令和5年第4回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和6年1月1日

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11月28日及び29日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 宍戸 三郎

  • 若手職員のモチベーションアップ
    質問 区役所の財産とも言える職員が生き生きと働き、能力を十分に発揮することが行政サービスの向上に不可欠だ。職員のモチベーションアップに一層力を注げ。
    副区長 モチベーションを持ち強みを生かせる組織づくりを進める。
  • 持続可能な行政経営の推進
    質問 公共施設の更新費の捻出やふるさと納税による減収など区財政の課題は山積している。財政規律を維持しつつ、いかにして6年度予算を編成するのか方針を示せ。
    区長 財源を生み出す取組や財政規律の堅持に努め予算を編成する。
  • せたがやペイの一層の活用策
    質問
    せたがやペイはポイント還元による消費喚起などを通じ区民に定着したツールとなった。今後は防災訓練の参加者にポイントを付与するなど、活用の幅を広げよ。
    経済産業部長 アプリ機能の向上やポイント付与などを検討する。
  • プラスチック資源循環施策の推進
    質問
    気候危機を食い止めるには、生産や処理過程で大量のCO2を排出するプラスチックの資源循環の推進が不可欠だ。プラスチックの分別収集に向けた検討を加速せよ。
    清掃・リサイクル部長 実施に伴う多くの課題の解決に精力的に取り組む。
  • スポーツに親しめる場の整備
    質問
    体力の向上には幼児期から運動を習慣化することが肝要だ。校庭や体育館などの既存施設を活用し、子どもが大人や高齢者と一緒に運動を楽しめる場を整備せよ。
    学校教育部長 小学校の遊び場解放事業の拡充や周知に取り組む。
  • ボッチャのさらなる普及
    質問
    年齢や障害の有無に関係なく誰もが楽しめるボッチャは、障害理解の促進に加え健康づくりに大変有効だ。身近な地域で気軽にボッチャができる環境を整備せよ。
    スポーツ推進部長 ボッチャコートの設置や普及啓発を一層進めていく。
  • がん検診受診率100%への取組
    質問
    日本人の死因の第一位であるがんの治療には早期発見が何より大切だ。がん検診受診率100%に向け、受診勧奨の対象拡大や未受診者への再勧奨の強化を図れ。
    保健所長 効果的な受診勧奨や未受診者への再勧奨の強化を行う。
  • 保健・医療・福祉の拠点整備
    質問
    92万区民が住み慣れた地域で安心して暮らすため、区内の医療体制を一層強化すべきだ。旧玉川高校跡地などの大規模公有地へ第2のうめとぴあ整備を検討せよ。
    保健福祉政策部長 関係機関などと議論を重ね慎重かつ丁寧に検討する。
  • 私立幼稚園への支援の拡充
    質問
    就学前教育の貴重な担い手である私立幼稚園は、認可保育園との保育料格差などにより厳しい経営状況だ。園への支援や利用者への保育料補助の拡充に取り組め。
    子ども・若者部長 実情の把握に努め、支援策を具体的に検討していく。
  • 学童保育の新たな拡充策
    質問
    学童保育を保育園で行えば、卒園した児童にとって安心感があり、きょうだいを育てる保護者にとってはお迎えが一か所で済むなどの利点がある。実施を検討せよ。
    副区長 幼児と児童にとって良好な環境で実施できるよう検討する。
  • 道路整備事業の着実な推進
    質問
    区長は区民の命と財産を守ることに直結する都市基盤整備を本気で進めるべきだ。安全安心な道路空間と災害に強いまちを築くため十分な人員と予算を確保せよ。
    区長 道路事業の推進に向け、用地取得の早期化などに取り組む。
  • 不登校の未然防止策の推進
    質問
    不登校対策には学びの場の整備はもとより、不登校を未然に防ぐ取組も必要だ。他自治体が個性に合った学びの環境の確立などを目指す中、区の方策を示せ。
    教育長 通いたくなる学校へ変革するため、各校を全力で支援する。

