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FMラジオ区提供番組「区長の談話室」紹介・平成29年6月の「区長の談話室」(ゲスト:遠藤望氏、河合岳夫氏)

更新日:平成29年6月12日

ページ番号:0124227

  

「区長の談話室」とは

コミュニティFMラジオ局「エフエム世田谷」では、世田谷区提供番組「世田谷通信」の中で、保坂区長がゲストと対談する『区長の談話室』を放送しています。

毎回、様々な分野に精通するゲストをお迎えして世田谷の魅力や今後の区政について様々な角度からお話していきます。

放送日時 

毎週第1・2日曜日 午前11時30分~正午

(補足)第2日曜日は再放送です。

平成29年6月の「区長の談話室」

6月4日・11日放送 区長の談話室 「世田谷美術館の魅力!~エリック・カール展」

(補足)11日は4日の再放送です。

 今回の放送では、世田谷美術館で7月2日(日曜日)まで開催されている「エリック・カール展」をご紹介するとともに、世田谷美術館の魅力などについて、河合岳夫氏(世田谷美術館副館長)をゲストに迎え、お話を進めていきます。

 オープニング

  • (区長)今日も良く晴れていますね。
  • (パーソナリティ)本当に良いお天気になりました。区長、私達は、今日は砧公園の中にあります世田谷美術館の前に来ているのですけれども、この美術館の中で今、展覧会が開催されているということで。
  • (区長)エリック・カール展ですね。話題集中の。
  • (パーソナリティ)もう本当に沢山の方がいらしてくださっているこの展覧会なのですが。区長、エリック・カールさんの絵本はどうですか。
  • (区長)うっすらとした記憶しかなくて。この展覧会で初めてご本人とも会いましたし、オープニングでね。じっくり見せて頂いて素晴らしいなと思っています。
  • (パーソナリティ)では早速、今日はもう一度ゆっくりと中のほうを、リスナーの皆さんにもご紹介していきたいと思います。よろしくお願いします。
  • (区長)行きましょうか。
写真6月放送
(左から遠藤氏、区長、河合氏、パーソナリティー)

