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最終更新日 2025年11月15日

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令和7年第3回区議会定例会 代表質問

9月16日及び17日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 阿久津 皇

  • 歴代区長の肖像画廃棄の責任
    質問 庁舎移転時に歴代区長の肖像画を誤って廃棄する信じ難い事故が発生した。区長は肖像画に代わる歴代区長の顕彰方法や自身の責任についてどう考えているのか。
    区長 デジタル化などの手法を探り自身の責任の取り方も検討する。
  • シビックプライドの醸成
    質問 地域のスポーツチームや特産品など世田谷の魅力を生かし、区民が地域に誇りを抱き貢献しようとする意識「シビックプライド」を高めるべきだ。区の見解を示せ。
    区長 区の魅力を発信し、地域を活性化する取組の種をまいていく。
  • 建設工事総合評価方式入札の改善
    質問 区が試行中の建設工事総合評価方式入札は、小規模事業者には達成が困難な評価項目が多く、入札への参加が難しいとの声を聞く。課題を分析し改善を図れ。
    財務部長 評価項目を絞るなどの試行を重ね、適宜改善を検討する。
  • 包括管理業務委託の制度設計
    質問 区は学校施設で包括管理業務委託を導入予定だ。実施方針では受託者が修繕などを再委託する際、区内事業者の積極的な活用を求めているが、どう担保するのか。
    教育政策・生涯学習部長 活用実績を確認し疑義が生じた際は厳格に指導する。
  • 災害時のし尿収集体制の再検証
    質問 区は災害時の使用済み携帯トイレやし尿の収集について2017年の指針策定以来、見直していない。この間の人口の増加や最新の被害想定などを踏まえて再検証せよ。
    副区長 トイレ確保・管理計画を策定し、計画的な取組を進める。
  • 商店街の事業継続計画の策定支援
    質問 商店街は地域の安全安心を支える大切な存在だ。災害時に各店舗が迅速に営業を再開できるよう、中小企業診断士などと連携して事業継続計画の策定を支援せよ。
    経済産業部長 中小企業診断士の活用を含め支援の充実を検討する。
  • せたがやペイの機能拡充
    質問 せたがやペイの一層の普及に向けて機能を拡充すべきだ。区民から要望が多い公共料金や公金の支払に対応できるよう課題を整理し実現に向けた検討を進めよ。
    経済産業部長 ニーズとコストを的確に把握し機能拡充に取り組む。
  • 障害者のデジタル機器の購入支援
    質問 障害者の生活の質を高めるため、デジタル機器の活用を促進すべきだ。入力した文字が音声変換されるなど障害を補完する機能を持った機器の購入費を補助せよ。
    障害福祉部長 機器の進歩に合わせた効果的な支援を検討する。
  • 歯科健診の受診率の向上
    質問 歯周病などの口腔疾患は心疾患や糖尿病などを誘発するおそれもあり、予防には定期的な歯科健診が有効だ。受診率の向上を目指し、広報や啓発の充実を図れ。
    保健所長 区民の意識や行動を変容する啓発や健診手法を検討する。
  • 特養ホームの建て替え支援
    質問 区内の特養ホームは老朽化が進み、今後建て替えが増える見通しだ。代替施設を提供し建て替えを支援する都に対し、区内にも新たに施設を整備するよう求めよ。
    副区長 区内事業者も活用しやすい地域への施設整備を要望する。
  • 特別支援学級の着実な整備
    質問 障害特性に合わせた学習を望む子どもや保護者の声に応えるのは区の責務だ。当事者の希望に沿った学びを提供できるよう、特別支援学級の整備を着実に進めよ。
    教育総合センター長 全小中学校への設置を将来的な目標としている。
  • 駅前再開発の推進
    質問 地域の活性化に向け、区内の駅前再開発を推進すべきだ。多数の地権者との調整などを地域主導で進めるのは難しいため、区が積極的に関与し再開発を主導せよ。
    副区長 積極的に支援を行い、魅力あるまちづくりに全力を注ぐ。

