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最終更新日 2025年1月1日

ページID 21941

令和6年第4回区議会定例会 代表質問

11月26日及び27日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 山口 ひろひさ

  • HPVワクチン接種助成の継続
    質問 子宮頸がんの予防に有効なHPVワクチンの無料接種期間は6年度末までだが、ワクチン不足などで接種が進んでいない。接種費の助成を7年度も継続せよ。
    保健所長 希望者が接種機会を逃さぬよう総合的に判断し対応する。
  • 災害用医薬品の必要量の確保
    質問 災害用医薬品の備蓄が市場の供給不足により不十分と聞く。区民の命を守るため、同等の効果が見込めるジェネリック医薬品などの備蓄について柔軟に対応せよ。
    保健所長 代替薬品の調達など不足状態の早期解消に向け取り組む。
  • マンションでの防災力の向上
    質問 区内の約半数の世帯が住むマンションの防災力の向上は、災害対策上重要だ。在宅避難の推進など災害対応力の強化に向け、管理組合に対する支援を強化せよ。
    危機管理部長 アンケート調査などを行い効果的な施策を検討する。
  • 若者世代の地域活動への参加促進
    質問 少子高齢化や人口減少を背景に地域コミュニティが弱化している。地域の活力を取り戻すため、商店街のイベントなどを通じて若者世代の地域活動への参加を促せ。
    区長 幅広い世代が集う場の確保に努め若者の地域参加を推進する。
  • 介護に携わる家族への支援の充実
    質問 要介護者の在宅生活を支える同居家族への支援は重要だ。介護施設でのショートステイの活用を促すとともに、施設を運営する事業者の人材不足解消に取り組め。
    副区長 あんすこなどでの気づきの感度を上げ、施設の利用を促す。
  • 障害者に寄り添う地域の構築
    質問 障害者が安心して暮らせる環境の整備に一層注力すべきだ。親亡き後対策や障害者施設における人材不足の解消、重度障害者向け施設の整備などを着実に進めよ。
    障害福祉部長 事業者への支援を通じ環境整備や人材確保を進める。
  • 保育施設の空き定員枠の有効活用
    質問 区では待機児が存在する一方、施設の欠員も目立つ状況だ。空き定員枠を活用し、待機児解消に加え誰もがいつでも保育サービスを利用できる世田谷を実現せよ。
    副区長 空き定員枠を活用し未就園児預かり事業の充実などを図る。
  • 私立幼稚園への支援の拡充
    質問 私立園では定員割れが深刻化しており園運営は大変厳しい。区立園の集約化に伴い配慮を要する子どもの受入拡大が求められていることからも支援を拡充せよ。
    子ども・若者部長 園との意見交換を重ね支援策の充実などを検討する。
  • 子ども条例改正への区のビジョン
    質問 全ての子どもの権利が保障され、希望を抱き、安全安心に成長できる世田谷を築くべきだ。区は子ども条例改正によって子どもを取り巻く環境をどう変えるのか。
    区長 子どもの権利が当たり前に保障されるよう意識啓発に努める。
  • 公共施設のバリアフリー化の推進
    質問 区民活動の拠点である地区会館には半数以上の施設にエレベーターが設置されておらず、足が不自由な方への配慮に欠けている。誰もが利用できるよう改善を急げ。
    副区長 物理的な課題を検証し安全安心に利用できるよう取り組む。
  • 道路整備事業の着実な推進
    質問 道路は平時から災害時まで様々な機能を果たす重要な社会基盤だが、区の整備率は23区の中でも極めて低い。区は十分な予算と人員配置を行い整備に全力を注げ。
    区長 必要となる体制の構築や予算の確保を図り区一丸で推進する。
  • 経験豊富な退職教員の活用
    質問 副校長は幅広い業務を担っており多忙を極めている。負担の軽減と教育の質の向上を図るため、定年退職した経験豊富な教員を区独自に採用し全校に配置せよ。
    教育長 経験豊富な教員の力が必要であり、計画的に採用を進める。