「エリック・カール展」の見どころ紹介

  • (パーソナリティ)ではゲストをご紹介しましょう。世田谷美術館学芸部企画担当マネージャーの遠藤望さんです。よろしくお願いいたします。
  • (遠藤氏)よろしくお願いいたします。
  • (パーソナリティ)遠藤さんにはエリック・カール展の見どころをご紹介して頂きたいと思います。遠藤さん、エリック・カールさんはどのような人なのでしょうか。
  • (遠藤氏)そうですね。アメリカを代表する絵本作家で、きっと皆さん「はらぺこあおむし」という有名な絵本をご存知かと思いますが、これを作った絵本作家ということになります。
  • (パーソナリティ)今回の展覧会なのですが、特徴というのはどういったところになるのでしょうか。
  • (遠藤氏)エリック・カールの絵本の原画、そして作品を、エリック・カール絵本美術館から160点集めて展示するという、これまでにないエリック・カールの大回顧展ということになります。展覧会は二つのパートに分かれておりまして、第一部でエリック・カールの絵本の世界を、第二部ではエリック・カール自身の生涯をご紹介するという仕立てになっています。
  • (パーソナリティ)では早速館内のほうを廻りながら、色々とお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願い致します。
  • (区長)遠藤さん、ご案内よろしくお願いします。
  • (遠藤氏)よろしくお願い致します。
  • (区長)連休に来たんです。ものすごく親子連れがいっぱいで、人垣の隙間から頭と頭の後ろから見せて頂ましたけれど、今日は開館前で、ちょっとじっくり教えて頂きたいなと思います。
  • (遠藤氏)そうですね。はい。
「だんまりこおろぎ」の前で
  • (パーソナリティ)ではまず遠藤さん、最初のコーナーなのですが、こちらの絵はどういったものでしょうか。
  • (遠藤氏)「動物たちと自然」というコーナーで、今ご紹介しようとしているのは「だんまりこおろぎ」という絵本です。
  • (区長)なぜ「だんまり」なんですか?
  • (遠藤氏)まずこちらの表紙絵なのですけれども、こおろぎの子ども、坊やなんですが、こおろぎの坊やが最初上手く「リリリリ」と鳴けないんですね。それで、色んな昆虫に会っていきながら成長していって、最後に鳴けるようになるという、そういう筋立てです。
  • (区長)体は横向きなんだけど、頭を読者のほうに向けて、ちょっと語りかけているみたいな独特の構図ですね。
  • (遠藤氏)昆虫は、エリック・カールにとって動物と同じくらいとても重要な、得意とするテーマでして、彼は子どもの頃、お父さんと一緒に森の中を散歩しながら、自然というか、虫たちに出会って、それで昆虫を自分の絵本のテーマに選ぶことが多いんですね。
  • (区長)この「だんまりこおろぎ」の体を見ても、緑色にさっと塗ってあるんじゃなくて、実に色んな色が交じり合って。
  • (遠藤氏)そうですね。エリック・カールの絵本というのは「コラージュ」という技法、つまり色紙を切って形を作っているんですけれども。
  • (区長)えっ、これは貼っているのですね。
  • (遠藤氏)そうです。薄い、後でその紙の本物をぜひご覧頂きたいと思いますけれども、その紙を作るところから始まるんです。ですから非常に微妙な色合い、これは実は印刷ではなかなか再現が難しいと思いますから、今回の原画でじっくり味わって頂きたいところですね。
  • (区長)右の目と左の目も微妙に色が違うように見えますね。
  • (遠藤氏)そうですね。
  • (区長)なんかすごく動き出しながら語りかけてくるような。
  • (遠藤氏)はい。それで、こちらをちょっとご覧ください。これは「エンドペーパー」といって、模様の紙なのですけれども、実はエンドペーパーというのは絵本の表紙を開くとまず目に入る。
  • (区長)つまり裏表紙とかいう様なものですね。
  • (遠藤氏)そうですね。それを全部絵本の物語と繋がるように作っていまして、これは実は草むらなのです。ですから、こおろぎの坊やが潜んでいる草むらがまず目に飛び込んできて、お話が始まるというふうになります。
  • (パーソナリティ)それでは続いては遠藤さん、どの作品になるのでしょうか。
  • (遠藤氏)先程、色んな虫に会って成長していくと言いましたけれども、まずバッタに出会うんですね。
  • (区長)はい。
  • (遠藤氏)エリック・カールのコラージュ、先程区長が言ってくださった技術の素晴らしいところというのは、ぜひこの羽の様子をご覧ください。
  • (区長)この半透明の微妙なところ。
  • (遠藤氏)はい。それとか、昆虫の足を本当に細密画のように、これコラージュなんです。素晴らしい技術だと思います。
