平成31年第1回定例会 代表質問
最終更新日 平成31年4月27日
ページ番号 165621
2月20日及び21日の本会議で、5名の議員がそれぞれの会派を代表して質問を行いました。その一部を要約してお伝えします。
- 自由民主党世田谷区議団=和田 ひでとし議員
- 公明党世田谷区議団=諸星 養一議員
- 世田谷立憲民主党・社民党区議団 =風間 ゆたか議員
- 日本共産党世田谷区議団=中里 光夫議員
- 無所属・世田谷行革110番・プラス=大庭 正明議員
自由民主党世田谷区議団 和田 ひでとし議員
- 将来人口動態を見据えた区政運営
質問 持続可能な区政運営に向け、今後訪れる区内人口の減少を見据えた対策が不可欠だ。三世代同居や親族との近居など、子育て世代の定住を促進する施策を展開せよ。
区長 地域コミュニティーを活性化するための政策に注力したい。 - 景気後退に備えた財政基盤の確立
質問 リーマンショックなどの不況時は特別区民税などの減収に伴い区財政が逼迫した。これを教訓に、基金への積み立てにとどまらず一層強固な財政基盤を確立せよ。
副区長 事業経費の削減など、財政の持続可能性の確保に注力する。 - 実効性ある行財政改革
質問 区は新たな政策課題に対応するための財源を創出する責務があるはずだ。全事業の成果や手法を分析し、廃止縮小も辞さない覚悟で実効性ある行財政改革を行え。
副区長 事業の廃止縮小や改善など、多様な行政経営改革を進める。 - 児童相談所の移管に係る体制強化
質問 児童相談所の移管に際し、区は人材の確保はもとより、運営経費の財源の担保をとることが重要だ。都との協力体制の構築に向け、各部局との協議に全力で臨め。
区長 子どもの安全と生命を最優先に据え都との体制を築いていく。 - 区内産業の発展に向けた取り組み
質問 区内事業者の景況感は厳しく、予断を許さない状況であり、東京2020大会後の景気落ち込みも懸念される。区内産業の持続的な発展に向け、経済政策を強化せよ。
副区長 価値と豊かさを創造できる地域経済づくりなどを進める。 - 若者が活躍する地域活性化策
質問 住宅都市世田谷としての魅力を一層高めるべきだ。若者が地域経済の担い手となれるよう、商店街の空き店舗での起業を支援するなど、区内産業の活性化を図れ。
経済産業部長 若い世代が活躍し、暮らし続けられる世田谷を目指す。 - 公共施設等総合管理計画の改定
質問 区立校体育館の緊急耐震補強工事などの需要増に伴い、公共施設等総合管理計画は実態と乖離している。適切な更新経費を算出し実効性の高い計画に見直せ。
副区長 新たな課題や経費上昇を反映すべく2019年度に計画を見直す。 - 退職自衛官の危機管理監への配置
質問 災害に強いまちづくりは自治体の責務だ。全国で多発する大規模自然災害を踏まえ、災害対策に精通している退職自衛官を危機管理監として早急に配置せよ。
危機管理室長 総合的見地のある人材活用を含め体制構築に努める。 - 地区防災計画の区民周知の徹底
質問 地区の防災力を高めるためには区民一人ひとりの防災意識の向上が不可欠だ。防災塾を通じて地区防災計画の検証に努めるとともに、住民への周知を徹底せよ。
危機管理室長 リーフレットの配布や防災塾への参加を働きかける。 - 高齢者の在宅生活の介護基盤強化
質問 高齢者の在宅生活を支える介護基盤の強化が急務だ。北沢を初めとする小規模多機能型居宅介護施設の未整備地域では多様な手法を駆使し早急に整備促進を図れ。
高齢福祉部長 公有地活用や整備費補助による民有地整備も進める。 - 10連休中の行政サービスの周知
質問 天皇の即位に伴い2019年のゴールデンウィークは10連休となる。連休中の区民生活に支障が出ないよう、窓口の開設日時や休日保育の実施日などの周知を徹底せよ。
政策経営部長 窓口や施設の開設、休業日などの周知を徹底する。 - 教育関連経費の拙速な負担軽減策
質問 区が示した給食費の負担軽減策は食材料費を保護者負担とする国の方針と逆行する。幼児教育無償化と整合を図らずに、拙速に31年度予算に計上した理由を示せ。
副区長 子育て支援策として教育における保護者の負担軽減を図る。
公明党世田谷区議団 諸星 養一議員