公明党世田谷区議団 河村 みどり 

  • せたがやペイによる支援策の拡充
    質問
    物価高騰が区民生活を圧迫する今、せたがやペイを活用した支援策を拡充すべきだ。ポイント還元率を20%に引き上げるとともに、個店への5%還元を実施せよ。
    経済産業部長 社会経済の状況を踏まえ検討が必要と認識している。
  • ほっとルームの設置拡大
    質問
    不登校の児童生徒は増加傾向にあり対策が急務だ。クラスになじめない子どもが安心して教室以外の別室に登校できるほっとルームを早急に全校に設置せよ。
    教育長 現在15校からの拡充に向け、6年度に早急に整備を進める。
  • 教育相談事業の周知強化
    質問
    私立校に通う家庭には不登校支援窓口などの相談事業の情報が十分届いていない。全ての家庭に情報が渡るよう周知を強化せよ。
    教育総合センター長 ホームページへの分かりやすい表記などに努める。
  • 未来を担う若者の区政参画の推進
    質問
    世田谷の未来を担う若者の意見を区政に積極的に反映すべきだ。6年4月の新庁舎1期棟の竣工に合わせ、若者の声を政策提言につなげる若者議会を創設せよ。
    政策経営部長 若者の区政への効果的な参画手法について検討する。
  • スポーツ観戦を楽しめる施設整備
    質問
    大蔵運動場などの再整備は収益性を意識して進めるべきだ。プロスポーツが行える仕様とし区外からの集客率を高めるなど「みるスポーツ」の視点を取り入れよ。
    副区長 観客席数や駐車場の確保などの課題も踏まえ検討を進める。
  • アーティストへの活動の場の提供
    質問
    区民が気軽に芸術に触れられる機会を充実すべきだ。審査に合格したアーティストに公園などでの活動を許可する世田谷版ヘブンアーティスト制度を創設せよ。
    生活文化政策部長 区施設での活動場所の提供など具体的に検討する。
  • 防災の担い手確保に向けた方策
    質問
    災害時に避難行動要支援者の避難支援などを円滑に行うためには地域の協力が不可欠だ。小学校区単位で自主防災組織を立ち上げ、防災の担い手を確保せよ。
    区長 災害対策の担い手の発掘、育成に区として精力的に取り組む。
  • 決算剰余金の活用ルールの構築
    質問
    物価高騰が続く中、区民生活を支える経済対策の財源として決算剰余金を活用すべきだ。剰余金を必要な政策に迅速かつ的確に充当できるようルールを構築せよ。
    副区長 補正予算として議会に提案し剰余金の適切な活用を図る。
  • 衣類の資源循環システムの構築
    質問
    環境負荷の低減に向け、衣類の資源循環に向けた仕組みを構築すべきだ。不要になった学生服を回収し補修した上で再利用するリユース・リペア事業を実施せよ。
    清掃・リサイクル部長 どのような仕組みの構築や支援が可能か検討する。

立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 藤井 まな 

  • 必要性の高い事業への早急な対応
    質問
    5年度予算を使い果たしたエコ住宅への補助事業や来夏までに確実に間に合わせる必要がある学校の暑熱対策は補正予算で今すぐ対応すべきだ。区の見解を示せ。
    政策経営部長 補正予算や既存予算の活用など柔軟な対応に努める。
  • 防災力強化への危機管理監の決意
    質問
    新たに就任した危機管理監は消防署長などの経験から深い防災知識を有している。経験を生かし危機管理をどう強化するのか。
    危機管理監 職員の意識改革や区民への啓発強化などに取り組む。
  • 賃金の支払いに関する実態調査
    質問
    区には委託契約を締結している事業者が下請事業者に適正な賃金を支払っているかを確認する責務がある。現場の声を直接聞くためアンケート調査を実施せよ。
    財務部長 6年度からの調査に向けて効果的な手法などを検討する。
  • せたがやペイのさらなる普及活動
    質問 せたがやペイは中小の個店支援に大きく寄与するものだが、恩恵を十分に受けていない個店が存在する。規模の小さな商店街や商店街から離れた個店も支援せよ。
    経済産業部長 小規模商店街での利用促進などの取組を進める。
  • 事業承継支援の強力な推進
    質問 区内の魅力ある小規模事業者が後継者不足などにより事業承継できず廃業に追い込まれている。若者へのPRやマッチングを行うなど区独自の大胆な施策を講じよ。
    経済産業部長 事業承継がしやすくなる環境整備などを検討する。
  • 社会的養護の支援強化
    質問 社会的養護の取組を一層推進すべきだ。養育措置から外れる前の18歳の対象者に対し、退所後の自立に向けた支援を強化せよ。
    子ども・若者部長 6月に開設したせたエールで継続した支援を行う。

