このページに知りたい情報がない場合は
世田谷区トップページ > 区政情報 > 区の基本情報・オープンデータ > 区長の部屋 > 施政方針 > 令和7年第2回世田谷区議会臨時会区長招集挨拶
ここから本文です。
最終更新日 2025年5月13日
ページID 25448
令和7年第2回世田谷区議会臨時会の開催にあたり、区議会議員並びに区民の皆様にご挨拶を申し上げます。
はじめに、平和事業についてです。
ロシアによるウクライナ侵攻は4年目を迎え、また、イスラエルとイスラム組織ハマスとの間の戦闘が始まってから1年半が経過しました。現状は、双方とも犠牲者が増え続けています。一日も早く平和が実現することを願ってやみません。
さて、本年は「戦後80年」にあたります。「世田谷区平和都市宣言」から数えて、40年の節目の年でもあります。また、以前は玉川小学校内にあった「せたがや平和資料室」を、新たに世田谷公園内に「せたがや未来の平和館(世田谷区立平和資料館)」として開館してから10周年となります。
そこで、その節目を記念して平和事業に力を入れます。平和資料館の足跡をたどる記念誌の発行や、ノンフィクション作家で昭和史に関する著書が多数おありになる保阪正康先生を迎えての記念講演とシンポジウムの開催、また、被爆者の証言を絵に描く広島市の高校生たちの実話を元にした演劇の上演、世田谷公園でのスタンプラリーなど、幅広い年代に応じた企画を準備しています。各イベントを通じて、戦争の悲惨さや平和の大切さについて、積極的に発信を行います。戦争を知る世代の高齢化が一段と進む中、戦争の記憶を風化させず語りつぐために、様々な手法で「戦争経験の伝承」に努めてまいります。次に、職員の育成への投資についてです。
区は、今年4月、約360名の新入職員を迎え入れました。令和7年4月1日現在、世田谷区職員の約4割は、30代前半までの若い世代となっています。職務経験が少ない若手職員が、自信をもって働ける職場への改革が求められています。
また、人口92万人を超える巨大都市の運営は、コミュニティの力を回復させることがカギとなります。コロナ禍を経て、従来までのコミュニティは希薄化し、担い手も世代交代しつつあります。情報共有やコミュニケーションの方法も多様化し、まちづくりセンター、総合支所の地区・地域経営も新たな工夫と取組みが必要です。
こうした状況を踏まえ、現在、区では人材育成の強化を図りながら、職員一人ひとりが一層活躍できる組織・職場風土の実現を目指して人への投資を進めています。職員が希望するプロジェクトチームに参加し自発的な企画提案や事業の実現を目指す「提案型プロジェクトチーム制度」や、政策形成能力および他者と協働して学び合う力を磨く「行政職員の力量形成ゼミ」の実施、また、過去に実施していた海外派遣研修を再開するなど、若手職員にも参加の機会を確保し、自信をもって働けるよう職員の挑戦する意欲を醸成してまいります。
高度化・複雑化する課題への対応力や組織力の向上を図り、コミュニティの力の回復とともに自治体としての魅力を向上させるため、参加と協働を基盤に政策を推進します。
最後に、本臨時会にご提案申し上げます案件は、世田谷区立大蔵運動公園斜面地保全工事請負契約など議案4件、専決1件、同意1件、報告15件でございます。
何とぞ慎重にご審議の上、速やかにご議決賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶といたします。
世田谷区
電話番号 03-5432-1111
ファクシミリ 03-5432-3001