公明党世田谷区議団 佐藤 ひろと

  • せたがやペイによる物価高騰対策
    質問 長引く物価高騰から区民生活を守るため、更なる地域経済対策を講じるべきだ。国の重点支援地方交付金を活用し、せたがやペイの20%ポイント還元を実施せよ。
    経済産業部長 効果的なポイント還元事業の実施を検討していく。
  • 教員の働き方改革の見える化
    質問 教員の働き方改革を迅速かつ適切に進めるべきだ。業務負担軽減の実効性を高めるため、効果が最も現れる教員の時間外勤務の変化を見える化し成果を示せ。
    教育長 勤務時間や負担感の変化など、働き方改革の可視化を図る。
  • 私立保育園の存続に向けた対策
    質問 私立園では定員割れにより経営難に陥るケースが増えており対策は急務だ。保育需要を踏まえ、区立園がゼロ歳児定員の調整弁になり、経営の安定化を支援せよ。
    子ども・若者部長 7年度からゼロ歳児の年度内での定員調整を行う。
  • 青少年交流センターの拡充
    質問 青少年交流センターは子どもたちの居場所として孤立や孤独を防ぐ重要な機能を持つが、世田谷地域、烏山地域への設置が一向に進まない。早急に整備せよ。
    副区長 7年度からの子ども・若者総合計画において考え方を示す。
  • 将来を担う若者の区政参画の促進
    質問 区は若者が議論し区に提言を行う会議体を設置予定だ。若者が主体的に臨めるよう関心が高い施策を議題とし、立案した取組を実行するための予算も付与せよ。
    子ども・若者部長 主体的に参画し達成感につながる手法を検討する。
  • リスキリングの支援拡充
    質問 企業人材のスキル向上につながるリスキリング支援を拡充すべき。新たな産業活性化拠点では工業・農業・建設業の各分野で学び直しに取り組める場を創出せよ。
    副区長 多彩な分野でスキルアップなどにつながる取組を検討する。
  • 旧都立玉川高校跡地の活用方針
    質問 我が会派は旧都立玉川高校跡地活用について健康増進・温浴機能を伴う多世代交流複合施設整備を求めてきた。所有者である都と実現に向けた協議を進めよ。
    政策経営部長 全区的な視点で活用方針を検討し都と協議していく。
  • プロスポーツを楽しめる施設整備
    質問 地元にプロスポーツチームがあることは地域への愛着を深める契機となる。区内へのチーム誘致に向け大蔵運動場の再整備ではプロスポーツを行える仕様とせよ。
    スポーツ推進部長 見るスポーツの視点や収益性など多角的に検討する。
  • 選挙の投票機会の拡充
    質問 移動に不安のある方が安心して投票できる環境を整えるべきだ。駅周辺などの利便性の高い民間施設にも投票所を設置せよ。
    選管局長 適したスペースがあるかを調査し、実現の可能性を探る。

立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 藤井 まな

  • 7年度予算編成に係る区長の姿勢
    質問 7年度予算はインクルーシブ社会の実現に向けた政策はもちろん、単身高齢者への支援強化などの福祉施策にも重点を置いて編成すべきだ。区長の考えを示せ。
    区長 6つの重点政策の推進や経営資源の有効活用を念頭に進める。
  • 清掃職員の採用方針
    質問 ごみ収集などを担う清掃職員の新規採用人数は少なく、平均年齢が上昇している。技能の継承や災害時の万全なごみ処理体制を構築する視点から採用数を増やせ。
    区長 災害対応も視野に入れ、清掃職員を計画的に確保していく。
  • マイナ保険証移行への理解促進
    質問 マイナ保険証への移行に不安の声は多い。区は自治体の裁量で設定できる資格確認書の有効期間を最大の5年にするなど、区民の理解を得られる対応策を進めよ。
    保健福祉政策部長 広報に努め不安や混乱が生じないよう取り組む。
  • 防災カタログギフトの効果検証
    質問 防災カタログギフト配付事業の検証結果を更なる災害対策につなげることが重要だ。在宅避難への区民意識がどう変化したかなどを今後の災害対策に十分生かせ。
    危機管理部長 アンケート結果を基に共助の取組を促進する。
  • 教員の働き方改革の推進
    質問 教員が子どもと向き合う時間を十分に確保するため早急に働き方改革を推進すべきだ。国に先駆けて業務負担の軽減策を講じよ。
    教育長 学校徴収金の事務負担軽減など、具体的な取組を進める。
  • 学校での暑さ対策の抜本的な改善
    質問 今夏に講じた学校での暑さ対策は十分効果を発揮したのか疑問だ。暑さで子どもが体調を崩さないよう、抜本的な対策を講じよ。
    教育政策・生涯学習部長 効果的な暑熱対策に向けて分析や検証を進めている。

