令和5年10月の「区長の談話室」(ゲスト:中村秀一氏)

最終更新日 令和5年11月13日

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令和5年10月の区長の談話室

令和5年10月1日・8日放送
区長の談話室「誰一人取り残さない世田谷をつくる!」

※10月8日は1日の再放送です。

近年、複数の困りごとがありながら支援を受けていない人や世帯、経済的な困窮を背景に様々な問題に直面する人や世帯など、「制度の狭間」や「既存の制度の支援では不十分であった」などの課題が明らかになってきました。誰もが世田谷区で安心して暮らすためにどのようなことが必要なのでしょうか。区では令和6年度(2024年度)を初年度として、区民の保健福祉にとって大切な4つの計画を新たに策定します。9月7日にはこれからの世田谷の保健福祉について一緒に考えるシンポジウムを開催しました。シンポジウムを受けて、これからの世田谷について考えていきます。(ゲスト:世田谷区地域保健福祉審議会会長 中村秀一氏) 

ゲスト紹介

  • パーソナリティ:保坂区長、今日もよろしくお願いいたします。
  • 区長:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:今日は「誰一人取り残さない世田谷をつくる」というテーマで、世田谷区のこれからの保健福祉についてお送りをしてまいります。では早速ゲストをご紹介いたしましょう。世田谷区地域保健福祉審議会会長の中村秀一さんです。中村さん、よろしくお願いいたします。
  • 中村氏:よろしくお願いします。
  • パーソナリティ:区長、中村さんのプロフィールをご紹介いただいてもよろしいですか。
  • 区長:中村さんは厚生労働省に1973年に入られて老健局長、社会援護局長を歴任されて2008年に退官をされております。現在は一般社団法人医療介護福祉政策研究フォーラムの理事長として活躍されていますし、世田谷区の保健福祉医療にまたがる一番大事な審議会の会長として指揮をとっておられます。
  • パーソナリティ:中村さん、区長ともそして世田谷ともご縁も深いようですね。よろしくお願いいたします。

