FMラジオ区提供番組「区長の談話室」紹介・令和6年4月の「区長の談話室」(ゲスト:橋本陽子氏)

最終更新日 令和6年4月15日

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「区長の談話室」とは

コミュニティFMラジオ局「エフエム世田谷」では、世田谷区提供番組「世田谷通信」の中で、保坂区長がゲストと対談する『区長の談話室』を放送しています。

毎回、様々な分野に精通するゲストをお迎えして世田谷の魅力や今後の区政について様々な角度からお話していきます。

放送日時

毎月第1・2日曜日:午前11時30分~正午

(補足)第2日曜日は再放送です。

令和6年4月の区長の談話室

令和6年4月7日・14日放送
区長の談話室「親子で集う「おでかけひろば」!」

※4月14日は7日の再放送です。

「おでかけひろば」とは妊婦さんや未就学児(主に0歳~3歳)の子どもをもつ保護者が、子どもと一緒にいつでも好きな時間に出かけ、親子でゆっくり過ごしたり、お互いの子育て情報の交換をしたりと、思い思いの時間を過ごすことができる場所です。

区内には「おでかけひろば」が各地にあり、それぞれが特色のある取り組みを行っています。子育てに関して経験豊富なスタッフがいて、いつでも気軽に育児相談もできます。定期的にイベントを開催しているほか、育児情報なども収集できる気軽な場所として開放されています。喜多見にある「おでかけひろば FUKU*fuku」を紹介し、区の施策を訴求していきます。

(ゲスト:一般社団法人よこいと代表理事 橋本陽子氏)

テーマ・ゲスト紹介

  • パーソナリティ:保坂区長、今日もよろしくお願いいたします。
  • 区長:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:今日は親子で集うおでかけひろばについてお送りしてまいります。早速ゲストをご紹介しましょう。一般社団法人よこいと代表理事の橋本陽子さんです。橋本さん、よろしくお願いいたします。
  • 橋本氏:皆さま、こんにちは、橋本陽子です。よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:よろしくお願いいたします。橋本さん、今ご紹介させていただいた一般社団法人よこいととは、どのような事業をされているんでしょうか。
  • 橋本氏:地域の子育て支援施設を運営したり、地域の中高生の若者支援で、勉強会とか子育てに関する悩みの相談を一緒に話し合う場作りをしています。
  • 区長:この区長の談話室も6年前だったかな。まだ橋本さんたちが一か所目のおでかけひろば FUKU*fukuという喜多見の方におでかけひろばを開設した時に一回現地収録をやっているんですが、世田谷区、ちょうどその頃待機児童問題で非常に揺れていた頃ですけれども、保育園といっても、まずは在宅で育児休業などを取って育てている方がまずは多いですよね。それから保育園に入っていくと。在宅子育てのところの支援というのがなかなか行き届いてないんじゃないかって話があり、そのことに気づいた橋本さんたちもそうなんですが、子育てに関係して何か自分たちでやっていこうというお母さんたち、女性たちが中心になって、NPOを作ったり、事業体を作って一軒家を借りてですね、そこにお子さん連れでいつでもどうぞいらしてくださいって形で、中には保育資格を持つ方もいて、親子で集まってきてそこで過ごしていくと。その時に6年前聞いて僕が驚いたのは確か十数人のお母さんたちがいて、「お友達とかね、どこで知り合うんですか」って言ったら、十数人とも全員が「ここで、おでかけひろばで知り合ったんです」って言うんですね。「その前はどうだったんですか」って聞いたら、「誰も知り合いはいなかった。ママ友っていうのは、ここでできたんだ。」と、大きい役割だなと思いました。
  • パーソナリティ:まさに親子で集う場所として、よこいととして活動されていらっしゃいますが、きっかけだったり、橋本さんご自身がこういうふうに動こうと思われたのはありましたか。
  • 橋本氏:そうですね。私も仕事をしていて世田谷に住んでいたんですけど、子どもを産んでみると本当に、まち中知らない人しかいないし、どこに行くのも一人で、子どもと一緒で、とっても不安で辛かったんですね。その頃にちょうど昭和女子大学でおでかけひろばが始まって、会員番号は私は7番ぐらいで、今2万を超えているらしいんですけど、それぐらいちょっと切羽詰まっていて、助かった思いがあったので、そういう恩送りというか、そういう形でまた自分が体験を生かして地域でやってみたいと思って始めました。
  • パーソナリティ:よこいとの名前も、そんな思いも込められていたりするんですか。
  • 橋本氏:そうですね。縦糸って行政とか地域でしっかりされているところで、横っていうのはやっぱり地域の人たちが手をつないでいけるような形にしたいなと思って、両方合わせると、織物みたいな素敵な布が折れるのかなと思って、よこいとっていう名前にしました。
  • 区長:なんとなく「よいこと」と読めそうですよね。
  • パーソナリティ:本当です。
  • 橋本氏:よいこともしているかもしれないです。

