令和5年第3回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和5年11月18日

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9月20日及び21日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 畠山 晋一

  • 安心な暮らしを支える住宅政策
    質問 共働きや高齢者のみの世帯が増える中、親族が往来できる範囲に居住する近居は安心な暮らしにつながる。近居促進に向けた助成制度の創設などに取り組め。
    技監 他自治体での取組を研究するなど、支援の在り方を検討する。
  • 銭湯を活用した高齢者の健康増進
    質問 銭湯には世代を超えた交流促進や健康増進効果が期待できる。高齢者が地域で元気に暮らし続けられるよう銭湯を活用した介護予防を進め健康寿命延伸につなげよ。
    高齢福祉部長 様々な機を捉え地域で安心に暮らせる取組を進める。
  • 区立中の質と魅力を高める取組
    質問 中高一貫校が6年間を通じた特色あるカリキュラムを強みに人気を集めている。区立中への進学率が6割を切る当区の現状を改善するため、導入を検討せよ。
    教育長 
    小中連携や中高一貫も視野に有効な進路の提供に努める。
  • 災害時の在宅避難に係る啓発
    質問 災害時は避難所に全区民を収容できないため在宅避難の啓発が重要だが、区内には避難所に逃げることを勧めるかのような表示物が散見される。早急に是正せよ。
    危機管理部長 関連冊子の全戸配布など様々な手法で啓発していく。
  • 防犯カメラつき自動販売機の普及
    質問 
    防犯カメラは犯罪抑止に有効だが設置費が大きな課題だ。公園などの安全確保のため防犯カメラつき自動販売機の設置拡大に向け飲料メーカーと協定を締結せよ。
    みどり33推進担当部長 
    警察などとも連携し当該防犯カメラの設置を進める。
  • 老朽化した公共トイレの改修
    質問 
    きれいな公共トイレを整備することはまちの治安向上につながる。区民の誰もが安全に安心して利用できるようスピード感を持って老朽化したトイレを改修せよ。
    土木部長 
    安全で快適に利用できる公衆トイレづくりに努める。
  • 道路整備事業の着実な推進
    質問 
    区長は一向に進まない道路整備事業に真剣に向き合うべきだ。補助54号線の1期工事を着実に完了させ、2期3期区間も優先整備路線に位置づけ早急に事業化せよ。
    区長 1期の早期完了に努め、2期3期の在り方は慎重に検討する。
  • 夏のスポーツ施設での高温化対策
    質問 
    近年の厳しい暑さに応じたスポーツ施設での対策が不可欠だ。比較的涼しい早朝の施設開放や移動式日よけテントの導入などソフトとハード両面から対策を講じよ。
    スポーツ推進部長 屋外施設の利用時間などについて検討していく。
  • 区立公園へのドッグラン整備
    質問 
    区内の都立公園にはドッグランが2か所あるが犬の登録数4万頭超という区の現状からは極めて少ない。パークPFIなどの民間活用により区立公園へ整備せよ。
    みどり33推進担当部長 民間の力を生かした事例などの調査研究を進める。
  • 積極的な商店街振興
    質問 
    地域の核である商店街を守る取組が不可欠だ。せたがやペイのポイント還元率を商店街加盟店は恒常的に10%とするなど、積極的な加入促進策を展開せよ。
    副区長 商店街への加入促進につながるよう還元率などを検討する。
  • 行政経営の推進
    質問 
    区は行財政改革の推進に向け、新たな行政経営に係る計画を示した。本計画により生み出される財政的、人的な資源が区民生活に還元されるよう着実に取り組め。
    副区長 全庁を挙げて集中的に取り組むことで着実に成果を上げる。
  • 本庁舎等整備の遅滞への対応
    質問 
    大成建設からの工期延伸の申入れは到底承服できない。区民生活への影響を最小限にするため、工期短縮への対応を含め区長は毅然(きぜん)とした態度で折衝を重ねよ。
    区長 区民の損失を拡大しないため、覚悟を持って交渉に臨む。

