このページに知りたい情報がない場合は
世田谷区トップページ > 福祉・健康 > 地域保健福祉 > 医療と福祉の連携 > 駒澤大学小野瀬ゼミナールの学生にACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)の普及啓発ポスターを作成いただきました
ここから本文です。
最終更新日 2024年11月11日
ページID 3371
区では、もしもの時に自分が受けたい治療やケアを医療・介護関係者や信頼できる家族やパートナーなどの身近な人と話し合い、自らが決定していく、「ACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)」の普及啓発の取組みの一環として、令和5年度、駒澤大学経営学部市場戦略学科の小野瀬拡教授のゼミナールと連携し、ACP普及啓発用ポスターを作成しました。
ポスターの作成にあたっては、小野瀬拡教授のゼミナール(以下、小野瀬ゼミ)にてインフォグラフィック(注)制作に取り組む学生の皆さんにご協力いただきました。学生が作成したポスターは、令和5年9月に玉川せせらぎホールで開催した「在宅療養講演会・シンポジウム」会場にて展示され、来場した区民の方等による投票が行われました。
投票の結果、上位に選ばれた3作品を区の普及啓発用ポスターとして採用し、今後、区内各地で掲示する等、ACPの普及啓発に活用していきます。
(注)インフォグラフィック:わかりづらいデータや情報を、図やイラストでわかりやすく表現する手法
「ACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)」について詳しくはこちらからご覧ください。
小野瀬ゼミではポスターの作成にあたり、ACPについての理解を深めるため、「ACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)」に関する講義を実施しました。
受講に先立ち、令和4年度に区にて実施した「世田谷区在宅療養講演会・シンポジウム(令和5年2月5日実施)」および「在宅療養・ACPガイドブック講習会(令和4年11月15日実施)」の映像資料等を区より提供し、事前に学習してもらいました。
令和5年5月24日に駒澤大学キャンパス内で行われた講義には五味一英氏(桜新町アーバンクリニック在宅医療部 診療部長)が講師として招かれ、ACPが生まれた背景や意義などについて、看取りの実例の紹介等も交えながら、ACPに普段馴染みのない学生の皆さんにもわかりやすくご説明いただきました。
講義を受けた学生からは、「若い世代からACPの話を持っていく想定で作成したい」「残される人のためを考えるコンセプトとしたい」などのアイデアが発表され、どのようなポスターを作成していくのか、各自イメージが膨らんだようでした。
区のポスターとして採用する作品を選定するため、作成していただいたポスターのうち、学内選抜を経て選ばれた21作品を、令和5年9月16日に玉川せせらぎホールで開催された「在宅療養講演会・シンポジウム」にて展示し、投票を行いました。
当日は、小野瀬教授をはじめ、学生の皆さんも来場し、講演会・シンポジウムの参加者や、通りがかりに展示を目にし立ち寄った区民の方からの質問に応えるなど、積極的にポスターをPRしました。
講演会・シンポジウムには、医療・介護の従事者や在宅療養を支える家族など、当事者として日頃からACPに関心を持つ方が多く参加しており、参加した区民からは「ポスターは非常に有意義な取り組み」「どの作品もすばらしい」などの感想が寄せられました。
全21作品のポスター
在宅療養講演会・シンポジウム会場およびインターネット上での投票の結果、最終的に以下の3作品が選定されました。
上記最終選定3作品のほか、学生が作成したポスターをまとめた合作版も作成し、普及啓発に活用していきます。
令和6年1月23日、小野瀬拡教授および採用ポスターの作成者である、齋藤さん、長澤さん、南雲さんと保坂区長との対談が行われました。
(左から、小野瀬拡教授、齋藤さん、保坂区長、長澤さん、南雲さん)
対談の場では、⼩野瀬教授や学⽣の皆さんから、ゼミでの活動や、ポスターに込めた思いをはじめ、作成を通して自身も家族とACPについて話し合う機会を設けたことなど、学⽣視点のお話を聞くことができました。
この取組みを通じて、学生の皆さんにACPについての理解を深めていただけたこと、そのうえで、学生の目線から普及啓発ポスターを作成していただいたことにより、より広くACPの普及啓発を進めていくために、大変貴重な機会となりました。
作成いただいたポスターは、区内各地で掲示を行うなど、ACP(アドバンス・ケア・プランニング:人生会議)の普及啓発に活用してまいります。
保健福祉政策部 保健医療福祉推進課
電話番号:03-5432-2649
ファクシミリ:03-5432-3017