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最終更新日 2025年7月12日

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令和7年第2回区議会定例会 代表質問

6月3日及び4日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 宍戸 三郎

  • 保坂区長の残任期間での課題整理
    質問 区長は今期4年を「これまでの取組の集大成」と述べた。区民生活に関わる諸課題について任期満了までにやり残すことなく取り組み、いかに成果を出すのか。
    区長 参加と協働の基盤を整えるとともに、行政組織改革を進める。
  • せたがやペイによる物価高騰対策
    質問 米などの食料品をはじめとする物価上昇が長期化しており、対策の強化は急務だ。区民生活を守るため、せたがやペイを活用した継続的な物価高騰対策を講じよ。
    副区長 国の交付金を用いた事業の展開に向け早急に内容を詰める。
  • 区内市場と連携した健康増進施策
    質問 足立区は区内市場と連携して食育出前授業などを行い区民の健康づくりを進めている。区もこれに倣い、世田谷市場と連携し食を通じた健康増進施策を展開せよ。
    保健所長 食育を効果的に推進できる可能性があり連携を検討する。
  • スポーツに取り組める場の確保
    質問 区民がスポーツに取り組める場の確保に向け、学校施設を一層活用すべきだ。校庭の人工芝化やナイター設備の導入など、区民が利用しやすい環境を整備せよ。
    教育政策・生涯学習部長 学校ごとの利用状況やニーズなどを踏まえ検討する。
  • 家庭教育による不登校の未然防止
    質問 不登校を未然に防ぐには、家庭内での教育が重要だ。保護者が子どもに正しい生活習慣や他者とのコミュニケーションの取り方などを教えられるよう支援せよ。
    教育長 福祉所管や地域と連携して家庭教育の支援に努める。
  • 高齢者が活躍できる地域づくり
    質問 高齢者がやりがいや生きがいを感じられる地域社会の構築は介護予防の観点から極めて重要だ。高齢者が自ら地域活動に参画し、活躍できる仕組みづくりを進めよ。
    副区長 高齢者が知識や経験を生かし活躍できる機会や場をつくる。
  • ボッチャを活用した障害理解促進
    質問 誰もが安心して暮らせるインクルーシブな地域社会を構築すべきだ。障害の有無にかかわらず誰もが楽しめるボッチャを活用し地域住民の交流機会を創出せよ。
    スポーツ推進部長 コートの拡充を図るなど交流が深まるよう支援する。
  • 携帯トイレの備蓄促進
    質問 災害時に衛生的なトイレ環境を確保できるよう、区民に携帯トイレの備蓄を促すべきだ。区公式LINE(ライン)や町会を通じて広報するなど、あらゆる手段で啓発せよ。
    危機管理部長 様々な機会や手法を活用し啓発強化に取り組む。
  • 京王線開かずの踏切への対応
    質問 京王線沿線住民の悲願である開かずの踏切解消は12年度まで先送りとなった。せめて歩行者の安全確保に向けた踏切の拡幅などを行うよう都と京王電鉄に求めよ。
    区長 不便の軽減を図りつつ、都などと連携し早期解消に尽力する。
  • 大井町線沿線まちづくりの推進
    質問 自由が丘駅周辺の再開発に合わせて、区は大井町線の踏切解消に向けた沿線まちづくりを進めるべきだ。地域住民と議論を重ね、まちづくりのビジョンを策定せよ。
    副区長 沿線街づくり基本方針の策定を進め、踏切解消に取り組む。
  • 等々力~上野毛駅間の踏切の解消
    質問 都の踏切対策基本方針では大井町線の等々力~上野毛駅間が鉄道立体化の検討対象区間に含まれていない。改定を機に対象に加えるよう、都に強く働きかけよ。
    副区長 当該区間は対策が必要であり、粘り強く都に働きかける。
  • 子どもの国際交流機会の拡充
    質問 多くの子どもが国際交流の機会を得られるよう、海外派遣事業を拡充すべきだ。長時間移動による負担や渡航費用を考慮し、近隣のアジア諸国を交流先に加えよ。
    教育長 国際交流の拡大に向け、11月頃を目途に考え方をまとめる。