「おでかけひろば」とは

  • パーソナリティ:そんな良いことの事業でもあるような、横にもネットワークをつなげてくださる活動もされておりますが、区長、改めておでかけひろばそのものに対してどのような場所としてご紹介いただけますか。
  • 区長:はい。これはいつでも親子で開いている時をネットで確認したりしながら、どうぞ来てくださいっていう仕組みだと思います。そのおでかけひろばの中には、区内で5カ所ほどですが、お仕事をしたい、作業をしたい、勉強したいとか、そういうお母さん、あるいはお父さんがワークスペースに上がってお子さんを預けるっていう特別なそういう機能を持つところもあります。あと、レスパイト。ちょっと疲れているんでと言って、でもやっぱり子どもが2人いるとなかなか休めないという時に、ちゃんとお昼寝スペースがあるところもあるんですよね。
  • 橋本氏:はいそうですね。
  • パーソナリティ:ホームページも拝見して、寝不足なので少し寝たいとか横になりたい、スタッフにゆっくり話を聞いてほしいという。お母様に寄り添った事業が橋本さん。こういった事業もあったりするんですね。
  • 橋本氏:はい、私がやっているクスクスの方でも、レスパイトを去年から始めまして、もうすごい人気があるというか、かなりの利用者がいらっしゃいます。お金もかからないし、今日疲れて今日眠いっていう時にちょっと空いてたらいいですかっていう。その身近な形がすごい好評です。
  • 区長:でも、やっぱり信頼感がないと眠れないですよね。
  • パーソナリティ:そうですね。落ち着くっていう場所じゃないと、眠れないですよね。
  • 区長:ここが自分の居場所なんだ。居場所って言葉がぴったりかなと思うんだけど、話をお母さん方から聞いていて、やっぱり多くの人がですね、結婚されて世田谷に引っ越してきました。また多くの方がマンション住まいの方とかが多い。そうすると密閉性がありますから、1日朝から相当夜遅くまで赤ちゃんと対面し続ける。外に行かなきゃって言って、公園に行くんだけれども、今、公園デビューってあんまりないんですよね。
  • 橋本氏:ないですね。
  • 区長:むしろ、児童館とかになっていて、公園に行ってまた戻ってきて目的もないのにベビーカーを押してまた戻ってくるみたいな寂しさを感じていたみたいな話を聞いた時に、おでかけひろばで、なんかそうだよねっていうことで、多分シチュエーションが似ているということもあるのか、あるいはいろんな共通点、仕事のあるいは出身地のいろんな共通点があって、そこで多分お店に出かけて行ったりとか、おでかけ広場外でまた繋がって、また年が経っていけばその学校に上がっていく、そんな繋がりになりますよね。
  • 橋本氏:そうですね。やっぱり皆さんお友達に公園にいてもお互い声はかけにくいっていうのはよく聞いていて、ひろばだとスタッフがいますので、スタッフと話しているうちに自然と横の繋がり、お母さん同士が繋がれたりということもありますし、最近コロナ以降は先にSNSで知り合いになっていて、初めて会うのにひろばで待ち合わせしてきたっていう例もあります。

