令和3年第4回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和4年1月1日

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11月29日の本会議で、4名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 真鍋 よしゆき議員

  • コロナワクチン3回目接種の懸念
    質問
    国はワクチン3回目接種に際しファイザー社ワクチンの不足分をモデルナ社の交互接種で補う方針だ。副反応の懸念による一層のワクチン不足にどう対応するか。
    副区長 区民が安心して接種できるよう安全性や有効性を周知する。
  • 円滑なワクチン接種予約への工夫
    質問 
    区はこの間のワクチン接種予約の反省点を3回目接種にしっかりと生かすべきだ。電話回線の増設に加え、通じやすい時間帯を案内するなど一層工夫せよ。
    住民接種担当部長 様々な対策を組み合わせ円滑な予約受付に取り組む。
  • かかりつけ医の有用性の啓発強化
    質問 
    かかりつけ医や歯科医、薬局は継続的な健康管理に有用だが、20~30歳代には浸透していない。三師会と連携し啓発動画を作成するなど様々な手法で普及を図れ。
    保健福祉政策部長 医師会などの協力の下、更なる周知や啓発に努める。
  • 建設業の発展に資する入札改革
    質問 
    入札制度改革には過度な価格競争を是正し区内建設業の健全な発展につなげる視点が重要だ。4年度の試行では対象案件を拡大しつつ早期に本格実施に移行せよ。
    財務部長 4年度末を待たずに試行結果を検証し早期の拡大を図る。
  • 一歩踏み込んだ商店街加入促進策
    質問 
    商店街未加盟店が集客イベントや街路灯整備などの便益を費用負担なく受けることに不公平感が生じている。商店街加入促進に向け一歩踏み込んだ対策を講じよ。
    経済産業部長 商店街連合会と共に加入促進策の点検や検討を行う。
  • 道路整備推進に向けた区長の姿勢
    質問 
    区内の狭くて危険な道路は区民の一番の困り事として長年の課題だ。進捗が滞っている下北沢駅前広場や恵泉通りの整備では区長自らが地権者との交渉に当たれ。
    区長 整備完了に向け自らの行動も含め取り組んでいく決意である。
  • まちを分断する開かずの踏切解消
    質問 
    開かずの踏切はまちを分断し人や緊急車両の通行を妨げている。京王線や大井町線の高架化の早期実現に向け、区長は関係者への働きかけや合意形成に尽力せよ。
    区長 都や関係区、鉄道事業者と連携し開かずの踏切解消に臨む。
  • 区民目線に立った地域行政改革
    質問 地域行政制度はDX推進により手続の在り方を変革すべきだ。電子機器の使用に不慣れな方のため、まちづくりセンターで気軽に相談できる仕組みを早期につくれ。
    区長 新たなまちづくりセンターを試行実施し全地区展開を目指す。
  • 学校改築の着実な実施
    質問 
    学校は35人学級への対応や避難所機能の充実が求められており、これ以上の改築の先送りは許されない。区は基金の活用などにより計画的かつ着実に実施せよ。
    区長 経費縮減に努め国の補助金や基金を活用して着実に実施する。
  • 私立幼稚園の保育料補助の見直し
    質問 
    区内私立幼稚園の多くは定員割れに伴う収入減に対し、保育料を増額して補うため保護者の負担が増している。区は他区と比べ極端に低い保育料補助を増額せよ。
    子ども・若者部長 保護者への補助額の見直しに向け前向きに取り組む。
  • 障がい理解促進に係る条例の効果
    質問 区は障がい理解促進や差別解消に関する条例を検討中だ。条例化により、親亡き後対策など、障がい者を取り巻く環境にどのような好影響がもたらされるのか。
    副区長 施設整備や地域での受入れの促進などにつなげていきたい。
  • 宅地化防止への戦略的な農地保全
    質問 
    2022年の生産緑地指定解除を前に区内農地の約88%が指定を10年延長した。残りの農地の保全に向け、区による買取りや助成制度の充実など戦略的に取り組め。
    副区長 庁内で連携しながら効果的な農地保全策の検討を進める。

公明党世田谷区議団 いたい ひとし議員

  • コロナワクチン接種での移動支援
    質問 
    我々は接種会場までの移動が困難な要介護度3以上の方への福祉タクシー券交付を求めてきた。当事者や家族からの強い要望を受け止め、3回目接種では実施せよ。
    高齢福祉部長 車椅子を使う高齢者には迎車料補助などを給付する。
  • 自宅療養者の命を守る体制強化
    質問 
    新型コロナ第6波に備え自宅療養者の命を守る万全の体制が必要だ。電話診療や訪問診療などの円滑な実施に向け医師会などと緊密に連携しきめ細かに対応せよ。
    副区長 区内約80の医療機関と区担当課がつながる体制を確立した。
  • 全新BOP(ボップ)学童クラブの民営化
    質問 
    我々は時間延長など多様なニーズに応えるため新BOP(ボップ)の民営化を求めてきた。区は大規模化解消のための一部民営化にとどまらず全ての新BOP(ボップ)を民営化せよ。
    副区長 大規模校から民間誘致を実施し放課後の場づくりを進める。
  • 新たな介護人材の掘り起こし
    質問 介護人材不足の解消は喫緊の課題だ。無職や介護未経験者などに返済免除付で就職支援金を貸し付ける国の事業などを周知し新たな人材の掘り起こしに注力せよ。
    高齢福祉部長 動画の活用など様々な介護人材事業を一層周知する。
  • 介護人材定着に向けた区独自支援
    質問 低賃金で働く介護職員にとって奨学金の返済は大きな負担だ。都の介護職員奨学金返済・育成支援事業の補助期間を延長するなど、区独自の追加支援を講じよ。
    高齢福祉部長 一層の制度周知を図り区独自の追加支援も検討する。
  • 災害時の自助力向上
    質問 
    災害時の在宅避難の重要性に鑑み、自助力向上が重要だ。住宅改修時の災害対策費用を補助する国の長期優良住宅化リフォーム推進事業を広く周知し活用を促せ。
    豪雨対策推進担当参事 区や国の制度を周知し被害防止などに一層取り組む。
  • 働く女性の自殺防止対策の強化
    質問 
    働く女性の自殺増が深刻だ。民間の支援団体とも連携し、悩みを抱える方を孤立させないきめ細かなセーフティネットを構築せよ。
    生活文化政策部長 相談者に寄り添えるよう民間団体との連携を深める。
  • 学校改修での複合的な課題の解決
    質問 
    厳しい財政状況に鑑み、巨費を投じる学校改修は戦略的に進めることが肝要だ。35人学級への対応や新BOP(ボップ)狭隘(きょうあい)化解消にも資する総合的な改修計画を立てよ。
    教育総務部長 改築などの優先順位に配慮し様々な手法を検討する。
  • 地域課題解決に向けた組織づくり
    質問 
    まちづくりセンターには地域の課題解決やネットワークづくりにつながるコミュニティソーシャルワーク機能が必要だ。地域行政推進条例に権限などを明記せよ。
    区長 同機能をまちづくりセンターの充実を図る中で位置づけたい。