公明党世田谷区議団 佐藤 ひろと

  • 前例踏襲型の区の体質改善
    質問 
    持続可能な行政運営には若手職員にとって魅力ある職場づくりが重要だ。業務改善に本腰を入れ、アンバランスな職員配置を是正するなど、区の体質改善を図れ。
    区長 
    業務改善などを積極的に進め活力ある組織づくりに取り組む。
  • 区民に行き届く物価高対策の実施
    質問 
    スマホ操作が苦手な方の多くは物価高対策であるせたがやペイのポイント還元事業を利用できていない。普及が進むマイナンバーカードによる支援を検討せよ。
    経済産業部長 インセンティブ設計など今後の課題と認識している。
  • 公益性の高い事業者への支援強化
    質問 
    エネルギー価格高騰により、区内事業者の経営は非常に厳しい。清掃やデイサービスなど公益性が高く車両運行を伴う事業者に対し、ガソリン代補助を早急に実施せよ。
    政策経営部長 事業者の収支実態なども把握し対応方針を検討する。
  • 青少年交流センターの拡充
    質問 
    区の未来を担う中高生世代の活動の場を拡充すべきだ。現在3か所のみの青少年交流センターを区内5地域全てに整備せよ。
    区長 実態を把握し今後の展開を検討するよう担当部署に指示する。
  • 障害のある若者の就労支援の強化
    質問 
    障害のある若者が社会で活躍するための実践的な就労支援が必要だ。特別支援学校で行う都の職業教育頼みではなく、区で職業訓練機能の総合拠点を整備せよ。
    障害福祉部長 安定した就労につなげるため様々な方策を検討する。
  • 保存樹木制度の見直し
    質問 
    区内の貴重な緑の保全に向け、保存樹木制度を改善すべきだ。樹木が適切に管理されるよう、区の剪定(せんてい)回数の増や所有者への補助の充実、指定基準の見直しを図れ。
    みどり33推進担当部長 所有者の負担軽減につながる支援の拡充を検討する。
  • 全世代対象の見守り支援の実施
    質問 
    孤独死は高齢者だけでなく若い世代でも起きており対策が急務だ。点灯の有無で安否確認できる通信機能つき電球の設置補助など、幅広い見守り支援を展開せよ。
    保健福祉政策部長 
    先進的な取組を調査し、課題などを整理していく。
  • ふるさと納税を活用した農業振興
    質問 
    区の農家数は年々減少傾向にあり、区内農業の保全に向けた対策が必要だ。人気の高い農業体験をふるさと納税の返礼品に加え、区内農業への理解と関心を高めよ。
    経済産業部長 農家の方などと意見交換し、実現の可能性を探る。
  • 学校体育館の空調設備の改善
    質問 
    体育館のエアコンは冷房の効きが悪く、改善を求める声を多く聞く。危険な暑さから子どもを守るため、学校ごとに原因を分析し、効果的な対策を早急に講じよ。
    教育長 空調の効果が最大限発揮できる整備手法を早急に検討する。

立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 中塚 さちよ

  • ジェンダー視点を取り入れた政策
    質問 
    ジェンダー平等の実現はSDGs(エスディージーズ)の中でも特に重視すべき課題だ。次期基本計画素案に掲げる全ての政策はジェンダー主流化の手法に基づいて検討を進めよ。
    政策経営部長 多様性を尊重し生かす考え方を広く反映していく。
  • 地域経済発展に向けた労働者支援
    質問 
    区が地域経済の持続可能な発展条例の制定を機に進める起業や多様な働き方には課題も多い。働く立場の視点も重視し支援せよ。
    副区長 産業ビジョンの改正では、働く人を支える視点を取り入れる。
  • 本庁舎等整備での労働者への配慮
    質問 
    遅れている本庁舎等整備の早期竣工が望まれるが、現場の作業員と建物の安全確保が最優先だ。大成建設が行う組織体制や人員配置の拡充の時期を明確化せよ。
    庁舎整備担当部長 現場の増員や支援体制を強化する報告を受けている。
  • 質の高い認知症ケアの提供
    質問 
    区内で質の高い認知症ケアサービスを提供できる環境づくりが必要だ。認知症ケアに係る民間資格の保有者も含めた専門人材を把握、評価し、ケア提供に努めよ。
    高齢福祉部長 介護事業所と連携し質の高いサービス提供を進める。
  • 医療的ケア児への支援拡充
    質問 
    医療的ケア児に携わる看護師の不足が深刻だ。区内の福祉事業所を看護学生の実習先としてもらうなど、仕事の魅力を体験することを通じて人材確保につなげよ。
    保健福祉政策部長 看護学校との連携の可能性を事業所などと検討する。
  • 教員の多忙化解消への取組
    質問 
    教員の休職が年々増えており多忙化の解消が急務だ。負担軽減のため土曜授業の見直しや区独自の学力テストの廃止に踏み切れ。
    学校教育部長 土曜授業は働き方改革推進の観点で見直しを進める。