無所属・世田谷行革110番 田中 優子

  • 闇バイトへの加担防止策
    質問 高収入などの甘い言葉につられ、軽い気持ちで闇バイトに手を染める若者が増えている。呼称を「闇犯罪バイト」に変えるなど、犯罪であることを明確に発信せよ。
    区長 犯罪であることを強く発信し犯罪の起きにくい環境を整える。
  • 闇バイト強盗から区民を守る対策
    質問 闇犯罪バイトの強盗から区民を守る対策を早急に講じるべきだ。防災カタログギフト事業の執行残金等を財源に戸建て住宅への防犯カメラの設置費を助成せよ。
    危機管理部長 助成制度の実現の可能性を含め効果的な対策を探る。
  • 学校改築の着実な推進
    質問 建築資材の高騰や建築業の人手不足が深刻化している。区は年間3校ずつの学校改築を計画しているが、本当に実現できるのか。
    教育政策・生涯学習部長 改築工法を見直すなど入札不調の防止に努めている。
  • 火葬場を建設する際の費用負担
    質問 5年度の議会で火葬場建設を求める陳情が全会一致で趣旨採択されたことを受け、速やかに検討を進めるべきだ。建設に当たり、国や都の補助金は活用できるのか。
    地域行政部長 都市計画交付金や都区財政調整交付金を活用できる。
  • 火葬場建設に対する区民理解
    質問 住民の理解を得なければ火葬場建設を前に進めることはできない。区内に建設する場合、どのような設計を想定しているのか。
    地域行政部長 斎場を伴わなければ、しつらえも小規模にできる。
  • 展望ロビーの利用環境の充実
    質問 新庁舎の東棟10階では景色を眺望できる展望ロビーが開放されている。訪れた方が一層楽しめるよう、目の前に見える風景を紹介する案内表示を早急に設置せよ。
    庁舎整備担当部長 景色を案内する二次元コードの設置を検討している。

日本共産党世田谷区議団 川上 こういち

  • 誰一人取り残さない区政の推進
    質問 国が進める社会保障の高齢者負担増と給付減が世代間分断を助長している。区民に身近な区は様々な計画で示す「誰一人取り残さない区政」をどう実現するのか。
    区長 変化へ柔軟に対応する組織体制と人材育成により実現を図る。
  • 区施設使用料の見直しの再考
    質問 物価高で区民生活が厳しい今、施設使用料の3割値上げはあまりにも急激だ。区民意見を幅広く聞き据置きや引下げも考えよ。
    政策経営部長 様々な意見を踏まえて料金設定について判断する。
  • 現場の声を生かした公契約条例
    質問 労働条件や経営環境の改善を目指す公契約条例の制定から10年がたつ今、区は実態把握のため事業者や労働者へのアンケートを実施する。結果をどう生かすのか。
    財務部長 公契約適正化委員会へ報告し条例の実効性確保に生かす。
  • 労働条件確認帳票の運用見直し
    質問 区が契約の相手方に求める労働条件確認帳票だけで労働環境を確実に把握できるか疑問だ。公契約条例の一層の浸透に向け下請や孫請事業者へも提出を求めよ。
    財務部長 近々行うアンケートの結果も見て帳票の運用を検討する。
  • 福祉困難ケースへの体制づくり
    質問 緊急対応を含めた福祉の困難ケースに対応するため、区は専門職による特別支援チームを設置する。現場のノウハウを豊富に持つ介護指導職をメンバーに加えよ。
    副区長 現場の職員へ効果的な助言ができる人材の構成を検討する。
  • 上野毛・野毛地区の浸水対策
    質問 大型台風による上野毛・野毛地区の内水氾濫を防ぐため都は下野毛排水樋門へのポンプ設置を計画中だ。早期整備を都に求めよ。
    技監 早期の整備実現を要望するとともに都と連携協力して進める。

(補足)代表質問や一般質問では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • あんすこ=あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)
  • 清掃一組=東京二十三区清掃一部事務組合

お問い合わせ先

世田谷区議会 区議会事務局  

ファクシミリ:03-5432-3030