立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 桜井 純子

  • 障害者の地域生活への支援強化
    質問 障害者が安心して暮らせる環境をつくることは区の重大な責務だ。障害者の人権尊重の視点に立ち、施設や病院ではなく身近な地域で生活できるよう支援せよ。
    障害福祉部長 一人暮らしなど多様な暮らし方を選べる環境を築く。
  • プラスチックの分別収集の進め方
    質問 プラスチックの分別収集を始めるに当たり区民の課題理解が不可欠だ。多くの区民が主体的に取り組めるように子どもや若者を含む区民が議論できる場を設けよ。
    清掃・リサイクル部長 区民参加による多様な議論の場づくりを検討する。
  • 福祉的視点での交通環境づくり
    質問 地域共生社会の実現には高齢者や障害者に配慮した公共交通の整備が不可欠だ。福祉的視点を取り入れた交通政策を推進せよ。
    副区長 バリアフリー車両の導入など交通不便地域対策を進める。
  • 子どもの居場所の充実
    質問 区は子どもの居場所の充実に向けて児童館運営に縛られず自由に動ける「子どもの居場所フローター」を試行配置した。事業の重要性に鑑み今後の拡充を求める。
    子ども・若者部長 本格実施に向けて評価検証を進め、方針をまとめる。
  • ジェンダー平等に向けた施策展開
    質問 男女の差別や格差の解消に向けた取組を進めるべきだ。次期男女共同参画プランはジェンダー平等の視点を軸に据えて策定せよ。
    生活文化政策部長 取組の推進に向けプランの重点施策として検討する。
  • インクルーシブ教育実現への改革
    質問 インクルーシブ教育ガイドラインに基づき、就学通知や就学相談、就学支援委員会などの制度を見直す教育制度改革に教育委員会は取り組むべきだ。決意を示せ。
    教育長 制度改革を含め効果的な取組を検討し更なる改善を進める。

公明党世田谷区議団 高橋 昭彦

  • せたがやペイによる物価高対策
    質問 米などの価格が高騰しており、区民の生活は厳しい状況だ。国や都が行う物価高対策に続き、区も今夏からせたがやペイのポイント還元キャンペーンを拡充せよ。
    副区長 国の交付金を活用した還元キャンペーンを早急に検討する。
  • 東京アプリとせたがやペイの連携
    質問 スマートフォンに東京アプリを入れ、マイナンバーカードで本人認証するとポイントが付与される。還元媒体にせたがやペイを利用できるよう都に働きかけよ。
    経済産業部長 東京ポイントの受皿としての連携を前提に検討する。
  • 高齢者のデジタルデバイド対策
    質問 都はデジタルに不慣れな高齢者が取り残されないよう、スマートフォンを初めて購入する高齢者への補助事業を開始する。当該事業における区の対応方針を示せ。
    高齢福祉部長 都への改善要望を含め事業実施に向け検討していく。
  • 相互関税に伴う事業者への支援
    質問 アメリカの相互関税から区内事業者を守ることが肝要だ。経済の乱高下に備え、実質無利子、無担保で融資するゼロゼロ融資も視野に入れた支援策を検討せよ。
    副区長 国の動向を注視しながら、即座に対応できるよう備える。
  • 経営が困難な私立幼稚園への支援
    質問 園児数の減少により私立幼稚園の閉園が相次いでいる。身近な地域で就学前教育を中心的に担う私立幼稚園の存続に向け、区は今後どのように支援していくのか。
    子ども・若者部長 保護者の多様なニーズに対応できるよう支援する。
  • 子育てステーションの拡充
    質問 就労要件を問わず柔軟に保育を利用できる「こども誰でも通園制度」が8年度に開始する。子どもの預け先を確保するため、子育てステーションを拡充せよ。
    子ども・若者部長 運営事業者と定員の拡充などについて検討を進める。
  • 民間学童クラブの整備促進
    質問 民設民営放課後学童クラブの整備促進に向け不動産や建築資材の価格高騰を踏まえた支援策を講じるべきだ。事業者が円滑に整備できるよう助成制度を拡充せよ。
    子ども・若者部長 整備促進に向けた助成や仕組みの更なる充実を図る。
  • 障害児通所支援の利用者負担軽減
    質問 都の施策により保育料や児童発達支援は完全無償化されるが、放課後等デイサービスは自己負担が残ったままだ。利用者に寄り添うため負担軽減策を早急に講じよ。
    副区長 区独自の適切な負担軽減策を取りまとめ、議会に示す。
  • 特養ホームの仮移転先の確保
    質問 特養ホームの老朽化に伴い、建て替え時の用地確保が課題となっている。区長が先頭に立ち区内の国有地や都有地の活用に加え、近隣区市と連携し用地確保に臨め。
    区長 他自治体との連携も含め、積極的に先手を打つべく努力する。
  • 学校のセキュリティ対策の強化
    質問 不審者の侵入防止のため門扉に電子錠を設置した学校で未施錠の状況が散見される。実効性ある運用がされているかを点検しルールを見直すなど改善策を講じよ。
    教育政策・生涯学習部長 子どもの安全確保が徹底されるよう、策を講じる。
  • 青少年交流センターの整備
    質問 太子堂地区には子育て世帯や若者が利用できる公共の場が不足している。STKハイツに子育て世帯も利用できる機能を付加した青少年交流センターを整備せよ。
    区長 子育て広場の併設を含めた多世代交流拠点の設置を検討する。
  • 観光と国際交流の一体的な推進
    質問 我が党は、観光と国際交流を一体的に推進する国際観光交流協会の創設を再三求めてきたが、区からは前向きな姿勢が感じられない。創設への意気込みを示せ。
    経済産業部長 観光と国際交流が一体となった戦略的な対策に臨む。

