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FMラジオ区提供番組「区長の談話室」紹介・平成29年12月の「区長の談話室」(ゲスト:神津信一氏)

更新日:平成29年12月11日

ページ番号:0124227

「区長の談話室」とは

コミュニティFMラジオ局「エフエム世田谷」では、世田谷区提供番組「世田谷通信」の中で、保坂区長がゲストと対談する『区長の談話室』を放送しています。

毎回、様々な分野に精通するゲストをお迎えして世田谷の魅力や今後の区政について様々な角度からお話していきます。

放送日時 

毎週第1・2日曜日 午前11時30分~正午

(補足)第2日曜日は再放送です。

平成29年12月の「区長の談話室」

12月3日・10日放送 区長の談話室 「世田谷に『ふるさと納税』を!」

(補足)10日は3日の再放送です。

 今回の放送では、ゲストに神津信一(こうづしんいち)氏(日本税理士会連合会 会長)をお招きして、ふるさと納税の仕組みに始まり、世田谷区の財政への影響や区の取組みなどについて、お話を進めていきます。

  「ふるさと納税」の仕組み、世田谷区の財源が失われる現状

  • (パーソナリティ)今日は、「世田谷に『ふるさと納税』を!」と題しましてお送りしていきます。早速ゲストをご紹介いたします。日本税理士会連合会会長の神津信一さんです。よろしくお願いいたします。
  • (神津氏)よろしくお願いいたします。
  • (区長)よろしくお願いします。
  • (パーソナリティ)今日は「ふるさと納税」についてのお話なのですが、まず「ふるさと納税」とは何かということについて基本から教えて頂けますでしょうか。
  • (神津氏)はい。簡単にご説明しますと、私たちは国税である所得税と住民税を納めています。世田谷区にお住まいの方だと、住民税として都民税と区民税というのを納めているわけですけれど、例えば熊本に大きな災害があって、自分が本来世田谷区に納めるべき税金を一部熊本に寄附したいという方に対する税額控除、例えば3万円寄附すると、実質自分の負担は2千円だけで2万8千円が税金から控除されますので、2千円だけの負担になる。
  • (区長)税金がその分安くなるということですね。
  • (神津氏)そういう制度で、地方創生とかを契機に作られた税制でございます。
  • (パーソナリティ)そういうことなのですね。
  • (区長)趣旨についてはなかなか良い制度だと思っていました。東日本大震災の起きた後も使われましたし、今おっしゃった熊本地震、それからふるさとを離れて都会に暮らしているけれど、やはり自分の故郷に納税したいのだと、そういう気持ちも当然あります。それはそれで良かったのですが、実はここのところ、返礼品合戦が大変過熱しまして、家電製品から場合によってはキャンピングカーまで出ますよということで、我も我もと「ふるさと納税」が世田谷区内からも随分出ました。平成28年度は区税から16億5千万円減ってしまったのですね。また、平成29年度は倍になりまして31億円減少しています。16億円というと園庭のある認可保育園が5つ造れる位、31億円というと学校を壊して建て直す金額、かなり大きな金額ですね。
  • (神津氏)そういうことをお聞きしますと、世田谷区にとっても大きなダメージになっているということが伺えます。先ほど区長がおっしゃったのと同じで、この制度は地方を活性化しようという趣旨ですから大変良い制度だと思いますし、私どももこれを推進していきたいという立場でございます。けれど、過度な返礼競争、今、社会問題にもなっていることですが、そういうことによって寄附を募っていくということは、ちょっと趣旨と違うのではないかということで、私ども税理士会としても、本来の寄附文化の制度とは違うよということで、色々と申し上げているところでございます。
  • (パーソナリティ)区民税の減収額が、平成27年度から平成29年度にかけて、本当に額が変わってきてしまっているのがびっくりですね。
  • (区長)ここで税制改正が行われて、それまで10%だった住民税の所得割部分の限度額が倍になったのですね。それがすごくインパクトが大きかったですね。
  • (神津氏)それと、今までは確定申告がマストの要件だったのですけれど、今度から5市町村に限ってはインターネット等で簡単にできるようになったということも大変大きいかなと思います。そして、業者が寄附の本を作って配ったり、そういうことも大きな原因だと思います。
