世田谷区制施行90周年　世田谷区名誉区民の顕彰について

世田谷区名誉区民の顕彰について

世田谷区は、令和4年10月1日に区制施行90周年を迎えるにあたり、石川さゆり氏、永井多惠子氏、中川李枝子氏、美輪明宏氏の4名を世田谷区名誉区民として顕彰する。

1 概要

区は、区民の生活・文化に貢献され、また、区民から敬愛される方々を世田谷区名誉区民条例に基づき、世田谷区名誉区民として顕彰している。

このたび、区制施行90周年を迎えるにあたり、石川さゆり氏、永井多惠子氏、中川李枝子氏、美輪明宏氏の4名を、令和4年10月16日に実施する区制施行90周年記念式典において、世田谷区名誉区民として顕彰する。

2 経緯

世田谷区名誉区民の選定にあたり、石川さゆり氏、永井多惠子氏、中川李枝子氏、美輪明宏氏の4名を世田谷区名誉区民選定委員会へ諮問したところ、同委員会の総意をもって、名誉区民としてふさわしい方であるとの答申を受けた。

6月22日の第2回区議会定例会において、この4名の方々を世田谷区名誉区民に選定することが全員賛成で同意された。

3 世田谷区名誉区民の功績等について

（1）石川さゆり氏／歌手

昭和48年に歌手としてデビューし、「津軽海峡・冬景色」「天城越え」などの数々の名曲を発表した日本を代表する歌手。本年、デビュー50周年を迎える。「世田谷区東日本大震災復興支援事業」の募金の呼びかけ、啓発ポスターへの協力等、永年にわたり区政に多大な貢献をしている。

受章歴等

平成30年第68回芸術選奨大衆芸能部門文部科学大臣賞

令和元年紫綬褒章

（2）永井多惠子氏／公益財団法人せたがや文化財団顧問

日本放送協会（NHK）のアナウンサーとして幅広い世代の支持を得るとともに、NHK初の女性副会長となる等社会での女性の活躍の場を広げることに貢献した。平成25年から公益財団法人せたがや文化財団理事長に就任し、令和3年までの在任中、美術、文学、舞台芸術、生活デザイン、音楽、国際交流の各分野にわたり、あらゆる世代の区民が芸術や文化の魅力に触れ、親しむ機会を創出し、文化の振興と心豊かな地域社会の形成に貢献した。

受章歴等

平成14年 フランス文化勲章「オフィシエ」

（3）中川李枝子氏／児童文学作家

戦後の混乱期から高度経済成長期にかけて区内駒沢のみどり保育園で保育士として勤務。昭和37年に児童文学作家としてデビューし、「いやいやえん」、「ぐりとぐら」、「くじらぐも」、「子犬のロクがやってきた」等の作品を発表。日本を代表する児童文学作家であり、その作品は世代を越えて読み継がれている。地元の深沢図書館には代表作である「ぐりとぐら」のコーナーが設けられ、世田谷区の児童文学の発展及び子どもの健全な育成に大きく寄与している。

受章歴等

昭和37年厚生大臣賞

昭和38年野間児童文芸新人賞

昭和55年毎日出版文化賞

平成25年菊池寛賞

（4）美輪明宏氏／歌手・俳優・演出家

日本におけるシンガーソングライターの元祖として「ヨイトマケの唄」など作品を手がける一方で、俳優、演出家、タレントとしても活躍。舞台「毛皮のマリー」、「黒蜥蝪」、アニメーション映画「もののけ姫」に出演。ジェンダーを超えた自らの生き方を発信し続け、ファッション、文化の進展に寄与した。波乱万丈な体験からくる、人生を語る言葉は、多くの人を勇気づけている。

受章歴等

平成10年読売演劇大賞優秀賞

平成30年東京都名誉都民顕彰

令和4年第73回NHK放送文化賞