令和4年第1回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和4年4月29日

ページ番号 197530

2月21日の本会議で、4名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 おぎの けんじ

  • 区長が招いた区政運営の大停滞
    質問 
    保坂区政の場当たり的な区政運営により、行政の政策立案能力などが著しく劣化し、重要施策の延期が相次いでいる。区長は行政大停滞の改善に真摯に取り組め。
    区長 自ら先頭に立ち議会とも目標を共有して区政の発展を目指す。
  • 将来像が定まらないDX推進
    質問 
    将来像なき区のDX推進は進捗が遅く自治体間格差が広がる一方だ。今後迫られる申請不要でサービスを提供するプッシュ型行政への大転換に対応できるのか。
    区長 区民が望む将来像を次期基本計画と合わせ議会と議論したい。
  • 改革意欲のない旧池尻中跡地活用
    質問 
    当該跡地活用計画は土地の価値に見合わない凡庸な内容に加え実現可能性や事業の重複など問題が山積している。関連予算を取り下げ全庁的見地から再検討せよ。
    区長 事業内容に関し議会などから意見を聞く必要があると考える。
  • 課題山積な新BOP(ボップ)事業への対応
    質問 
    BOP(ボップ)の利用者増に伴う施設の狭隘(きょうあい)化が深刻だ。区が民間導入を1年延期した以上、公共施設や認証保育所の活用など解消策を洗い出し計画的に改善を図れ。
    副区長 課題の解決に向け、2022年9月を目途に具体案を示したい。
  • 交通不便地域対策の早期実施
    質問 
    コロナ禍であっても多くの自治体が交通不便地域対策を前進させる中、区は4年半も検討中のままだ。相次ぐバス路線の廃止縮小も踏まえ早急に具体策を講じよ。
    区長 デマンド型のニーズを調査し実証運行の早期実施を目指す。
  • 玉川野毛町公園の避難所機能整備
    質問 
    多摩川沿いの野毛地域の住民は水害時に国分寺崖線を登り遠方への避難を強いられる。迅速に避難できるよう拡張予定の玉川野毛町公園に避難所機能を整備せよ。
    副区長 地域の実情を踏まえ防災機能を発揮できるよう整備する。
  • 千歳烏山駅周辺まちづくりの推進
    質問 
    京王線連立事業をはじめ駅周辺再開発は地域住民と共に汗を流し取り組むべきと我々は求めてきた。烏山支所に新設する駅周辺整備担当課はその決意の表れか。
    副区長 時期を逸さずに、戦略的かつ総合的に取り組む決意である。
  • 東急大井町線の開かずの踏切解消
    質問 自由が丘駅周辺の再開発が4年度から始まる。この機を捉え、区は目黒区と歩調を合わせ東急大井町線の開かずの踏切解消を都と鉄道事業者に強く働きかけよ。
    道路・交通計画部長 目黒区と鉄道事業者との連携を密に都へ働きかける。
  • 遅滞している学校改築の加速化
    質問 
    学校は学びの場であるほか、避難場所や地域活動拠点の役割も担うため老朽化を放置すべきでない。財政見直しで延期した遅れを踏まえ年3校ペースで改築せよ。
    区長 体制強化や財源確保を図り全庁一丸で全区的に改築を進める。
  • 高齢者施策でのeスポーツの活用
    質問 
    他自治体ではオンラインゲームなどのeスポーツを高齢者施策に取り入れ、健康増進や交流機会創出を実現した。高齢者や単身世帯の増加も考慮し区も導入せよ。
    高齢福祉部長 フレイル予防や交流機会確保の点で活用を検討する。
  • 川場移動教室を活用した環境教育
    質問 川場移動教室において実践的な環境教育かつ川場村への愛着形成も図れる植樹作業を導入すべきだ。新設する気候危機対策基金や国の補助活用も視野に検討せよ。
    教育総務部長 補助金などの活用や川場村との連携も含め検討する。
  • 議会無視の軽率な区のコロナ対策
    質問 
    区の抗原定性検査キット無料配布事業は議会への報告も不十分であり、密回避策すら講じず区民を混乱させた。区は一連の軽率な行動を猛省し徹底的に総括せよ。
    保健福祉政策部次長 反省点を生かし多角的に検討を重ね真摯に取り組む。

