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最終更新日 2021年1月12日
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多摩川は、水源を山梨県甲府市笠取山の水干(みずひ)に発します。昔は上流を丹波川(たばがわ)と称し、中流を多摩川、下流を六郷川といいました。
多摩川は大河であるため、その水を直接、灌漑(かんがい)に利用することが困難で、度重なる洪水は耕地に大きな被害をもたらし、人々を苦しめました。多摩川の水を農業に利用できるようになったのは、六郷用水や玉川上水の余水を引いた小規模な用水が開削されてからです。
また、多摩川は舟運にも利用されましたが、特に奥多摩の材木を江戸に回漕する筏(いかだ)下しは有名でした。
多摩川の漁業は古くから盛んで、平安時代にも鵜飼が行われていたことが知られています。江戸時代にも鮎漁などが続けられ、将軍への献上品ともなりました。
また、多摩川は遊楽の名勝地としても知られ、殊に瀬田行善寺からの眺望は絶景で、将軍が遊覧した際の休憩所にもなりました。江戸時代後期には、屋代弘賢、橋本常彦、杉田成卿ら多くの文化人がここを訪れ、紀行文を残しています。
参考 「世田谷の歴史と文化」(平成17年3月31日、世田谷区郷土資料館発行)
(補足)掲載写真は世田谷区立郷土資料館所蔵のものです。
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