世田谷立憲民主党区議団 藤井 まな議員

  • コロナワクチン3回目接種の対応
    質問 
    コロナワクチン3回目接種は2回目とは別のワクチンを打つ交互接種や接種間隔の例外的運用などこれまでとは異なる。区民が混乱しないよう丁寧に対応せよ。
    区長 区報のワクチン特集号など、分かりやすく丁寧に周知を重ねる。
  • 在宅避難を想定した電源の確保策
    質問 
    大災害では大多数の区民が在宅避難を強いられる。情報収集で有用なスマートフォンの電源確保策として蓄電池の普及を図れ。
    危機管理部長 電源確保の必要性を強くPRし、推進に取り組む。
  • 公契約条例に係る下限額の引上げ
    質問 
    区内の経済対策として賃金を上げ、内需を拡大し、お金を循環させることが重要だ。公契約適正化委員会の提言を真摯に受け止め労働報酬下限額を引上げよ。
    区長 委員会の意見を十分尊重し、地域経済の活性化などに取り組む。
  • 区内事業者への税制度に係る対策
    質問 
    2023年10月から商取引での消費税控除には税率や税額などを記したインボイスでの証明が必要だ。証明を発行できない免税事業者が排除されないよう対策を講じよ。
    経済産業部長 事業者が制度開始までに対応できるよう周知を図る。
  • 実社会で役立つ教育の充実
    質問 
    ブラックバイトや業務委託契約での配達など若者の労働力搾取の様な働かせ方に危機感を覚える。区は労働者教育に力を入れよ。
    教育長 働く意義を実感できるよう地域や企業と連携し実現を図る。
  • 学校主事業務民営化での公的責任
    質問 
    区立小の学校主事業務の性急な民営化は、公共が担うべき責任の流失や劣化が危惧され、むやみに結論を出さず更なる熟議が必要だ。公的責任への見解を示せ。
    教育政策部長 委託しても児童の学習環境整備は区の責務と考える。 

無所属・世田谷行革110番・維新 田中 優子議員

  • 保坂区政における不祥事への謝罪
    質問 さきの衆院選の際に投票箱の置き間違えにより6票が無効になるなど区では深刻な不祥事が後を絶たない。区長は記者会見での謝罪のみで事は済んだとの認識か。
    区長 多大な迷惑をかけたことを区民や議会に改めてお詫びする。
  • 後遺症アンケートの有意義な活用
    質問 
    新型コロナの後遺症アンケートを区が調査結果としてまとめただけでは意味がない。結果を基に後遺症による労災認定の手続を支援するなど具体的に活用せよ。
    保健所長 区の報告書を国へ提供し円滑な労災認定などを要望した。
  • DX行政の実現に向けた進捗状況
    質問 
    我が会派はさきの議会で渋谷区が進めるLINE(ライン)を活用したDXの仕組みを区でも早期に構築するよう求めた。進捗状況を示せ。
    デジタル改革担当部長 2021年内を目途にセグメント配信の準備を進めている。
  • 民生委員の確保に向けた報酬支給
    質問 高齢者の支援には民生委員の協力が不可欠だが、成り手不足が深刻だ。確保策として報酬が必要。例えば、年金相当の月6万円を支払う場合の予算規模を示せ。
    保健福祉政策部長 現状の年間予算額から約3億6000万円の増額となる。
  • 民生委員確保に向けた区長の見解
    質問 
    DX推進の過渡期である今こそ民生委員の力が必要であり成り手不足解消に向けた予算確保を優先すべきだ。区長は英断せよ。
    区長 現状でいいとは考えておらず、改善に向けて努力したい。
  • 正確性を欠いた区長のツイッター
    質問 
    区長は個人ツイッターで新型コロナ治療薬として有効性が不明確な薬の使用を推奨する旨の情報を発信し区民をはじめ全国に混乱を招いた。首長として猛省せよ。
    区長 都医師会会長の見解を踏まえており、不正確な内容ではない。


代表質問や一般質問では下記のとおり省略表記を使用しています。 

  • 清掃一組=東京二十三区清掃一部事務組合
  • あんすこ=あんしんすこやかセンター

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