無所属・世田谷行革110番 ひえしま 進

  • 恵泉通り開通へ代執行を決断せよ
    質問 恵泉通りが開通しないために迂回路として利用される道路は通勤通学時に混雑し生命に関わる。早期開通を切望する区民の思いに応え区長は行政代執行を決断せよ。
    区長 行政代執行の課題整理とともに都との調整を図り解決を急ぐ。
  • 唐突な空襲被害者支援に疑問あり
    質問 区長は唐突に第二次世界大戦中の空襲被害者に見舞金を支給する意向を示した。そもそも対象者や金額、認定方法などが不明確だ。制度の内容を説明されたい。
    区長 有識者などの意見を踏まえつつ制度設計の枠組みを検討する。
  • 資格確認書の一斉交付に疑義あり
    質問 区はマイナ保険証の有無に関わらず、国保加入者全員に資格確認書を送付する考えを示した。国の方針や自治体のDX化に逆行する取組だ。区の対応を改めよ。
    区長 保険診療を受ける権利を守る責務を果たすため一斉交付する。
  • 小中学校にモアレ検査を導入せよ
    質問 背骨が左右に曲がる脊柱側わん症は呼吸障害や心不全を誘発するおそれがある。子どもの命を守るため、早期発見に有効なモアレ検査を区立校で早急に導入せよ。
    教育政策・生涯学習部長 事業者確保などの課題を整理し導入の可能性を探る。
  • 火葬場建設の進捗状況を問う
    質問 7年度予算には火葬場関連予算が計上されておらず、我が会派が求めてきた火葬場建設への本気度が感じられない。進捗を示せ。
    副区長 多角的な視点で調査をしており9月の委員会で報告予定だ。
  • 区長は参院選に出馬するのか
    質問 元産経新聞記者のユーチューブチャンネルに区長が参院選に出馬する旨の動画が配信されている。出馬して区政を投げ出すのか。
    区長 全くのでたらめであり、そのような話はつゆほどもない。

日本共産党世田谷区議団 坂本 みえこ

  • 物価高騰対策としての消費税減税
    質問 米などの物価の上昇に対する最も効果的で公平な対策は消費税減税であると我が党は考える。区長は区民の暮らしを守るため、物価高騰対策にどう取り組むのか。
    区長 即効性があり公平かつ平等に実現できる対策を準備したい。
  • エアコンの購入費助成の早期実施
    質問 物価高が生活を圧迫しエアコンを購入できない低所得者や生活保護受給者にとって、昨今の猛暑は命に関わる。補正予算を組んででも早急に購入費を助成せよ。
    保健福祉政策部長 他自治体の事例を参考に支援の在り方を検討する。
  • 女性用トイレへの生理用品の配備
    質問 経済的理由などで生理用品を買えない「生理の貧困」への対策を強化すべきだ。区施設のトイレの個室に生理用品を配備せよ。
    生活文化政策部長 関係部署で連携し、公共施設への設置を検討する。
  • 生理に関する実態調査の実施
    質問 区は小中学校のトイレに生理用品を配備することにとどまらず、購入できない子どもまで支援を強化すべきだ。実態を調査せよ。
    教育政策・生涯学習部長 利用状況や反応などを調査し、取組の改善に生かす。
  • 避難所のトイレ環境の重要性
    質問 避難所で衛生的な生活環境を維持するには、トイレを清潔に保つことが極めて重要だ。避難者同士が協力して計画的に清掃を行えるよう、マニュアルを整備せよ。
    副区長 避難者同士の役割分担など、具体的な管理方法を検討する。
  • ベビーシッター利用支援への懸念
    質問 保育の質が担保できない都のベビーシッター利用支援事業の導入には不安が残る。導入するならば区独自に事業者の安全性を調査するなど、十分な対策を講じよ。
    区長 安心して利用できるよう事業スキームの設計に取り組む。
     

(補足)代表質問や一般質問では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • 支所=総合支所
  • あんすこ=あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)

お問い合わせ先

世田谷区議会 区議会事務局  

ファクシミリ:03-5432-3030