日本維新の会・無所属・世田谷行革110番 桃野 芳文

  • 本庁舎等整備の遅延に対する謝罪
    質問 
    約2年に及ぶ本庁舎等整備の遅延を招いた責任は、現庁舎機能を維持しつつ解体と建設を行う難工事を提案した区長にある。この事実を認め、区民に謝罪せよ。
    区長 完成の遅れは大変申し訳なく思い早期完成を施工者に求める。
  • DXの加速化に向けた区の決意
    質問 
    IT企業出身の副区長の就任により区のDXが大幅に進むと期待していたが、スピードが感じられない。他自治体にも大きく後れを取る現状をどう打開するのか。
    副区長 失敗を恐れず挑戦する意識を醸成しDX加速化に取り組む。
  • 区境での隣接自治体の避難所利用
    質問 
    区民が狛江市などの避難所を利用できることを区内避難が原則との理由で区は広報していない。区民の命を守るため周知せよ。
    危機管理部長 隣接自治体と連携し、地域の方々に十分周知する。
  • 学校給食費無償化の恒久的実施
    質問 
    区が実施した学校給食費無償化は5年度限定で、財源は基金を取り崩す見かけ倒しの施策だ。6年度以降も恒久的に実施せよ。
    副区長 6年度予算の編成状況や財政見通しを踏まえ方針を固める。
  • 学校給食費の債権放棄への疑義
    質問 
    学校給食費の公会計化以前に各校で徴収していた際の未納分について、区は規定に背き債権を放棄した。明確な理由もなく放棄するのは、職務怠慢ではないか。
    教育政策・生涯学習部長 教員の負担軽減などを理由とした措置と捉えている。
  • 医療的ケア児の保護者への支援
    質問 
    人工呼吸器を必要とする医療的ケア児の通学について、区は保護者の付添い負担を軽減する対策を一向に講じていない。課題を先送りせず、6年度こそ実施せよ。
    教育総合センター長 6年4月より段階的に看護師を配置するよう進める。

日本共産党世田谷区議団 たかじょう 訓子

  • 関東大震災下で起きた事件の継承
    質問 
    関東大震災時に事実無根の噂で朝鮮人が殺傷された史実を後世に伝承すべきだ。区史編さんへの反映や企画展の充実を図るなど、歴史に向き合う区の姿勢を貫け。
    区長 教訓を次世代に語り継ぐため機会を捉えて発信し歴史を刻む。
  • 障害者の在宅避難支援
    質問 
    在宅避難の推進に際しては、障害者への配慮が不可欠だ。障害特性に応じた支援物資を迅速に提供できる体制の構築に注力せよ。
    危機管理部長 当事者の声を聞きながら、具体的な取組を検討する。
  • 学校給食予算の増額
    質問 
    区は給食費無償化を行っているが、食材費の高騰を受け給食の品数を減らす学校があると聞く。早急に給食に係る予算を増額せよ。
    教育政策・生涯学習部長 各校の支出状況などを確認し、追加支援を検討する。
  • 高齢者や障害者への支援の充実
    質問 
    高齢者介護サービスの充実や障害者の尊厳を守る環境の整備は喫緊の課題だ。次期基本計画の重点政策に福祉施策の充実を明確に位置づけ一層の支援に取り組め。
    区長 安心して暮らし続けられる地域づくりなどに着実に取り組む。
  • 区民が地域で活動できる場の確保
    質問 
    利用率だけで区民利用施設の統廃合を判断する公共施設等総合管理計画は参加と協働のまちづくりに逆行する。区民の活動の場を保障するため計画を見直せ。
    政策経営部長 地区の実態を踏まえた施設機能の充実を推進する。
  • 祖師谷住宅建て替えに伴う対応
    質問 
    祖師谷住宅の建て替えに対し、地域住民からは緑の保全や工事中の安全対策などを求める声が多い。住民の声に寄り添い適切に対応するよう事業者へ働きかけよ。
    砧支所長 事業者へ丁寧かつ誠意を持って対応するよう申し入れる。 


(補足)代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • ファミサポ事業=ファミリー・サポート・センター事業
  • うめとぴあ=梅ヶ丘にある全区的な保健医療福祉拠点の愛称
  • 東リハ=東京リハビリテーションセンター世田谷

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