日本維新の会・無所属・世田谷行革110番 田中 優子

  • 本庁舎整備遅延に係る協議の状況
    質問
    大成建設との協議が進む中、区長は会見で工期延伸に伴う職員の人件費など数値化しづらい部分も損害として賠償請求すると述べた。その後の進捗状況を示せ。
    庁舎整備担当部長 算定しにくい部分も含め誠意ある対応を求めている。
  • 区に生じる損害に対する賠償請求
    質問
    遅延違約金以外の数値化しづらい部分を損害として適正に算出し、大成建設に請求できるのか疑問だ。万が一協議が調わない場合、訴訟も辞さない覚悟はあるか。
    庁舎整備担当部長 調停などによる解決も選択肢の一つと認識している。
  • 議員や特別職の給与引上げの撤回
    質問 区が提案予定の特別職と議員の給与引上げに係る条例改正には反対だ。物価高で区民生活が苦しい現状に鑑み提案を取りやめよ。
    区長 給与などを引き上げる旨の審議会の答申を尊重し提案する。
  • 区内への新規火葬場の建設
    質問
    区議会では超党派で火葬場建設を長年求めてきた。同趣旨の陳情が委員会で趣旨採択されたことも踏まえ真剣に整備に取り組め。
    地域行政部長 隣接自治体との連携など、整備の可能性を模索する。
  • 新たな教育大綱の文言の見直し
    質問
    区が示した新たな教育大綱は「険しい道を行かなければ生き延びることが出来ない」など表現が非常に後ろ向きだ。子どもが希望を持てる前向きな表現に改めよ。
    区長 これからの時代に向けた教育の視点で多くの理念を込めた。
  • 区長の発信力を生かした世論形成
    質問
    多様性を認め合う社会の実現に向け、区長は自身の発信力を生かすべきだ。国民的番組である紅白歌合戦の男女混合形式への転換を提案し、世論に働きかけよ。
    区長 時代の流れからNHK自体も課題意識を持っていると考える。

日本共産党世田谷区議団 坂本 みえこ

  • 平和都市宣言の区民への浸透
    質問
    北朝鮮のミサイル発射が激増する今、平和への取組が重要だ。核兵器廃絶を誓った平和都市宣言を区民に浸透させるため宣言を刻んだ記念碑を新庁舎などに設けよ。
    区長 モニュメントの設置も含め、幅広い形での区民周知に努める。
  • 経験豊かな人材の確保
    質問
    山積する区政課題の解決に向け、スキルのある職員の充実を図るべきだ。経験を積んだ会計年度任用職員の常勤化を進めるなど、必要な人材の確保に注力せよ。
    総務部長 区政を支える人材の確保に向け引き続き取り組んでいく。
  • 梅毒の危険性の周知啓発
    質問
    妊娠中に性感染症である梅毒に感染すると、流産などのリスクや新生児に障害を残す可能性がある。梅毒を含む性感染症の危険性について、広く周知啓発せよ。
    保健所長 ホームページなどでの正しい知識の普及啓発を継続する。
  • 消防出身の危機管理監への期待
    質問
    消防出身の危機管理監の着任により災害対策が一層進むことを期待する。現場で培った経験を生かし、災害から区民の命を守れ。
    危機管理監 消防出身者として現場目線で安全安心に万全を期す。
  • 有機米を使用した学校給食の推進
    質問
    学校給食への有機米の導入が始まった。安全で安心な給食を提供するため、6年度以降も継続するとともに実施回数を増やせ。
    教育政策・生涯学習部長 回数の増加を含め、安定的に提供できるよう検討する。
  • 生活保護の早期相談の周知
    質問
    生活困窮者が年末年始の長期閉庁前に確実に生活保護を受けられるよう早期の相談を促すべきだ。SNSでの発信やポスターを掲示するなど、積極的に周知せよ。
    保健福祉政策部長 様々な方法を活用しながら事前の周知に努める。


(補足)代表質問や一般質問では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • うめとぴあ=梅ヶ丘にある全区的な保健医療福祉拠点の愛称
  • せたエール=児童養護施設や里親等のもとを巣立つ若者のための相談支援事業
  • あんすこ=あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)
  • 東リハ=東京リハビリテーションセンター世田谷 

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