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世田谷区トップページ > 子ども・教育・若者支援 > 学校外での交流・遊びの場 > 児童館・遊び場 > 児童館のできごと > 等々力児童館 子どもの居場所フローター報告会を開催しました
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最終更新日 2025年12月9日
ページID 29921
「子どもの居場所フローター」として2年間活動した職員より、その実践と効果、得た気づきの報告を行いました。参加は62名。官民超えた幅広い関係者が参加してくださいました。
「子どもの居場所フローター」…フローター(floater)。児童館職員が館を飛び出し、地域へ。ふわふわと漂いながら、居場所と居場所、居場所と子どもをつなぐ、子ども真ん中のコーディネーター。令和6年度より2年間のモデル事業で、粕谷児童館と等々力児童館の2名の児童館職員が従事。具体的な取り組みとして、以下の5つがある
1子どもの居場所の把握・情報発信
2子どもの居場所間の顔の見える関係づくりに向けた定期的な訪問活動
3子どもが他の居場所を利用する際の同行支援
4居場所の運営団体を集めた事例検討会や情報連絡会等の実施
5子どもの権利の周知・啓発
子どもの居場所フローター(以下、フローターと表記)として活動する中で、驚くほど多くの人や活動と出会いました。居場所として活動しているところ以外にも、神社や駄菓子屋さん等、子どもたちが集まる場所は、もう居場所。そもそも場所がなくても、「ひと」も居場所を作る要素。大学とも連携しながら活動してきました。
その中で、中学校の中に放課後の居場所「校内カフェ」
大学とコラボした「逃走中」、「フィールドワーク活動」
社協のフードパントリーと連携し、月に1回実施の「とどもぐクッキング」
近隣の居場所同士、ジャンルも官民の垣根も超えたネットワークづくり「つながる学習会」等、多くの活動が生まれました。
フローターとして活動する中で、一番の肝だと感じるのは、子どもに寄り添った動きができること。「やりたい!」「たすけて…」子どもの言葉を受け止め、一緒に伴走、同行できることは、本当にだいじな機能でした。
やりたいことを一緒に企画化して実現したり、
子ども食堂の配食を代理で受け取って、ご家庭に届けたり、
学校にいけない子と一緒にフリースクールを見に行ったり、
児童館まで来れない子を迎えに行ったり。
フローターとつながることで、他の居場所から、児童館につながった子もたくさんいます。
子どもありき、のコーディネートができるのが、フローターの強みです。
地域には、子どもの居場所や、想いがある方がたくさんいます。が、居場所につながっていない子どもたちもたくさんいます。そんな時、学校や子ども家庭支援センター等、官の関係機関との連携がとりやすいのも、フローターの特徴です。
官民超えて、地域のキーパーソンとカジュアルな関係を築き、仲間を増やしていくことが、子どもたちに安心な環境をつくることにつながるのだと思います。
まず、大人同士が仲良くなること。簡単なようですが、これが効果あります!
等々力児童館では、フローター事業のテーマを、「すべての子どもが《じぶんらしくあそべる》世界に」と設定しました。
子どもたちが、自分が主役!という場所をたくさん見つけ、あそびを通して才能を開花していくことができますように。
共にまちで暮らすパートナーとして、大人たちがそれを応援していけますように。
フローターおよび児童館職員は、想像力と覚悟を持って、これからも子どもたちに伴走していきます。

子ども・若者部 等々力児童館
電話番号:03-3703-3506
ファクシミリ:03-3703-2653