FMラジオ区提供番組「区長の談話室」紹介・令和元年11月の「区長の談話室」(ゲスト:鈴木秀洋氏、大久保真紀氏)

最終更新日 令和元年11月11日

ページ番号 124227

「区長の談話室」とは

コミュニティFMラジオ局「エフエム世田谷」では、世田谷区提供番組「世田谷通信」の中で、保坂区長がゲストと対談する『区長の談話室』を放送しています。

毎回、様々な分野に精通するゲストをお迎えして世田谷の魅力や今後の区政について様々な角度からお話していきます。

放送日時

毎週第1・2日曜日 午前11時30分~正午

(補足)第2日曜日は再放送です。

令和元年11月の「区長の談話室」

11月3日・10日放送 区長の談話室 「子どもたちを救い、守ろう!」

(補足)11月10日は11月3日の再放送です。

児童相談所は、児童福祉法にもとづいて設置され、18歳未満の子どもに関する相談であれば、本人・家族・学校の先生・地域の方々など、誰でもが利用できる相談機関です。最近はメディアで虐待事件、ネグレクトが社会問題として報じられ、児童相談所の役割がクローズアップされています。現在、都内の児童相談所はすべて東京都が設置・運営をしていますが、平成28年(2016年)の児童福祉法の改正により、世田谷区をはじめとする特別区は、独自に「区立」の児童相談所を設置できることとなりました。世田谷区は、令和2年(2020年)4月の児童相談所開設を目指しています。

あいさつ、ゲストとテーマ紹介

  • (パーソナリティ)きょうは、「子どもたちを救い、守ろう!」と題して、来年4月に開設されます世田谷区立の児童相談所についてお送りしていきます。ではさっそくお二人のゲストをご紹介させていただきます。日本大学危機管理学部 准教授であり、元文京区子ども家庭支援センター所長でもいらっしゃる鈴木秀洋さんです。鈴木さんは「世田谷区効果的な児童相談行政の推進アドバイザー会議」の委員もされています。鈴木さんよろしくお願いします。
  • (鈴木氏)よろしくお願いします。
  • (パーソナリティ)そしてもうお一方は、朝日新聞編集委員の大久保真紀さんです。大久保さんは『ルポ児童相談所』というご本を書かれています。大久保さん、今日はよろしくお願いします。
  • (大久保氏)よろしくお願いします。