「FUKU*fuku」「おでかけひろばクスクス」について 

  • パーソナリティ:まさに月齢が近いのかどうかもわからないからこそつないでくださる方がいると寄り添えるというか、一歩踏み込める場所にもなりますもんね。素敵な活動ですね。
  • 区長:橋本さんたちが最初に開いたFUKU*fukuの方は、地域の理解がとてもうまく得られている場所だったんですね。夫を亡くされた高齢の女性が一人で住んでいるのが寂しいからということで、家財道具を片付けて広いお家だったんで、その人は応援をしてくれていたんで、隣近所の方にみんなつないでくれて、隣近所の方も全部こういう場があっていいねっていう風に言ってくれる皆さんで、だから近隣からの苦情とかっていうのは出にくかったでしょ?
  • 橋本氏:そうですね。FUKU*fukuの方は、オーナーさんがずっと住まわれていた地域の関係性の中で始めさせていただいたので、その点は本当にありがたく、世代をつないでいただいて、若いお母さんたちが受け入れてもらいやすい環境になっています。
  • パーソナリティ:またそのFUKU*fukuも写真などを拝見させていただくと、ほんの木漏れ日が入った温かい場所でもありますよね。
  • どういう風な場所にしたいなって思いで作られたりもしました?
  • 橋本氏:とっても昭和な、素敵なお庭も広い戸建てなんです。なので、地方から東京に来た方でも、東京でそういったお庭がないお家で暮らしている方も、どちらもが近所のおばちゃんのお家みたいな形で玄関から来やすく入っていただいて、みんなで茶の間でのんびりするみたいなイメージで作っています。
  • パーソナリティ:イベントとかも、布を再利用して宝物を作ったりとかあったかいイベントが多そうですね。
  • 橋本氏:そうですね。子育て中って大きいことはできないので、赤ちゃんの時に着ていた洋服をなかなか捨てられないなっていうのを、そこの一部を利用して新しいポストカードみたいにして思い出を飾っておけるようにとか、暮らしの中でやれることを考えてやっています。
  • パーソナリティ:区長も行かれたということで、やはりその温かさを感じられました?
  • 区長:そうですね。やっぱりその孤立の反対はお友達の輪じゃないですか。友達の輪って、そんなに簡単にはできないんですよね。行政がつくろうと思ってもなかなかできなくて、ここは自然に、特に「はい、今から交流します」みたいなそういうプログラムではないので、自分のリズムで来られて隣り合った人たち同士が話していく中で自然に親しくなるのは本当にいいなという風に思います。あと、子どもたちが参加できるプログラムみたいなのやってます?
  • 橋本氏:はい。赤ちゃんだったらベビーマッサージを一緒にやるとか、あと1~2歳になって歩けるようになると、例えば絵の具を使ってお庭に大きいシートを敷いて大きい絵を体を使って描こうとか、お母さんたちがなかなか一人ではお家ではできないことを、何人か集まって楽しくサポートしながらやるっていうプログラムを考えています。

「おでかけひろば」が区内各所に広がった意義

  • パーソナリティ:家の中だとやっぱりちょっとダメダメって思うようなことが、自由に自然に触れ合って、五感で楽しめる場所なんだなって感じますが、区長、それこそ、おでかけ広場は数年間で区内に増えたそうですよね?
  • 区長:今68なんですが、何年かかけて80か所まで持っていきたいと思っています。80か所あるとですね。ベビーカーでそう急がずに15分以内にどこかにおでかけ広場がありますという状況になるんですね。おでかけ広場がその身近につながり、そして今、児童館の午前中っていうのは大体もう赤ちゃん館と言っていいのかなっていうくらい、やっぱり子連れの親子で来られている。そこでまた体操のプログラムがあったり、いろいろ居場所にもなってですね、そういうところで在宅子育てのところがとにかく一人じゃないよと。親がちゃんとやりなさいっていうだけじゃなくて、社会、地域、行政も、そして行政だけじゃなくて、先輩ママを支える人たちが一緒に子どもって、そういう輪の中で育つんだよっていう風にしていけるとですね、虐待の問題とかいうことにいかなくて、より平穏かつ子どもとの関係が客観的になるというか、よくなるのかなっていう風に期待をしています。
  • パーソナリティ:橋本さんやっぱり近所に相談できる場所があるっていう安心感ありますもんね。