公明党世田谷区議団 高橋 昭彦

  • 小児接種に向けた正しい情報提供
    質問 
    5~11歳児へのコロナワクチン接種に際しては安全性などを心配する親の不安解消が急務だ。安心して子どもに接種を受けさせられるよう正確な情報を提供せよ。
    住民接種担当部長 区報やSNSなどを活用し適切な情報提供に努める。
  • 区民ニーズに即した公共施設運営
    質問 
    区は児童館にバンド練習ができる魅力的な音楽室を整備したが、閉館が早く休館も多いため非常に利用しづらい。民間活用も視野に入れ時間延長などに対応せよ。
    子ども・若者部長 利用者のニーズを把握し、開館時間などを検討する。
  • 地域包括ケアの地区展開の強化
    質問 
    多世代が地域で安全安心に暮らすため地域包括ケアを一層強化すべきだ。まちづくりセンター、あんすこ、社会福祉協議会に児童館を加えた4者で着実に進めよ。
    副区長 早期に全地区の3者連携会議に児童館を加え連携を進める。
  • 旧池尻中跡地活用方針の再考
    質問 区の旧池尻中跡地活用案は、コロナ前の政策の延長であり真に地域産業の活性化に資するとは言えない。4月の運営事業者公募は延期し、一定時間をかけ再考せよ。
    副区長 今後のスケジュールは議会での議論などを踏まえ検討する。
  • 学校給食費の完全無償化の実現
    質問 区における所得制限付の給食費無償化の仕組みではコロナ禍での家計急変世帯を対象にできない。給食も義務教育の場であるとの観点から所得制限を撤廃せよ。
    教育総務部長 区の財政状況や国などの動向を基に慎重に検討する。
  • 高校3年までの医療費完全無償化
    質問 
    都議会公明党の公約である高校3年までの医療費無償化が実現目前であるが、都が所得制限を設ける方針を示した。区は独自助成も視野に完全無償化を実現せよ。
    区長 無償化の財源構成などの議論の早期開始を都に求めている。
  • 災害に負けないまちづくりの推進
    質問 
    コロナ禍で重要性が増している災害時の在宅避難が十分機能するためには、日頃からの区民同士の交流が不可欠だ。区は地域コミュニティーの活性化に尽力せよ。
    危機管理部長 地域活動の推進を図り在宅避難の普及促進を目指す。
  • BOP(ボップ)への時間延長の導入
    質問 
    学童クラブの時間延長は大多数の区で実施しており、度重なる保護者アンケートの結果からも必要性は明らかだ。全ての新BOP(ボップ)での時間延長を早急に実施せよ。
    副区長 モデル事業再開に合わせ、本格実施の際の規模なども見通す。
  • 乳幼児教育の拡充に向けた展望
    質問 
    区は教育・保育実践コンパスを示し乳幼児教育の質向上を掲げるが具体策が見えない。乳幼児教育支援センターでどう進めるか。
    教育長 各幼稚園、保育所のノウハウの共有化を進め充実を図る。

世田谷立憲民主党区議団 中村 公太朗

  • 区コールセンターの回線数拡大
    質問 
    区の新型コロナのコールセンターは開設時からの課題であるつながりにくさが第6波により深刻化した。区民が速やかに相談できるよう早急に回線数を増設せよ。
    保健所長 設備や人材を充実させ、待たせない相談体制を整備する。
  • 自宅療養者支援物資の早期提供
    質問 
    都の自宅療養者への支援物資の配送は感染急拡大により遅れている。区は申込み後、速やかに届くよう都との連携を強化せよ。
    保健所長 都に対し支援物資を速やかに配送するよう強く求める。
  • ワクチン副反応に対する不安解消
    質問 
    3回目接種の伸び悩みは副反応の重症化への不安も要因の一つだ。区は実態調査や相談体制強化、補償制度の完備を国へ求めるなど区民の不安解消に注力せよ。
    住民接種担当部長 区民への十分な情報提供など丁寧に対応していく。
  • 区民参加の促進に向けたDX活用
    質問 
    区が地域行政でのDX化を進める中、活用案は広報ばかりが目立ち区民の声を聞く広聴機能が極めて手薄だ。区は認識を改めよ。
    副区長 区民参加の拡充に向けて多様な手段で広聴活動を充実する。
  • 給付型奨学金の利用向上への取組
    質問 
    児童養護施設退所者への奨学金の原資である寄附金が増えている一方、給付実績が1割にも満たず利用者数は低調だ。進学しない原因を分析して対策を講じよ。
    区長 施設長や当事者、専門家を交え事業拡充に向け検討を始めた。
  • 全世代型「英語村」の創設
    質問 
    国際交流が身近になった昨今、英語能力の習得は全世代共通の課題だ。区は国際人材育成の観点から乳幼児教育や生涯学習にも資する全世代型英語村を創設せよ。
    教育長 多くの区民が英語に親しむ事業や環境整備を推進していく。 

無所属・世田谷行革110番・維新 大庭 正明

  • 毎年計画倒れが続く保坂区政
    質問 元年度、2年度の新実施計画事業における目標達成率は4割前後と大変低く、保坂区政に不信感が募るばかりだ。計画最終年度である3年度の達成状況を示せ。
    政策経営部長 目標達成の大幅な増加は難しいと考えている。
  • 計画達成率の改善に向けた見込み
    質問 
    新実施計画事業での低調な達成率を踏まえると今後の区政運営にも期待が持てない。4年度は達成率をどのように改善するのか。
    政策経営部長 常に目標達成を意識し、事業手法の転換などを図る。
  • 地域行政推進条例の全庁での再考
    質問 
    地域の幅広い課題に取り組む地域行政というものに、担当部だけの視点で関連条例を策定することには無理がある。全庁挙げたオール世田谷で徹底的に再考せよ。
    区長 庁内横断的な体制で地域行政制度の充実に取り組んでいく。
  • DX推進における事業の数値化
    質問 区の最重要政策であるDX推進が計画倒れに終わることは許されない。区はDX事業における目標や達成度を数値化し、具体的な進捗状況や方向性を議会に示せ。
    デジタル改革担当部長 情報の数値化などに取り組み議会と議論を重ねたい。
  • 区長の身勝手な言動への自覚
    質問 
    区長の身勝手なツイッターに不安を感じた区民からの問合せに対応しているのは、コロナ禍でただでさえ忙しい職員である。区長はこのことを自覚しているのか。
    区長 区民からの批判も受け止め、職員と一丸で区政運営に尽力する。
  • 計画倒れ行政への区長の責任
    質問 
    新実施計画の目標達成率が低調だった最大の要因は、職員や税金を使いこなせなかった区長にある。区長は自身の責任を認めよ。
    区長 職員を含めて議論しながら進めてきたが最終責任は私にある。

 


(補足)代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • 支所=総合支所
  • あんすこ=あんしんすこやかセンター
  • Hi・na・(ひなた)ta=医療的ケア相談支援センターの愛称
  • 東京2020大会=東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会


関連リンク

このページについてのお問い合わせ先

区議会事務局

電話番号 03-5432-2779

ファクシミリ 03-5432-3030