このページに知りたい情報がない場合は

ここから本文です。

最終更新日 2025年8月22日

ページID 27654

チクングニア熱について

チクングニア熱とは

チクングニアウイルスによって引き起こされる蚊が媒介する感染症です。主にネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊によって媒介されます。アフリカ・南アジア・東南アジア・カリブ諸国などで流行しています。最近では、2025年7月に中華人民共和国(広東省仏山市)でのチクングニア熱患者の急増が確認されているため、注意が必要です。日本国内では、海外からの輸入症例が報告されており、国内での流行は確認されていませんが、主に媒介するヒトスジシマカが広く生息しているため注意が必要です。

症状(潜伏期間含んで)

潜伏期間は通常2〜12日(多くは3〜7日)で、急激な発熱と関節痛(左右対称性が多い)、発疹が主症状です。関節痛は手首、足首、指、膝、肘、肩などに強く現れ、数週間から数か月続くことがあります。その他、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹、悪心・嘔吐なども見られます。高齢者や基礎疾患を持つ人では、重症化することがあります。血液検査では白血球や血小板の減少が認められることがあります。

感染経路

感染は、チクングニアウイルスを保有する蚊(主にネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることで起こります。ヒトからヒトへの直接感染はなく、感染者の血液を吸った蚊が他の人を刺すことでウイルスが伝播します。

治療・受診

チクングニア熱に対する特効薬やワクチンはなく、治療は対症療法となります。発熱や関節痛には解熱鎮痛薬を使用します。出血傾向を呈する場合があるので、解熱鎮痛剤はサリチル酸系のものは避け、アセトアミノフェンを使用します。水分補給や安静が重要です。症状が出た場合は、早めに医療機関を受診し、渡航先や渡航期間、いつ蚊に刺されたか等をお伝えください。

夜間・休日の医療機関のご案内は、東京都医療機関案内サービス「ひまわり」電話03-5272-0303(24時間)へご連絡ください。チクングニア熱と診断された場合は、医療機関から保健所に連絡があります。

予防方法

予防は蚊に刺されないことです。流行地域では長袖・長ズボンを着用し、肌の露出を避けることが推奨されます。虫よけ剤(ディートやイカリジンなど)を適切に使用し、屋内では蚊取り器や網戸などを活用しましょう。蚊の繁殖源となるタイヤに溜まった水や雨ざらしの用具・容器・鉢植えの皿等の水を放置しないようにしましょう。特にヒトスジシマカは昼間に活動するため、日中の対策が必要です。

ディートの虫よけ剤を子どもが使用する場合は、年齢によって使用制限があります。

お問い合わせ先

蚊の発生などの衛生環境に関すること

世田谷保健所生活保健課(生活環境衛生)

電話番号 03-5432-2903 ファクシミリ 03-5432-3054

チクングニア熱(病気)に関すること

世田谷保健所感染症対策課

電話番号 03-5432-2441 ファクシミリ 03-5432-3022

お問い合わせ先

世田谷保健所 感染症対策課  

ファクシミリ:03-5432-3022