子育て時の母親の孤立

  • 橋本氏:それが大きいんじゃないかなと思います。昨日も来てくれた方がやっぱり育児を相談する人がいなかったっていう面談をしてほっとステイの登録をしていただいたんですけども、やっぱり本当に行動範囲がね、区長がおっしゃったようにベビーカーや抱っこして15分歩くって、かなり大変なんです。それで電車に乗ってどこかに行くっていうのも、本当にもう心折れちゃうっていうお母さん本当に多いので、私も一応保育士で社会福祉士なんですけど、身近に対面する中でやっぱりお話を聞いてもらいたいっていうお母さん、大変多くなっているんですね。また来てくださることで経過を自然と見守り続けることができるっていうのが、本当にひろばの相談のしやすさにつながっているんじゃないかと思います。
  • パーソナリティ:後半でもおでかけひろばを通じて心の変化などを伺っていきたいな、と思います。お話はまだまだ続きます。

成長した子どもたちの心の影響、利用者の声

  • パーソナリティ:今日はおでかけひろばについてお送りをしています。橋本氏には、区内で2か所のおでかけひろばを運営されています一般社団法人よこいと代表理事の橋本陽子さんをお迎えしています。区長、おでかけひろば事業が始まって数年も経ちますが、乳幼児だったお子さんたちも小学生になっているんですよね。
  • 区長:そうですね。5歳の子はもう5年経てば小学校3年生ぐらいですか。だんだんとね。自分の子の成長も楽しみであるとともに、橋本さんたちも「あんなに小さかった子が…」みたいな。
  • 橋本氏:そうですね。本当に0歳から見ているお子さんがランドセル見せに来てくださったり、それでまたお子さんが小学校に入ってからひろばのサポートの方にスタッフとして入ってくださる方も出てきて、やっぱり自分がすごく助かったということと、そういった時に他のお母さんのことがやっぱり気になるようになってきたりして、何か助けることというか、一緒にできることはないですか、という声がけをいただいたりするのも嬉しいですね。それで小学校のお子さんも一緒にひろばに遊びに来てくれたりということが、循環があります。
  • パーソナリティ:おでかけひろばの活動も前半お話いただいたワークスペースひろばだったりとかほっとひと息事業もあったり、それこそ橋本さん、一時預かりなども行っているんですよね。
  • 橋本氏:はいそうですね。理由を問わなく、いつも来ているひろばでいつもいるスタッフ保育士がお子さんを預かるということで、やっぱり最初に預けるのが不安だというお母さんがかなり多いんですけども、スタッフとの信頼関係の中、または来ているお母さんが「誰々ちゃん、今日預かりなんですね」って言って、一緒に見てくれたりとか、本当に近所の人が見るっていう空気感を利用のお母さんが感じられて、誰かに育児頼ってもいいんだよっていうメッセージがすごく伝わるのがほっとステイだと思います。