  • (パーソナリティ)手軽にインターネットでポチッという感じで寄附ができるようになって、ランキングができていたり、宣伝による効果というのが本当に大きかったということですね。
  • (区長)「ふるさと納税」をされる方は「良いことばかりだよ、やらないほうが損だよ。」とおっしゃるのですね。確かに「2千円の負担で全国から色々な返礼品が届くし、何より寄附をした額、税金が控除されるので税も安くなると良いこと尽くめだね。」という人が、世田谷区は人口が90万人ですから納税者は50万人、その約1割弱の方が、今、使っていらっしゃるのですが、やはり谷になっていくというか、住民税の全体のボリュームが、そこから16億、30億と減っていきますと、行政サービスができなくなる、継続が危ぶまれるというマイナスがあるのですね。
  • (神津氏)私も世田谷区民でございまして、できたら皆さんのやっている、そういうメリットのあるおいしい「ふるさと納税」の一部を世田谷区にして頂けると良いなと区民としては思います。
  • (パーソナリティ)そうですね。「他だけではなく、自分たちのまちも。」という気持ちをちょっと持ってもらうだけでも全然違うということですよね。
  • (区長)本当に有難いお言葉で、「ふるさと納税」は自分の住んでいる自治体にはできないのではないかと思っていらっしゃる方が多いのですね。ただ制度的にはできます。世田谷区も色々な意見がありました。例えば「取られたら取り返せ。」と、やはり能力の高いコンサルティングをやる人たちからは「自治体通販で魅力的な商品を並べてカタログを作れば、全国から取れるよ。」と。けれどもそれでは本末顛倒、地方対都市の分捕り合戦ではだめだということで、やはり寄附型でやりたい、本来の「ふるさと納税」の趣旨は寄附だったのではないかということです。区で寄附として受け入れて、一応3万円以上の方に関して5千円程度の障害者施設などで作った記念品を差し上げていき、ただし寄附額が、3万円が10万円になって20万円になっても、その5千円程度というのは変わらないと、そういう形でスタートしています。
  • (パーソナリティ)始めに返礼品ありきという気持ちで寄附をしてしまうと、最初の趣旨とは変わってくるということですね。
  • (神津氏)そうですね。
  • (区長)区で、「『ふるさと納税』は世田谷区へ」というパンフレットとか区のおしらせを作って一番反響があったのは、児童養護施設を18歳で出た子どもたちが、その後進学するハードルが高いのですが、返さなくてよい奨学金で、区で応援しようではないかということで、去年の4 月から基金を作って始めました。これにもうなんと4千万円集まっています。これは全国からかなり多額の寄附も含めて集まってきているので、なんとか「物」で戦うのではなく意義のある、児童養護施設の場合は児童福祉になりますけれど、障害者福祉だとか、高齢者の認知症グループホームだとか、そういうところに寄附を有効に活かしていくという世田谷型を作りたいなと思っています。
  • (神津氏)さすが区長で、それが本来のこの制度の良いところだと思います。「世田谷区はお金持ちだ。」、「地方都市は疲弊している。」と。それは事実だとは思います。本来は国が地方交付税交付金とかそういう制度でまかなうべきところの一部をふるさと納税制度にしているわけですから、我々も推進すると同時に、区長がおっしゃったような本来の各市町村の機能を充実させていけば、この制度はますます良い制度になっていくと確信致します。
  • (区長)今、神津会長がおっしゃった地方交付税なのですが、東京23区は不交付なのです。財政力があるということで、交付がない自治体なのですね。実は、「ふるさと納税」による全国の減収額、これは平成28年度だと1位は横浜市の32 億円で、そのあと名古屋市、大阪市と続いて世田谷区は16億5千万円となるのですが、実は3つの政令指定都市は影響を受けた額の4分の3の75%は、国の税金で補てんされるのですね。ですから、全国で実質的な影響が一番大きな自治体は世田谷区ということになります。
  • (パーソナリティ)そうなのですね。減収額が結局地方交付税で補てんされていないということになるのですね。
  • (区長)そうですね。ですから、30億円の減収があってもどこからも来ないので、グッと耐えながら寄附を呼びかけるということになるわけですね。
  • (パーソナリティ)そうなのですね。こんな現実があるということは、私たちも全然知らなかったので、もっと色々教えて頂きたいと思います。お話はまだまだ続きますが、ここでブレイクタイムとさせていただきます。
写真12月放送
(左からパーソナリティ、区長、神津氏)

 

 

 

 

 

  

 