児童相談所とは?世田谷区の設置の意義 

  • (パーソナリティ)さて区長、今回お二人を迎えてお送りするテーマは、「児童相談所」についてなんですが、「児童相談所」という言葉はよく耳にしますがそもそもどのような役割があるのでしょうか?
  • (区長)そうですね、児童相談所は、児童福祉法という法律に基づいて子どもの安全を確保し、そして成長発達を支援する大切な機関です。虐待事件などでよく耳にされると思います。
  • (パーソナリティ)そうですね。その児童相談所が、来年4月から区立として開設されるわけですね。今まで東京都が設置していた児童相談所を23区で作るという意義はどのようなことでしょうか?
  • (区長)世田谷区の場合は保育園、幼稚園、あるいは児童館や学校、保健所があります。様々な地域の子どもを扱っている、出入りする機関がありますので、いざ虐待の疑いがあった時に、子ども達の振る舞いや親子関係はどうなのかということを即座につかむことができるので、子どもの立場に立った最も無理のない措置、場合によっては一番強い場合は親子分離ということもあります。虐待を未然に防ぐという意味で、区でやった方が効果的だろうということで始めるわけです。23区の中では世田谷区と江戸川区と荒川区が来年スタートということになります。
  • (パーソナリティ)先立って世田谷区が子どもとのふれあいというところでサポートしてくださるかと思うのですが、鈴木さん、世田谷区で設置するというお話、児童相談所への期待はどういったところにありますか?
  • (鈴木氏)そうですね。今区長がおっしゃったように、住民に一番身近な自治体である世田谷区、それが一元的かつ総合的に子どもと家庭に関わり続けることは非常に意義があるかと思います。
  • (パーソナリティ)お母さん、そして子どもにとっても身近な場所になると思いますが、大久保さんにとっても様々な児童相談所を取材されてきたと思います。今回世田谷区で設置するという観点ではどのような期待がありますか?
  • (大久保氏)そうですね、皆さんおっしゃっておりましたが、やっぱり住民に一番近いということが、最も設置の意義が大きいと思います。それと、前例にとらわれない新しい児童相談所を作れると、児童福祉法の中でも子どもの権利とか、子どもの権利を主体として捉えるという風に、法律自体がかなり変わってきているので、新しい法律の概念に基づいて新たな子どもの権利に配慮した児童相談所を作るという意味で、私は期待しています。
  • (パーソナリティ)児童相談所というワードを見てしまうと、ちょっと遠くに感じてしまいますよね。
  • (区長)そうですね、児童相談所といえば、そもそも戦争が終わって親が亡くなってしまったり、親と生き別れてしまった子ども達が、例えば東京だと上野の地下道などに戦災孤児として沢山いました。そういう孤児たちを保護し育てるというところにスタートラインがあるんですね。昭和22年にこの法律、児童福祉法ができたんですが、この時は、後に大変重要になっている児童憲章も子どもの権利条約もできていないんですね。ですから大久保さんが報道された中に、東京都の児童相談所の一時保護所で少し規律が厳しすぎるのではないか、食事の時に目と目があってはいけないとか、そういう注意事項が子どもにとって相当きついんじゃないかという報道がありましたよね。これは多分、子どもの権利条約以前の組み立てがまだ今も残っているのかなと思っているので、世田谷区で今度作っていく場合には、やっぱり子どもの立場に立って、人権や尊厳をしっかり守りながら環境設定していきたいなと思います。
  • (パーソナリティ)今お話があったように、メディアで色んな報道がなされると思うのですが、その中で大久保さんは児童相談所の問題をどのように捉えてますか?