  • (区長)子どもの頃とか、足を持ったら折れちゃったりしてね、そんな思い出があります。
  • (遠藤氏)そうですね。
  • (区長)ちょうど羽の薄いところから透けて空が見えるような、そんな雰囲気もよく出ていますね。
  • (遠藤氏)はい。
  • (パーソナリティ)ありがとうございます。それでは次の作品のご紹介をお願いしたいと思います。
「パパ、お月さまとって!」の前で
  • (パーソナリティ)さぁ、続いてご紹介して頂く作品なのですが、もう沢山あるので、今日は数点ですけれどもご紹介して頂きたいと思います。続いては、
  • (遠藤氏)はい。ここは「家族」というコーナーでして「パパ、お月さまとって!」という、「はらぺこあおむし」に次いで、大変日本でも人気のある絵本になっています。物語としては、エリック・カールにはお嬢さんがいるのですけれども、幼い娘さんから、ある日「パパ、お月さまとって!」という無理なお願いをされたということがきっかけになって作った絵本なのですね。それで、お父さんがお月さまを取りに行くのですけれども、まず長い長いはしごですね。
  • (区長)これね、草原があって右側にお父さんがいてはしごを抱えているのだけれども、どうもその人の身長の10倍以上はあろうかと思うはしごが、ちょうど最後までで切れています、端のところで。本当はもっと長いのかもしれないですね。
  • (遠藤氏)そうですね。すごいですね。その長いはしごを山のてっぺんから満月に向かって架けて。それで、これはお父さんが命がけで上って行くところです。
  • (区長)ロケットではなく、はしごで月に到達すると。
  • (遠藤氏)そうですね。あまりにも大きいので、お月様に「娘が欲しがっているのでどうぞ小さくなってください。」とお願いすると、だんだんお月様が三日月になっていくのですね。
  • (区長)なるほど。
  • (遠藤氏)本当の絵本では、ページが縦横に開いていって、その大きさがわかるという。
  • (区長)縮んでいく様子が。
  • (遠藤氏)そうですね。満月のところなんかは四方に開くという、面白い仕掛けの絵本です。それで、こちらは小さくなったお月様をお父さんが片手で掴んで、山のてっぺん、頂上をめがけて、下へ下へと下りて行くというところです。
  • (区長)はい。
  • (遠藤)お嬢さんには「ほら、もって帰ってきたよ。」と言ってお家に持っていくと。実は月というのは遊ぶうちに消えてしまうのですね。
  • (区長)へえ~。
  • (遠藤氏)「あら、どこ行ったのかしら。」と思っていると、ある日またお月様が空に浮かんでいるのが見つかりますという、これは月の満ち欠けを上手く活かした面白い本ですね。
  • (区長)「戻ったんだよ、空に。」ということですね。
  • (遠藤氏)そうですね。ちょっとこちらを見て頂きたいのですけれども、これは「ダミーブック」といって、絵本を作るときに絵本の作家がどういうページ立てにしようかということを考える時に作る、試作品みたいなものです。今回はこれも何点か展示していて、切り絵ではなくコラジュではなく、エリック・カールの手の仕事というのもちょっと伺い知れるようにやっています。
  • (区長)なるほど。
「パウル・クレー」の作品の前で
  • (パーソナリティ)遠藤さん、続いてなんですが。
  • (遠藤氏)ここは壁の暗い部屋ですけれども、実はここはエリック・カールが影響を受けたと思われる近代美術家達の作品を展示しています。こちらがパウル・クレーの作品なのですけれども、これは日本の美術館から借りてきたものです。エリック・カールは、実はすごく美術、特にモダンアートが大好きで、中でもパウル・クレーというのは、彼がとても尊敬する作家なのです。
  • (区長)ドイツで若い頃を過ごして、ナチスの支配下だったので、やはり自由な芸術表現とかを抑えられていた、また色も単色モノトーンに縛られていた中で、エリック・カールの色使いの素晴らしさというのは、その反動というか青年期に押さえつけられてきたものが、色んな画家に会って、種が宿っていったのかなと思います。
  • (遠藤氏)そうですね。全てが灰色の世界だったわけですけれども、その中で彼の才能を信じた美術教師がこっそり自宅に呼んで、このパウル・クレーとかあるいはアンリ・マティスという、禁じられていた作品を見せるのですね。その色彩体験というのが、実はエリック・カールの芸術の根本にあるということです。
  • (区長)最初から絵描きとしてスタートしていなくて、グラフィック、ポスターを作ったりするということから仕事を始められているので、伝える技術みたいなところもすごく巧みだなとも思います。