- 幼児教育の全面無償化
質問 国は幼児教育無償化の動きとして副食費の免除対象世帯を拡大予定だ。国の動向を踏まえ区は保護者のさらなる負担軽減に向け、食材料費の全面無償化に踏み切れ。
区長 将来の財政負担も踏まえ、関係者などの意見も聞き検証する。 - 学校給食費無償化の丁寧な周知
質問 所得制限つきではあるが、区が学校給食費無償化を31年度予算案に反映したことを評価する。無償化の対象が中間所得者層までとなることを保護者へ周知せよ。
教育長 全保護者に外国語版も含め案内チラシを配布し周知する。 - 新BOP学童クラブの時間延長
質問 区は、新BOP学童クラブの運営時間延長に係るモデル事業を5つの区立小で実施する予定だ。モデル実施後、さらに拡充せよ。
子ども・若者部長 モデル事業を検証し、今後の展開を明らかにする。 - 夜間保育を行う認可保育園の開設
質問 夜間保育に対応できる認可園の整備が急務だが、区は休日保育の実施園を2019年度に拡充する一方で、夜間保育の具体策は示していない。開設に積極的に取り組め。
保育部長 夜間保育のあり方の検討を重ね2019年度中に方向性を示す。 - 姉妹都市提携の拡大
質問 小中学生の国際交流の機会を拡充すべきだ。区が進めているフィンランドや台湾などとの友好交流を、教育分野での交流も踏まえた姉妹都市提携へ発展させよ。
生活文化部長 市民交流を発展させ自治体交流のあり方を検討する。 - 入居支援事業の対象拡大
質問 区は国の補助を活用した家賃低廉化補助事業を始めたが、成約数はわずか1件だ。活用拡大に向け、対象をひとり親家庭だけでなく高齢者や障害者へも拡大せよ。
都市整備政策部長 制度や運用面での課題を国や都に対し伝えている。 - 認知症者支援に係る条例の制定
質問 我が党は大介護時代の到来を見据え、認知症者支援に係る条例を制定するよう再三訴えてきたが、区の積極的姿勢が見られない。条例制定への区長の決意を示せ。
区長 関係者の意見を広く取りまとめ、条例制定への歩みを進める。 - 映像発祥のまち世田谷の推進
質問 区にはサザエさんなどのゆかりのあるキャラクターが多いが、十分生かせていない。映像発祥のまち世田谷として当該資源を生かした観光戦略を世界に発信せよ。
経済産業部長 キャラクターと連携したPRなどに早急に取り組む。 - 建設業の人材確保支援の充実
質問 建設業での人材確保が急務となる中、区の就労支援事業を通じて建設業に就職する若者は少ない。仕事の魅力を積極的にPRするなど、人材確保支援を充実せよ。
経済産業部長 建設業の人材確保に向け積極的に取り組んでいく。
世田谷立憲民主党・社民党区議団 風間 ゆたか議員
- 「RE100」 実現に向けた宣言
質問 エネルギー施策への区民理解を一層進めるためには推進目標の設定が必要だ。100%再生可能エネルギーでの事業運営を目標に掲げる「RE100」自治体を宣言せよ。
区長 自治体版「RE100」の実現を目指し、しっかりと取り組む。 - フリーランサーへの支援充実
質問 民間の副業解禁の拡大により区内でもフリーランサーの増加が見込まれる。フリーランサーが事業を拡大することによる雇用の創出を見据え、支援策を充実せよ。
副区長 法人化などの支援を充実し、新たな雇用の創出につなげる。 - 参加と協働で進める国際化の推進
質問 国際交流を文化財団に丸投げする区の姿勢は容認できない。参加と協働で国際交流を進めるため、担い手としての育成も視野に、学生団体やNPOなどに委託せよ。
生活文化部長 担い手の育成に向け財団内に専管組織を新設する。 - 大災害に乗じた犯罪への対策
質問 大規模災害の混乱に乗じた犯罪への対策を強化すべきだ。避難所での性犯罪防止策や在宅避難者への注意喚起などに取り組め。
危機管理室長 地域コミュニティーを通じた対策や啓発に取り組む。 - 保育待機児解消計画の見直し
質問 現在の区の保育施設整備目標では2020年4月の待機児解消は不可能だ。整備数を大幅にふやすのが難しいならば、2021年の解消実現に向けた現実的な計画を示せ。
保育部長 2020年4月の待機児解消を目指して全力で取り組んでいく。 - 区立校での体罰防止の推進