立憲民主党・無所属・愛世田谷区議団 中山 みずほ

  • 誰もが納得できる財政運営の推進
    質問 現役世代の多くは納めた税金が生活に還元される実感を持てずにいる。需要に即した適切な税の配分や戦略的な基金活用を図り、誰もが納得できる財政運営を行え。
    区長 税の使途の理解やサービス向上の実感が高まるよう進める。
  • 真の協働による社会課題の解決
    質問 多様化する社会課題の解決には行政のみならず民間の力が不可欠だ。民間事業者などを対等なパートナーとして尊重し、互いの強みを生かす真の協働を実現せよ。
    政策経営部長 信頼関係を基盤とした連携の在り方を検討していく。
  • 多様な人々によるまちづくり
    質問 千歳烏山駅周辺などの再開発では市場原理に任せるだけでなく長期的視点で将来を見通し、更に住民対話を優先に進めることが行政の重要な役割だ。見解を問う。
    副区長 再開発事業について地域の方と情報交換できる場を設ける。
  • 地域住民の参画による風景づくり
    質問 再開発などにより地域の緑が突然失われる現状を是正すべきだ。区民が日常的に地域の風景づくりに携われる仕組みをつくれ。
    技監 日頃から風景づくりに関心を持ち話し合う機運を醸成する。
  • 事業者の熱中症予防対策の促進
    質問 事業者の熱中症対策が6月に義務化されたが、区内事業者が適切に対策を講じているか疑問だ。実態を把握し全庁で対策を講じよ。
    環境政策部長 暑熱対策をどう実施すべきか各部の検討を促進する。
  • 福祉現場の人材確保策の推進
    質問 福祉現場では正規職員の確保が困難なため雇用が不安定な派遣労働者が増えている。質の高いサービスを継続して提供できるよう、直接雇用を促す方策を講じよ。
    高齢福祉部長 職員が働きやすい職場環境づくりの支援を継続する。

公明党世田谷区議団 平塚 けいじ

  • 外国人総合相談窓口の開設
    質問 区内在住外国人の増加を踏まえ、相談体制を強化すべきだ。クロッシングせたがやの移転を契機に、多様な相談に対応できる外国人総合相談窓口を開設せよ。
    生活文化政策部長 移転を機に、外国人に寄り添った相談の充実を図る。
  • 外国人ボランティアバンクの創設
    質問 福岡市は誰もが安心して暮らせるよう外国人支援ボランティアバンク制度を創設し、留学生などのボランティアが母国語で外国人を支援している。区も導入せよ。
    生活文化政策部長 せたがや文化財団とも協議し、検討していく。
  • 区内事業者のDXの推進
    質問 区内事業者の業績向上に向け、産業活性化拠点ホームワークビレッジの機能を拡充すべきだ。事業者が業務効率化を図れるよう、DXを支援する体制を構築せよ。
    副区長 産業活性化拠点における今後の取組について検討する。
  • 物価高対策と事業者支援
    質問 6年度の決算剰余金は129億8千万円もある状況だ。この剰余金を活用し、物価高対策と事業者支援に資するせたがやペイの20%ポイント還元を11月から実施せよ。
    経済産業部長 国や都の動向を注視し新たな物価高対策を検討する。
  • 介護事業者への支援の強化
    質問 光熱費や食材費の高騰により介護事業者の経営が逼迫している。決算剰余金を原資に助成制度を創設するなど、介護事業者への効果的な支援策を早急に実施せよ。
    高齢福祉部長 経営状況を情報収集し、有効な支援策を検討する。
  • 被爆地への平和学習の参加
    質問 さきの議会で区長は子どもたちが広島市や長崎市の平和学習プログラムに参加できるよう協議を進めると答弁した。被爆者の高齢化を踏まえ、早急に決断せよ。
    区長 来年度から参加できるよう教育委員会と一体となって進める。
  • 不登校対策の強化
    質問 不登校対策の強化に向け、福祉の専門職であるスクールソーシャルワーカーを拡充すべきだ。常勤化も視野に雇用条件を見直し、人材の確保と育成に取り組め。
    教育総合センター長 職の在り方などを関係部署と協議しながら検討する。
  • 若者の居場所の拡充
    質問 希望丘青少年交流センターでは学生インターンの協力の下、中高生が気軽に勉強や進路などを相談できる環境が整っている。こうした取組を他地域にも展開せよ。
    副区長 施設整備などに際し若者の交流を軸とした運営を継承する。
  • 終活支援の制度設計の見直し
    質問 我が党が長年求めている終活相談支援センターの設置が具体化してきたが、区が示したサービスは利用者の預託金額が高額であるなど問題点が多い。再検討せよ。
    保健福祉政策部長 分割納付を受け付けるなど柔軟に対応していく。
  • 資源循環に向けた取組の推進
    質問 高齢化の進展に伴い、大人用紙パンツの排出増が見込まれる。世田谷清掃工場とともに隣接する資源循環センターも改築し、紙パンツを資源化する設備を整えよ。
    清掃・リサイクル部長 国を通じ民間事業者へ資源化のルート整備を求める。
  • 予防医療の推進
    質問 医療費の抑制には罹患や重症化を防ぐ予防医療が有効だ。帯状疱疹ワクチンの助成を継続するとともに、RSウイルスなどの感染症に係る予防接種費も助成せよ。
    保健所長 国や都の動向やワクチンの最新の知見も踏まえ検討する。
  • 現役世代への住宅政策の強化
    質問 区内の住宅価格の高騰に伴い現役世代の転出が増加しており、対策が急務だ。住宅購入費の助成や住宅ローンの利子補給、家賃補助などの支援策を早急に講じよ。
    区長 世田谷の住宅事情の実態に沿った支援策を早急に検討する。