  • (遠藤氏)そうですね。エリック・カールは色の魔術師というふうに言われるのですけれども、その原点が、実はこのパウル・クレーとかマティスとか、もう一人フランツ・マルクにあったいうことになります。
  • (区長)秘密の部屋ですね、今回の展覧会の。
  • (遠藤氏)そうですね、はい。
「『魔笛』のための衣装デザイン」の前で
  • (パーソナリティ)さぁ遠藤さん、続いてはちょっと大きなオブジェがあるような所にやって来ました。
  • (遠藤氏)はい、実はこれは、エリック・カールがモーツァルトの魔笛というオペラの舞台美術を依頼されて作った作品の一部を持ってきています。
  • (区長)よく上演されていますよね。
  • (遠藤氏)そうですね。
  • (区長)舞台衣装も作ったということですかね。こうスケッチをしてね。
  • (遠藤氏)はい、そうですね。エリック・カールは音楽も大変好きで。モーツァルトが大好きという事で、先程のパウル・クレーもモーツァルトがものすごく好きな画家だったので、そこと関係してくるのですけれども、鮮やかな色で楽しい舞台だったと思います。
  • (区長)この色も本当に独特ですよね。鮮やかでぱっと目を引いて、でもけばけばしさはない。
  • (遠藤氏)そうですね。
  • (区長)なんかこう、心が温かくなるような。
  • (遠藤氏)人の心を楽しくするような、そんな気持ちが込められているような感じがします。
「『はらぺこあおむし』サイン入り初版本」の前で
  • (パーソナリティ)さぁ遠藤さん、ここが最後のご紹介のコーナーという事になるのですが、こちらは。
  • (遠藤氏)はい、やっと絵本が出てきましたけれども、これが実に有名な「はらぺこあおむし」の初版本なのですね。区長は「はらぺこあおむし」をご存知でいらっしゃると思いますが。
  • (区長)子どもに読んであげた記憶がうっすらとありますけど。
  • (遠藤氏)そうですか。あの、穴が開いている・・・
  • (区長)そうですよね。
  • (遠藤氏)ページの幅も変化していくという、その辺が大人気の秘密なのですけれども、実はこの「はらぺこあおむし」の初版本というのは日本で印刷、製本されているのです。
  • (区長)そういう技術が日本は優れていたということですかね、穴を開けたりですとか。
  • (遠藤氏)日本人の丁寧さということもあるかもしれませんけれども、一番の要因は、やはり、その頃のアメリカではコスト的にすごく高い本になってしまうわけですよね。
  • (区長)はい。
  • (遠藤氏)1ドル360円でしょうかね。1969年の話ですから。
  • (区長)はい。そうですね。
  • (遠藤氏)そうだとすると、アメリカではなかなか作れない。それを編集者が日本に話を持ち込んで、日本の絵本の会社が、「素晴らしいアイデアだ、なんとか実現しましょう。」ということで、日本で印刷、製本されることになったということです。
  • (区長)それが偕成社で、何百版と版を重ねてやっているのですね。
  • (遠藤氏)そうですね。でもこの「はらぺこあおむし」が日本で最初に作られたということは素晴らしいことじゃないかと思います。
  • (区長)そうですね。エリック・カールさんご自身がオープニングの時にアメリカから来日されて、美術館のセレモニーにも登場されましたよね、杖を突きながら。お年をを召しているのですけれども、表情、目とかがすごく輝いていて、「こういう作家が、すごく夢のある、また世界に対して語りかける、子ども達が最初に出会う絵だとか、物語だとかを生み出してきたんだな。」とすごく感慨深かったですね。
  • (遠藤氏)そうですね。とにかく日本が大好きで、「はらぺこあおむし」と一緒に歩んできた人生なので、今ここで、日本で、自分の人生を振り返る事ができたということなのかなと思います。
  • (区長)来日されて、日本には絵本の美術館というのが当時からあったじゃないですか。そういったことに啓発されて、自分の絵本の展示をする美術館も作ろうと考えたそうですね。
  • (遠藤氏)そうです、はい。ですので、カールにとってはやはり、これは「カールと日本」というコーナーなのですけれど、とても大事な国だということになります。
  • (区長)駆け足で見ましたけれども、展覧会の手ごたえはどうですか。
  • (遠藤氏)やはり、親子連れ、普段は美術館というと小さなお子さんにとってはちょっと敷居が高いかなと思われる方、そういう方が大勢なので楽しめるという展覧会で、皆さんに楽しんで頂きたいなと思います。
  • (区長)はい。ぜひ見に来て欲しいと思います。
  • (パーソナリティ)遠藤さん、ご案内ありがとうございました。
  • (遠藤氏)はい、ありがとうございました。