  • (大久保氏)最近に限ったことではないんですが、皆さんが多く耳にするのは、虐待死事件が相次いでいるということなんですね。目黒の結愛ちゃん今裁判が行われていますが、千葉の心愛ちゃん、北海道の詩梨ちゃん、それから鹿児島県の璃愛来(りあら)ちゃんかな?次々と亡くなられるケースが明らかになっていて、その度に児童相談所の判断ミスであったりとか、力量不足、それから周囲の関係機関との連携不足というものが明らかになって、児童相談所は何をやっているんだという、本来なら子ども達を守らないといけないのにという批判がかなり高まってきているのが現状です。もちろん児童相談所もですね、判断ミスもありますし、力量もまだまだ不足しているかとも思います。でも私が取材していると、誰一人として子どもの命を失うために、失わせるために働いている人はいないんですね。皆さん一生懸命なんですけども、でもどうしても予算が少なかったり、人が少なかったりということで、私の目からは体制がですね、日本の児童相談所は非常に貧困です。そこが大きな問題だと思います。そこを、目をつむったまま児童相談所を責めても何も始まらないと私は思っています。
  • (パーソナリティ)現実的に厳しい面もあると思うのですが、鈴木さんも実際に、様々な地域の調査委員会に所属されて問題に直面されていると思うのですが、いかがですか?
  • (鈴木氏)その検証委員会に入っているんですけど、あの事件、その死亡事例の場合とかは都道府県の児童相談所と市区町村の間には、間隙というか権限の間の間隙、権限分配、権限行使の問題であったりとか、バトンリレーでの失敗で起きているように思えます。そういう意味だと一つの世田谷区というところで、児童相談所と子どもの部門を同じトップの元で権限を行使できるのは間隙を防ぐ重要なポイントになっているという風に考えています。
  • (パーソナリティ)区長、だからこそ世田谷区で児童相談所を設置する意義があるわけですね。
  • (区長)今、鈴木さんが仰ったように児童相談所を設置しているのは、基本的に都道府県および政令指定都市だったんですね。それが何年か前の法改正で、これは特別区も設置できるという風に変えてもらったんですね。そこで人口91万となる世田谷でようやく児童相談所ができるわけで、今大久保さんが仰ったように、本当に一人ひとりのケースワーカーの方が、沢山のケースを抱えてとにかく食事もできない、自分の家の子どもとも語り合えない、フル回転で走り回っていて、その成果はやはり20代で何年か働いてバーンアウトしてしまう方も多いと言われているんですね。ですから世田谷区の児童相談所があることによって、ある種、パンパンにケースを抱えてきた都全体でもね、少しゆとりができて、お互いが連絡を取り合いながら、子どもの安全を確保できるといいなと思っています。
  • (パーソナリティ)先ほどの大久保さんのお話にあったように、人が少ない、サポートするメンバーが少ないということでしたが、世田谷区では職員体制はいかがですか?
  • (区長)世田谷区ではですね、全体で112人というかなり大勢の職員を集めて、その中に児童福祉士、児童心理士などの専門家、非常勤で弁護士がいたり、警察官OBや医療関係が入ったり。医療は虐待事件などの場合、協力してやらなければならないということでスタートします。場所は都の場合は桜丘にあったのですが、世田谷区の梅丘、総合福祉センターの跡に現在建設しているところです。
  • (パーソナリティ)世田谷区の人材の豊富さというところに大久保さん、これからの楽しみというのはどんなところに見受けられますか?
  • (大久保氏)先ほど仰ってましたが、児童福祉士という方々が一人で見るケースでいうと、海外ですと一人で20件前後ということなんですね、欧米では。ところが日本では70件、80件、100件も超えるケースを持っている方が全国ではいらっしゃるということで。世田谷区では児童福祉士さんが33人かな。今採用されているということなので、その人員もかなり充実されていますし、そして人そのものも研修を含め、専門性の高い人を集めていらっしゃるのかな、起用してらっしゃるのかな、それを期待しています。
  • (区長)世田谷区では児童養護施設を18歳で出て、社会に出ていく、進学する子ども、若者たちの応援をずっとやっています。給付型奨学金を出したり、児童養護施設を出て暫くした若者たちと話す機会が多いんですね。色々体験談を聞くと、一時保護所の印象が「捕まった」という印象を持ったということなんですね。なんで自分が捕まったのか、どうしてだろう、これからどこに行くんだろう、全然わからない闇の中だったと話を聞いて、世田谷区の一時保護所では少なくとも、ここで安心だよ!と言って、例えば年長の子どもには個室があったりして、よく高齢者施設でユニット制と聞きますが、大きな大食堂でみんなで食べるのではなく、少人数で食卓を囲むようにして食事をとるなど、なるべく子どもにとって威圧的だったり、規律だけ重視するような環境ではない、子ども本位の大切にする環境を作ろうと、実はこれは鈴木さんたちもアドバイザー委員として、一時保護所を改善しないといけないねと随分ご意見いただきましたよね。
