令和5年第2回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和5年7月22日

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6月14日及び15日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 加藤 たいき

  • 世田谷の将来を見据えた区政運営
    質問 区長選では、少子化対策など区政の重要課題に対する保坂区長のビジョンが全く見えなかった。区長は世田谷の未来をどう描き今期4年で何を成し遂げるのか。
    区長 安心して暮らせるまちを目指し次世代につなぐ取組を進める。
  • 学校給食費無償化の対象拡大
    質問 
    区の給食費無償化は繰越金頼みの単年度事業で対象も区立校世帯に限られるなど無責任だ。事業を継続するならば区内の全児童生徒を包括した平等な施策とせよ。
    教育政策・生涯学習部長 6年度以降継続する際は広く理解されるよう努める。
  • 少子化対策としての住宅支援
    質問 
    少子化を改善するためには、若い世代の経済的負担を軽減する施策が必要だ。家計の支出の多くを占める家賃に対する補助や空き家活用などの住宅支援に力を注げ。
    技監 子育て世帯の定住促進に向け庁内横断的に支援策を検討する。
  • 給付型奨学金制度の創設
    質問 
    若い世代の経済的負担の一因として奨学金の返済が挙げられる。成績優秀かつ卒業後一定期間の区内居住を条件とした返済不要の奨学金を区独自に創設せよ。
    副区長 実態調査などから課題を整理し区として具体策を検討する。
  • 多子世帯への支援拡充
    質問 
    子育て費用などが原因で2人目以降の出産をためらう家庭は少なくない。区は子どもを望む家庭に対する応援体制を前面に打ち出し、大胆な施策を展開せよ。
    副区長 出産や子育ての願いを実現できるよう具体策を構築する。
  • 障害児施策での所得制限の撤廃
    質問 
    所得制限により各種手当の対象外となっている障害児への支援が急務だ。区独自の手当創設や利用者負担の無償化など、実質的な所得制限撤廃への取組を進めよ。
    障害福祉部長 財源などの課題を整理し国への要望も含め検討する。
  • 教科担任制の全校展開
    質問 
    教科担任制には授業の質向上など利点が多いが、導入には各校への教員加配が課題となる。学び舎単位での担任制とするなど工夫を凝らし、早期に全校展開せよ。
    学校教育部長 区独自採用講師の配置拡充などに取り組んでいく。
  • 高齢者へのスポーツジム利用促進
    質問 
    さきの議会で高齢者の健康増進や居場所づくりの観点から民間スポーツジムの利用促進を求めた際、区はニーズ把握の上検討すると答えた。取組を着実に進めよ。
    生活文化政策部長 先行事例を調査し実現に向け課題整理を進めている。
  • 退職自衛官の危機管理監への登用
    質問 
    激甚化する災害の脅威に鑑み、我々は災害対策に精通した退職自衛官を危機管理監として早期に配置するよう再三求めてきた。登用に向けた進捗状況を示せ。
    区長 被災地での経験を持つ自衛官を課長級管理職として登用する。
  • コンビニとの連携体制の強化
    質問 
    AEDや消火活動で使うスタンドパイプを身近なコンビニに設置することは、有事の対応力強化に有効だ。コンビニとの協定を締結するなど連携体制を強化せよ。
    危機管理部長 各コンビニ本社と協定締結に向けた調整を行う。
  • 道路整備事業の着実な推進
    質問 
    区の都市計画道路整備は大変遅れており、中には約60年進展のない道路もある。区長は道路整備への逃げ腰な姿勢を改め十分な予算と人員を確保し着実に進めよ。
    区長 区民生活を支える道路整備を重要政策と考え強い決意で臨む。
  • 本庁舎等整備遅滞への責任の追及
    質問 
    本庁舎等整備が施工者の計画の甘さが原因で、完成が半年も遅れる事態になったことは遺憾だ。区に過失がないのであれば被る損害は一切譲歩せず賠償を請求せよ。
    副区長 弁護士や区法務部門と連携し、損害賠償などを求めていく。

