若者の投票率向上プロジェクト(多摩美術大学統合デザイン学科×世田谷区選挙管理委員会)

最終更新日 令和5年8月18日

ページ番号 202463

世田谷区における20代の投票率は、令和4年7月執行の参議院議員選挙では43.72%、平成31年4月執行の世田谷区議会議員・区長選挙では21.83%となっており、いずれの選挙でも他の年代と比べて、一番低い水準にとどまっていることが課題となっています。

区では、若年層の視点に立った「視覚的な啓発効果」を高めるため、区内大学の中でデザイン及び造形美術全般において専門的知見を有する多摩美術大学に協力を依頼し、令和4年4月より同大学統合デザイン学科「永井・岡室プロジェクト」の授業内で、若年層の投票率向上に向けた課題整理と具体的な啓発事業案の検討を行ってきました。

検討を進めた啓発事業は実際に、令和5年4月23日執行世田谷区議会議員・区長選挙に向けて実施しました。このページでは、その取り組み内容について紹介します。

検討過程

第1回授業

選挙管理委員会事務局から、多摩美術大学統合デザイン学科「永井・岡室プロジェクト」の3年生に向け、区が抱える課題について説明しました。授業後半では、学生がグループ毎に「なぜ若者が投票に行かないか」を考え、投票率向上のアイディア出しを行った結果について発表しました。

授業風景
授業風景
グループ毎に検討している様子
グループに分かれ検討している様子

第2回授業

第1回で整理したアイディアを基に、若者の投票率アップに向けた啓発事業の案について、6つのグループがそれぞれ提案を行いました。

提案の様子
提案の様子1
発表の様子
提案の様子2

検証と協議

学生から提案された啓発事業の案について、費用面、実施体制、実施場所、法令関係の観点により検証を行うとともに、オンライン会議等を用いて区と大学で協議を重ね、投票率の低い若者だけでなくあらゆる世代が投票に行ってほしいという想いをこめ、スローガンを「みんなでつくる未来のセタガヤ」として啓発事業を実施していくことにしました。

「セーボー」のデザインをアップデート

これまで長年活躍してきた世田谷区選挙マスコット「セーボー」を、今の若い世代の方にも親しみを持って認知してもらうため、多摩美術大学からの提案により、デザインをアップデートしました。選挙と世田谷区の頭文字である「セ」の形はそのままに、親しみやすく柔らかい雰囲気を持たせました。2代目セーボーは様々に表情を変え、色々な場面で活躍していきます。

初代セーボー
セーボー(初代)
2代目セーボー
セーボー(2代目)

実施内容

区と多摩美術大学の連携事業として、令和5年4月23日執行世田谷区議会議員・区長選挙に向けて、次のとおり啓発事業を実施しました。

若年層向け啓発

1.インスタグラム広告による啓発

10代から30代の利用率が高いインスタグラム上に、投票日や期日前投票を周知する広告バナーを掲出し、若者の投票参加を呼びかけました。

2.区公式X(エックス:旧ツイッター)、フェイスブック、メールマガジンによる周知

若者視点での内容に見直し、区公式X(エックス:旧ツイッター)、フェイスブック、メールマガジンにて、投票日や期日前投票等を周知しました。

3.啓発ポスターの掲出

若者の目を引くポスターデザインを作成し、区施設や民間施設、大学等に啓発ポスターを掲出した。

ポスター(縦1)
ポスター(縦)
ポスター(横)
ポスター(横)
ポスター(縦2)
ポスター(親子で行こう)

4.大型シール・懸垂幕・横断幕の掲出

若者の目を引く大型シール(220×450cm)・懸垂幕・横断幕デザインを作成し、区役所、北沢・玉川・烏山総合支所に掲出した。

大型シール(区役所)
大型シール(区役所)
懸垂幕(北沢総合支所)
懸垂幕(北沢総合支所)
横断幕(玉川総合支所)
横断幕(玉川総合支所)
懸垂幕(烏山総合支所)
懸垂幕(烏山総合支所)

(補足)世田谷区議会議員・区長選挙に関する詳細は、世田谷区議会議員・区長選挙特集ページをご覧ください。

次世代有権者向け啓発

長期的視点も重要との観点から、児童期から政治や選挙に関心を持ち、将来の投票参加を促すため、小学生以下を対象とした次世代有権者向け啓発を実施しました。

1.「親子で投票に行こう」キャンペーンの実施

親子で投票所に訪れることを呼びかけ、来場した小学生以下の子どもにオリジナルシールを配布しました。
詳しくは、「親子で投票に行こう」キャンペーンのページをご覧ください。

2.小学校における模擬投票の実施「親子で投票に行こう」キャンペーン周知と選挙を身近に感じてもらうことの一環として、中町小学校の3年生を対象に、模擬投票体験の授業を2月15日(水曜日)に実施しました。この授業は、多摩美術大学の学生もスタッフとして参加しました。

実施報告

小学校における模擬投票の実施

区立中町小学校の3年生3クラスを対象に、みんなが楽しめる休み時間と新しい遊具の購入・設置を争点とし「みんなの休み時間大臣」を決める選挙という設定で模擬投票の授業を実施しました。実施にあたっては、授業で使用する選挙公報やワークシートの作成や、当日の司会・候補者演説などは多摩美術大学の学生が中心となって行い、選挙管理委員会は、投票箱や記載台の貸し出し、運営補助等を行いました。

授業を受けた小学生からは、「選挙って楽しい」「投票してドキドキした」「意外と簡単だった」などの感想があり、選挙をより身近に感じてもらうことができました。

授業の様子
授業の様子
投票先の検討
投票先の検討
投票箱の空虚確認
投票箱の空虚確認
投票の様子
投票の様子

10代・20代の投票率

若者の投票率向上プロジェクトでの啓発の効果もあり、令和5年4月23日執行世田谷区議会議員・区長選挙での10代・20代の投票率は前回平成31年4月執行同選挙より約4.8ポイント上回りました。

詳しくは、令和5年4月23日執行世田谷区議会議員・区長選挙 投開票結果のページをご覧ください。

関連リンク

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選挙管理委員会事務局

電話番号 03-5432-2751

ファクシミリ 03-5432-3045