  • (パーソナリティ)どうでしたか?そういった会議ではどんな問題提起がありましたか?
  • (鈴木氏)そうですね、私たち委員もいろんな児童相談所や一時保護所を見てきておりますので、区長が仰ったように、拘束されている、監視されているといった形で二度と行きたくないという声は聞いてます。その意味でユニット型、家族的に一時保護所、よく例で出すんですが「もう一度いきたい一時保護所」というのがということができたらいいねと、繰り返し委員でも議論していまして、その意味ではそのような制度設計になっていると思います。
  • (区長)先ほど「間隙」といって間と間に情報が落ちてしまうのはいけないねということで、鈴木さんが仰ってくださったのですが、委員の方が仰っていたのですが、通報する窓口がいっぱいあるのは良くないねということも委員の方より頂いて、今回は一元化ということで、随分提言して頂いたんですよね。
  • (鈴木氏)どこの窓口に通告が入って、それをどうやって処理していくのかというところで、バラバラな機関がバラバラに動き出したら一番問題なので、子ども家庭支援センターと言われるようなところがいいのか、児童相談所というところがいいのか、そういうのを含めて、細かいところから議論をしまして、電話番号をどうしたらいいのか、区民の周知をどうしたらいいのかも含めて細かいところから大きな制度設計までずっと議論しまして、区長も海外を見られてきていますけど、基本的には一元化していこう、一元化したところはスクリーニングをして、振り分けをしていこうという制度になっていると思います。
  • (パーソナリティ)だいぶ不安も払拭されていくような気がしますよね。
  • (区長)世田谷では、元々鈴木さんが文京区で所長をされていた子ども家庭支援センターが5つあるんですね。今現在も、虐待ではないかという相談を受けたりしているわけです。ところが深刻な段階なると児童相談所にいくということで、今職員の方、相談所のケースワーカーの方が100件というお話もありましたけど、実際、人間業ではないような状態になっているんですかね。
  • (大久保氏)無理だと思います。一人100件では、もう本当に。死にそうなケースだけをなんとか保護したり、フォローするのが精一杯で。例えば保護をして、親元に返せないということで、施設や里親さんに預けて育ててもらうということになるのですが、そうすると施設に預けてしまえばその子の一応、一応ですよ、心身の安全は保たれますから、そのままということになりかねないというか、なっている状況なので、その保護をしたら終わりではありません。保護するのは命の危険、心の危険があるから一時保護するわけですけど、そこからその子たちがどういう風に健全に成長していくのかということを見ていかなくてはならないので、親元へ返す場合もあります。それは親を支援しながら親元に返す。でもどうしても今の親の状態だったら返せないということになると、施設や里親さんにお願いするんですけども、でもお願いしている中で親御さんが改善していくならば、そのお子さんをまた親元に戻すということも考えなければならない。かなり広い視野でお子さんの成長を見ていかなければならない。一方で、親の改善が見込めないならば、特別養子縁組という血の繋がりのない方に、本当の戸籍上の親になっていただくというようなことも、今後児童相談所の役割として求められていますよね。
  • (区長)世田谷ではせっかくある子ども家庭支援センターをなくさないで、むしろ人員を増やして児童相談所112名プラス100名を超えるような、子ども家庭支援センターと児童相談所が一緒に協力しながら子ども達を守る体制を作っていきたいと思います。
  • (パーソナリティ)今回は子ども達を救い守ろうと題しまして、来年4月に開設されます世田谷区立児童相談所についてお送りしております。後半戦では、現場へのエールも含めてお話を伺いたいとおもいます。お話はまだまだ続いてまいります。