無所属・世田谷行革110番 桃野 芳文

  • 歴代区長の肖像画亡失への疑念
    質問 庁舎移転時に区長応接室に掲げられていた歴代区長の肖像画5点等がなくなった。区長が職員へ捨ててよいと受け止められるような指示を出したのではないか。
    区長 肖像画は不要と受け止められるような言動をした事実はない。
  • 旧区民会館のどんちょうの継承
    質問 区は片岡球子氏の「赤富士」が描かれた旧区民会館のどんちょうを廃棄した。せめて縮小版の作成や3Dデータの公開などで文化を継承すべきだったのではないか。
    世田谷支所長 カラー写真が残っており、活用の可能性を検討する。
  • 恵泉通りの全線開通の早期実現
    質問 恵泉通りは着工から59年経つが一軒の土地占有者によって道路がつながらない。区長が占有者に対し明け渡しを説得できないならば行政代執行までの期限を示せ。
    区長 任意の明渡し交渉を進めているため現段階では答えられない。
  • 恵泉通り開通に向けた区長の姿勢
    質問 区長は恵泉通りの整備が難航しているにもかかわらず占有者との交渉を部下任せにしている。一刻も早く直接会って交渉に臨め。
    区長 課題を整理した上で、何度でも出向きたいと考えている。
  • 空襲被害者支援に対する疑義
    質問 戦争責任は国にあり、区が空襲被害者に見舞金を支給するのは疑問だ。国の財源措置を見据えた23区共通の施策づくりを特別区長会に働きかけるなどはしたのか。
    区長 時機を見て特別区長会での議論もしていきたいと考えている。
  • 空襲被害者への見舞金の公平性
    質問 区は空襲被害に遭った場所は関係なく、現在区に居住していれば見舞金を支給する考えだ。公平性に欠けた施策ではないか。
    保健福祉政策部長 平和都市せたがやの取組として区民への還元を図る。

日本共産党世田谷区議団 川上 こういち

  • 排外主義に対する区長の見解
    質問 我が党は、外国人を敵視し差別と分断を生む排外主義には断固反対であり、多様性の尊重こそが大切だと考える。差別や排外主義に対する区長の見解を示せ。
    区長 人権を尊重する地域社会を実現することが大事だと考える。
  • 労働報酬下限額の引上げ
    質問 区は公契約条例で定める労働報酬下限額を段階的に引き上げたが物価高騰に追いついていない状況だ。下限額を更に引き上げよ。
    副区長 社会状況や区の財政状況などを総合的に考慮し判断する。
  • エアコン購入の補助制度の創設
    質問 都は高齢者や障害者を対象にエアコンの購入費補助を始めた。補助対象から漏れる低所得世帯も安心してエアコンを設置できるよう、区独自の補助制度を創設せよ。
    保健福祉政策部長 都の補助対象から漏れる方への支援策を検討する。
  • 災害時の物資供給体制の強化 
    質問 区は災害対策強化プランに基づき、物資配送訓練を毎年度実施するとしている。具体的にどのような訓練を実施していくのか。
    危機管理部長 役割を明確にした訓練を重ね配送の実効性を高める。
  • 生活保護基準の引上げ 
    質問 国が2013~2015年に行った生活保護費の大幅な引下げに対し最高裁は違法性を認める判決を出した。この判決の意義を踏まえ、生活保護基準の引上げを国に強く求めよ。
    区長 都とも連携し現場の実情を十分に踏まえるよう要望していく。
  • 介護事業者への支援の強化
    質問 区は昨年、経営が悪化する介護事業者に福祉サービスの事業継続に向けた給付金を支給した。長引く物価高騰により経営難が続く現状に鑑み、支給を継続せよ。
    副区長 国や都の対応を注視しながら、必要な支援策を検討する。

(補足)代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • 支所=総合支所

お問い合わせ先

世田谷区議会 区議会事務局  

ファクシミリ:03-5432-3030