令和3年第3回区議会定例会 代表質問

最終更新日 令和3年11月13日

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9月15日の本会議で、4名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。

自由民主党世田谷区議団 石川 ナオミ議員

  • コロナ患者受入れの施設拡大要請
    質問
    感染爆発により宿泊施設で療養が必要な人も自宅療養を強いられ亡くなる例が相次いだ。区内感染者が可能な限り施設入所できるよう早急に都との協議を進めよ。
    副区長 利用可能数急減に危機感を持ち都に再三改善を求めている。
  • パラスポーツによる共生社会実現
    質問 東京2020大会のレガシーとしてパラスポーツを区に根づかせるべきだ。大会で高まった機運を生かし、ボッチャなどを通して普及啓発を進め共生社会を実現せよ。
    スポーツ推進部長 パラスポーツを通じて障害理解を深め実現を目指す。
  • 建設業発展に資する入札制度改革
    質問
    今回示された制度は、基準価格未満の場合に評価が下がる仕組みのため低価格入札の抑制が期待できる。労働者を守り建設業発展につながるよう実効性を高めよ。
    副区長 4年度からの試行実施に向け事業者に丁寧に周知していく。
  • 旧池尻中跡地活用の進め方
    質問
    旧池尻中跡地活用を具体性に乏しい制度設計のまま、議会との合意形成もなく進める区の姿勢は疑問だ。収益性や公益性を踏まえた事業計画を区民に明確に示せ。
    区長 区民や議会の理解が得られるよう丁寧な説明と議論に努める。
  • 実施計画策定に当たっての視点
    質問 区は未来つながるプランと称し次期基本計画への橋渡しとなる実施計画を検討中だ。感染症や自然災害、DXの趨勢(すうせい)を見極め目指す将来像から逆算して策定せよ。
    区長 10年後の区の将来像を意識しながら具体的な取組を検討する。
  • 地域行政制度の展開における課題
    質問
    地域行政は地域住民の支えなくして成り立たない。町会自治会の世代交代やコミュニティーの希薄化などの課題を踏まえ区はどのように地域行政を展開するのか。
    副区長 まちづくりセンター機能の充実強化を図り地域を支えたい。
  • 計画的かつ着実な学校改築の実施
    質問
    学校改築は巨費を要するが、教育環境の改善や区内経済への波及効果などの点から財政見通しが不透明でも先送りにすべきでない。将来へのツケとせず着実に進めよ。
    教育長 あらゆる創意工夫を行い、90校の計画的な改築に取り組む。
  • 斜面地の崩落事故防止への取組
    質問
    近年多発する局地的豪雨は斜面地を崩落させ隣家などに被害が及ぶおそれがある。豪雨対策行動計画改定版に斜面地崩落による危険性を明記して区民に周知せよ。
    豪雨対策推進担当参事 ハザードマップによる適切な周知を計画に盛り込む。
  • 千歳台交差点への横断歩道の設置
    質問
    千歳台交差点での歩行者の安全確保は長年の課題だ。歩車分離式信号機や歩道橋へのエレベーター設置が実現困難ならば、横断歩道の新設を都などに強く求めよ。
    土木部長 具体的な検討について警視庁や都に積極的に求めていく。
  • ICT教育での学校間格差の解消
    質問
    区のICT教育では、教員のタブレット活用の習熟度によって格差が生じている。区は現場任せにせず学校や家庭から実態を調査してサポート体制を強化せよ。
    教育政策部長 学校訪問での指導助言などで支援体制を強化する。
  • 障がい者が安心できる環境の整備
    質問
    障がい者が安心して地域で過ごすには活動や生活の場となる施設の拡充が必要だ。検討中の障がい者の理解促進や差別解消に係る条例を施設整備促進につなげよ。
    副区長 条例化を機に新規整備や運営事業者支援などに一層努める。
  • 待機児解消後の保育施策の方向性
    質問 区は2年4月に待機児童ゼロを達成した一方で、施設過多により経営困難な民間施設も存在する。需給の見極めが肝要な今後の保育施策をどのように進めるのか。
    区長 保育定員の適正化や子育て支援策の充実などの取組を進める。

公明党世田谷区議団 津上 仁志議員

  • 若年層へのワクチン接種の促進
    質問 コロナワクチンの若年層の接種率向上に一層力を入れるべきだ。若者が多い三軒茶屋や下北沢での専用会場の開設や既存会場での夜間休日予約枠の拡大を図れ。
    区長 若者に合った接種の時間帯や場づくりなどを工夫して進める。
  • 酸素療養ステーションの増設
    質問
    コロナ禍での医療逼迫(ひっぱく)の再来を見据え自宅療養者の命を守る体制を強化すべきだ。容体が悪化した自宅療養者に酸素投与を行う酸素療養ステーションを増設せよ。
    副区長 病床数を拡大した新たなステーションを開設する予定だ。
  • 不登校特例校開設への道筋
    質問
    区は不登校特例校設置の前段階となる分教室を開設予定だが、生徒数が定員に満たず分教室から学校への移行が難航する自治体もある。移行に向けた道筋を示せ。
    教育長 移行作業の中で着実に課題解決し魅力ある特例校を目指す。
  • 民間委託した図書館の効果検証
    質問
    持続可能な区政運営に向けて始まった図書館民営化の効果を区直営館と比較し十分に検証すべきだ。新公会計制度によるフルコスト分析や区民満足度調査を行え。
    教育長 コスト分析や区民の要望を踏まえ評価検証を着実に行う。
  • 私立保育園の存続に向けた対策
    質問
    0~2歳児の欠員がこのまま続けば私立園は経営難で閉園してしまう。区立園の定員減や3~5歳児保育への特化など、定員調整を行い私立園の存続に尽力せよ。
    副区長 区立園新設の先送りや定員減などの定員調整を進めていく。
  • BOP(ボップ)民営化への検討状況
    質問
    さきの議会で新BOP(ボップ)民営化を求める我が会派の質問に対し、区は9月に今後の方向性を取りまとめると答えた。進捗状況を示せ。
    子ども・若者部長 時間を要しているが検討を進め今後結果を報告する。
  • 浸水想定区域での要支援者の対応
    質問
    多摩川の洪水に備え浸水想定区域に住む避難行動要支援者が避難しやすい身近な高層施設が必要だ。学校の高層化や玉川高校跡地への施設整備などに取り組め。
    危機管理部長 適切な階数の設定などは重要であり今後検討する。
  • 土砂災害対策の強化
    質問
    盛土が原因で起きた熱海市の土砂災害を教訓に区でも土砂災害警戒区域への早急な対策が必要だ。区内にある盛土や擁壁などを定期的に点検し安全を確保せよ。
    副区長 水防態勢での現地確認や専門家による定期点検をしている。
  • 食のネットワーク拠点の整備
    質問
    子ども食堂や被災者に安定的に食を提供できる体制が必要だ。寄附された食糧を保管し配送するロジ・ハブ拠点を玉川野毛町公園などに整備し官民連携で運営せよ。
    危機管理部長 民間の食の支援状況などを踏まえ可能性を検討する。

