世田谷区本庁舎等整備における環境配慮の取組み
最終更新日 令和5年7月10日
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環境と調和し環境負荷の少ない持続可能な本庁舎
世田谷区本庁舎等整備では、基本的方針の一つに「環境と調和し環境負荷の少ない持続可能な本庁舎等整備」を掲げ、自然エネルギーの積極的な活用や多くの省エネルギー手法の採用など、設計段階から環境負荷低減に向けて検討を進めてきました。
本ページでは、本庁舎等整備における環境配慮に向けた取り組みをご紹介します。
環境配慮項目
設計段階では、建築、機械、電気の各分野における環境配慮項目について、省エネ効果やランニングコストを算定し、実際に導入する項目を検討しました。結果、以下の項目は、ほぼすべて採用し、大規模な建築物でありながらも環境負荷を抑え、エネルギー効率を高めた地球環境にやさしい庁舎としています。
省エネルギー手法
【建築分野】
- 外壁の断熱(硬質ウレタン吹付け)
- 屋上の断熱(ポリスチレンフォーム)
- 外壁開口部の断熱(Low-E複層ガラス)
- 日射抑制(ルーバー)
- 屋上緑化(屋上・バルコニー・外構の緑化)
- 自然通風・換気(エコボイド)
【機械分野】
- 冷温水・冷却水ポンプ(インバーターによる変流量制御)
- 高効率空調機(空調機・パッケージ)
- 顕熱潜熱分離空調(デシカント空調)
- 天井放射空調(天井放射パネル空調)
- エアコン対応室の換気(全熱交換ユニット)
- 外気導入制御(空調機・駐車場のCO2・COセンサー)
- 熱源の適正化(冷温水発生機・ヒートポンプチラー・ターボ冷凍機等)
【電気分野】
- 昼光センサー(自然採光利用室の照明制御)
- 人感センサー(階段・トイレ・更衣室・給湯室の照明)
- LED照明(照明器具全般)
- タスク&アンビエント照明(ベース照明の照度減タスク照明間引き点灯)
- ガス・コージェネレーション(マイクロコジェネ)
- スイッチ回路の細分化(スイッチ回路の細分化による間引き点灯)
- トップランナー変圧器(変圧器)
自然エネルギーの活用
- 太陽光発電(60kW)
- 雨水利用(雑用水の補助利用)
- 雨水流出抑制・蒸散効果(保水性コンクリート・浸透緒貯留施設)
取り組みの成果
様々な環境配慮項目等の導入により、第三者機関による環境性能評価において高い水準で基準を達成し、各種認定を取得しました。
BELS 5つ星・ZEB Oriented 認証取得
省エネルギー性能を評価するBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)において、最高ランクの5つ星を獲得すると同時に、建物のエネルギー自立度を示すZEBの評価基準において、世田谷区有施設初の「ZEB Oriented」の認証を取得しました。
「ZEB Oriented」とは、省エネルギー化が難しい延べ床面積10,000平方メートル以上の大規模の建物において、一次エネルギー年間消費量を40%以上削減し、更なる省エネルギーの実現に向けた措置 を行う建築物として評価された場合に与えられる認証です。
新庁舎では竣工後も、設備機器の調整など、運用を改善しながら、シミュレーション以上の省エネルギーの達成を目指していきます。
- BELS(べルス)とは
Building-Housing Energy-efficiency Labeling Systemの略称です。
建築物省エネルギー性能表示制度のことで、国土交通省が主導する建築物の省エネルギー性能に特化した第三者評価機関による認証制度です。エネルギー削減率の値に応じて5段階に評価されます。さらに省エネルギー性能に優れた建築物はZEB として認証されます。
- ZEB(ゼブ)とは
NET Zero Energy Buildingの略称です。
快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにするこを目的とした建物のことです。エネルギーの削減量に応じて、エネルギーの削減量に応じて、以下の4つに定義されます。
ZEBの種類 | 評価基準 |
---|---|
ZEB (ゼブ) |
一次エネルギー年間消費量を50%以上削減し、 再生可能エネルギーを含めて100%以上削減する建築物 |
Nearly ZEB (ニアリーゼブ) |
一次エネルギー年間消費量を50%以上削減し、 再生可能エネルギーを含めて75%以上削減する建築物 |
ZEB Ready (ゼブレディ) |
一次エネルギー年間消費量を50%以上削減する建築物 (再生可能エネルギーは除く) |
ZEB Oriented (ゼブオリエンデッド) |
一次エネルギー年間消費量を40%以上削減し、 更なる省エネルギーの実現に向けた措置を行う建築物 (再生可能エネルギーは除く) 延べ床面積1万平方メートル以上の事務所等、学校等、工場等 |
CASBEE Sランク取得
建物の環境品質を総合的に評価するCASBEE (建築環境総合性能評価システム)において、最高ランクのSランクを取得しました。
- CASBEE(キャスビー)とは
Comprehensive Assessment System for Built Environment Efficiency の略称です。
省エネや環境負荷の少ない資機材の使用といった環境配慮とともに、室内の快適性や景観への配慮なども含めた建築物の品質を総合的に評価するシステムです。
添付ファイル
- 世田谷区本庁舎等整備における環境配慮について(PDF形式 2,490キロバイト)
- BELS評価書(東棟)(PDF形式 1,346キロバイト)
- BELS評価書(西棟)(PDF形式 1,346キロバイト)
- CASBEE 評価認証書(PDF形式 508キロバイト)
- CASBEE 評価結果(PDF形式 777キロバイト)
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このページについてのお問い合わせ先
庁舎整備担当部 庁舎建設担当課
電話番号 03-5432-2986
ファクシミリ 03-5432-3006