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最終更新日 2026年6月8日

ページID 32495

気候変動による影響

気候変動が起きると、産業や環境、生活にどのような影響が起こりうるでしょうか。

自然災害の発生の増大

洪水・内水氾濫

豪雨の増加、海面水位の上昇、台風の強大化等により、浸水被害の甚大化や頻発化が予想されます。また、河川や海岸等の近くの低平地等では、河川水位が上昇する頻度の増加などにより、下水道等から雨水を排水しづらくなることなどによる内水氾濫の可能性が増え、浸水時間の長期化・浸水範囲の拡大を招くことが想定されます。

高潮・高波

海面水位の上昇及び台風の強大化、経路変化により、高潮の規模が増大することで、浸水のリスクが高まります。

また、台風の強度の増加等による太平洋沿岸地域における高波のリスクの増大の可能性、港湾及び漁港防波堤等への被害等が予測されています。

土砂災害

豪雨の増加に伴い、土砂災害発生頻度の増加が想定されます。また、突発的で局所的な大雨の増加に伴い、警戒避難のためのリードタイムが短い土砂災害の増加や、台風等による記録的な大雨に伴い深層崩壊等の増加が懸念されます。

健康被害

暑熱

高齢者を中心に暑熱による死亡者数が増加傾向にあることが報告されています。熱中症についても、救急搬送人員、医療機関への受診者数、死亡者数は増加傾向にあります。また、真夏日・猛暑日の増加に伴い、若年層の屋外活動時の熱中症発症リスクも高くなっています。暑熱による影響は、睡眠の質の低下やだるさ、疲労感などの身体機能の低下や心身ストレスなどの健康影響にも及びます。

感染症等

気候変動による気温の上昇や降水の時空間分布の変化は、感染症を媒介する節足動物(蚊など)の分布可能域や活動期間、人的被害を及ぼす外来生物の侵入・定着率を変化させ、節足動物が媒介する感染症等のリスクを増加させる可能性があります。

農林水産業への影響

園芸作物(野菜・花)

露地野菜では、小松菜などの葉物類や、大根などの根菜類等が、高温により収穫期が早まる傾向にあります。また、高温や乾燥の影響により、生育初期の発育不良が増加する傾向にあります。さらにトマトなどの果菜類でも高温による着果不良や日焼けが発生しています。

果樹

日本梨など果樹全般について、冬から春の温暖化の影響で発芽や開花が早まったことにより、その後の霜害による花芽や新梢が枯死するなどの被害が見られています。また、夏の高温によるブドウの着色不良や日本梨・キウイフルーツなどに日焼け果といった障害が発生しています。

畜産

温暖化とともに乳用牛では泌乳率の低下、排卵鶏では産卵率の低下などが予測されます。

また、肉豚、肉用鶏の成長の低下が発生する地域が拡大するほか、低下の程度も大きくなると予測されています。

病害虫

害虫について、ハダニ類やシンクイムシなど高温を好む害虫が多発し、また発生時期が長期化する傾向にあります。それにより、農作物への被害の拡大の可能性があります。

森林・林業

気温上昇や乾燥などの生育環境の変化を含めた気候変動により、樹木の生長低下や枯死などが発生する可能性があります。

水産業

海水温上昇が主要因と考えられる魚類の分布域の変化や、藻場の喪失などが顕在化し、磯根資源の減少や漁業操業の単一魚種への偏重が起こっています。

水資源・水環境への影響

水資源

今後、年降水量や季別降水量の年変動は大きくなり、少雨の発生の頻度は大きくなるとともに、季別の降水パターンの変化、積雪量の減少、融雪時期の早まりなどにより、水資源の利用可能量は減少すると予測されています。

水環境

気候変動によって水温・水質の変化、流域からの栄養塩類等の流出特性の変化が想定されます。

河川については、大雨・短時間強雨の増加で土砂の流出量が増加し、濁度の上昇をもたらす可能性があります。

閉鎖性水域については、表層海水温の上昇傾向が報告されています。また、海面上昇に伴い、沿岸域の塩水遡上域の拡大が想定されます。

自然環境への影響

陸域生態系

自然林・二次林について、冷温帯林の構成種の多くは、分布適域が減少、暖温帯林の構成種の多くは、分布適域が拡大することが予測されています。

また、気温の上昇や積雪期間の短縮等による二ホンジカなどの野生鳥獣の生息域の拡大や、土壌の流出なども予測されています。

淡水生態系

湖沼や河川では、温度上昇やCO2増加により藻類の生産速度が増加しますが、栄養塩供給が乏しい淡水生態系では、藻類の増加はその餌としての質を低下させるため、高次生産は減少すると予測されています。

沿岸・海洋生態系

亜熱帯地域では、海水温の上昇等によりサンゴの白化現象が既に発現しています。将来は、造礁サンゴの生育に適する海域が水温上昇と海洋酸性化により2040年までに消失する可能性があると予測されています。

東京湾では、東南アジア原産の南方系のミドリイガイの越冬事例が確認されています。また、以前は夏にしか見られなかった南方系のチョウチョウウオが秋以降まで見られるようになる等の変化が生じています。

生物季節

ソメイヨシノの開花日の早期化など、様々な種への影響が予測されています。

お問い合わせ先

環境政策部 環境政策課 環境政策担当

ファクシミリ:03-6432-7981