保健福祉とは、新たに策定する4つの計画について

  • パーソナリティ:まず区長、改めてなんですが、保健福祉という言葉、一般的に耳にしたことがあるかなという方もいらっしゃるかと思うんですが、具体的にどういったことを網羅しているのか教えていただいてもよろしいですか。
  • 区長:特に住民にとって身近な基礎自治体の一番大きな仕事は、やはり一人ではなかなか背負うことが、あるいは越えることができない荷物やハードルを社会全体の力で押し上げたり、乗り越えたりするような仕組み。これは例えば、身体障害のあるときのサポートであるとか、高齢になってきたときの介護保険の仕組みであるとか、また生まれたばかりの赤ちゃんを育てるというその乳幼児を抱えるお母さんたちの母子保健とかですね。本当に森羅万象。すごく広いんですね。区役所の仕事の半分以上を占めている。で、区民の方が一番身近でこれがないとやはり本当に困るよと、切実な課題に相対しているのが保健福祉領域ってことになり、あまりにも広いのであまり広すぎるとお互いの位置がよく見えない。例えば障害福祉についても、精神障害者の方の福祉と身体障害者の方の福祉と、知的障害の方の福祉、みんなその対し方が違いますので、そこをやはり横軸を一本通してですね。誰一人取り残さないというような視点で取りまとめを今回計画を作る作業をやっていただいているんですね。
  • パーソナリティ:まさに全ての方にということで、中村さん、専門家として、この保健福祉というところの分野でサポートもいただいているかと思うんですが、改めて考え方だったりいかがでしょうか。
  • 中村氏:今本当に区長さんがまとめていただいた通りなんですね。人の一生に関わること。赤ちゃんからそれからお年寄りまで、人生のいろんな段階に関わりますし、領域としては保健ということでヘルスなので、健康や医療に関わりますし、福祉、お困りごとになりますと生活を支えるということになりますので、一言で言えば、健康と暮らしに関わる分野だということになります。それからもう一つ社会保障という意味では年金のように現金をお配りするという分野がありますが、この保健福祉っていうのはサービスがないと成り立たないので、それを支える。例えば困りごとがあったときにサポートしていただく専門職やボランティアの人がいなくちゃいけない。サービスであるということが大切なので、もちろんサービスを受けるという意味で、区民の方が大事ですけれど、サービスを支えるお仕事がある。これも区民の方や区外の方もおられると思いますが、そういう支え手がいるというところが、この社会保障の中では特色ではないかと思います。
  • パーソナリティ:お話を聞いていると、区長、生涯、区民の皆さんが安心して過ごせるようなというところの制度になるかと思うのですが。
  • 区長:そうですね。多分、中村さんはお詳しいんですけれども、やはり社会保障の中には、年金保険、若いうちから老後に備えていくという、そして医療保険、健康な人がですね、病気とか怪我をした人を支えると、また雇用保険だとか仕事がある人がない人を支えるとか、そういうやはり、相互扶助というか、社会をうまく循環させる仕組みがいくつもありまして、これをほとんど安保や外交を除いた政治のすべてといっていいくらい、行政のこの核心中の核心といっていいくらいの仕事だと思います。
  • パーソナリティ:まさに手厚く支え合うというところでも、世田谷区では4つの計画も立ち上げて取り組んでいらっしゃると伺ったんですが、どんな計画なんでしょうか。
  • 区長:そうですね。まず、基本的な保健福祉の計画を中村さんに、これは世田谷区地域保健医療福祉総合計画と言いまして、先ほど言いましたように、横串をさして全体を組み立てるという計画になります。もう一つは、第9期世田谷区高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画。ちょっと長いんですが、高齢福祉に関する計画で、介護保険は今度9期という時期が分かれていますので、介護保険の制度設計なども含まれています。3番目に(仮称)せたがやインクルージョンプラン-世田谷区障害施策推進計画-というのがありまして、やはり、障害のある人もない人も地域で支え合いながら暮らしていく。そのためにどうしたらいいのかということの地域を作り変えていくためのプラン、そして最後に、健康せたがやプラン(第三次)というのがあって、誰もがその健康で生き生きと過ごせるようなまちや、あるいは暮らしはどうあるべきなのかというプラン。これが4つまとめて出たので、今回シンポジウムもやったんですが、大変守備範囲が非常に広いので、そこは中村会長にまとめて進行していただいたというのが前回でした。
  • パーソナリティ:まさに、中村さんには2016年から世田谷区地域保健福祉審議会会長としてもサポートをいただいていますが、壮大なテーマでもあるというところで現状だったり課題というのはどんなところをご覧になってますか。
  • 中村氏:先ほどから保健福祉っていうのは幅広く、世田谷区のお仕事にとっても非常に大きな分野だというお話を区長さんからしていただきましたが、この4つの計画を作らなくてはならないということ自体、非常に広い分野を支えているということがわかっていただけると思います。高齢者の計画、障害をお持ちの方のための計画、それから区民の皆さんの健康を推進するための計画。そうすると縦割りになってしまいますので、それを横串にするということで、保険医療福祉の総合計画も作らなくちゃいけないということになります。それぞれこれまで、国のお仕事もそうですし、世田谷区のお仕事も、それぞれ子どもさんの領域、障害のある方の領域、高齢者の領域というふうに縦割りで進んでまいりまして、非常にそれなりに成果は上がってきたんですが、やっぱりよく言われてますけれども、8050問題、80歳の高齢者の方と50歳の息子さんと、それぞれ困難を抱えながら同居されておられる。そういったことがなかなか高齢分野から見ていると80歳の方しか見つからない。50歳の方は障害をお持ちかもしれない、あるいは引きこもりかもしれない。そういったものについてはどうも埋もれがちだ。そういう縦割りで見逃されてきたものを何とか今度すくい上げていこうということで、誰一人取り残さないというテーマが上がってきたと思います。これはこれまでの成果を踏まえてさらにもっと進めていくという決意の現れではないかと私は評価しているところです。 