  • 区長:いっとき、ワンオペって言葉がすごく言われたじゃないですか。最近ですね周りを見ていると保育園の送迎とかはむしろお父さんが多くなってきたかな、10年前と比べるとだいぶ変化があるかなっていう。例えば、おでかけひろばに来るのもお母さんとお子さんだけじゃなくて、お父さんとっていう組み合わせとかありますか。
  • 橋本氏:お父さんは結構いらっしゃっていますね。やっぱり育休が進んできまして、長めに取られる方が本当に増えてきたなっていう形でお子さんを連れて来ていただいて、それでスタッフとかに自分のちょっと困っていることとか、お父さんも相談してくださったりとかして、お父さんも育児すごい大変だなっていうのを実感されているみたいなので、もう少し役に立てることがあるといいなみたいなお話をしてくださる方もいるので、育休中のお父さんの新生児とかの関わり方については、土日とかのあるイベントでしたりもしているんですけど、また続けていきたいなと思っています。
  • パーソナリティ:子育てって本当にお父さんお母さんの共育てというか、みんなで地域で育って、みんなで育てるっていったところのつながりになりますもんね。
  • 区長:そう。手伝うよっていうような感覚っていうのは、もうありえないんだって。
  • 橋本氏:「手伝うよ」でこっぴどく怒られていますっていうのは、実際、お父さんの方から伺って、お母さんの意識の方がすごく進んでいて、お父さんの人が全然まだ追いつけてないなっていう。もうちょっとそういったところをお父さんになる方が学べると、スタートがスムーズなのかなと思う場合も多いです。
  • 区長:日本も少子化が加速していますけど、韓国はそれに輪をかけている。その理由の一つに、住宅が高すぎることと同時に、やっぱり女性が家庭を切り回すんだ。子育てから家事からっていうのがやっぱり強いらしいですよね。それに対してやはりちょっとそういう生き方はということで、踏み出せないというか、生み出さない人たちが多くなっているっていうことを考えると、せっかく生まれてきたお子さんをお二人で成長を楽しみながらね。でも自分たちで抱え込んで悩み込むことがなく、地域の中にちょっとふっと息を抜いたり、こういう風なことだったんだって気づき、たぶん、子育てって気づきって大事だと思うんですよね。これを訴えていたんだと、赤ちゃんはというようなあたりね、お節介おばさんが色々教えてくれたお節介おじいさんもいたかもしれないけど、長屋の時代とは違うですね、実際、「おせっかいクラブ」っていう名前で子育てひろば、おでかけひろばを運営しているグループもいますよね。
  • パーソナリティ:そういった気づきでお母さんたちの表情も変わられたりします?
  • 橋本氏:そうですね。やっぱり家庭内で赤ちゃんともそうなんですけど、ご夫婦とだけで向き合っているのもなかなか言葉が通じ合わなかったりっていうことがあって、そんな時にひろばに来て「ちょっと橋本さん言ってくださいよ」みたいな。「いいよ」って言って、違う人の解釈を入れてお伝えすると、双方がああそういうことかっていう場面も結構ありますね、実際。
  • パーソナリティ:そういったお節介がよいことにつながったりしますもんね。実際にこの子育てひろば、おでかけひろばって、1日に利用者数とか利用状況はどうですか?
  • 橋本氏:利用状況はコロナの前はかなり多かったんですけど、かなりコロナで3年間感染対策を強めにしてやっていまして、今は1日に10組から15組くらいの間の利用者の方が多いですね。
  • パーソナリティ:賑やかそうな感じがしますね。でもまた、これからチャレンジしたいことがありますか?
  • 区長:本当にコロナは大変大きい孤立を生んだなっていうのを思っています。やっぱりご近所との関係も薄くなってきてしまっていますし、お母さん同士も本当に接触したらいけないっていうのは、やっぱり今でも強く乳幼児の支援している者も思っていますので、食のイベントとか今地域の方で、子ども食堂をFUKU*fukuで定期的にしていただける方もいるんですけども、そういった、またコロナ前のようなみんなが自然と集えるような、接触できるようなイベントを増やしていきたいなと思っています。
  • パーソナリティ:地域がつながる横の糸がつながっていくようなイベントを楽しみにしています。
  • 区長:確かにね、子ども食堂とおでかけひろばって親和性が高いのか、他にもその場を利用してとか、あるいはおでかけひろばをやっている人たちが運営の中心になっている子ども食堂とかも世田谷でだいぶ増えてきているんで、それより間口が広くてね、子どもだけじゃなくて、地域食堂では高齢者の人もどうぞという形にもなってきているのはいいなと思います。それから孤立した子育てのところでやっぱり今本当に一人でお父さんの協力など全くなく抱え込んで非常に困って苦しんいでる人って、意外と情報って入ってこないんですよね。その場合、せっかく楽しいはずの子育てがすごく大変なことになってしまい精神的にも追い詰められている。そんな時にぜひ、こういう場所があるよってことを皆さん教えてあげてほしいし、行政の方も多分ちょっと深刻な相談を受けた時に、近くにおでかけひろばがありますよってご紹介することもあるんじゃないかなと思います。
  • 橋本氏:ありますね!
  • パーソナリティ:だって、それこそ一人親の方もいらっしゃるかと思いますし、そういった時にね、なかなか情報がつかめないっていうのはありますが、橋本さんインスタグラムだったりホームページだったりもね、ありますもんね。
  • 橋本氏:そうですね。インスタを、この間も公園に遠足に先週行ったんですけどもインスタ見ましたって言って、一回もまだひろばに来てない親子さんが参加してくださったり、いろいろな場所を変えたイベントとかでさらに来やすい環境ってあるのかなと思うし、保健士さんとかがやっぱり紹介してくださって一緒に連れてきてくださったりで、その後毎日のように来てくださる方とか、最初の一歩がやっぱりつながってない方に対しては、本当にもっといろんな形でアプローチを地域の住んでいる方にしたいなっていうのは、今年度、課題ですね。
  • 区長:在宅子育てをしている親子でこういった、すごくフラットに集える場所ができて、これだけ広がったっていうのはすごい世田谷区の財産なんですが、これ、よく考えてみるとですね、小中学生を持つ親子あるいは小中高生自身かな、ちょっと大きくなるとね。彼らのそういう居場所も必要だし、あとやはり女性や男性で働いていて、ちょっとこうつらいことになっている人もちょっとこうフラットにのれんをくぐれるような。それが地域の居酒屋だったりする場合も大人の場合はありますけれども、特に高齢者の方も本当に居場所がないんですよね。自分が行っていい場所っていうのが、どうもまちの中に見当たらないっていう悩みを抱えている方がいるので、多分、おでかけひろばでできた柔らかいコミュニケーションひろばが世田谷区の全世代に全域に広がっていくといいなと思います。