課題、私たちにできること、子どもたちの未来のために

  • (パーソナリティ)今日は来年4月に開設される世田谷区立の児童相談所についてお送りしています。ゲストは日本大学危機管理学部 准教授であり元文京区子ども家庭支援センター所長でもいらっしゃる鈴木秀洋さんと、朝日新聞編集委員の大久保真紀さんです。来年4月に向けて体制を整えている時期かと思います。児童相談所の開設運営は、職員の皆さんも大変ご苦労があると思うのですが、職員の皆さんに励ましの言葉をいただきたいのですが、大久保さんお願いできますか?
  • (大久保氏)私が偉そうに言えることではないのですが、私が望むのは、児童相談所に関わる方々の仕事が子どもを守る仕事なんだ!って、子どもの将来を育む仕事なんだ、ひいては社会の将来を作る仕事なんだ!ということなので、そういう気持ち、使命感を持っていただき、そしてそれが将来、憧れの職業になるといいなと思っているんです。子どもを守る素敵な仕事なんだと。なので、世田谷区は体制が現状の都の児童相談所に比べると人数もかなり充実して設置されるようなのであまり疲弊しないで、とにかく子どもを守る仕事なんだと、職員さんが疲弊してしまうといいケアは絶対できないのでやっぱり職員さんが心の余裕を持ちながら、でもやっぱり厳しい現場ですので的確な判断ができるように、日々努力していただけたらな、憧れの職業になってほしいなと私は思っています。
  • (パーソナリティ)保育士さんや学校の先生には憧れますが、それに加えてとなると夢が膨らみますもんね。ありがとうございます。そして鈴木さんはいかがですか?職員の実態もご覧になっていると思います。
  • (鈴木氏)僕もカッコつけるわけじゃなく、汗と涙みたいな形でずっと現場でやってきたので、現場の職員一人ひとり「もっと頑張れよ」という言葉はかけるつもりはないです。そこはチームでやっていくことですので、いかに組織マネージメントが重要なのかなと思っています。当然チームの中で吐き出す機会も必要になってくるでしょうし、気分転換とかしていかなきゃいけない。組織としてリフレッシュタイムをちゃんと取るなど、すごく重要だと思います。あと組織マネージメントという意味だと、横をつないでいく、現場の職員同士で学校だったり、保育園だったり、勉強していくというのも大事なんですけど、組織と組織なので、そういう場合は管理職がちゃんと組織の壁を破っていくというのも重要ですし、あとは縦糸という意味では前任者、前の人からちゃんとやってきた見立てなりを、ちゃんと引き継ぐというか、引き継がれないといけない。今までの死亡事例とか前の人は危険と思っていたけれど、それがちゃんと次の人に伝わっていない。そういうことがすごくありますので、ちゃんと繋げていこうねということを、組織全体のチームマネジメントだと思うんですけど、それが重要だと思っています。
  • (パーソナリティ)判断が問われるとても大切なお仕事ですもんね。その中で、職員の方に任せるだけでなく、大久保さん、私たち区民にできるのはどのようなことがありますか?
  • (大久保氏)そうですね。まず、児童相談所ができたから、「はい、子どものことは全部、児童相談所」という意識ではなく、例えば関係している保育園、保健所、学校、そういう組織も児童相談所と横並びで、子どもを守るのは私たちだという気持ちを、まず皆さんに持っていただきたいということ。それから一般の区民の方々にはお節介おばさん、お節介おじさん、お節介お兄さんお姉さんになっていただきたい。やっぱり子どもはそのおうちの子どもではなく、地域の子だという目で見ていただきたいんですね。何か変わったこと、気になることがあれば、児童相談所に連絡をする、あるいはお父さんお母さんに声をかける。虐待をするお父さんお母さんはモンスターのようなひどい親。その行動は子どもを虐待して死に至らしめるような虐待そのものは大変ひどい内容です。もっと前にお父さんお母さんに援助の手が差し伸べられていたら、ああいう風にならなかったケースも結構あると思うんですね。なので地域で温かい目でお父さんお母さんを見るということ。子どもが泣いて舌打ちするような社会は、やっぱり子育てしにくいので、子どもが泣いて当たり前だ、お母さん大変だねと温かい目で皆さんが地域のお子さん達とお母さん、お父さん達を見ていくってことが大切だと思います。
  • (パーソナリティ)区のシールの効果も、やはりここにも繋がってきますね。
  • (区長)「泣いてもいいよ」シールを広げているところなんですが、今、大久保さんからも話があったようにですね、児童相談所の仕事というと、お子さんの人生にとって決定的というくらい大きな仕事なんですね。親元で暴力が加えられる、このままでは危ないということで安全のために一時保護する。けれども親が反省して暴力はもう絶対使いませんと見るからに態度が変わってきた。だから親元に戻していく判断もあり、しかしそういう話だったんだけれども、でもやっぱり暴力が再発したといえばすこし長期間ですね、児童擁護施設や里親の元に引き離す、そして同時にその子どもが施設や里親の元でちゃんと成長発達しているかどうかについても責任を持つと、児童相談所の仕事って実は児童だけじゃなくて、親の相談が大きな要素を占めているんですね。親に対する相談支援ほど難しいものはないですよね。親が変わってくれればこの虐待の問題は解決するんですが、なかなか変われないというのも事実なんですが、だからこそ児童相談所だけで全部背負いこむのではなく、地域丸ごと子どもを守る、そして家族の中で暴力が爆発しないような地域を作っていくのが大事だと思います。
  • (パーソナリティ)鈴木さん、こういったお話を受けて、世田谷区の児童相談所に期待できるところはありますか?
  • (鈴木氏)色々な自治体見てきているんですが、地域の資源というか地域の子育てを支えている団体は非常に多いですね。それはかくも羨むほどというか、それぞれ色々な地域で活動していますので、どう繋げていくのかというのがすごくポイントで、それは児童相談所なりが把握して繋がっていく。一番遠い都道府県の点支援ではなく面支援というのが世田谷の強みだと思いますので、そういう意味ではまちづくりだと思うんです。みんな当事者意識を持って町を愛すというか、どうやって作っていくか、一緒に話し合いながらやっていこうということになると思います。
  • (パーソナリティ)なるほど。保坂区長、やはり愛される場所にしていきたいですね。本日のまとめとしてお言葉いただけますか、
  • (区長)児童養護施設も定員でいっぱいなんですね。それでこれから里親、一般のご家庭で18歳までお子さんを見ていく、そういう里親の存在がすごく重要なんですが、まだまだ世田谷区では少ないんです。一定の研修や準備が必要ですが、世田谷区にこれから里親家庭がどんどん増えていくと、そして子どもは家庭を選ぶことができないので、子ども達は世田谷区内においてはピンチの前に、決定的な事態の前に救われて、その後、成長して発達して自分の進路を掴む。そういう環境を作っていきたいなと思います。
  • (パーソナリティ)みんなで子どもを守る世田谷ならではの期待も伝わってきたのではないでしょうか。貴重なお話をありがとうございました。きょうは来年4月に開設されます世田谷区立の児童相談所についてお送りしてきました。鈴木さん、大久保さん、そして保坂区長、ありがとうございました。
  • (区長、鈴木氏、大久保氏)ありがとうございました。