シンポジウム「誰一人取り残さない世田谷を作ろう」

  • パーソナリティ:縦から横へと循環もされてということで、現状の課題も明るみになった、先ほど区長もお話しであったシンポジウムということで、9月7日に「誰一人取り残さない世田谷を作ろう」というこれからの世田谷の保健福祉を考えるシンポジウムが開かれたんですよね。区長改めてご説明いただいてもいいですか。
  • 区長:まず、中村さんに基調講演をいただいて、その後に岩永俊博さんという健康づくりを地域で推進をしている方のお話、また河野由香さん、あんしんすこやかセンター、全国的には地域包括支援センターと言いますけれども、ここで高齢介護を中心とした相談やサポートに当たっている方の責任者、そして田邉さんという社会福祉協議会、自立生活支援課長、社会福祉協議会という立場から見てのお話、そして坂ますみさん、世田谷区肢体不自由児者父母の会の会長さん、障害のあるお子さんを育てながら実感する福祉のあり方への希望を語っていただきました。それぞれが大変重みのあるご発言をされていたんですけれども、今回こういうシンポジウムの土台にあるのが世田谷版地域包括ケアシステムで、ちょうど中村会長に就任いただいた頃にスタートしているんですが、28あるまちづくりセンターに、福祉の相談窓口、ここに必ずあんしんすこやかセンターと社会福祉協議会が一緒のスペースにいて、横つなぎをしながら区民の相談を受けていくということを随分積み重ねてきましたので、そういったところで重要な役割をしているあんしんすこやかセンターと社会福祉協議会の方たちが入っているということになります。
  • パーソナリティ:そういった方々の実際の声だったりもこの基調講演だったりでも出てまいりましたが、中村さんいかがでしたか、こういうふうな交流の場となって。
  • 中村氏:今区長さんからお話がありましたように、28の地区に世田谷区を分けて世田谷方式ということでやっておられます。世田谷は人口92万なので、非常に大きい自治体になります。28に分けても、1地区あたり3万2千人くらいの人口になります。これは例えば、岩手県で言えば、遠野市という遠野物語で有名な街がありますが、そこの街の人口は2万4千くらいですから、つまり28の立派な地方都市の集まりだということになりますので、それぞれの独立した3万2千人の市でありましたら、そこで完結して頑張らなくてはならない。その28のパワーを使って92万の世田谷区が保健福祉を推進していただいているというのは非常に心強いことだと思いますし、この世田谷方式というのは、国の方でも一つのやり方だということで、全国に国の方からもモデルケースとして示されたりしておりますので、誇りを持って進めていただきたいなと思っております。
  • パーソナリティ:それではこのシンポジウムの模様を一部聞いていきましょう。それではお聞きください。

【シンポジウムの音声】

  • 中村氏:これからの世田谷の福祉として求められることをまとめますと住民主体に考えていこう。生活を支えるという生活中心モデルであり、活動と参加ということを軸に考えていこう。何よりも尊厳を支えるケアが必要だし、それぞれの方の自立支援に努めなければならない。狭い福祉だけではなく地域の生活課題に取り組んでいかなくちゃいけない。それは保健医療福祉というだけではなく、まちづくりそのものの課題ではないかと思います。支援について言えば、総合的に支援できる体制を整備する。そのためには関係者の方々がスクラムを組むことができ、ネットワークを作っていかなくてはならないのではないかと思います。

  • パーソナリティ:シンポジウムの一部をお聞きいただきました。まさに総合的な支援という言葉も出ましたが、区長いかがでしたか。
  • 区長:中村会長の基調講演の中でも示されたのですが、一般に保健とか健康ということで考えていったときに、まちづくりとかどういう関係があるのだろうかというところなんですが、やっぱり地域に自分が行ける場そしてやれること、居場所と出番とか言いますけれどもそういうものがある方とない方、だいぶやはり健康状態のあり方が違う。もちろんある方が、とてもやはり体にとっても健康にとってもいいということが分かってきた。また世田谷区の中でも80歳までの介護保険を受ける方の比率が、実はこの5、6年下がってきている。つまり、介護を受けなくてもあちこちに出歩いたりできる人が少しずつ80歳までは増えているということも一つの可能性としておっしゃいました。やはり、まちづくりの中で、高齢の方も障害のある方も居場所と出番があることで優しいまちになり、またそれ以外の方たちも、子育て世代も含めてまちづくりセンターは28個のコミュニティの一つを成していますので、そういうことと健康づくりということと結びつけた視点をいただいたというシンポジウムでした。
  • パーソナリティ:まさにまた、居場所と出番があるまちづくりをと中村さんが提言されていましたが、改めてこのシンポジウムを振り返ってみていかがでしたか。
  • 中村氏:世田谷区いろんな政策積み重ねて花開いてきているところだと思います。さらにこれを発展させるために、誰一人取り残さないというような形で次の計画を立てるということなので、新たな課題に向かって取り組んでいく必要があると思います。例えば、数年前は全国で保育園に入れない待機児童の数、世田谷は人口が多いですから一番その待機児童も多い自治体としてトップに上がっていたんですが、もう数年続けて待機児童ゼロを達成しておりますし、居場所のお話もさっき28地区と申し上げましたが、1地区あたり数えてみますと、20か所くらい、サロンとかミニデイとか、そういう人々が集える場所があるわけですね。そういうふうに区民の皆さんと共に、そういう居場所と出番があるまちづくりに取り組んでいくことがこれからの課題ではないかと思います。
  • パーソナリティ:後半では、これからの未来について伺っていきたいなと思っております。 