 世田谷区に「ふるさと納税」を、寄附文化の醸成を

  • (パーソナリティ)今日は、「世田谷に『ふるさと納税』を!」と題してお送りしています。さて区長、私たち世田谷区民も、世田谷区に「ふるさと納税」ができると先ほどお聞きしました。
  • (区長)世田谷区で頂いている区民税で、子どもが生まれたら子育て支援、例えば保育園が足りないので造っていく、それから道路が壊れたり破損したら修復したり、高齢者施設が足りないということで国の土地を押さえて造っていったりと、確かに財政規模は大きいのですけれど、90万人と人口が多いですから、弱い人、サポートしなければいけない子どもから高齢者、障害者手帳を持っている方だけでも4万人います。認知症の方は2万1千6百人もいるのですね。すると、その財源が30億円、さらに増えて50億円、あるいはどんどんやろうということになっていったら理論的には100億円とかにもなりかねないので、そうすると、正直言ってかなり困ってしまいます。そもそも税というのはどういうものかというのを問いかけている時代だと思うのですけれどもいかがでしょうか。
  • (神津氏)税というのは色々な考え方があるのですけれど、私ども税理士会がとっている立場は、皆さんの所得という負担の能力に応じて支払う、社会全体の公共的な経費をまかなう個人個人の支出金という捉え方なのですね。それで、世田谷区だと小学校もできるし、消防署もできるし警察もできるし、道路も公園もできるということとか、高齢者と福祉のお金に使っている。日本全体の財政規模は全体で100兆円あるのですが、その約50兆円を上回ったところが税収というところなのです。そこをもうちょっと増やしていかなければならないと思うのですけれど、税は取られるものではなくて我々が積極的に納めて世田谷区を良くしよう、日本国を良くしようというところに初めて皆の市民意識がリテラシーというか高揚することが、この国の本当の民主主義が進展する根源だと思います。
  • (区長)ですから全国の気持ちを寄せる自治体の一生懸命やっている名産品・特産品を頂くというのは、別に私は良いと思います。ただ、足元の自治体皆が少しずつ「ふるさと納税」を使っていくと意外と影響が大きいということも考えて頂きたいなと思っています。世田谷区に「ふるさと納税」をしていただく場合に、一般寄附もできますけれど、先ほど申し上げた児童養護施設と奨学金の支援とか、あるいは福祉の為、子どもの為とか、いくつか基金の受け皿を作っています。そういうことで、少しその地域に志を、自分のやって欲しい、推進して欲しい政策にプッシュしていくと、そういう役割もできると思うので、ぜひ区民の方、検討してみて欲しいと思います。
  • (パーソナリティ)本当ですね。ただ漠然と寄附をすれば良いだけでなく、「私はこんなふうになって欲しい。」とか、「子どものためにこういうふうに使って欲しい。」といったきちんとしたビジョンとか目的があると、やはりお金を払った後がどうなるのか気になりますね。
  • (神津氏)おっしゃる通りですね。
  • (区長)児童養護施設の場合は、18歳、19歳、一人一人が受け取れますので、その皆さんの手書きのお手紙とか、こんなふうにやっていますよとかいうことを、寄附を頂いた方にニュースレターという形で送っています。寄附についてのハードルは、運営費でどこかに消えてしまうのではないかとか、半分は別のところに使われてしまうのではないかという不審もあると思うのですね。その点、自治体がやっている寄附は、全くそういうことがないので、ぜひ児童養護施設の寄附が一定程度4千万円にもなりました。障害者福祉とか認知症グループホームとか、皆さん一人ひとりにとって切実な問題は違うと思うのですが、ぜひ世田谷区のホームページで「ふるさと納税」で検索していただいて、そこに色々と具体的に書いてありますし、「ふるさとチョイス」というインターネットサイトがありまして、そこにも世田谷区は登録をしたので探して頂くと、世田谷区は寄附型でやりますということや、差し上げる記念品なども見ることができます。
  • (神津氏)自分が例えば「みどりのトラスト」に寄附をしたいなと思ったら、そこに指定できるわけですね。
  • (区長)はい、指定できます。選ぶことができるというのが、商品を選ぶのではなくて区を良くしていく政策を選んで頂くということになります。
  • (パーソナリティ)その後もわかるのですよね。その基金がどんなふうに使われているかとか、どんなふうに発展していくのか。
  • (区長)そうですね。私は、「ふるさと納税」自体は当初制度設計した時に考えもしなかった程、予想外に膨れ上がったのだと思うのです。住民税からの控除、減額する想定が平成28年度に1千億円になったので、平成29年度は多分2千億円近い金額になるのではないかと思っています。税金を節約できるのは比較的収入が高い方が多いので、その方たちの節約した税に穴が空きますから、世田谷区以外の例えば横浜市だとか他の自治体は、また税で4分の3を補てんしているという構図になっていて、1千億円、2千億円というとものすごく大きな財源なので、その点からも是非国会でも議論して欲しいなと思っています。
  • (パーソナリティ)そういう実態はなかなかこちらに分かりづらいですよね。
  • (神津氏)まだ先日の新聞情報でしかないのですが、総務省が来年から「ふるさと納税」で起業家を育てようと、例えば世田谷区で起業をしたいという方にも指定できるという制度ができるようですから、またこれも一つ目玉商品にしたいなというふうに思います。
  • (区長)そうですね。どんどん取り入れていきたいと思います。世田谷区は90万人の人口、50万人の納税者ですので、皆さんが少しずつ気持ちを動かすだけで、大きな効果が出てくると思いますね。
  • (パーソナリティ)わかりました。では区長、最後に本日のお話のまとめをお願いしたいのですが。
  • (区長)「ふるさと納税」は、とても良い温かい気持ちで地方を応援するということで始まって、その側面は今もあります。ただ、実はよく見ていくと、地方の中でも返礼品を開発するのが遅くて、税収がどんどん「減」になっているところもあります。皆が勝ち組じゃないですね。最初にやったところに集中しますので、これだけ過熱して「やらなきゃ損だ、損だ。」というふうになったのですが、皆が得をするというそんな旨い話はないわけで、皆が得をしたと思っていたけれど、皆で空けた穴を「ふるさと納税」を使わなかった人が埋めるという構図になっています。それであれば、その穴を少し小さくして頂く、地方への「ふるさと納税」もやって頂きながら足元の地元にちょっと目を落として、「ここを応援しようよ。」という気持ちを動かして頂ければ、こんなに良いことはないなと思います。
  • (パーソナリティ)神津先生はいかがでしょうか。
  • (神津氏)今から12月末までが来年の申告でメリットを受ける期限でございますので、もし早めにやるのでしたら、是非今区長のおっしゃったとおり、「我が区にも、納税を。」とお考え頂いて良い方向に、寄附文化というのはすごく大事な文化というふうに思います。そういうことを正しく育てていく方向にやっていきたいなと思います。
  • (区長)はい。区民の皆さんからの「ふるさと納税」の金額は、それぞれの人の考えに依り違ってよいと思うのですが、皆が参加して支える基金による意義のある事業がどんどん区内で活性化して、若い世代や女性たち、色々と新しい社会的な意義のある事業を広げていく、そんなきっかけになれば良いなと思っています。
  • (パーソナリティ)そうですね。自分たちのことだけではなく、次にバトンタッチする次世代の人たちの為にもどうしたいかということをしっかり、私たちの世代、働き盛りの世代が考える必要があるということでしょうか。
  • (区長)はい、是非よろしくお願いします。
  • (パーソナリティ)わかりました。貴重なお話をどうもありがとうございました。神津さん、保坂区長、ありがとうございました。
  • (神津氏)(区長)ありがとうございました。 