写真11月
前列左より、区長、鈴木氏/後列、パーソナリティ

過去の「区長の談話室」 

平成30年12月の区長の談話室「健康長寿の秘訣はこれだ!」(ゲスト 山木正義氏、山木静枝氏)の内容

平成31年2月の区長の談話室」「若者が情報を発信、「ねつせた!」を知っていますか?」(ゲスト 「ねつせた!」メンバー)の内容

平成31年3月の「区長の談話室」「あなたの「働きたい」「雇いたい」を応援します!」(ゲスト 香山桂子氏)の内容

令和元年6月の「区長の談話室」「家にも学校にもないものを!」(ゲスト:下村 一氏)の内容

令和元年7月の「区長の談話室」「世田谷的ライフスタイルとは!」(ゲスト:清水明洋氏)の内容

令和元年8月の「区長の談話室」「歴史を学んで平和を考える」(ゲスト:きむら けん氏)の内容

令和元年9月の「区長の談話室」「子どもの権利を守る「せたホッと」!」(ゲスト:平尾潔氏、竹内麻子氏)の内容 

令和元年10月の「区長の談話室」「東京2020オリンピック・パラリンピックを盛り上げよう!」(ゲスト:小澤弘美氏、田中茂氏)

関連リンク

このページについてのお問い合わせ先

広報広聴課

電話番号 03-5432-2009

ファクシミリ 03-5432-3001