【世田谷芸術百華】[世田谷美術館] 横尾忠則 連画の河
様々な手法と様式を駆使し、多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続ける破格の画家・横尾忠則(1936-)。1972年のニューヨーク近代美術館での個展開催など、早くから国際的な知名度を得てきた作家ですが、近年ではその息の長い驚異的な創造力が注目を集めています。
2023年春、からだの衰えに淡々と応じつつ、テーマも決めずに大きなキャンバスに向かううち、横尾の「連歌」ならぬ「連画」制作が始まりました。和歌の上の句と下の句を複数人で分担して詠みあうのが連歌ですが、横尾は昨日の自作を他人の絵のように眺め、そこから今日の筆が導かれるままに描き、明日の自分=新たな他者に託して、思いもよらぬ世界がひらけるのを楽しんでいました。
「連画」は、気づけば川の流れのなかにありました。遠い昔に郷里の川辺で同級生たちと撮った記念写真。そのイメージを起点に、横尾の筆は日々運ばれます。水は横尾の作品の重要なモチーフの一つですが、いま、その絵画世界は悠々とした大河となり、観客の前に現れるのです。さまざまなイメージが現れては消え、誰も見たことがないのになぜか懐かしくもある光景―生も死も等しく飲みこんで、「連画の河」は流れます。
150号を中心とする新作油彩画約60点に、関連作品やスケッチ等も加え、88歳の横尾忠則の現在をご紹介します。
日程
- 2025年4月26日(土曜日)から2025年6月22日(日曜日)
休館日:毎週月曜日 ただし、4月28日(月曜日)、5月5日(月曜日祝日)は開館、5月7日(水曜日)は休館
時間
開館時間:午前10時から午後6時まで(入場は午後5時30分まで)
場所・会場
世田谷美術館 1階展示室
〒157-0075 世田谷区砧公園1番2号
電話:03-3415-6011(代表)
[交通案内]
東急田園都市線「用賀」駅下車 北口から徒歩17分もしくは、美術館行バス「美術館」下車徒歩3分
小田急線「成城学園前」駅下車 南口から渋谷駅行バス「砧町」下車徒歩10分
小田急線「千歳船橋」駅から田園調布駅行バス「美術館入口」下車徒歩5分
来館者専用駐車場(無料、60台) 東名高速道路高架下 厚木方面側道400m先。美術館まで徒歩5分
費用・料金
観覧料:一般1,400(1,200)円、65歳以上1,200(1,000)円、大高生800(600)円、中小生500(300)円
( )内は20名以上の団体料金。事前に電話でお問い合わせください。
障害者の方は500円。ただし、小中高大専門学校生の障害者は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料。
高校生、大学生、専門学校生、65歳以上の方、各種手帳をお持ちの方は、証明できるものをご提示ください。
申し込み方法
本展では、2025年4月15日(火曜日)正午よりオンラインチケットを販売します(クレジット決済、またはd払い)。オンラインでのご購入が難しい方、アーツカード等の各種割引をご利用の方は、美術館窓口で「当日券」をご購入ください。会場内混雑の際には、お待ちいただくことがあります。あらかじめご了承ください。
申込期間:
2025年04月15日から
2025年06月22日
申込可能な申請方法
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オンライン利用不可能
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窓口利用不可能
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郵送利用不可能
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電話利用不可能
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ファクシミリ利用不可能
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メール利用不可能
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コンビニ利用不可能
展覧会について
詳しくは世田谷美術館ホームページをご覧ください。
関連企画
講演会「横尾忠則、連画の魅力」
横尾忠則の連画が拓く新たな地平と、その魅力についての講演です。
講師:建畠晢(美術批評家、詩人)
日時:4月29日(火曜日祝日)午後3時から4時30分
会場:世田谷美術館講堂
ピアノコンサート「Yokoo×MIshima×Glass」
横尾忠則も出演した映画『Mishima: A Life in Four Chapters』のフィリップ・グラスによる楽曲を、日本初演となるピアノ・ソロ完全版でお届けします。
出演:滑川真希(ピアニスト)
日時:5月3日(土曜日)午後3時から4時
会場:世田谷美術館講堂
即興ライヴ「Terry Riley & SARA - Musica Geometrica Sagrada -」
互いに深くリスペクトしあう横尾忠則と、作曲家・音楽家のテリー・ライリー。閉館後の展覧会場で、横尾の作品とライリーの音が出逢う一期一会の時空が開かれます。
出演:テリー・ライリー(作曲家、音楽家)、SARA(音楽家)
日時:5月24日(土曜日)午後8時から9時
会場:世田谷美術館1階展示室
100円ワークショップ
小さなお子様から大人まで1階100円で楽しめる工作。
日時:会期中の毎土曜日 午後1時から3時
会場:世田谷美術館地下創作室