世田谷美術館の魅力と役割

  • (パーソナリティ)今日は世田谷美術館で開催されています「エリック・カール展」をご紹介しています。ここからは世田谷美術館副館長の河合岳夫さんにお話を伺っていきます。河合さんよろしくお願い致します。
  • (河合氏)よろしくお願いします。
  • (区長)よろしくお願いします。
  • (パーソナリティ)先程区長と一緒にエリック・カール展を拝見させて頂いたのですが、まず河合さんにお聞きしたいのですが、今回の展覧会はどの様ないきさつで開催されるようになったのでしょうか。
  • (河合氏)はい。まず、エリック・カールさんと日本との繋がりは非常に深くて長いものがあります。これまでもデパートなどで展覧会を開催したことが何回かある様なのですけれども、エリック・カールさんの側で、特に美術館で開催をしたいという要望があったということ、それから今回の開催は読売新聞社さんとの共催ですけれども、読売新聞社さんからのお話がきた時に、ご覧になって頂いたようにこの企画の内容が非常に豊かな芸術性を持っていまして、しかもファミリー向けの、子どもから大人まで広く楽しめるものだったために酒井館長の判断で開催を決めた次第です。
  • (区長)エリック・カールさん自身が、「デパートも良いけど、美術館という所でしっかり展示して欲しい。」という思いがあったのですね。
  • (河合氏)そういうことですね、はい。
  • (パーソナリティ)来場者もすごく多いというふうにお聞きしたのですが。
  • (区長)これは予想以上ですか?
  • (河合氏)そうですね。
  • (区長)もうとにかくショップなども入れませんでした。それから絵のところにも、大体一つの絵に20人くらいの塊の方達がいて、ぞろっぞろっとゆっくり動くので、時間がなかったので頭越しに見るような感じで。本当に大勢の方が来ていましたね。
  • (パーソナリティ)そうでしたね。
  • (河合氏)本当にありがたいと思っています。
  • (パーソナリティ)一度来た方が口コミでという感じで、恐らく増えていっているのかなというくらい、本当に素敵な展覧会ですよね。実際にお客様がいらしているのを見ていかがですか。
  • (河合氏)これまでの絵本の展覧会というのは、2008年に旧ソビエト連邦のカバコフさんの絵本の展覧会をやっておりますけれども、未就学児向けではなかったということで、今回は初めて未就学児、乳幼児を含めました家族が楽しめる内容ということなので、それだけに世田谷美術館としては授乳室を用意したり、ベビーカーを少し買い足して用意したりと、かなり今迄にないような準備を進めてきましたので、それなりに新鮮な感じで受け止めております。
  • (区長)親子連れウェルカムと。美術館というと、なかなか小さい子を連れて行くとまずいんじゃないかと。そうではないよ、これは本当に小さいお子さんから家族で見てくださいねと、そういうことですよね。
  • (河合氏)そうですね。区長が仰るように、美術館というのは本当に敷居が高いというところがありまして、今回の狙いはやはりその敷居を少しでも低くして、子どもから大人まで広く楽しめるというような展覧会にしたいというのが願いの一つです。
  • (区長)河合副館長によれば、ゴールデンウィークに3千人から4千人の来場者があったのですが、実は子どもは数えていないのですね。子どもにちょっと申し訳ないなということで。
  • (パーソナリティ)では本当はもっと多いということですね。
  • (区長)今度からは子どもも数えて頂くと、多分6千人とか7千人とかになるのかなと思います。
  • (河合氏)そうですね。
  • (区長)そして今日などは、遠藤さん、企画に当たられた学芸員さんのお話を聞くと、またまた見え方に深みが出てくるというのもありますよね。ですから、エリック・カール展を一巡して、色んな企画もありますよね。エリック・カールをさらに掘り下げるような美術館でも、そういったものに参加して頂いたり、また何回か見て、親子で、子どもの認識、見方も変わってくると思います。
  • (河合氏)そうですね。
  • (パーソナリティ)音声ガイドもとても充実していますよね。
  • (河合氏)そうですね、はい。
  • (パーソナリティ)そういったものも聞きながらぜひ皆さんに楽しんで頂きたいと思うのですが、そもそもこの世田谷美術館は世田谷区民にとってはどういう役割というふうに考えれば良いのでしょうか。
  • (区長)この美術館は、亡くなった先々代の大場啓二区長が、ご自身もとても絵を描くのが好きで、区長の仕事の傍らに随分油絵などを描いていたと聞いています。それで画家のお友達とか交友関係も多くて、美術館をぜひ作りたいというときに、都立の砧公園に区立の美術館を作るというのはとても大変だったようなんですけれども数々の難関を突破して。美術館の展示も素晴らしいけれど、窓から見える公園の木々もちょうどアートを盛り上げるような、そういう素晴らしい環境で、やはり世田谷美術館自体は、東京に数ある公共美術館の中で独特の位置と言いますか、「世田谷美術館ならこのテーマをどういう風に展示をするかな。」と美術ファンはワクワクしながら来てくれるような場所になっていますよね。