まとめ

  • パーソナリティ:憩いの場所が皆さんにとって安心できる場所が増えていきますようにということで改めてになってしまうんですが、本日のまとめをいただいてもいいでしょうか。
  • 区長:おでかけひろば、これ運営するって大変だと思うんですね。大変だっていうお母さんやお父さんたちがお子さんを連れてホッとするわけですから。ホッとするっていう部分を、ある程度見ていかなければいけないで、怪我をしたり、小さな怪我をするかもしれないけど大きな怪我とか事故があってはいけないっていうところで、細心の注意を払われていると思うので、こういう場所をやっていこうっていうと、好きじゃないとできないんですよ。それで、相当自分の時間を犠牲にしてやられていると思います。でもそのことで得るものもきっとあるんだろうと思います。68か所まで広がって80めざしていく中に世田谷区の中でこういう場所をやっていくぞっていうね。自分が子育てで孤立して辛かったからっていうのが一つのバックボーンになっているかもしれないし、あるいは子ども食堂からこういうものに着目する人もいるかもしれないので、ぜひですね、あと10か所ちょっとですけれども自分たちもやってみよう、あるいはうちの近くにはできないのかなっていう思いを持った方は、ぜひ仲間を募って区役所に問い合わせるなりしてほしいと思います。検索すると「おでかけひろば 世田谷区」で出てきてすごく近くにあったっていう発見があるかもしれないので、まず調べてみてほしいと思います。
  • パーソナリティ:ぜひ皆さんも親子の集いの場所として安心できる憩いの場所、おでかけひろばに足を運んでみてはいかがでしょうか。
  • 改めて保坂区長、橋本さん、ありがとうございました。
  • 二人:ありがとうございました。
写真4月放送
写真左よりパーソナリティ、保坂区長、橋本氏

過去の「区長の談話室」 

令和5年7月の「区長の談話室」「女性を支える『らぷらす』!」(ゲスト:江原由美子氏、阪口さゆみ氏)

令和5年8月の「区長の談話室」「平和で豊かな社会で輝いて生きる!」(ゲスト:樋口恵子氏)

令和5年9月の「区長の談話室」「生きづらさを抱えた若者を支援します!」(ゲスト:斎藤環氏)

令和5年10月の「区長の談話室」「誰一人取り残さない世田谷をつくる!」(ゲスト:中村秀一氏)

令和5年11月の「区長の談話室」「世田谷区のふるさと納税/ふるさと納税制度の課題!」(ゲスト:平田英明氏)

令和5年12月の「区長の談話室」「新しい協働・交流の場を考えよう!」(ゲスト:曽田修司氏)

令和6年2月の「区長の談話室」「地域の防災力を向上させよう!」(ゲスト:世田谷区危機管理監)

令和6年3月の「区長の談話室」「介護の人材確保・育成はみんなの課題です!(ゲスト:瓜生律子氏」

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