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最終更新日 2024年2月19日

ページID 2936

認知症とは

認知症とは、脳の病気やさまざまな原因によって脳の働きが低下し、日常生活や社会生活を送るうえで支障が出てくる状態(暮らしの障害)のことです。

歳をとれば、誰でも認知症になる可能性があります。認知症になったからといって、急に何もできなくなるわけではありません。

「もの覚えが悪くなった」「段取りが悪くなった」など気になることがありましたら、できるだけ早くあんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)や医療機関などに相談しましょう。

もの忘れが気になり始めたら

もの忘れが気になり始めたら、認知症の気づきチェックリストでチェックしてみましょう。

認知症に関する相談窓口

あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)

あんしんすこやかセンターでは、認知症に関する「もの忘れ相談」を行っています。認知症の心配や介護、家族会の紹介などについて、お気軽にご相談ください。また、介護保険や高齢者の保健福祉サービスに関することなど、さまざまなご相談を無料で受け付けています。気になることがありましたら、お住まいの地区のあんしんすこやかセンターにご相談ください。

医療機関

まずは、かかりつけ医にご相談ください。必要に応じて、かかりつけ医が専門の医療機関をご案内します。

かかりつけ医がいない場合は、「神経内科」「精神科」「脳神経外科」を標榜している医療機関にご相談ください。

認知症の主な症状

中核症状

脳の神経細胞の障害によって、生活していく上で重要な認知機能がうまく働かなくなり、以下のような中核症状が現れます。

ただし、いきなりすべての症状が現れるわけではなく、年単位の長い年月をかけて、少しずつ症状が現れ、徐々に進行していきます。

  • 記憶障害
  • 見当識障害(場所・時間が分かりにくくなる)
  • 判断力の低下
  • 実行機能障害(仕事や家事を順序立ててできにくくなる)

行動・心理症状(BPSD)

認知機能の障害があるとストレスに耐える力が低下します。不適切な環境で暮らしていると、ストレスに耐え切れず、行動・心理症状(BPSD)が現れる場合があります。

  • 意欲がなくなる
  • いらだつ
  • 怒りやすい
  • 暴力的な言動
  • うつ状態
  • 大声

本人が暮らしやすい環境だと、これらの症状は現れにくくなります。

認知症の原因

認知症にはさまざまな原因があります。症状が軽い段階から適切な治療・ケアを行うことで、症状を軽減したり、進行を遅らせることができます。

また、原因によっては、治る病気や一時的な症状の場合もあり、一般の病気と同じように早期診断・早期治療が大切です。

認知症の原因となる主な病気

神経変性疾患

脳の神経細胞の変性が原因で起こります。

(アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など)

血管性認知症

脳血管の病気で脳の働きの低下が原因で起こります。

(脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化など)

その他

脳外傷や脳腫瘍、脳炎など多様な病気で起こります。

(慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症、甲状腺機能低下症、副甲状腺機能亢進症、アルコール依存症、ビタミンB1・B12欠乏症など)

認知症の「予防」

認知症予防とは、「認知症にならない」という意味ではなく、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味です。

フレイル(注1)になると、認知機能が低下しやすく、認知症を発症するリスクが高いとされています。運動不足の改善、生活習慣病の予防、社会参加など、フレイル対策をすることで、認知症になるリスクを減らし、認知症になったとしても、進行を緩やかにすることができます。日々の生活で、できることから始めてみましょう!

介護予防教室等のご案内

(注1)フレイルとは、加齢に伴い体力や気力が低下し、食欲や活動量が低下して虚弱になっていく状態のこと。

軽度認知障害(MCI)とは

ご本人やご家族に認知機能低下の自覚があるものの、日常生活は問題なく送ることができている状態のことを「軽度認知障害(MCI)」といいます。

健常な状態と認知症の中間の状態であり、運動や食生活などの対策をきちんと行うことで健常な状態に戻ることがあります。

軽度認知障害について(厚生労働省ホームページ)

若年性認知症とは

65歳未満で発症した認知症を「若年性認知症」といいます。

若年性認知症の方への支援

アクション講座(世田谷版認知症サポーター養成講座)

区では、「認知症観の転換」や「地域づくり」を推進するため、区独自のテキストや認知症のご本人が出演するメッセージ動画等を活用した「アクション講座(世田谷版認知症サポーター養成講座)」を各地区のあんしんすこやかセンターで実施をしています。

アクション講座(世田谷版認知症サポーター養成講座)

お問い合わせ先

高齢福祉部 介護予防・地域支援課 認知症在宅生活サポート

ファクシミリ:03-5432-3085