  • (河合氏)そうですね。本当に先人のご努力で実り豊かな公園の中で美術館が運営できているということで、エントランスをお入りになると大理石の梁のところに「芸術は自然と密かに協力をして人間を健全にする」という文字がラテン語で刻んであります。私は当然ラテン語を読めませんけれども、1986年以来、そういったモットーで運営をしてきておりますので、非常に自然というのは大切に思っております。
  • (区長)日曜日などに時々来ると、芝生がありましてレストランと繋がっていますので、結婚式もよく見かけますよね。
  • (河合氏)そうですね。何十組というカップルがあそこで誕生しています。
  • (区長)実はこの砧公園のすぐ隣に、世田谷区の総合運動場があります。大蔵第二運動場もあります。歩いて美術館から10分くらいですかね。こちらの方にアメリカのオリンピックの選手団がベースキャンプを置くことが決まったので、4月にちょっと行ってまいりました。
  • (パーソナリティ)はい。
  • (区長)そこで、「エリック・カール展をやっているんですよ。」と言ったら、「おっ、エリック・カールか。」とみんな喜んで盛り上がってくれましたし、アメリカ大使館の文化部長も、先般ご家族でこの展覧会を見に来たりしました。こういった選手団を迎え入れるということで、世田谷区はホストタウンということになったのですが、ホストタウンというのはやはり、もちろんスポーツは基軸だけれども、特にオリンピック・パラリンピックというと文化の交流というのがとても大事だということです。文化ということでいうと、近年世田谷美術館で印象深いのはやはり「ボストン展(ボストン美術館 華麗なるジャポニスム展)」でしょうか。
  • (河合氏)そうですね。
  • (区長)あの「ボストン展」には大勢の方がみえたのですね。
  • (河合氏)はい。16万7千人ほどご来場頂きましたので、大変大きな規模の展覧会になりました。
  • (区長)やはり、ボストンに日本の美術品がたくさんあって、その中でポスターとかになったのはモネの作品だったような。
  • (河合氏)そうですね。モネの「ラ・ジャポネーズ」というモネの奥さんをモデルにした、着物を着た素晴らしい鮮やかな大きな絵でしたけれども、私もあれを見て非常に感動いたしました。
  • (区長)その当時のヨーロッパの画家達に、日本の美術あるいは日本の文化というのは相当ブームになっていて、それと浮世絵の技法というものも深い関係があることが、とても巧く人気が盛り上がったのかなと思いますけれども。近く第二弾があるということを聞いているのですが。
  • (河合氏)そうですね。実は半年ほど休館しますけれども、その後、来年の1月13日から「パリジェンヌ展」といってボストン美術館に所蔵してある、主にファッション系のものを中心に展示をするというものなので、「ボストン展2」というような感じでまた賑わって頂ければなと思って期待しております。
  • (パーソナリティ)楽しみですね。
  • (区長)ということは、エリック・カール展は夏休みを待たずに終わってしまうのですか。
  • (河合氏)そうですね。
  • (区長)何日まででしたっけ。
  • (河合氏)7月2日迄でございます。
  • (区長)ということは、それ迄にまだ行っていない親子連れの方にぜひ来て欲しいなと思います。
  • (パーソナリティ)先程、休館という話が河合さんからありましたが、休館はどのくらいですか。
  • (河合氏)世田谷美術館は7月3日から平成30年1月12日までリニューアル工事等によって休館となります。この建物を長く使っていく為にはそういった工事も必要ですので、ぜひご理解を頂きたいと思います。
  • (区長)建物が変わるわけじゃなくて配管とか内部を新しくするということですね。
  • (河合氏)はい。
  • (パーソナリティ)では最後になりましたが、河合さんからリスナーの皆さんに一言メッセージをお願いできますか。
  • (河合氏)はい。今のエリック・カール展、非常に子ども連れで賑わっております。先程から何回も申し上げておりますけれども、休館がありますので世田谷美術館をぜひ盛り上げていきたいと思っておりますのでご来館をお待ちしております。
  • (パーソナリティ)はい、ありがとうございます。では最後に区長お願いします。
  • (区長)そうですね。美術館開館から31年経って、もう世田谷区にはなくてはならないものというふうに定着したと思いますが、文化事業というのはとても時間がかかる、そして継続性、そしてその中でマンネリに陥らずに次々と新しい挑戦をするという意味で、世田谷美術館のやってきたこと、これからやろうとしていることに大きく期待をしていますし、区民の皆さんもぜひ楽しんで頂けたらと思います。絵を見てから散歩もできますし、ご飯も食べられますので。
  • (パーソナリティ)はい、わかりました。可愛いグッズもありますしね。
  • (区長)そうですね。
  • (パーソナリティ)はい、今日はエリック・カール展をご紹介してきました。河合さん、そして区長どうもありがとうございました。
  • (河合氏・区長)ありがとうございました。