公明党世田谷区議団 岡本 のぶ子

  • 税金の使い道への区の説明責任質問 健全な財政を維持するためには区民目線で区の事業をチェックする仕組みが必要だ。貴重な税金の使い道を正しく評価するため、第三者による外部評価を導入せよ。
    政策経営部長 外部の意見も生かし客観性のある評価につなげる。
  • 防災意識を高めるイベントの開催
    質問 本年は関東大震災から100年の節目であり、この機を区民の防災意識向上に生かすことが重要だ。震災の記録や初期消火の手順などを学べる防災イベントを開催せよ。
    危機管理部長 訓練も含めた親子で楽しめるイベントを開催する。
  • せたがやペイの普及促進策
    質問 せたがやペイが地域通貨となるよう工夫が必要だ。地域コミュニティー活動などへの参加時にポイントを付与するなど、日常的な活動とリンクさせ普及を図れ。
    副区長 区民活動とリンクした地域通貨的な活用の拡大に努める。
  • 給食費完全無償化の恒久的な実施
    質問 区は財源を理由に6年度以降の完全無償化は改めて検討することとした。行財政改革を断行し、恒久化に向けた財源を確保せよ。
    副区長 税外収入など財源確保の検討を進め区長の判断を仰ぐ。
  • 区内企業の人材確保支援
    質問 我が会派は建設業やIT企業などの人材確保に悩む中小企業を支援するため、都の奨学金返還支援事業への上乗せ補助を求めてきた。検討は進んでいるのか。
    経済産業部長 都と連携した事業を検討しており協議を続けている。
  • 健康寿命延伸に向けた取組の推進
    質問 健康寿命の延伸には高齢者の外出機会を増やすことが大切だ。健康増進や孤立防止などを目的とした区事業で使用できる「高齢者いきいきクーポン券」を発行せよ。
    高齢福祉部長 外出支援のメニューをまとめ機会創出に取り組む。
  • 公共交通不便地域解消の加速化
    質問 交通不便地域対策として砧地区で取り組むデマンド型交通の実証運行に区は最大3年の時間を要すると言う。評価検証を順次進め、早急に他地区の対策も進めよ。
    道路・交通計画部長 1年間の実証の後、他地区への働きかけも検討する。
  • 補聴器購入費助成制度の検討状況
    質問 我が会派は18歳以上の中等度難聴者の就労と65歳以上の高齢者の生活を支援するため補聴器購入費助成制度創設を求め、区は検討すると答えた。進捗状況を示せ。
    副区長 6年度の実施に向けた検討を進め、改めて議会に報告する。
  • 不登校特例校分教室の早急な増設
    質問 不登校特例校分教室は利用希望者が増加しており、拡充は急務だ。希望者を確実に受け入れられるよう、学校以外の公共施設も最大限に活用し早急に増設せよ。
    教育長 複合型施設での開設も視野に入れ、早急に検討を進める。

立憲民主党・れいわ新選組世田谷区議団 桜井 純子

  • 今後を見据えた保健所体制の強化
    質問 新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行した。今後新たな感染症の拡大に備えるため、これまでの対策で見えた課題などを整理し保健所体制維持に努めよ。
    副区長 保健所体制の維持と強化に努め、新たな感染症に備える。
  • 区が果たすべき福祉の公的責任
    質問 区民福祉の向上は区の最大の責務だ。全支所への介護指導職の配置など、福祉の公的責任を果たすための体制整備に注力せよ。
    副区長 民間福祉事業者とも連携しセーフティネットの役割を担う。
  • 保育士の労働環境の改善
    質問 
    保育園で起きる虐待問題の一因として保育士の厳しい労働環境が挙げられる。区は保育士の人権を守るため処遇改善に尽力せよ。
    子ども・若者部長 保育士確保の迅速化や事務改善への助言などを行う。
  • 教育大綱はインクルーシブ視点で
    質問 
    不登校特例校等を設置し子どもを既存の学校から切り離すのではなく、学校現場が変わり全ての子どもが共に学び育つインクルーシブな視点の教育政策が必要だ。
    教育長 インクルーシブ教育を学校の共通理念として浸透させる。
  • 競争的ではない教育政策のあり方
    質問 教育ビジョンの基本的な考え方にある「社会をたくましく生き抜く力」は競争社会を生み出し、子どもの生きづらさにつながることを踏まえた見直しを求める。
    教育総合センター長 
    教育振興基本計画の中で新たな教育目標を検討する。
  • DV被害者への支援の強化
    質問 
    DV被害者が急増しており、対策の強化が急務だ。多職種による支援体制の構築や、心のケアと自立支援を受けながら暮らせるステップハウスの普及に取り組め。
    生活文化政策部長 様々な支援機関との連携により体制の充実を図る。