質問 教員による児童生徒への体罰や言葉での暴力は、いかなる状況下であっても許されない。区立校での体罰防止に全力で取り組め。
教育政策部長 児童生徒を尊重する教員の人権意識を高めていく。
日本共産党世田谷区議団 中里 光夫議員
- 区民の暮らしを守る区政の展開
質問 国保料や介護保険料の値上げなど、社会保障の後退により区民生活はますます厳しさを増している。区政は何に取り組むか。区民のくらしに対する認識はどうか。
区長 区民の暮らしと福祉の前進に向け、先頭に立って取り組む。 - 介護基盤の整備目標の引き上げ
質問 高齢者人口は今後も増加が見込まれており、現状の区の特養ホーム整備計画では不十分だ。介護基盤の整備目標を引き上げよ。
区長 区民ニーズを十分把握し必要に応じて整備目標見直しを図る。 - 子どもの命を最優先で守る区政
質問 行政が虐待を把握していながら児童の命が失われる悲痛な事件が野田市で起きた。これを教訓に、区政全体で子どもの命を守ることを最優先にした体制をつくれ。
区長 子どもの命と人権を最優先に守るまちの実現に向け牽引する。 - 従来の枠を超えた産業政策を
質問 消費税増税で消費は落ち込んでおり中小企業や商店街は衰退してきた。個店への支援を含め従来の枠を超えた産業政策を講じよ。
副区長 区民生活を支える区内産業の発展と労働環境の充実を図る。 - 行政経営改革への区長の考え方
質問 行政経営改革は、区民負担増や福祉サービスの切り捨てでなく、効率的な区政運営と国への働きかけで新たな財源を作る努力を進めることだ。区長の考えを示せ。
区長 自治の推進と独自性ある自治体経営の確立に向けて進める。 - 住民自治の発展に向けた条例制定
質問 区は地域行政制度の条例化を検討中だ。本庁と地域と地区の位置づけだけでなく、地域で問題を解決する体制構築や地域の声を区政に反映する仕組みを盛り込め。
地域行政部長 地域一体でまちづくりに取り組む姿勢を明確にする。
無所属・世田谷行革110番・プラス 大庭 正明議員
- 外環道式典を欠席した区長
質問 区長が1月の外環道式典を欠席した真の理由は、同日に開催された共産党の会合への出席にある。公私混同して公務よりも選挙対策を優先したということか。
総務部長 国の依頼時点でほかの区事業への出席を調整済みだった。 - 国保料催告書に係る不祥事の真因
質問 区が国保料催告書の金額を誤ったまま送る不祥事が起きたが、区長は招集挨拶で言及しなかった。こうした無責任な姿勢が職員に影響し不祥事を招いたのではないか。
区長 大変申しわけなく区政の責任者として重く受けとめている。 - 児童相談所移管への区長の覚悟
質問 児童相談所の移管を受ければ子どもの生死に直結する重大な判断を区が行うこととなる。無責任な政治姿勢で行政の劣化を招いた区長にその重責を果たせるのか。
区長 強い決意とリーダーシップを持って設置と運営に取り組む。 - 地方分権の一層の推進
質問 児童相談所移管は地方分権を一層進める好機だ。児童相談所関連経費の都区財調制度での算定を実現し、教員の人事権移譲などさらなる分権の推進につなげよ。
副区長 23区の実情に合った制度を目指す視点で財調協議に臨む。 - 区長の国政復帰の可能性
質問 区長に今夏の参院選立候補の依頼があったと聞く。「何度でもよみがえる男」として国政に復帰するまさかの事態はあり得るのか。
区長 区政の充実に全力を傾けると決めておりまさかの心配はない。 - 区長の政治姿勢の改善
質問 区長の公私混同と無責任な行動が職員に悪影響を与え近年の不祥事頻発を招いたことは明白だ。区長は猛省し、政治姿勢を改めよ。
区長 慢心することのないよう今回の指摘を踏まえて自戒する。
(補足)代表質問や一般質問、会派意見では下記のとおり省略表記を使用しています。
- 保育部長=保育担当部長
- 清掃一組=東京二十三区清掃一部事務組合
- 財調制度=財政調整制度
- 東京2020大会=東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
- 支所=総合支所
関連リンク
このページについてのお問い合わせ先
区議会事務局
電話番号 03-5432-2779
ファクシミリ 03-5432-3030