障害)

自分をコントロールする力が弱く、それが行動面の問題となってあらわれる障害で、以下のような特徴が見られます。

  • 物事に注意をむけたり、集中することが苦手
  • 落ち着きがなく、じっとしていられない(多動性)
  • 突発的に何かをしてしまう(衝動性)

LD(学習障害)

全体的に知的の遅れはありませんが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」などの能力に偏りがあるために、学習や日常生活に困難が生じるとこもあります。

わざと問題を起こしているわけでも、本人の努力が足りないわけでもありません。一人ひとりの発達特性を理解し、適切な支援を行うことで、生活しやすくしていくことができます。

発達障害は見えにくい障害です

発達の遅れや偏りがわずかであったり、部分的であるため、見た目に分かりにくく、特徴のあらわれ方も多様です。そのため、本人や家族に生きにくさを感じることがあります。

「育て方」の問題ではありません

「やる気がない」「ふざけている」「落ち着きがない」などの行動から、「育て方が悪い」と誤解されてしまうことがありますが、これらの行動は脳機能のアンバランスさによってあらわれる症状と言われています。

適切な配慮や支援が必要です

周囲の人たちが、発達障害への理解を深め、本人の個性や特性に応じた適切な配慮や支援を行えば、日常生活での生きにくさは軽減されていきます。

住みやすい社会

人はそれぞれかけがえのない存在であり、一人ひとりはみな違います。その違いを皆が理解し、お互いの個性や特性を尊重し会える社会は、すべての人にとって住みやすい社会であるといえます。
世田谷区では、区民の皆様と手をたずさえながら、そのような社会の実現を目指しています。

補足

特性等については、DSM-IV-TR(米国精神医学会による診断基準)、ICD-10(WHO(世界保健機関)による国際疾病分類)等を参考にしています。

お問い合わせ先

障害福祉部 障害保健福祉課  

ファクシミリ:03-5432-3021