「化学物質過敏症」に関する理解促進について
最終更新日 令和6年4月1日
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「化学物質過敏症」に関する理解促進について
化学物質過敏症は、誰もが発症する可能性があります。身の回りの何気ない物が影響し、苦しい思いをしている方が周囲にいるかもしれません。公共の場や人の集まる場では特に、香料(香水・整髪料など)の使用について、周りの方々に配慮いただきますようお願いいたします。
基礎知識
化学物質過敏症とは
生活環境中の極めて微量な化学物質に接することにより、多彩な不定愁訴(検査をしても客観的所見に乏しく、原因となる病気が見つからない状態を指す臨床用語)を呈する症候群であるとされています。
過去にかなり大量の化学物資に一度接触し急性中毒症状が出現した後か、または生体にとって有害な化学物質に長期にわたり接触した場合、次の機会にかなり少量の同種または同系統の化学物質に再接触した場合にみられる臨床症候群とされています。
一旦過敏性を獲得してしまうと、その後は一般的な毒性学の概念では説明できない程の極めて微量な化学物質に反応するようになるとされています。
また、人口の7.5%が化学物質過敏症対象者であるとする大規模な疫学調査の報告もあります。
主な症状
嗅覚過敏や目・鼻・喉の刺激症状、皮膚の紅斑、かゆみ、疲労感、頭痛、めまい、吐き気等
原因として可能性のあるもの
農薬、自動車の排気ガス、建材・建材関連品および家具・日用品等から放散する揮発性有機化合物、暖房等の燃焼ガス、日用品(整髪剤、香料、柔軟剤など)等
周囲の配慮により症状の悪化を防ぐことができます
化学物質過敏症は、症状を誘発させると考えられる原因物質からの回避がもっとも有効な対処法とされています
<以上、「平成27年度環境省請負業務:環境中の微量な化学物質による健康影響に関する調査研究業務報告書(学校法人東海大学)」より引用>
学校での取り組みについて
世田谷区立小・中学校では、いわゆる「香害」や「化学物質過敏症」の理解促進に向けた取り組みを進めています。
以下主な取り組み事例
・学校内での啓発ポスター掲示
・教職員等の学校内での情報共有
・保健だより等による保護者への周知
・給食白衣への香り付きの洗剤、柔軟剤は使用しないように依頼
・給食の白衣について、個人使用の物も使用可としている
世田谷保健所からの情報提供
世田谷保健所ではシックハウス症候群やくらしの中の化学物質について下記リンク先で情報提供を行っています。また、香りのエチケットについて知っていただくため、せたがや動画『「いい香り」で困っている人がいるかも??』を配信しています。
www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/006/004/d00130884.html
www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/006/004/d00207220.html
関連リンク
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教育政策・生涯学習部 学校健康推進課
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