在宅避難の推奨とコロナ禍における避難所運営等(世田谷地域)

最終更新日 令和3年12月16日

ページ番号 195020

近年、新型コロナウイルス感染拡大感染症を受けて、避難所の在り方や防災倉庫の物品などの見直しが進められています。

そこで今回は、在宅・縁故避難等の必要性、コロナ禍における避難所運営、新たに配備された防災倉庫の物品について紹介します。

避難所に行くことだけが避難ではありません

区では自宅に被害がなければ避難所に行かずに自宅で生活を続ける在宅避難を推奨しています。

また、自宅に被害がある場合でも、被災していない家族や親せき、知人の家に避難する縁故避難や、被災していない宿泊施設を自身で確保して避難する自主避難という方法があります。

これらの方法は、感染症の感染リスクを下げることにもつながります。自身や家族にあった避難方法や避難先を今一度考えてみましょう。

避難所運営とは?

避難所運営とは読んで字のごとく「災害時に避難所を開設し、運営すること」です。スムーズに避難所を開設するために、日頃から町会主体で学校ごとに訓練を行っていることが多いです。

訓練に参加してみたいという方はお近くのまちづくりセンターまでご連絡ください。

コロナ禍における避難所運営について

コロナ禍を受けて一部の学校で実施している感染症対策を取り入れた避難所運営訓練の例を紹介します。

動線の分離の検討

受付で検温を行い、熱があり感染症の疑いがある人と一般避難者とを分けて動線を確保する想定で訓練を行っている学校もあります。

動線の分離をした避難所の受付の図

動線の分離

隔離者スペースの確保

受付で、隔離者(発熱・咳などの有症状者、受付時の検温で熱があった方)の部屋を別個に設け、机や衝立などで部屋を区切り、物理的に距離を開けるようにします。

限られた学校のスペースで、隔離者と一般避難者の移動経路を重ならないように配慮します。

隔離者スペースの確保

体育館の収容人数の確認

適切な避難者の受け入れ人数を把握するために、体育館の収容人数の確認を行います。

ブルーシート1枚の面積で何名避難者が入れるかを確認し、そのブルーシートを体育館に何枚敷けるかを検討します。

また、通路のスペースも考慮して、コロナ禍で人と人との距離を確保する必要がある中で、現実的に各避難所に避難者を何人収容できるのかを検討しています。

訓練の様子

収容人数算定

区立小中学校(防災倉庫)の備蓄物品(例)

区立小中学校には、震災時に避難所を開設するために必要な備蓄物品が配備されています。各学校の防災倉庫に「世田谷区地域防災計画」に定められた規格・数量の物品が備蓄されています。

校庭の一角に防災倉庫が設置されている学校や、教室の一部を倉庫として活用している学校など、環境は学校ごとに異なります。

食料等( 水、アルファ米、ビスケット、ミルク等)

コロナ禍において、受け入れ可能な人数は四分の一となってしまう学校もありますが、災害時には想定避難者(1.600名)の1日分(3食)の食料が備蓄されています。

0歳の避難者の食料としてミルクが20缶、1歳~74歳の避難者の食料としてアルファ米が1600食、ビスケットが3200食、75歳以上の避難者用を想定したおかゆが576食分備蓄されています。

情報機器(特設公衆電話、ラジオ等)

災害時の情報収集、情報伝達手段として、特設公衆電話(171伝言ダイアル)やラジオを備蓄しています。災害時において、電話回線混雑による通信制限が予想されるため、そのような状況において、特設公衆電話は通信制限の対象にならず、スムーズに相手方と連絡を取ることが可能です。

特設公衆電話使用イメージ

特設公衆電話の設置イメージ

ほかにも調理器具や、避難生活で必要な電気を一時的に賄う発電機器、飲料水を確保するための給水機材、トイレ物品、工具、避難所運営に必要な物品などが防災倉庫に備蓄してあります。

新たに配備された防災倉庫物品について

前述した物品に加え、新たに配備された物品を紹介します。

感染症対策物品

(1)手指消毒液(2)手洗い用石鹸液(3)塩素系漂白剤(4)非接触型電子温度計(5)電子体温計(6)使い捨て手袋(7)使い捨てエプロン(8)サージカルマスク(9)スプレーボトル(10)ペーパータオル(11)ごみ袋

以上11種類の物品を感染症対策の物品として世田谷地域内25か所の避難所に配備しました。

各避難所の詳細はこちら

大容量ポータブル蓄電池

大容量ポータブル蓄電池は、災害時にソーラーパネルを設置し接続することで充電することが可能な充電器です。避難者のスマートフォンの充電を主な目的として配備されました。

柔道整復師会ベスト(医療救護所のみ)

医療救護所とは、主にトリアージ(傷病者の振り分け)、軽傷者に対する応急処置及び搬送調整を行う場所です。

世田谷地域25校中、池尻小学校、桜小学校、桜丘中学校、駒繋小学校、駒沢小学校の5校が医療救護所に指定されています。医療救護所では通常の物品に加えて、災害用医療セット等が備蓄されており、新たに柔道整復師会のベストが配備されました。

医療救護所イメージ図

避難所用間仕切りテント

避難所設営時プライベートルームになるような仕切りです。

世田谷地域全25校の防災倉庫に3張ずつ入っています。

間仕切りテントの設営方法

このページについてのお問い合わせ先

世田谷総合支所 地域振興課

電話番号 03-5432-2818

ファクシミリ 03-5432-3031