日本維新の会・無所属・世田谷行革110番 ひえしま 進

  • 4期目となる区長の多選への認識
    質問 
    区長は組織の硬直化などを理由に多選に否定的な姿勢であったが、新聞社の調査には何期でも構わないと回答するなど主張に一貫性がない。区長の真意を示せ。
    区長 具体的な期限を示すことが難しく何期でも構わないと答えた。
  • 行財政改革に向けた区長の決意
    質問 
    物価高騰に区民が苦しむ今、区長自らが身を削って行財政改革に取り組む必要がある。退職金を辞退するなど、区長の覚悟を示せ。
    区長 私が区長に就任した時点から退職金や給料を引き下げている。
  • 区立中で起きた体罰事件への謝罪
    質問 
    区立中で教師が生徒の首を絞めるなどの暴力を振るい、心身に深い傷を負わせる事件が発生した。教育長はこの事態を重く受け止め、生徒と保護者に謝罪せよ。
    教育長 
    学校管理下で生徒がけがをしたことを深くお詫びする。
  • 安全安心な教育環境の確保
    質問 区立小で教師が児童に暴言を繰り返し精神的に追い詰める事案が起きた。教育長は不安を抱く子どもや保護者の声に耳を傾け、安全安心な教育環境を確保せよ。
    教育長 
    子どもの成長を支える学校組織となるよう全力を尽くす。
  • 本庁舎整備の遅延に伴う区の対応
    質問 
    今般の本庁舎等整備工事の工期再延伸は区民の利益を損なう重大な事態だ。着工以降、区は適切に工程を管理してきたのか。
    庁舎整備担当部長 
    工事の遅れに対し施工促進の指示などを行ってきた。
  • 寄附金を活用した動物愛護の推進
    質問 
    人と動物との共生社会の実現に向け、動物愛護施策を推進するための基金を創設すべきだ。区内外から広く協力を得られるよう、ふるさと納税を活用し寄附を募れ。
    保健所長 
    寄附の活用策を検討し5年秋以降に募集を始める予定だ。

日本共産党世田谷区議団 中里 光夫

  • 4期目の区長の基本姿勢を問う
    質問 今般の区長選は保坂区政が取り組んできた命、暮らし、平和を守る政策が評価された結果だ。区民の期待に応えるため、区長は今期の区政運営をどう進めるのか。
    区長 区民に寄り添う参加と協働により区政を推進する決意である。
  • 学校給食費無償化の継続を
    質問 
    区が行った学校給食費無償化は区民に歓迎されている。教育費の負担軽減を求める区民の声を受け止め、来年度以降も継続せよ。
    副区長 財源の課題や無償化の意義を整理し、区長の判断を仰ぐ。
  • 若者が希望を持てる社会の実現を
    質問 進学のために奨学金を借り、卒業後の長期返済に苦しむ若者は少なくない。未来に希望を持てる社会を築くため、低所得世帯などを対象に給付型奨学金を実施せよ。
    副区長 高校2年生世代の生活実態調査を実施し、課題を整理する。
  • 区政運営の基本的指針の在り方
    質問 次期基本計画骨子では子どもや若者を中心に据える一方、高齢者や障害者などへの支援の視点が欠けている。計画に位置づけよ。
    政策経営部長 誰もが安心して暮らせる取組となるよう位置づける。
  • 参加と協働による気候危機対策を
    質問 区が目指す温室効果ガス排出量実質ゼロを達成するには、区民や事業者の協力が不可欠だ。両者と共に取組を進める体制を構築し、実効性のある施策を展開せよ。
    環境政策部長 区民や事業者との協働の場を広げ取組を加速する。
  • ジェンダー平等の推進を
    質問 性別による差別や男女の賃金格差などの解消には、地域全体の意識改革が必要だ。区民や民間企業の参加と協働の下、ジェンダー平等に向けた取組を推進せよ。
    生活文化政策部長 区民や団体、事業者の参加を得ながら推進していく。

(補足)代表質問や一般質問では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • 支所=総合支所

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