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最終更新日 2025年7月4日
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近年、地球温暖化やヒートアイランド現象などとともに、生物多様性の損失が問題となっています。
私たちの暮らしに必要な食料や衣料品などは、様々な生きものが関わりあう生物多様性の恵みによってもたらされていますが、人々の消費活動や開発などにより、生きものの絶滅・減少が急激に進みつつあります。
この危機を乗り越えるために、世界レベルでは、生物多様性条約締約国会議(COP)が開催され、国では生物多様性国家戦略が策定されるなど、国内外で取り組みが始まっています。
世田谷での暮らしは、食料やエネルギーなどの多くを地方または外国に依存しています。
そのため、区民の消費活動は世界中の生物多様性に影響を与えうること、また生物多様性の危機が我々の生活に大きく影響することを認識しなければなりません。
国分寺崖線、農地・屋敷林、公園緑地などは、生きものの重要な生息・生育場所であり、区内外の生きものの移動経路となっています。
生物多様性の恵みとその役割を、再発見・再認識し、区民の皆さんとの協働により、いかにして保全し、持続可能な利用を進めていくかを考え、実行していきます。
自然や生きものに触れ合うことは、命の尊さを学び、豊かな感性を育むことにつながります。
現役世代は、生物多様性の重要性を理解し、その恵みを楽しむのみならず、次代を担う若者や子どもたちに大切な資源と機会を残し、伝えていく責務があります。
東京都レッドリストの絶滅危惧種に指定されているキンラン
(北沢地域)
多摩川沿いの国分寺崖線に残る貴重な樹林地
(成城みつ池)
区では、生物多様性の恵みが将来にわたって受け続けられ、活力のある活動が生み出される世田谷であり続けるために、区の生物多様性地域戦略「生きものつながる世田谷プラン」を策定しました。
プランの内容は、「生きものつながる世田谷プラン」のページをご覧ください。
環境省では、「ネイチャーポジティブ(自然再興)」や「30by30(サーティ・バイ・サーティ)目標」の実現に向けた取り組みの一つとして、2023年度から「自然共生サイト」の認定を始めました。
この取り組みでは、企業の森づくりや里山の保全、都市の緑地管理など、民間の活動によって生物多様性が守られている場所を「自然共生サイト」として認定しています。
世田谷区内に立地する玉川高島屋ショッピングセンター(S・C)の屋上庭園「フォレストガーデン」と「ローズガーデン」が、環境省の令和 6 年度後期「自然共生サイト」に認定されました。
玉川高島屋 S・C の屋上庭園は、周辺の多摩川や国分寺崖線をつなぐ“ハブ“となる緑地をめざしており、多様な生きものが集まり、育ちやすい環境が提供されています。
現在では、合計 4,300 平方メートルの屋上庭園に約 160 種類の植物が生育しており、人と生きもの、双方の「憩いの場」となっています。
このような、玉川高島屋 S・C の開業当時から続く緑園づくりや環境教育への取り組みが評価されたことにより、この度、環境省「自然共生サイト」に認定されました。
玉川高島屋 S・C を運営する東神開発株式会社のWEBサイトでも、今回の「自然共生サイト」認定の背景・詳細が紹介されています。
みどり33推進担当部 みどり政策課
電話番号:03-6432-7902
ファクシミリ:03-6432-7989