過去の「区長の談話室」 

平成29年2月の区長の談話室「住んでよし、訪れてよし、世田谷のまちなか観光」(ゲスト:桑島俊彦氏、今村まゆみ氏)の内容

平成29年3月の区長の談話室「児童養護施設を旅立つ若者を支える」(ゲスト:飯田政人氏、臼井淳一郎氏、小野恭子氏)の内容

平成29年4月の区長の談話室「『学び』とは何か」(ゲスト:堀恵子氏、澁澤寿一氏)の内容

平成29年5月の区長の談話室「まちの畑は役に立つ!」(ゲスト:飯田勝弘氏)の内容

平成29年6月の区長の談話室「世田谷美術館の魅力!~エリック・カール展」(ゲスト:河合岳夫氏、遠藤望氏)の内容

平成29年7月の区長の談話室「外遊びは楽しいよ!」(ゲスト:吉永真理氏、齊藤何奈氏、中西和美氏)の内容

平成29年8月の区長の談話室「平和の大切さを伝えよう!」(ゲスト:暉峻僚三氏)の内容

平成29年9月の区長の談話室「世田谷区の歴史をご存じですか?」(ゲスト:源川真希氏、髙嶋修一氏)の内容

平成29年10月の区長の談話室「スポーツを身近に!」(ゲスト:野原明氏、玉野宏一氏、馬場利至氏)の内容

平成29年11月の区長の談話室「世田谷の未来を語る!」(ゲスト:鈴木忠義氏、大村智氏、松任谷由実氏)の内容

 

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