世田谷立憲民主党区議団 桜井 純子議員

  • 将来を見据えた保健所の体制強化
    質問
    コロナ対応を進める中で保健所機能の脆弱(ぜいじゃく)性が露呈した。コロナ禍を教訓に防疫感染症対策や公衆衛生体制の見直しを図ることで、今後の体制強化につなげよ。
    区長 コロナ後も感染症などに臨機応変に対応できる体制をつくる。
  • 区政が目指すべき将来像の明確化
    質問
    策定中の未来つながるプランで区政の目指す方向性を示すことが重要だ。世界的に取組が進むインクルーシブ社会実現やジェンダー主流化をプランに明記せよ。
    区長 10年後を見据え地域共生社会の実現に向けた施策を進める。
  • インクルーシブ教育実現の具体策
    質問
    区は障害の有無を問わず共に学ぶインクルーシブ教育実現を明言してきた。絵空事とせず教育ビジョン調整計画で具体策を示せ。
    教育長 教員を対象としたガイドライン策定など具体的取組を示す。
  • ヤングケアラー支援の早期実施
    質問
    家族の介護を担う子どもの中には、進学や就職を諦めたり、心身の不調などの課題を抱える例が多い。支援が後手に回らないよう早急に実態調査し対策を講じよ。
    高齢福祉部長 実効性ある支援に向け調査の実施を早急に検討する。
  • 手話言語の在り方に係る条例制定
    質問
    区は手話言語の在り方を含めた障害者差別解消への条例を策定中だ。手話文化を認め言語として理解されるよう個別条例とせよ。
    障害福祉部長 当事者や家族などの意見を聞き課題整理し検討する。
  • 気候危機への区の対応
    質問 深刻化する気候変動に対し、国はプラスチックの資源循環を目指している。区は新設した気候危機対策会議で焼却処分してきたプラスチックの分別回収を検討せよ。
    副区長 対策会議を活用し、全庁を挙げて課題解決に取り組む。 

無所属・世田谷行革110番・維新 大庭 正明議員

  • 区の非効率なコロナワクチン接種
    質問
    我々が6月議会で区のワクチン接種速度の遅さを指摘したにも関わらず、区は8月下旬まで国基準の接種所要時間3分を超えた4分で接種を続けた。なぜか。
    区長 ワクチン供給数が不確定な中で改善しようにもできなかった。
  • 公共施設整備のむやみな先送り
    質問 区長は財政黒字化を糊塗(こと)するため必要な公共施設整備を先送りしている。手当たり次第に施設を長寿命化するだけの整備方針で合理性や安全性を確保できるのか。
    施設営繕担当部長 施設の老朽化を踏まえ可能な場合は長寿命化を図る。
  • DX推進による行政サービス向上
    質問
    渋谷区はデジタル技術を活用し区民が来庁しなくても済むような行政を目指しDXを推進している。これを模範に区も取り組め。
    副区長 5年度を目標に庁内情報基盤の具体的な見直しを進める。
  • DX推進とデジタル弱者対策
    質問
    DX推進に際しデジタル機器に不慣れな高齢者などへの配慮が必要だ。住民と行政のつなぎ役として活躍する民生委員の確保に向け報酬など具体的な検討を行え。
    保健福祉政策部長 人同士のつながりによる活動の充実に向け支援する。
  • 教員のいじめ認知能力への認識
    質問
    区はいじめ認知件数が都平均より極端に低い資料を基に教員のいじめ認知能力不足と決めつけ、いじめ防止基本方針を改定した。認知件数は能力不足の表れなのか。
    教育長 各区のいじめの定義の違いから生じているものと考える。
  • スピード感のない区長の区政運営
    質問
    区政運営にはスピード感が必要だが、保坂区政ではどの施策かを例に挙げるまでもなく全てが遅れている。区長の認識を示せ。
    区長 財政などを維持しながら全体のバランスを図り決定してきた。 


代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。

  • 東京2020大会=東京2020オリンピック・ パラリンピック競技大会
  • 環境リノベ事業=環境配慮型住宅リノベーション推進事業
  • うめとぴあ=梅ヶ丘にある全区的な保健医療福祉拠点の愛称
  • 支所=総合支所

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