過去の「区長の談話室」 

平成28年7月の区長の談話室「地域包括ケア全地区展開が始まりました!」(ゲスト:久末佳枝氏、澁田景子氏)の内容

平成28年8月の区長の談話室「戦争を語り継ぐ」(ゲスト:澤地久枝氏)の内容

平成28年9月の区長の談話室「大災害に備えよう!」(ゲスト:工藤誠氏、山梨勝哉氏)の内容

平成28年10月の区長の談話室「まちの元気、商店街!」(ゲスト:飯島祥夫氏)の内容

平成28年11月の区長の談話室「自分らしく生き生き暮らすために!」(ゲスト:桜井陽子氏)の内容

平成28年12月の区長の談話室「めざせ地域の大家族!じどうかん食堂」(ゲスト:山田勝政氏、菊井善美氏)の内容

平成29年2月の区長の談話室「住んでよし、訪れてよし、世田谷のまちなか観光」(ゲスト:桑島俊彦氏、今村まゆみ氏)の内容

平成29年3月の区長の談話室「児童養護施設を旅立つ若者を支える」(ゲスト:飯田政人氏、臼井淳一郎氏、小野恭子氏)の内容

平成29年4月の区長の談話室「『学び』とは何か」(ゲスト:堀恵子氏、澁澤寿一氏)の内容

平成29年5月の区長の談話室「まちの畑は役に立つ!」(ゲスト:飯田勝弘氏の内容)

 

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