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世田谷区トップページ > 住まい・街づくり・環境 > 風景づくり > 風景づくりに関する条例・計画 > 奥沢1~3丁目等界わい形成地区素案における建築物の色彩について
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最終更新日 2021年10月25日
ページID 4224
界わい形成地区においては、魅力ある奥沢の風景を守り育てるため、戸建て住宅等小規模な建築物も対象として建築物の外壁の色彩基準を定めます。
色が持つ3つの性質(色相、明度、彩度)を色彩の三属性といいます。どのような色もこの3つの性質によって分類・表示することができます。
色の三属性
色相(色合い)
色相は10種類の色の頭文字をとったアルファベットと、その度合いを示す数値を組み合わせて表記します。
例)YR系=黄赤系
マンセル色相環
明度(明るさ)
明度は明るさの度合いで、0から10までの数値で表します。暗い色(黒)ほど0に近くなり、明るい色(白)ほど10に近くなります。
明度
彩度(鮮やかさ)
彩度は鮮やかさの度合いで、0から14までの数値で表します。最も鮮やかな色の彩度は色相によって異なり、赤や黄では14程度、青や緑では8程度です。
彩度
例)桜の葉のマンセル値
色相、明度、彩度の組み合わせにより、色彩を定量的に表すことができます。これを、「マンセル記号」といいます。
区内の建築物等の外観に多く用いられている色は、暖色系(YR系・Y系)となっています。こうした街並みの中で異なる色相を一定の面積で用いると、違和感が生じやすいため、色相を整えることが大切です。
また、明度や彩度も、周辺の街並みを十分に観察し、突出しないよう調和を図ることが重要です。特に彩度については、派手な色彩を使用すると目立ち過ぎて街並みの調和や連続性を乱してしまいがちなため、十分な配慮が必要です。
特に、彩度が高くなると、みどりや周辺との調和を図ることが難しくなり、浮いてしまう印象となりがちのため注意が必要です。
界わい形成地区における重点エリアとなる予定の下記2か所のエリアについて、建築物の色彩調査を行いました。
【調査範囲】
(仮)歴史と緑のエリア(奥沢2丁目の一部)
(仮)斜めの道エリア(奥沢1・3丁目の奥沢駅から奥沢子安公園を結ぶ道の沿道)
【調査期間】令和3年7月26日から令和3年7月29日
【調査棟数】288棟
※調査は道路から目視により行い、私有地内には立ち入っておりません。
建築物の外壁に概ね4月5日以上使用されているメインの色彩について、傾向を示します。
グレーや暖色系の自然な色がほとんどを占めていました。
明度4以上の明るめの色がほとんどを占めていました。
彩度4未満の落ち着いた色がほとんどを占めていました。
現在、奥沢1~3丁目等の界わい形成地区指定予定の区域は、マンション等の比較的大規模な建築物(※1)を対象とした、一般地域(※2)の色彩基準(PDF:1,399KB)が適用されています。
界わい形成地区に指定されると、戸建て住宅等の小規模な建築物も対象となり、新たに色彩基準が適用されます。ただし、現在建っている建築物には適用されず、界わい形成地区指定以降、新たに建築等(※3)をされる建築物が対象となります。
(注釈1)延床面積1,500平方メートル以上又は高さ10m以上の建築物(用途地域による)
(注釈2)世田谷区風景づくり条例に基づく一般地域
(注釈3)新築、改築、増築、大規模な修繕又は模様替え、外壁の塗り替えを含む。
界わい形成地区指定後は、建築物の外壁に使用する色彩について、以下の数値基準を定めます。(数値基準は外壁各面の五分の四以上の部分に関する基準です。)
また界わい形成地区全域を対象として、以下の「色彩の考え方」に基づき、配慮をお願いします。
外壁 |
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屋根 |
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緑との調和 |
周辺の樹木との調和を図るため、樹木の色彩(明度5、彩度6程度)より目立ちすぎないよう、明度および彩度の対比を和らげ、樹木と調和しやすい暖色系の色相を用いるよう配慮する。 |
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素材 |
反射や光沢の強いものは避け、落ち着いた自然な表情の建材や塗料を用いるよう配慮する。 |
色彩分布と色彩基準
都市整備政策部 都市デザイン課
電話番号:03-6432-7153
ファクシミリ:03-6432-7996
最寄駅:東急田園都市線 二子玉川駅より徒歩11分、東急大井町線 上野毛駅より徒歩7分