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最終更新日 2016年12月7日
ページID 3146
ジカウイルスに感染した患者を蚊が吸血することで、蚊がウイルスを保有し、その蚊に刺されることで他の人に感染が拡がります(蚊媒介)。日本国内に広く分布するヒトスジシマカも、ジカウイルスを媒介することがわかっています。ジカウイルス感染症は、感染して発症しても、多くは数日の経過で自然に治癒する予後良好の疾患です。しかし妊婦が感染すると、胎内感染により、出生児や胎児に小頭症等の先天異常を起こすことがあります。妊婦及び妊娠の可能性のある方は可能な限りジカウイルス感染症流行地域への渡航を控えてください。
ウイルスを保有した蚊に刺されることが主な感染原因ですが、妊娠中の胎内感染(母子感染)や輸血、性行為による感染が疑われる事例も報告されています。
感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は概ね3日~12日で、およそ2割の方が発症します。症状は、軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹、結膜充血等で、同じ蚊媒介感染症のデング熱に比べると軽症で、感染していることに気がつかないこともあります。多くは2日~7日の経過で自然に治癒し、予後は良好です。また、流行地での疫学研究により、ジカウイルス感染とギラン・バレー症候群(注釈)との関連性も指摘されています。
(注釈)ギラン・バレー症候群とは
急性の末しょう神経障害で、両手両足に力が入らなくなる、動かすことができなくなる等の運動麻痺を起こします。発症後、1か月程で症状はピークになりますが、徐々に回復し、半年から1年で多くの患者は回復します。
症状がある場合は、お近くの医療機関を受診してください。受診した結果、ジカウイルス感染症が疑われる場合は医療機関から保健所に連絡があります。
夜間・休日の診療所のご案内は、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」電話番号03-5272-0303(24時間)へご連絡ください。受診の際は医師に、渡航先、渡航期間、いつ蚊に刺されたか等をお伝えください。
現在、ジカウイルスに対する特有の薬はありません。治療は、症状に対する治療(対症療法)になります。
流行地域では、長袖長ズボンを着用しましょう。また虫除けスプレー等も適宜使用し、蚊に刺されないようにしましょう。虫除けスプレーは、ディート剤等の有効成分が10%以上含まれているものが望ましいとされています。これらの対策は、ジカウイルス感染症に限らずデング熱等の蚊媒介感染症対策全般に有効です。
【ご注意】虫除けスプレーを使用する場合は、必ず取扱説明書の指示に従ってください。
妊娠中にジカウイルス感染にかかることで、胎児に小頭症等の先天異常が起こることがあるため、妊婦又は妊娠を予定している方は、流行地域への渡航は可能な限り控えてください。やむを得ず渡航をする場合は、厳重な防蚊対策をすることが必要です。
流行地域からの帰国後は、体調不良等の症状の有無にかかわらず、念のため以下のことに気をつけてください。
ジカウイルス感染症の国内感染は報告されていませんが、国内で生息するヒトスジシマカ(ヤブカ)もジカウイルスを媒介するため注意が必要です。普段から蚊が発生しないよう、可能な範囲で防蚊対策を心がけましょう。蚊の防除は水中にいるボウフラの段階で実施することが重要です。
〈蚊の防除のポイント〉
ヒトスジシマカは主に昼間活動し、小さな水たまりから発生します。
幼虫(ボウフラ)対策 |
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成虫(蚊)対策 |
ご家庭で殺虫剤を使用して蚊を駆除する場合、一般薬局で販売しているスプレー式殺虫剤が有効です。ただし、殺虫剤を使用した蚊の駆除は、一時的な効果はありますが長続きしません。また種類によっては、植物に影響を及ぼす可能性があります。取扱説明書をよくお読みの上で使用してください。殺虫剤は補助的に使用し、基本は次のような対策が持続的な防除につながります。
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世田谷保健所感染症対策課
電話番号03-5432-2441 ファクシミリ03-5432-3022
世田谷保健所生活保健課(生活環境衛生)
電話番号03-5432-2903 ファクシミリ03-5432-3054
世田谷保健所 感染症対策課
電話番号:03-5432-2370
ファクシミリ:03-5432-3022