世田谷の保健福祉のあるべき姿とは

  • パーソナリティ:今日は、「誰一人取り残さない世田谷を作る」というテーマで、世田谷区のこれからの保健福祉についてお送りしてまいります。ゲストには、世田谷区地域保健福祉審議会会長の中村秀一さんをお迎えしております。区長、これからの未来として世田谷の保健福祉のあるべき姿はどんなことでしょうか。
  • 区長:実はユニバーサルという言葉はだいぶ広がりましたよね。バリアフリーと以前は言ってましたけれども、車いすで街に出かけてお店に入るみたいなところにあまり大きな段差があると、その意図はなかったかもしれないけど、結果として障害のある人についての配慮がない。これはいけないですよということはだいぶ常識になってきました。同時に、あまり小さい文字で、例えば区役所が広報を出すなんていうのも、やっぱり字が読みにくい人に対する配慮も必要ですね。そういった中で、最近感じるのはデジタル化の急激な進展なんですね。世田谷区でもせたがやpayもやってます。私もちょっと反省を込めてなんですけれども、デジタル化どんどんやっていこうというのは基本ではあるんですが、中村さん、ワクチンの時に、ある街を歩いていた時に高齢の女性が「あ、区長さんですか」「はい。そうです」と。「私は、ワクチンはもう諦めました」と「私たちには無理です」と、「1日5回も10回も電話しても毎日つながらないんですよ」と。「なので、私たちはもう諦めてます」とおっしゃったんですね。これはまずいなというふうに思って色々調べてみると、やはりワクチンを最初に予約できた人は、「私5,000回目に通じました」。何人か孫たちの友達を連れてリダイヤルでかけてたりするような方もいて、やはり高齢の方たちの中にもお一人の方もいれば、大勢で申し込むようなこともできる方もいて、そういう方たちが諦めているっていうのはまずいよね、ということで先ほど出たまちづくりセンターを使って、そこに職員を全部配置しました。回覧板とか、民政委員さんに声をかけて全部お手伝いしますから安心して来てくださいと言ったらですね、1万6,000人の方が来られたんですね。これもですね、今の時代のユニバーサルってやはりデジタルできるのが当たり前で切ってしまうと大変なことが起きるなというところもこれからの課題だなと思っております。
  • パーソナリティ:優しさのサポートをどう助け合うのかというところもありますし、まさに誰一人取り残さないということで、中村さんどうですか、私たちの社会だったり、区民にできることをどんなふうに考えてらっしゃいますか。
  • 中村氏:はいそうですね。まずは区民としては色々関心を持ち、それから区民でないと見えないニーズというものがあると思います。例えば私も老健局長の時代に介護予防っていうのが大事だと、要介護にならない、もしなったとしても、重度にならないために予防しようということでリスクの高い高齢者の方には、センターに来ていただいて、リハビリをしたらどうか、予防運動をしたらどうかと、そういう呼びかけをしていただいたんですが、なかなか実はそういった方は集まりません。むしろ、さっき申し上げましたサロンやミニデイなんかの活動をしていて来ていた方が来なくなったとか、そういう仲間同士だと、あの人調子悪いらしいとか、何か問題があるらしいことが見えるわけですね。ですので行政頼みではなく、またなかなか行政は暮らしの領域の中で入りにくい領域もありますので、そういった意味では区民の皆さんが日頃のお付き合いの中からお困り事を持った方々に対してサポートの手を差し伸べる、あるいはここに困った方がおられますよということをあんしんすこやかセンターと相談するなど、そういったことがこれから大事になるんじゃないでしょうか。誰一人取り残さないというのは、区役所がやるんではなくて、みんなでやらないとできないことだと思います。
