エボラウイルス病(エボラ出血熱)について
最終更新日 令和元年8月5日
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エボラウイルス病(エボラ出血熱)の流行地について
エボラウイルス病(エボラ出血熱)は、アフリカ中部で数年毎に流行を繰り返しています。平成26年3月以降、西アフリカ地域で爆発的な流行がありました。
その後も小流行を繰り返していましたが、2018年8月にコンゴ民主共和国でアウトブレイクが発生し、2019年7月現在も続いていることから、7月18日にPHEIC宣言が出され、検疫における健康監視体制がとられています。
海外へ渡航する際は、渡航先の感染症に関する流行情報を『厚生労働省検疫所のホームページ』や、『外務省海外安全ホームページ』で必ず確認してから出かけましょう。また、空港には健康相談コーナーがあり、各国の感染症情報を入手することもできます。
エボラウイルス病(エボラ出血熱)とは
エボラウイルス病(エボラ出血熱)は、エボラウイルスによる感染症です。感染すると2日~21日(通常は7日~10日)の潜伏期間のあと、突然の発熱、頭痛、倦怠感、 筋肉痛、のどの痛みなどの症状が現れます。次いで、おう吐、下痢、腹痛、出血(吐血、下血)などの症状が現れます。感染による致死率は50%~90%にものぼります。
エボラウイルス病(エボラ出血熱)の感染経路
エボラウイルスに感染し、症状が出ている患者の体液等(血液、分泌物、おうと物、排泄物、汗、唾液など)に触れた際に、ウイルスが傷口や粘膜から侵入することで感染します。 また感染した動物の血液、分泌液、その他体液に濃厚接触したり、感染した動物を食べたりすることでも感染します。アフリカではチンパンジー、ゴリラ、オオコウモリ、サル、アンテロープ(ウシ科の動物)などによって感染した事例が報告されています。
なお、世界保健機関は、流行地でエボラウイルス病(エボラ出血熱)に感染するリスクの高い集団として下記のように列挙しています。
- 医療従事者
- 患者の家族及び近親者
- 埋葬時の儀式の一環として遺体に触れる参列者
- 熱帯雨林で動物の死体に直接触れる狩猟者
エボラウイルス病(エボラ出血熱)は、一般的に症状のない患者からは感染しません。また空気感染もしません。せきやくしゃみを介してヒトからヒトに感染するインフルエンザ等の疾患とも異なり、簡単にヒトからヒトに伝播する感染症ではありません。
予防のポイント
現在、エボラウイルスに対する有効なワクチンはありません。流行している地域に立ち入らないことが重要です。渡航する必要がある場合は、基本的な衛生対策(手洗い、病人・動物との接触を避けるなど)を確実に行い、エボラ出血熱を含め、様々な感染症にかからないよう注意してください。
検疫所による健康監視対象者の皆様へ
検疫所による健康監視の対象者となられている世田谷区民の方は、発熱した場合、すぐに世田谷保健所感染症対策課(電話番号03-5432-2441)へ連絡し、その指示に従ってください。また、保健所等の指示があるまでは、医療機関の受診は控えるようにしてください。
※夜間・休日については、東京都保健医療情報センター「ひまわり(電話番号03-5272-0303)」を通じて保健所に連絡してください。
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このページについてのお問い合わせ先
感染症対策課
電話番号 03-5432-2370
ファクシミリ 03-5432-3022