  • パーソナリティ:区長、本当に優しさの横のつながりが鍵になるのかなと思いますが、この計画を通じてどんな未来築いていきたいなと思いますか。
  • 区長:そうですね。やっぱりコロナの3年間というのが、コミュニティとか人のつながりにとってはとても厳しい状態を生んだと思うんですね。なるべく人とは会わない方がいい、距離を取った方がいい。喋ってはいけない。一緒にご飯を食べるのはもってのほか、みんな逆にコミュニケーションの土台となる要素が遠のけられてしまった結果、人に会うのが億劫になったという方が結構いらっしゃるんですね。高齢者の方のクラブ、踊ったり、絵を描いたり、ちょっと最近集まりが悪くてって皆さん言っておられるんですね。そういう時に、やはり行政としても様々なまちづくりセンター、区民センターいろいろな場がありますので、そういったところで高齢者の方や子育て世代の方や、例えば中高生も最近、車座集会やると参加してくれるんですね。そうすると、「スマホ教室とか年に1回しかないんですか?」って高齢者の方が言うと、「じゃあ僕たちがもしお役に立てるなら」と高校生からの声がかかったり、そういうですね、できることを補い合っていったり、そしてこの高校生たちは高齢者の方から戦時中の体験のお話を直接聞くこともできるでしょうし、なんか世代ずつ若者支援とか、子育てお母さんお父さん支援とか、高齢者支援とか、そういうふうに我々行政ではいろいろパーツパーツで取り組みを深めているんですが、今本当に必要なのはそれを横につないでいける人。それは行政の職員でもあり、社会福祉協議会のソーシャルワーカーでもあり、そして区民の中にそういう繋ぎ方上手い方がいらっしゃる。そして地域の光景が変わってくる。歩いているとこう挨拶できる人が何人も出てきたねっていうふうになることがいいことなのかなっていうふうに考えています。
  • パーソナリティ:中村さん、実際に縦横のつながりも深まっているような手応えもありますよね。いかがですか?
  • 中村氏:そうですね。その重要性を、また皆さんに知っていただくことが大事だと思いますし、そうやって活動することが人のためではなく、実はそういう活動が盛んな地域は、例えば認知症の発生割合が他の地域と比べて低いとか、あるいは自殺率にも関係するとかいろいろその地域の健康に関係するわけですね。ですので、必ずしも人様のためにしているんじゃなく、自分自身の心や体の健康のためであるということも理解していただくと動きやすいんじゃないかと思います。 

まとめ

  • パーソナリティ:区長、心の健康のためにというところですね。改めて本日のまとめをいただいてもいいでしょうか。
  • 区長:はい。世田谷区はですね。たくさんの保健福祉領域のサービスなり、ご相談の体制があります。ただ逆に、その欠点は、ありすぎてですね。よく区民から見えないというところがありました。でも今、まちづくりセンターの中に福祉の相談窓口がありますので、もし困った時どこに相談しておいたらいいのかということの予備知識でもいいですから、気軽に訪れていただきたいし。そしてその区民の方にとっては孤立孤独が今一番大きな問題ですよね。これだけは行政でどうにもできないので、お互いの仲間とかお友達ができていくような、地域での身近なつながりを作っていくお手伝いですね。それをぜひ、世田谷区ではもっともっと広げていきたいと思っています。
  • パーソナリティ:まさに優しさあふれる手を取り合って、誰一人取り残さない世田谷を作っていければと思っております。さあそろそろ終了のお時間となってまいりました。改めて保坂区長、中村さん、ありがとうございました。
  • 中村氏・区長:ありがとうございました。
写真10月
写真左よりパーソナリティ、保坂区長、中村氏

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